カテゴリ:海洋生産科実習
お帰りなさい りあす丸
昨日、3月17日(金)09:00 りあす丸は予定どおり宮古港藤原ふ頭に着岸。 海洋生産科船舶運航コースの生徒3名、日に焼けた満面の笑顔で帰ってきました。
薄曇りの中、宮古港赤灯台を交わしてゆっくりと近づいてきます。
1本目のもやいロープで、いよいよ宮古と(陸上と)つながりました。
まずはクラス担任と固い握手!
指導教官とガッツポーズ、出迎えにきている保護者のカメラも一斉にシャッターパチリ。
下船式の後、乗船指導教官2名から訓示。ゆるんでいた生徒の顔が再び引き締まりました。
テレビ局のインタビューもありました。「遠洋航海の経験を活かして、航海士になるために頑張ります」ってこの日の夕方、ローカルニュースで流れました。
はるか水平線から昇る太陽が再び水辺線に沈んでいく壮大な風景を毎日見ながら、100kgを超える魚を釣ったり、アカマンボウやまぐろのエラ身や心臓を食べてみたり、特別な体験が毎日続いた遠洋航海実習でした。長い人生の中のほんの2ヶ月ですが、航海を終えてあきらかにたくましくなった本科生でした。
りあす丸便り(最終号)
焼津港でマグロ水揚げを済ませたりあす丸は本日16:00に出港しました。
そしてすぐさま、りあす丸便り最終号が学校に届きました。
あとは寄り道無しで目指すは宮古。 17日、藤原ふ頭で待ってます!!
りあす丸焼津入港
本日08:12 雨のそぼ降る中、りあす丸は焼津に入港、着岸しました。 明日はいよいよマグロの水揚げです。 お天気もすっかり回復するとの予報。 絶好の水揚げ日和になりそうです。
久しぶりの日本です。りあす丸の遠洋航海は外国往来船資格で航行するので、宮古の出港時点から本船内は日本扱いではありません。帰港して、もやいロープで陸とつながった時点から船内も日本になります(書類上は税関手続きをしてからですが)。 生徒たちも大喜びです。 今航海は大シケも無く、事故怪我も無く、マグロは獲れて、素晴らしい状況で進んでいます。 今宵、焼津港の灯りを見ながらしっかり休んでください。
りあす丸便りVol5
りあす丸はシケに巻き込まれることもなく順調に焼津に向かっています。本日は、りあす丸便りVol5が届きましたので紹介します。
揺れるデッキで潮風を浴びながら、ラジオ体操から1日がスタート。 今も昔も変わりません。 誰一人、ぐずぐずして遅刻なんてあり得ません!
さび落としにワッシュデッキ(wash deck)、日に日に冷たくなる風を感じながら日本が近づいています。
さあ、13日には焼津入港。 最後まで気を抜かず、怪我無く元気に帰ってきてください。
りあす丸、真西に向かって快調に航行中
りあす丸は本日も快調に焼津に向けて航行中。
北緯27度10分、東経161度18分、針路270度、速力11.7ノット。 針路270度ということはすっかり真西にむけて進んでいます。
ちょっと前まで西経にいた本船は、いつのまにやら着々と東経に。更に、今日の気温は22.8度、水温は21.5度。
だんだん冬の日本に近づいてきました。 熱い日射しと潮風を満喫するアッパーブリッジデッキでの日光浴ももうおしまいです。
焼津に着いたら生徒たちは2ヶ月ぶりに地面を踏みしめます。陸揺れ(おかゆれ)体験も初めての長期航海の通過点。揺れる洋上の生活に身体が慣れると、陸に上がったときに地面が揺れている気がするのです。そんな瞬間も生徒同士で楽しみます。 生徒の皆さんの感想を聞くのが楽しみです。
りあす丸は快調に航行中
3月2日(木) 10時現在、北緯22度51分 西経178度14分 気温26.0度 水温24.7度 針路275度 速力12.2ノット
りあす丸としては絶好調の走りっぷり。 水揚げ地、焼津入港予定は3月13日(月)。
ところで、一直線に西の方に進んでいますが、線を延ばすと「沖縄あたり」に行き着きそうです。焼津を目指すのに、なぜでしょう?
こたえ:この季節、東シナ海付近で発生して本州太平洋岸を猛烈に発達しながら北上する「南岸低気圧」による大時化(シケ)に巻き込まれる危険があります。これを避けるため、日本付近まではできるだけ影響の無い南方海上から接近し、低気圧の発生具合を確認して一気に北上する作戦です。
まわり道をしてでも、安全第一。 本船からの位置報告には「生徒皆元気」の一文が入っています。 アメリカンビーフステーキ、もう食べたかなあ。
りあす丸あっという間にハワイを後に
補給のためにハワイオアフ島ホノルル港に入港したりあす丸。 土曜日に「無事、入港しました」の連絡を受けたその日のうちに「出港しました」そして「焼津に向けて航行中」の連絡が。08:15入港そして16:00出港。 コロナ禍で無ければ「補給(食糧・水・燃油)」とあわせて「ハワイ観光」がセットなのですが、今回はまだ我慢です。先ほど届いた「りあす丸便りVol4」で生徒たちの様子が伝わってきました。
学校近くで魚釣りをしていると30センチのクロソイでも大満足なのですが、りあす丸から自分の竿で魚を釣っていると、メートルクラスのシイラやら、謎の魚やら、さまざま獲物をゲットできます。今回は「クロタチカマス」が獲物な様です。 お店には並ばないような魚たちと遭遇できるのも遠洋航海実習の楽しみです。
パイラー(パイロット=水先案内人)は港ごとにいる係官です。 パイラーが本船に乗り込めば、船長も操船の指示は出せません。パイラーの指示で船を操船して港内の岸壁に着岸させます。 (パイラーは、大型船などで長らく船長をした方しかなれない権威のある役職です)
生徒の緊張が目に見えるようですが、ハワイのパイラーは気さくな方が多いようで、お土産(ペン)までもらったのですね。
船は快調に走っています。焼津入港予定は3月13日(月)。帰り航海でも海洋調査や天測計算実習が続きます。生徒たちが元気に帰ってくるのを楽しみにして待っています。
太平洋の真っただ中で大掃除
2月24日(金)現地時間 午前7時 気温24.1度 水温25.1度。 りあす丸は北緯17度51分 西経161度03分、マグロはえ縄実習を終了した海域に今日もとどまっています。
ハワイ オアフ島ホノルル港は入港に際して、とても厳しい環境条件があります。
デッキの洗浄水を海に流してはいけない、シャワーの水もNG。漁具や、ウインチなどの機械類にかかった雨水を海に垂れ流してはいけない。 これらの基準をクリアしないと岸壁に着岸できないのです。そこで、船を走らせるのをひとまず中断、ひろ~い太平洋上で生徒と乗組員全員で大掃除というわけです。実習で汚れたデッキや船体を徹底的に洋上で掃除しています。さらに、雨がかかっても汚れた水が港内に流れ出ないように、漁具を格納し、ウインチなどにはカバーをかけます。
大変な作業になりますが、この大変さをとおして「海の環境を守る」本気度・真剣さを生徒たちは身につけていきます。陸上では自分の部屋の掃除が苦手なひとも、洋上でみんなと一緒にしっかりと頑張っています!
りあす丸便りVol3
りあす丸からお便り第3号が届きましたのでさっそく紹介します。
ワッチ中に見える夕日(もしかして朝陽?)の写真でスタート。 生徒たちは24時間体制で4時間交代しながらブリッジでの見張り(ワッチ)をしています。 朝陽が昇るのも、ギラギラした太陽を見るのも、沈む夕日や満天の星空、流星や隕石(火球)を見ることも・・・ ワッチ中は漂流物や他船の動向に注意して見張るのですが、レーダーにさえ他船が映らないくらいの広い太平洋上で、陸上では感じられないほどの大自然を体感するのもこのときなのです。
サケの心臓は時々、宮古でも食することが出来ますが、マグロの心臓は・・・ 大切な命を頂戴して人間が生きていることを実感です。
下船したら食べたいもの、いつも話題に上ります。「お寿司」やら「ケーキ」やら、船内での食事は司厨長が趣向を凝らして様々な献立にしていますが、人によって好みはまちまち。たまに出るラーメンなんかは大人気。私は、初めての長期乗船の時「帰ったら、炭酸飲料を思いっきり飲みたい」って思ったなあ(積み込みが少なくて途中で無くなったので)。
40キロを超えるマグロが何本も取れました。きっとカジキは100キロ近いのもあったのでは。
怪我もなく実習を終え、みんなたくましくなりました。
はえ縄実習終了!本船、ホノルルへ向かいます。
りあす丸船長から、漁場切り上げ、ホノルルに向けるとの報告が入りました。
最後の縄上げは、メバチマグロ、キハダマグロの大型中心に400kgの漁獲でした。
生徒たちは皆元気で「成長しました」との報告です。
さあ、遠洋航海実習も後半に突入。 ハワイで水と燃油とステーキ肉(食糧)を積み込んだら目指すは日本。
気を抜くこと無く、実習は続きます。