数学と航海のコラボ
今日の海洋生産科2年生の数学は研究授業でした。
数学で習う三角比は海流の影響を受けながら航行する船の実航針路算出に生かされているということを学習しました。
教えるのは数学のN先生と海洋のF先生。数学は机上の理論だけではなく、現実の場面で生きているということを2人の教科専門の先生が協力して解説しました。
さあ、今日は三角比が船の針路計算に生かされているということを勉強しましょう。「A丸は流向260°流速2ノットの海流の影響を受けながら針路330°速力14ノットで航行しています。実速力及び実航針路を求めましょう」・・・・。
14ノットということは1時間で14海里進むということですね・・・海流の影響を受けると実際の船の針路はこのようになりますね・・・ 今日は2ノットの流速ですが実際の黒潮だと5ノットに達することもあるんですよ・・・
実速力は図で表した三角形のこの部分だから、正弦定理かな余弦定理かな? ○君どっちが良いでしょうか?
りあす丸に乗ったときに使うとなると生徒たちの目つきも変わります。
「船の中で計算するときは関数電卓を使うので、今日は関数電卓を使ってみましょう」のことばに生徒もにっこり。
そのあと、関数電卓を使わないパターンでも正答を導き出しました。
地球を舞台に航海する船の計算にはこのように針路計算でも、水平線と星の角度を測定して船位計算するときにも三角関数(三角比)は不可欠です。
頑張れ、未来の航海士!