カテゴリ:海洋生産科実習
出航前日のりあす丸
りあす丸は明日ハワイ沖に向けて出航します。
今日は、国内船から国際船(外国往来船)に資格変更して、免税品(消費税など日本国内の税金がかからない)の延縄漁業の餌、食糧、燃料油などを積み込みました。
まずは税関職員が乗り込み、資格変更の書類チェックです。税関が承認したらその時点からりあす丸は日本国ではなくなります。だから、日本の消費税などを払わない商品を積み込むことが出来ます。
外国旅行に行ったときの免税品土産と同じです。
船内は日本ではなくなるので、届け出ている乗組員以外の人は船内に立ち入ることが出来なくなります。さっきまでは私も船内に入れたのですが、もう今からは入れません。
今航海のマグロのエサは「ムロアジ」です。いいサイズのムロアジをそろえることが出来ました。
でっかいメバチマグロがたくさん釣れることに期待です!!
ちなみにムロアジは伊豆七島などでクサヤの原料にするあのアジです。
保冷トラックからローラーコンベアを船に渡してコロコロコロと、船ではすぐに凍結倉庫に搬入します。
エサが終わったら次は自分たちの食べる食糧の積み込み。約2ヶ月分の食材を積み込みます。
エサも食糧も乗組員全員で作業です。 おっと、乗組員の他に実習生、専攻科1年生も入っていました。専攻科生の動きがてきぱきと慣れていて、どれが専攻科生だかわかりません。
オーダーした品目がしっかり全部そろっているか、品質に問題はないか、一つ一つチェックしています。積み込み時の短い時間で司厨長が行う重要な仕事です。
なんたって、船での食事は乗組員と生徒の一番の楽しみ、エネルギーの源ですから。
どっしり横たわるりあす丸。明日の14:00には出航です。
大漁と安航、そして、専攻科生がますます船乗りらしくなることを願っています。