2022年8月の記事一覧

英検IBA

2年生、今日の6校時は両クラスとも「英検IBA」  英語では「読む」「書く」「聞く」「話す」力を身に着けることが大切です。この検定ではそれぞれの力について自分の技術力がどのくらいか、どの分野が強くてどの分野が弱いか、国際基準の英語力でいえばどのくらいか、などが分かります。合格か不合格かではなく今の自分の力を確かめ、これからの個々の目標を設定するための力試しです。

英語の得意な人も苦手な人もみんな真剣に取り組みました。

海洋生産科、英語力を高めたらりあす丸でハワイに行ったとき3倍ハワイを楽しめますよ!

食物科、外国人観光客はこれからもますます増加します。あなたの作った料理を説明したり、美味しい料理を説明したり、日本の人だけじゃなく、あなたの料理と英語を使ったおもてなしで世界の人を笑顔にしましょう。

京都清水寺参道のお土産屋のお母さん、奈良もちいどの商店街のお好み焼き屋のお姉さんも、東京有楽町の居酒屋のお父さんも、ブロークンな英語で気さくに楽しくおもてなししています。ペラペラじゃなくてもいい、気持ちを伝える英語力をますます高めてください。がんばれ〜!!

 

1.8気圧115℃と「しつけてます」

ザァーザァー雨が降り続いた午前中、校内を歩いてみると食品実習場では海洋生産科2年生が缶詰づくり、被服室では食物科3年生がハーフパンツづくりの実習中。どちらを見学しても私にとっては興味津々、生徒たちが優しく教えてくれました。

私が行ったときには作業も終盤。せっせと真空巻き締め機に投入中。

今日はサバの水煮です。原料は5ケース75キロ、できあがりは48缶入り6箱予定。

相変わらずの最高級のサバ! できあがりが楽しみです。

レトルト殺菌釜に投入。

スイッチオン

1.8気圧115℃、プシュッ、プシュッと高温蒸気の音のする中95分間の殺菌です。

殺菌と言っても、生のサバに熱が通るのもこのときです。そして、3ヶ月くらい後がサバの身にしっかり調味液がしみこんで食べ頃です。 個人的には、味がしみこむ前のできたてを食べるのが私は好きです。

さて、被服室では生徒たちが一生懸命ミシンがけ中。

一見、何を作っているのかわかりません。聞いてみたら「ハーフパンツを作っています」。

な~るほど、夏休み前に見学したときに型紙を布に印付け(チャコペンがけ)していたあれですな。

あれ?(私)「どうしてあなたたちはミシンを使わないの?」 (生徒)「しつけしています」

(私)「へっ?」「しつけ?」 (生徒)「仮縫いのことをしつけって言うんです」「ミシンで縫うときにずれないようにまち針で止めてから仮縫いしてるんです」

な~るほど、しつけが大切なのですね、ハーフパンツも人間も。

食品製造実習室と被服室、まるでカラーが違いますが生徒の皆さん、楽しそうにやっていました。

わたしも参加したくなる実習でした。

 

 

 

今日からまた頑張ってます

今日は始業式。久しぶりに全校生徒がそろいました。朝から賑やかな声が飛び交い、いつもの活気が戻った学校はやっぱりいいなとうれしくなりました。職員室も課題の提出や進路書類を持ってくる生徒で賑わっていました。

始業式「夏休み中も、中学生体験入学でのお世話、ウクライナの平和を祈るコンサート、みやこ未来議会、各部活動、社会体験アルバイト、そして進路活動、みんなよく頑張りました。今日からまた気持ちを切り替えて頑張りましょう!」

そして放課後は、部活動。

昨年度の始業式はコロナ対策で「放送による始業式」、そして部活動の大会もほぼ中止という状況でした。

今年の夏休みは、7月に始まったコロナ第7波で感染急拡大という厳しい状況でしたが「しっかりと対策をとって、できる限りの活動をする」という方針で部活動も各種大会も実施されました。

そして、今日からの学校生活も万全の対策をとりながらできる限り通常の形に戻して行っていきます。

高校生活は3年間のみ。「WITHコロナ」の時代をしっかりと生き抜くために頑張りましょう。

 

 

 

夏休みも今日まで

夏休みも今日でおしまい。3年連続コロナ禍での長期休業。「コロナ禍でも万全の対策をとって充実した毎日を送ろう」と生徒を送り出したものの、どうだったのでしょうか。部活動や各種大会は概ね実施されたものの感染予防を徹底しながらとなると様々なことが制約されたと思います。そんな中で、どのように過ごしたのか聞いてみるのが楽しみです。各ホームルームは生徒を迎え入れる準備が整って明日を待っています。

ピッカピカの1年生HR。

教卓前に、3人分くっつけて配置されているのは・・・なぜ? 2年生。

金魚も待ってる2海生。 水槽の水も澄んでます。

お盆直前までほぼ全員登校の3年生。 黒板には夏休み明けの進路活動スケジュール、机上には返却課題と明日の配布書類が。

テレビやインターネットではコロナにかかることがもはや特別なことではないような錯覚に陥りそうですが、明日からの学校生活は健康第一、気持ちを引き締めて万全の体制でスタートしますよ。みなさん元気にがんばりましょう。

 

 

いわてやまなし

東日本大震災の後、神戸大学イワテヤマナシ研究会からいただいた「いわてやまなし」はすくすく元気に育っています。

普段は校地内の当たり前の景色になってしまっているのですがよくよく見ると小さな実がたくさんぶら下がっていました。

いかにも野生の木の実です。

たくさんの実が成りました。

神戸大学からいただいたときは胸くらいの高さのひょろっとした2本の苗。校舎の横ですくすく元気に育っています。10年でこの高さ、まだまだ大きくなるようです。

春の様子。毎年、満開の花を咲かせます。

津波被害を受けたときには、本校校庭は一面ヘドロだらけ。ヘドロを除去したあとに2本のヤマナシを植えました。

小さくて堅い実は消しゴムくらいの大きさです。

この梨は古くから北上山系に自生し、飢饉の際には食糧として命をつなぐ貴重な果物だったそうです。ところが今では品種改良でおいしい梨が出回るため、多くは伐採されてしまい2007年には環境省絶滅危惧種ⅠAに指定されるほどに貴重なものになっています。宮沢賢治の作品「やまなし」にも出ているように昔はどこにでもある一般的だったこのヤマナシを絶滅しないように守ろうと立ち上がったのが神戸大学。本校に貴重な苗をくださいました。

 味見してみると、ジューシーで酸味とやや渋みがある野性的な味。なるほど、宮沢賢治の「やまなし」でも子どものカニが川に落ちてきたいい香りのするヤマナシの実をすぐに食べようとしたときにお父さんカニが引き留めて「あと2日もすると川底に沈んでお酒になる」って言ってます。 待たない私が悪かった? 今度はもっと熟したのを食べてみます。

 大切にしています。いわてやまなし。神戸大学さんありがとう。