2022年7月の記事一覧
3年生の教室では
夏休み4日目。今日も開け放った校長室のドアの前で立ち止まって元気に挨拶をしていく3年生。どんなことをしているのかと教室をのぞきに行ってみると。
グループになって話し合っているのは食物科進学チーム。「あなたは何をしに大学・短大・専門学校に行くんですか?」「その先にどんな人生をつくりあげていきたいのですか?」志望先は決めていても急に担任に質問されるととっさに答えるのはなかなか難しいものです。人の考え方を聞きながら自分自身の考えを整理する。
合格が目標ではなく、合格は人生の通過点。進学するための意識を改めてしっかり確認している皆さんでした。
就職希望者は履歴書書きの練習中。資格や部活動実績、自分の良さ魅力を確認し、志望する会社等に対して如何に自分が貢献できるかをPRします。恥ずかしがって遠慮していてはいけません。自信を持ってPR!
こちら海洋生産科。今日はアーク溶接の講習会とかぶっているので人数が少ないのですがみんな熱心に取り組んでいます。作文・小論文練習と履歴書書きに集中です。
夏休みが明けたらあっという間に就職試験や入試です。しっかりとゆとりをもって準備が出来るのはこの夏休みのみ。
生徒も担任も進路実現に向けて着々と準備中。この分なら進路目標達成間違いなし!
がんばれ3年生。
ようこそ水産高校へ!
今日は中学生1日体験入学。この日のために準備してきた本校生徒と先生方、朝からたくさんの初々しい中学生をお迎えしました。
受付を済ませたら第1体育館で生徒会執行部による学校案内、スクリーンには海洋生産科・食物科の実習風景などが映し出されました。
生徒会の学校紹介の後は希望の科に分かれて実習体験です。
海洋生産科資源増殖実習の体験ではホタテ貝の解剖をしました。「ホタテ貝のここら辺には必ず隙間があります、ここにへらを突き刺して・・・・」まずは貝を開くところから悪戦苦闘です。生きている貝を開くのは簡単なようで難しいのです。
食品製造実習体験は人気の「サバ缶詰」作りです。ヘッドカットの後は内臓を取り出し、血合いを洗って・・・・・
まさに、本校生徒が行うのと同じ内容を体験です。
内臓除去、洗浄、輪切り、缶入れ、調味液、真空巻き締め機、洗缶機、殺菌釜準備 ここまでの流れをすべて体験しました。
資源増殖、食品製造の体験が終わったら学校バスで藤原ふ頭に移動して実習船「海翔」に乗船です。
食物科でのバラン切り体験。今日は基本的な「せきしょ」つくりに挑戦しました。
バランはお弁当やお寿司の食材を仕切ったり、食材の上の乗せて飾りに使うものです。仕切り用のバランを「せきしょ」と呼びます。
調理体験はキュウリの半月切りです。食物科の先輩が優しく指導しました。
卵焼きのデモンストレーション。先輩もいつになく緊張でした。このほかに果物の飾り切りもデモしました。
さあ、参加した中学生の皆さん。水産高校はいかがでしたか?
この楽しさをしっかり感じてもらって、来春、水高で一緒に勉強することを心から待ってます!!
太鼓部今日もがんばってます
夏休み初日。今日は朝から先生方の研修会。そこに聞こえてくる太鼓部の音がいつもより迫力があるような・・・
研修の合間に見に行ってみると、な~るほど。体育館から外に出て、風通しの良い場所で練習していました。
熱中症に気をつけて、コロナ感染症に気をつけて、今日もがんばる太鼓部でした。
豪華客船飛鳥Ⅱ宮古入港
今朝は6時過ぎから普段は聞き慣れない迫力のある霧笛が宮古の街中に響いていました。 豪華客船飛鳥Ⅱが宮古湾付近を航行している証拠です。
出勤前のひととき、藤原ふ頭に見学に行きました。
タグボート2隻に付き添われて藤原ふ頭防波堤をかわしました。
超スローで岸壁に接近します。岸壁では舫いロープをとる港湾作業の方が待っています。
かっこいい正面顔
歓迎の音楽が鳴り響き、大漁旗が振られています。
いよいよ近づいてきました。
が、時は07:30 ここでわたくしタイムアップ。岸壁を離れて学校に向かいました。
日本郵船所有の豪華客船飛鳥Ⅱ 全長241m 総トン数50441トン カッコイイです。
子どもの頃に飛行機を見てカッコイイと思うとパイロットに憧れます。同じように、子どもの頃にこんな豪華客船を見ると船長に憧れます。
この船を見た宮古の子どもたちが海の世界、船の世界に興味を持って水産の町宮古を盛り上げる力になることを夢見ます。
見るだけじゃなく、乗客としてクルーズに参加できたらもっと最高なんですよね!
明日から夏休み
今日は夏季休業前終業式でした。
「3年生は高校3年間、2年生は中3から、1年生は中2から、ずっとコロナ禍での夏休みです。第7波が猛威を振るう中ではありますが、万全の対策をして中身の濃い充実した夏休みを過ごしてください。
世界に目を向けるとウクライナでは戦争が続き毎日何百人もの人が、また、コロナ感染症や持病の悪化で命を落とす人、生きたくても生きられなかった人がたくさんいます。
私たちは今生きていることに感謝し、自分の周りにいる人を大切にして明日からの休みを充実したものにしてください。」などと話しました。
真剣な面持ちで、しっかりと私を見て皆さん聞いてくれました。一人ひとりが自分を大切に、家族や友人のことを大切に考えてくれていると感じ、気持ちが熱くなりました。
事故無く、怪我無く、コロナ無く、大切な夏休みをしっかり元気に過ごすのだぞ。
みやこの高校生 議員になる
今日は「みやこ未来議会2022第1回オリエンテーション」におじゃましました。
宮古管内各高校の有志が集まって高校生議員として宮古の課題を洗い出し、未来について考えます。宮古青年会議所の皆さんのアシストを受けながら4回のオリエンテーションをとおして皆で話しあいを進め、11月には市議会議場で市長はじめ宮古市各部課の皆さんに提言し、質問をぶつけます。単なる体験ではなく、宮古市が高校生を議員として本当の市議会をひらいてくださるという企画です。さあ、今日が第1回オリエンテーション、これからどんな未来を高校生たちは主張するのか!
陸中宮古青年会議所、宮古市長、宮古市議会議長からの委嘱をうけ、議員バッジを受け取りました。本校からは4名の新人議員が誕生! 宮古高校、宮古商工、の皆さんも一緒です。
「言葉を使わずに、ここにいるみんなが誕生日順に並んでみましょう」・・・緊張する高校生議員たち、このゲームで少し打ちとけました。
まずは、班に分かれてチーム名決めから。
青年会議所のお兄さんが中に入って最初は進めてくれました。チーム名が決まったらだんだんと、宮古の課題や夢について話を進めていきます。
宮古市長の講話「宮古創生~持続可能なまちの実現へ、共に~」高校生による取組、宮古市の紹介、エネルギー対策、震災復興の現状、子育て支援等々1時間以上にわたりすごく近い距離感で市長から高校生たちに熱く語られました。
集合写真! 今日からこのメンバーでがんばります。
この議会は今年で3回目(3年目)、先輩水産高校議員は、第1回で「内陸から水産を勉強に来る下宿生に支援を」第2回では「駅前駐輪場が暗くて見通しが悪いので改善を」と提言、 宮古市はすぐに対応してくださり「下宿生に月1万5千円の補助金を給付」、「街路樹を剪定して明るさを確保」が実現しました。
今年の水高議員さん、そして各校議員さん、どんな提言が飛び出すか。高校生の若くて柔軟な発想に期待です。いまから11月の本議会がとても楽しみです。
高校生に負けないように私たち大人もがんばらねば。
学校・地域魅力化推進委員会開催
「学校を元気にして地域を魅力化!」「地域を魅力化して学校を元気に!」水産高校は地域とともに発展することを目指しています。 これからの時代にどんな生徒を育てていくべきなのか? これからの時代を切り拓いていく子どもたちにはどんな力が必要なのか。 立場も年齢も異なる15名の魅力化推進委員の皆様と本校職員で昨日熱い話しあいがもたれました。
「これまでは学校が計画を作成し、地域にお願いしてたくさんの連携事業を進めてきました」「これからは、計画の段階から皆様の意見を聞いて一緒になって生徒を育てていきたいんです!」By私
「公開授業とかで大人と関わるってことが大切だと思います」「1年生のうちから探求活動をぜひ」By委員
「現在の連携事業としては・・・・」By海洋生産科長
「原点に返ることを大切に」「宮古市からももっと発信を」「水産・食物にこだわらない専門外の連携も大切」「水高は持ちネタが多い。受験英語じゃないフランクな英語力で友人を広げる能力をつけるべきだ。」「大学進学も大切だ」「調理士だけじゃない製菓衛生士の免許なども魅力になる」「インターンシップに来た生徒たちが素晴らしかった。あんな子をたくさん育てよう」・・・・・
発言はとどまることなく、終了予定の時間を簡単に迎えてしまいました。本当に皆さんの熱い思いが伝わり、力づけられました。
今回の集まりは第1回。引き続き皆様のご意見をいただきながら地域と共に「生徒良し」「保護者先生良し」「地域良し」の「おもろい(=魅力的な)学校」づくりに全力を尽くします!!
今度のサバはいいの使ってますよ!
「今度のサバはいいの使ってますよ」と食品製造担当の先生から聞きつけ、早速実習場に見に行きました。
調理台に乗っているのは正に丸々と太ったあぶらののったでかいサバ! これを缶詰に・・・・
普通は、焼き魚や煮物にして直接食卓に上るような立派なサバ。通常の缶詰向きのやせたサバとはものが違います。
脂で手をギルギルにしながら頭を落として内臓を抜く生徒たち。
「大変そうですね」と聞いてみたら「全然平気です!」と返ってきました。立派立派。
鮮魚カッター(自動輪切りマシン)で均一長さのブロックにしたら次は缶に詰めます。
太ったサバがキュウキュウに入ります。
秘伝の水煮用調味ダレ。 レシピどおりで調合しています。 これが水高味の缶詰を生み出します。
肉がひたひたにつかるくらいで、フタを閉めたとき少し空間が出来るように。
完成後の打検(打検棒で缶詰をたたいて音と手に伝わる感触で製品の真空度を検査します)のときに空間がないと正しい検査が出来ないからだそうです。
真空だと腐敗菌が繁殖しませんが、小さな穴や隙間から空気が缶の中に入ってしまうと腐ってしまいます。
(個人的には、10年以上流しの下にほったらかしにしていた缶詰が錆びて隙間が出来たらしく、細菌によるガス膨張で夏の暑い日に破裂してしまった経験があります。飛び散った腐敗汁は壮絶な匂いをまき散らしてしまい、涙しながら片付けました。ちなみに、賞味期限は3年としていますが、保管状態が良く、真空状態が保たれていれば10年たっても腐りません。)
調味液を入れたら、真空巻き締め機に投入。自動でフタが乗っかり、真空状態にして缶の縁をがっちり捲き閉めます。
巻き締め機から出てきた缶詰は、コロコロ転がって自動洗缶機へ。広さの関係で直線ラインで機械をおけない本校では、折り返し点に担当生徒が入って、手動で洗缶機に投入。
洗缶機を出てきたら次は高温高圧殺菌。
この機械で約90分間の殺菌です。
今年度の製品を校長室に届けてくれました。
こんな感じで商品になります。
利潤追求でないからこそできる低価格でおいしい缶詰。
卵かけご飯とサバの味噌煮缶 独身時代も今も大大大好きです!
マーボー豆腐のち冷やしおしるこ
今日は食物科3年生による集団給食実習日。
メインは麻婆豆腐でした。挽肉たっぷりで香辛料がビリリ(ピリリ以上)と効いていて、とてもおいしかったです。
「桜エビとキュウリの和え物」は彩りも良く「ゴーヤチャンプル」も素敵な味付けでした。
強いて、課題を見つけるとしたら(検食ですからね)
麻婆のとろみに、すこーしだけかたまりがまざっていたところでしょうか。熱いうちに大量に作る難しさなんですね。
お昼ご飯に満足し、ちょっと小腹が空いてきた3時過ぎ
「校長先生、冷やしおしるこ作ったのでいかがですか?」とやって来たのは3年生。Goodなタイミング。いただかないわけがありません。すぐさま食べて、おしるこ写真を撮るのを忘れてしまいました。
できばえを聞いたときの様子が上の写真です。当然、バッチリのおいしさでした。
やる気が出ちゃう授業を目指して!
今日は、3つのクラスで「授業研修会」が開かれました。
学校では先生方が他の先生の授業を参観して、お互いの意見交換により改善点を発見したり自分の授業に取り入れられるところはどんどん取り入れたりしてより魅力的な授業を作っていきます。
授業の出来を判定するのはいつの時代も生徒です。「キラキラした目で食いついてくるのか」「だりぃ~って顔で耐えているのか」生徒が良い授業のバロメーター。生徒が「やる気が出ちゃう授業」を目指して先生方は今日も頑張っています。
海洋生産科1年生 「水産海洋基礎」 今日は海洋環境の保全についての勉強です。スタートからりあす丸でのマグロ操業動画に生徒は興味津々、続いての画像は混獲されるアカマンボウを解体したときにおなかから出てきた「外国語が印刷されたパンの袋」。アカマンボウが誤って食べたものです。生徒たちが海洋プラスチック汚染を身近に捉えたなかで授業は進んでいきました。
さて、こちらは海洋生産科2年生の「航海・計器」 今日は磁気コンパス・ジャイロコンパスの勉強です。
海技士の免許取得に直結するこの科目。難しい内容がたくさんあるのですが、単に海技試験合格を目指して暗記するだけではなく、体を使い、パソコン・テレビモニターを使い、航海での状況をイメージしながら生徒が興味を持てる授業が進んでいきました。
食物科2年生は国語総合。今日の授業は古文「徒然草」です。古文というと外国語と同じくらいに「意味不明~っ」ってなる生徒が多いのですが徒然草が書かれた背景や場所を書画カメラ(電子OHP)をつかいながら紹介。「なぁるほど、鎌倉時代の作家ってこんな気分で作品書いてたんだ」と生徒が鎌倉時代の文人と古文を身近に感じた授業でした。
最近、わたくしは授業はないのですが集会などのお話で「生徒がキラキラとこっちを見てくれているのかどうか」・・・いつも気にしながら話します、そしていまだに反省の連続です。
おもろい学校(魅力的な学校)は授業も部活動も生徒がキラキラしている学校です。生徒も先生もみんな、今日も一日頑張りました。