包丁砥ぎ講習会

今日明日と食物科全学年で包丁砥ぎ講習会が行われます。講師は大阪堺の刃物を作っている専門の業者さんです。本校生徒たちはプロ仕様の各種包丁を使って実習に励みますが、切れない包丁では最高の料理(特に和食)は作れません。料理人としての心構えからはじまり包丁砥ぎの大切さを深く学びました。

「挨拶は料理人の基本です。挨拶ができる人は人に信用されます。そしてお金持ちになります。そんな人に社長は給料を払いたくなるからです。」

「また、出世していく人は他人の悪口を言わない人です。そんな人は皆から信頼されるからです。」

「まだ、履歴書がなかった時代、料理人として雇うかどうかはまずその人の使っている包丁を見ました。包丁一本の手入れの仕方にその人の調理への思いや真剣さが現れます。包丁を研ぐということは自分の心を砥ぐということです。」

さすが包丁のプロ、説明の一つ一つに説得力がありました。

各種包丁の解説

荒砥石、中砥石、仕上げ砥石 それぞれ切れる包丁に砥げます。でも切り口が問題です。日本食のお刺身などは切り口で味が変わります。そのためには仕上げ砥石まで使って砥ぐことが求められます。片刃の和包丁を外国の方が買っていく理由は洋包丁をはるかにしのぐ切れ味なのです・・・・   フムフム

シャッ、シャッ、シャッ   だんだんと生徒たちが砥ぐ音もリズミカルになっていきました。

包丁は料理人の命。包丁を作るプロからとても大切なことをたくさん学んだ実習でした。