調理師として災害時にできること

食物科1年生、今日は災害時炊き出し訓練を行いました。

食事はどんな時でもたくさんの人を笑顔にできます。調理師として災害時にできること。東日本大震災では停電が続き何日間も電気が使えませんでした。電気がなくてもご飯を炊いて、おいしい食事をたくさんの人に提供することを練習しました。

ご飯を炊くのに炊飯器は使いません。

沸騰したお湯に、水に浸したお米を一気に投入。この方法を「湯炊き」と言います。

こちらは、ポリ袋にお米と水を入れて沸騰したお湯に投入しています。この方法を「湯せん炊き」と言います。

煮込む時間は約30分。袋に入ったお米が炊き上がっていきます。袋に入っているので、炊き上がったご飯をそのまま衛生的に皆さんに配給できます。

熱い豚汁も元気のもと、1年生にとっては初めての大量調理。40人分を大鍋で作りました。

避難時だったら、ほんとは私が並ばなければならないのですが、今日はわざわざ持ってきてくれました。

作った感想を聞いてみると「意外に簡単にご飯が炊けて驚きました」「うまくできました」「豚汁はこんなにたくさん一度に作るのは初めてだったので大変でした」と3人とも手ごたえを感じていました。

温かい豚汁、湯炊きで炊いたご飯わかめふりかけ入りおにぎり、そしてポリ袋は湯せん炊きご飯。しっかりおいしく出来上がっていました。

11年前の3月12日、大震災の翌日に避難所でありがたくいただいたおにぎりを思い出しました。

非常時でも周りの人に美味しい食事をふるまえる。食物科の皆さんがそんな調理師に育っていくと大いに感じた食事でした。