カテゴリ:海洋生産科実習
お帰りなさい りあす丸
昨日、3月17日(金)09:00 りあす丸は予定どおり宮古港藤原ふ頭に着岸。 海洋生産科船舶運航コースの生徒3名、日に焼けた満面の笑顔で帰ってきました。
薄曇りの中、宮古港赤灯台を交わしてゆっくりと近づいてきます。
1本目のもやいロープで、いよいよ宮古と(陸上と)つながりました。
まずはクラス担任と固い握手!
指導教官とガッツポーズ、出迎えにきている保護者のカメラも一斉にシャッターパチリ。
下船式の後、乗船指導教官2名から訓示。ゆるんでいた生徒の顔が再び引き締まりました。
テレビ局のインタビューもありました。「遠洋航海の経験を活かして、航海士になるために頑張ります」ってこの日の夕方、ローカルニュースで流れました。
はるか水平線から昇る太陽が再び水辺線に沈んでいく壮大な風景を毎日見ながら、100kgを超える魚を釣ったり、アカマンボウやまぐろのエラ身や心臓を食べてみたり、特別な体験が毎日続いた遠洋航海実習でした。長い人生の中のほんの2ヶ月ですが、航海を終えてあきらかにたくましくなった本科生でした。
りあす丸便り(最終号)
焼津港でマグロ水揚げを済ませたりあす丸は本日16:00に出港しました。
そしてすぐさま、りあす丸便り最終号が学校に届きました。
あとは寄り道無しで目指すは宮古。 17日、藤原ふ頭で待ってます!!
りあす丸焼津入港
本日08:12 雨のそぼ降る中、りあす丸は焼津に入港、着岸しました。 明日はいよいよマグロの水揚げです。 お天気もすっかり回復するとの予報。 絶好の水揚げ日和になりそうです。
久しぶりの日本です。りあす丸の遠洋航海は外国往来船資格で航行するので、宮古の出港時点から本船内は日本扱いではありません。帰港して、もやいロープで陸とつながった時点から船内も日本になります(書類上は税関手続きをしてからですが)。 生徒たちも大喜びです。 今航海は大シケも無く、事故怪我も無く、マグロは獲れて、素晴らしい状況で進んでいます。 今宵、焼津港の灯りを見ながらしっかり休んでください。
りあす丸便りVol5
りあす丸はシケに巻き込まれることもなく順調に焼津に向かっています。本日は、りあす丸便りVol5が届きましたので紹介します。
揺れるデッキで潮風を浴びながら、ラジオ体操から1日がスタート。 今も昔も変わりません。 誰一人、ぐずぐずして遅刻なんてあり得ません!
さび落としにワッシュデッキ(wash deck)、日に日に冷たくなる風を感じながら日本が近づいています。
さあ、13日には焼津入港。 最後まで気を抜かず、怪我無く元気に帰ってきてください。
りあす丸、真西に向かって快調に航行中
りあす丸は本日も快調に焼津に向けて航行中。
北緯27度10分、東経161度18分、針路270度、速力11.7ノット。 針路270度ということはすっかり真西にむけて進んでいます。
ちょっと前まで西経にいた本船は、いつのまにやら着々と東経に。更に、今日の気温は22.8度、水温は21.5度。
だんだん冬の日本に近づいてきました。 熱い日射しと潮風を満喫するアッパーブリッジデッキでの日光浴ももうおしまいです。
焼津に着いたら生徒たちは2ヶ月ぶりに地面を踏みしめます。陸揺れ(おかゆれ)体験も初めての長期航海の通過点。揺れる洋上の生活に身体が慣れると、陸に上がったときに地面が揺れている気がするのです。そんな瞬間も生徒同士で楽しみます。 生徒の皆さんの感想を聞くのが楽しみです。
りあす丸は快調に航行中
3月2日(木) 10時現在、北緯22度51分 西経178度14分 気温26.0度 水温24.7度 針路275度 速力12.2ノット
りあす丸としては絶好調の走りっぷり。 水揚げ地、焼津入港予定は3月13日(月)。
ところで、一直線に西の方に進んでいますが、線を延ばすと「沖縄あたり」に行き着きそうです。焼津を目指すのに、なぜでしょう?
こたえ:この季節、東シナ海付近で発生して本州太平洋岸を猛烈に発達しながら北上する「南岸低気圧」による大時化(シケ)に巻き込まれる危険があります。これを避けるため、日本付近まではできるだけ影響の無い南方海上から接近し、低気圧の発生具合を確認して一気に北上する作戦です。
まわり道をしてでも、安全第一。 本船からの位置報告には「生徒皆元気」の一文が入っています。 アメリカンビーフステーキ、もう食べたかなあ。
りあす丸あっという間にハワイを後に
補給のためにハワイオアフ島ホノルル港に入港したりあす丸。 土曜日に「無事、入港しました」の連絡を受けたその日のうちに「出港しました」そして「焼津に向けて航行中」の連絡が。08:15入港そして16:00出港。 コロナ禍で無ければ「補給(食糧・水・燃油)」とあわせて「ハワイ観光」がセットなのですが、今回はまだ我慢です。先ほど届いた「りあす丸便りVol4」で生徒たちの様子が伝わってきました。
学校近くで魚釣りをしていると30センチのクロソイでも大満足なのですが、りあす丸から自分の竿で魚を釣っていると、メートルクラスのシイラやら、謎の魚やら、さまざま獲物をゲットできます。今回は「クロタチカマス」が獲物な様です。 お店には並ばないような魚たちと遭遇できるのも遠洋航海実習の楽しみです。
パイラー(パイロット=水先案内人)は港ごとにいる係官です。 パイラーが本船に乗り込めば、船長も操船の指示は出せません。パイラーの指示で船を操船して港内の岸壁に着岸させます。 (パイラーは、大型船などで長らく船長をした方しかなれない権威のある役職です)
生徒の緊張が目に見えるようですが、ハワイのパイラーは気さくな方が多いようで、お土産(ペン)までもらったのですね。
船は快調に走っています。焼津入港予定は3月13日(月)。帰り航海でも海洋調査や天測計算実習が続きます。生徒たちが元気に帰ってくるのを楽しみにして待っています。
太平洋の真っただ中で大掃除
2月24日(金)現地時間 午前7時 気温24.1度 水温25.1度。 りあす丸は北緯17度51分 西経161度03分、マグロはえ縄実習を終了した海域に今日もとどまっています。
ハワイ オアフ島ホノルル港は入港に際して、とても厳しい環境条件があります。
デッキの洗浄水を海に流してはいけない、シャワーの水もNG。漁具や、ウインチなどの機械類にかかった雨水を海に垂れ流してはいけない。 これらの基準をクリアしないと岸壁に着岸できないのです。そこで、船を走らせるのをひとまず中断、ひろ~い太平洋上で生徒と乗組員全員で大掃除というわけです。実習で汚れたデッキや船体を徹底的に洋上で掃除しています。さらに、雨がかかっても汚れた水が港内に流れ出ないように、漁具を格納し、ウインチなどにはカバーをかけます。
大変な作業になりますが、この大変さをとおして「海の環境を守る」本気度・真剣さを生徒たちは身につけていきます。陸上では自分の部屋の掃除が苦手なひとも、洋上でみんなと一緒にしっかりと頑張っています!
りあす丸便りVol3
りあす丸からお便り第3号が届きましたのでさっそく紹介します。
ワッチ中に見える夕日(もしかして朝陽?)の写真でスタート。 生徒たちは24時間体制で4時間交代しながらブリッジでの見張り(ワッチ)をしています。 朝陽が昇るのも、ギラギラした太陽を見るのも、沈む夕日や満天の星空、流星や隕石(火球)を見ることも・・・ ワッチ中は漂流物や他船の動向に注意して見張るのですが、レーダーにさえ他船が映らないくらいの広い太平洋上で、陸上では感じられないほどの大自然を体感するのもこのときなのです。
サケの心臓は時々、宮古でも食することが出来ますが、マグロの心臓は・・・ 大切な命を頂戴して人間が生きていることを実感です。
下船したら食べたいもの、いつも話題に上ります。「お寿司」やら「ケーキ」やら、船内での食事は司厨長が趣向を凝らして様々な献立にしていますが、人によって好みはまちまち。たまに出るラーメンなんかは大人気。私は、初めての長期乗船の時「帰ったら、炭酸飲料を思いっきり飲みたい」って思ったなあ(積み込みが少なくて途中で無くなったので)。
40キロを超えるマグロが何本も取れました。きっとカジキは100キロ近いのもあったのでは。
怪我もなく実習を終え、みんなたくましくなりました。
はえ縄実習終了!本船、ホノルルへ向かいます。
りあす丸船長から、漁場切り上げ、ホノルルに向けるとの報告が入りました。
最後の縄上げは、メバチマグロ、キハダマグロの大型中心に400kgの漁獲でした。
生徒たちは皆元気で「成長しました」との報告です。
さあ、遠洋航海実習も後半に突入。 ハワイで水と燃油とステーキ肉(食糧)を積み込んだら目指すは日本。
気を抜くこと無く、実習は続きます。
今日もりあす丸は東へ進む
今日のりあす丸 北緯16度09分 西経164度59分 気温25.0度 水温26.0度 針路74度(ENE) 速力10.3ノット
うーん 今日も適水(移動中)。 船はだんだんとハワイ諸島に近づいています。 船長、どこの海域を狙っているの? 次の縄入れが待ち遠しいです。
ハワイに入ればステーキ肉を積み込んで・・・ってなことが、きっと船内で話題になっている頃です。
ボーズ
出張から帰ってきて、りあす丸の動静報告を受けてびっくり。
なんと、漁獲ゼロ、釣りで言えばボーズです。 沖の様子を想像するに、800本の釣り針に本当に、水揚げできる魚(マグロやカジキなど市場が買い受ける魚)が全くかからなかったのか、少しはかかっているのに魚を船に取り上げる寸前にオキゴンドウクジラ(シャチ食いというのですが)が次から次へとマグロのお腹をひとかじりずつ食べてしまったのか、サメがやっぱりお腹だけかじって商品にならないのか・・・。(猿やイノシシによる農作物の被害もやっぱりかたっぱしからひとかじりずつするそうですね。全部食べないところがなんとも悔しい被害です。)
シャチ食いなんかじゃないかもしれませんが、とりあえず、場所替え「適水」しています。
「生徒皆元気!」との報告も入っています。 操業実習は今月21日まで。 終わりがだんだんと見えてきました。 ボーズのときもあるさ。 次の縄が、大漁でありますように。 頑張れ~。
りあす丸の今日 22年前の今日
りあす丸は本日午前9時現在、北緯16度11分 西経176度34分 で7回目のはえ縄実習中。 気温27.8度 水温26.3度と毎日が夏日です。 6回目の漁獲報告ではメバチマグロ15キロ以上のサイズ中心に400KGと、順調に実習が進んでいます。
こんな感じでやっています(以前の写真でイメージを)
そして、今日は「海の安全記念日」です。 22年前の今日、ハワイ沖での実習を終えた愛媛県の実習船「えひめ丸」がホノルル入港を目前にしてアメリカ海軍の原子力潜水艦「グリーンビル(6000トン)」の急浮上による衝突で数分のうちに沈没したという痛ましい事故のあった日です。 乗員35人のうち生徒4名と教員・乗組員5名がこの事故で命を落としています。
全国の水産高校では志半ばで亡くなった生徒の皆さんと乗組員のご冥福をお祈りし、その意思を引き継いでがんばるという想いからこの日を「海の安全記念日」として各水産高校で追悼しています。 写真は洋上で黙祷する様子です。
本校では、今朝のホームルームにて全クラスでこの事故のことを紹介し、追悼しました。
ハワイ上陸時にはカカアコ・ウォーターフロントパークにある「えひめ丸の慰霊碑」を訪れます。
そして、太平洋に向かって「オレたちはがんばるぞ!」と誓うのです。
自分たちで避けられない事故は沖でも陸でも空でも起こりうる。今を大切に全力でがんばる実習生たちです。
今日のりあす丸
今日のりあす丸 午前9時現在 気温27.1℃ 水温26.4℃ 東に向けてゆっくり適水中。
今日までで漁場滞在8日、操業5回。 休養をとりながら順調に実習が進んでいます。
釣針の数は毎回800本。ムロアジの餌をつけてマグロを狙っています。 生徒たちもきっと慣れてきて余裕と共に疲れも出てくる頃と思います。 適水中にしっかり休んで、次の実習もがんばろう! (Myロッドで大物狙いしてるかな?)
りあす丸便り№2が届きました
りあす丸から沖の様子を知らせるお便り№2が届きました。海洋生産科2年生、専攻科1年生ともに洋上生活を満喫しています!
2月5日(日) 現在 北緯15度30分 西経178度55分 3日つづけてのはえ縄実習の後、この日は適水(休養と漁場探索)です。 一休みするとともに、でっかい太平洋を眺めていろんなことに想いを馳せてください。
大漁バンザイ!!
りあす丸、初縄から大漁! メバチマグロ、キハダマグロ、ビンチョウマグロ、その他、大きなサイズがたくさん獲れています。 合計900KGになりました。
初日から、きっとデッキの上はお祭り騒ぎです。 怪我無く、無理なく、引き続き大漁を祈ります。
ハワイの西南西、太平洋のまっただ中で実習中。
これまた、以前の写真ですが、こ~んな真っ青な海に囲まれて、巨大な魚たちと格闘しています。
きっと、今日の晩ご飯は最高です。
沖のりあすに思いを寄せて
りあす丸、ハワイ沖にて第1回目の操業(まぐろ延縄)を開始しました。今回の写真はまだ手に入りませんが、以前の写真を見ながら沖の様子に想いを馳せます。
本日のポジション 午前9時現在 北緯15度33分 西経179度39分 気温24.9℃ 水温26.6℃
こんな感じでやってるはずです(と以前の写真をご紹介)
見渡す限りの海海海
六分儀を使って、太陽高度を測定し、緯度の算出。
時にはクジラがいたり。
でっかいカジキが釣れたり。
ジュッって音を立てて沈む太陽を見たり。(本当にジュッって聞こえそうな気がするのです。実際は聞こえないですよ) すごい経験を生徒たちはしているはずです。
「生徒皆元気」の報告も入っています。
さあ、明日はどのくらい釣れたかをお知らせできるはずです。お楽しみに。
りあす丸便り
りあす丸の指導教官から「りあす丸便り(第1号)」が届きました。
べらべらイングリッシュ、船では見られないけれど楽しい思い出です。
専攻科生は船酔いせず、本科生を横目に食欲もりもり、先輩らしさを見せつけます。 でも、大丈夫、本科生もすぐ慣れる! 船酔いは病気じゃない!! 教官が付いている、心配無用だ!
国際信号旗(2枚の旗)UとWを掲げて「貴船の安全航海を祈る」と壮行式(体育館)で生徒たちを送り出しました。出港時には本船が3枚の信号旗UとWと数字旗1を掲げて応えました。 「皆様(貴船のご協力)に感謝」と言う意味です。 UWを送られたらUW1で応える。外国の港などで船同士が交わす挨拶です。国際的な船のマナーも生徒にとっての勉強です。
食事当番も、しっかりしているようですね。家に帰っても、食事当番するのだぞ。
実習生元気に漁場向け中! 最後のこの言葉が何よりです。
がんばれ本科(2年生)、宮古から応援しています!!
気温25.8℃ りあす丸漁場向け中
りあす丸は順調にハワイ沖漁場に向けて航行中。
1月30日(月) 北緯20度30分 東経 173度43分 気温25.8度 水温 25.8度
コース 115度 スピード 9.5ノット 生徒海洋観測中 との報告が届きました。
宮古を出て9日目。当初、低気圧に悩まされ、船酔いもあった様ですが、生徒たちは皆船酔いを克服して元気にがんばっている様子。
海洋観測では漁場に着くまでの間、決められた各ポジションでSTDという観測機器を使って水深1000mまでの「水温」や「塩分」を測定します。何にも無い真っ青な洋上で、気温25.8度の気持ちよい海風を感じながらも観測している足下の海は1000mを遙かに超える深さであることを実感します。
あと、数日で漁場着、でっかいマグロが待っている!!
今日のりあす丸
りあす丸が21日(土)に藤原ふ頭を離れてから3日がたちました。
船からの報告では 本日の正午位置は 北緯32度26分 東経155度13分 コース150° 速力10.2ノット
気温17.0℃ 水温17.9℃
少々時化が続いているようですが順調に航行中です。 ハワイ沖のまぐろ漁場に到着するのは2月2日(木)頃。 時化にも負けず、突き進む2年生! たくましくがんばってます。
りあす丸 遠洋航海に出航!
本日14:00 りあす丸は海洋生産科2年生と専攻科1年生を乗せてハワイ沖向け出航しました。
ハワイ沖で巨大マグロが待っている! ワクワクの2年生、ガッツで出航!
昨年、1昨年とコロナのため近海実習でしたが、今年は3年ぶりのハワイ向け!
盛大に見送られて、いよいよ岸壁を離れます。
さよ~ならあ。
しばしの別れ。 今度、宮古に帰ってくるのは3月17日の予定です。
たくましくなった2海生船舶コースの皆さんを待ってます。 実習の状況は随時お知らせいたします。
出航の様子は、本日 テレビ岩手17:20頃、岩手放送17:44頃 放送される予定です。
海の施設の見学会
海洋生産科1年生、今日は海に関する施設の見学会に出かけました。
まずは、陸前高田「津波伝承館」。あのとき海辺の水産に関連する施設はことごとく大きな被害を受けました。水産に関わる私たちは津波をしっかりと理解し、受け止めながら未来を生きていかなくてはなりません。
東日本大震災は1年生にとっては小学校入学前の出来事です。リアルに展示されている被災物を目の前にして、改めて津波の恐ろしさを認識しました。
陸前高田市では同じ水産系高校の高田高校があります。陸前高田の被害も甚大で広田湾での水産実習設備はすべて失いましたが、今は復興して高田高校の仲間たちも元気にがんばっています。
次は、気仙沼の造船所へ 敷地に入った時点で広さに驚きです。
巨大な船がブロックごとに作られています。遠くに見えるのは球状船首(バルバスヘッド)、鉄の匂いと、溶接の匂い、油の匂い、そして騒々しい音、働く人の姿と声。 教科書だけではわからない、いろんなことを体感しました。
雪のちらつくなか、見る物すべてが新鮮でした。この鉄の塊がピカピカの新船に変化していきます。
ちなみに、私たちの共同実習船「りあす丸」も新船建造に向けて着々と計画進行中です!
1年生、水産人としてちょっと厚みを増しました。
乗船説明会
2年海洋生産科船舶運航コースの皆さんは年明け1月に、いよいよ実習船りあす丸でのハワイ沖遠洋航海が始まります。
これまで体験した短期航海とは違って55日間にわたる洋上での生活。規律を守って、協力し合いながら共同生活を行います。
今日は、生徒と保護者の皆さんがりあす丸に集まって乗船前の様々な準備について説明会が行われました。
説明会場は実習船りあす丸の食堂兼学習室。保護者の皆さんにとっては初めての乗船です。
船長とわたくしのごあいさつの後、指導教官から詳しい説明が続きました。
そして、船内の見学。客船でもなく、貨物船でもない、動く教室りあす丸。
本船で説明を聞いて、ハワイ沖への航海がいよいよ近づいてきたことを生徒も保護者の皆さんも実感しました。
冬到来 小型艇陸揚げ
今日で11月も終わり。海上の北西風が強くなり、小型艇での実習が困難になる季節を迎えました。今日は春からお世話になったカッター(12人乗り手漕ぎボート)、小型船舶教習艇、和船、すべての小型舟艇を陸揚げしました。
神林港旧木材港岸壁にすべての小型艇が並びました。小型船舶教習もカッターもおしまい。来春までここで越冬です。
3年生は卒業、1,2年生はそれぞれ学年を1つ上にして来年度の実習に臨みます。今年も一年大きな事故やケガもなく過ごせたことに感謝です。冬の間、しっかりと座学に力を入れて、また来春がんばりましょう。
りあす丸帰港
11月20日(日)から小笠原諸島父島でのダイビング実習航海に出ていたりあす丸が本日宮古に帰ってきました。
出港時は雨模様。そして今日の帰港は曇り空。 出て行くときは時化模様を心配しましたが、みんな元気に船内生活を過ごしたそうです。
小笠原では天気に恵まれて、父島ではボートからのダイビングを体験しました。気温は約25度。
潜水用に作られたデッキから入水。宮古での練習とちょっと勝手が違いますが、南の海への期待が高まります。
ひとりずつ、注意しながら「ジャイアントストライドエントリー」
ゆっくり潜降。まずは浮かず、沈まずの中性浮力の調整です。日頃の練習成果が試されます。
そして、いよいよ水中散歩。 現地ガイドが案内してくれます。
足下はすべて珊瑚。 壊さないように注意しながら移動します。
色とりどりの魚たちがうようよいます。
普段潜っている北の海とはまるで違う景色を満喫した生徒たち。
あっという間の父島滞在を終えて、本日、宮古に帰港。
ともにスクーバダイビングを楽しんだ久慈東高校、高田高校の皆さんともここでお別れ。各校お迎えの学校バスで帰っていきました。
職業としての潜水士を選ぶ道、スポーツレジャーとして潜水を楽しむ道。生徒それぞれの選択です。でも、学校で潜水を勉強できるのは岩手県内では3つの水産系高校と種市高校だけです。
海を(水圧や塩味や流れを)身体で感じ、魚たちと水中で戯れる。人生の中での1つの体験としてすごく魅力的だと思います。水産高校人気の実習です。
父島に向けて出航!
りあす丸、本日13:00小笠原諸島父島に向けて出航しました。
今回の航海は「潜水体験航海」。久慈東高校5人・高田高校5人・そして本校5人、県内各校でスクーバダイビングを選択履修している皆さん15名での合同航海です。
久慈、宮古、高田と練習海域が違っても普段の潜水練習ではどこもクロソイやホタテ貝など寒流の親潮水域に生息する生き物たちを見ています。父島まで行くと水温は高いし、ツノダシやコバルトスズメなどカラフルな魚たちが勢ぞろい。まさに、カルチャーショックの楽しさです。
雨の中、南の海での潜水に期待しながら岸壁を離れていきました!
出港スタンバイ。乗組員の皆さんと専攻科1年生での作業です。
本科の皆さんはデッキサイドに勢ぞろい。
本校3年生、雨とうねりの入り込みでちょっと微妙な表情。心の中は燃えてます!
さよ〜ならぁ〜 小笠原まで片道3日間。 南の海を満喫してください!!
サケはえ縄作り
今日は1年生が実習船海翔の乗組員の皆さんから「サケはえ縄づくり」を教えていただくと聞いたので藤原ふ頭に見に行きました。
快晴の下、海翔のデッキは大賑わい。漁業のプロフェッショナルから教わる1年生は緊張の面持ちで頑張りました。
海翔 おもてのデッキは大賑わい。
「おーそうそう うまいじゃん」ほめられちゃいました。
針が8本に浮き1つ(だったかな?) 丁寧にコイルして針はスポンジに突き刺します。
マグロ縄とは全然違う、繊細な仕掛けです。
ボースン(甲板長)から教わる2人。幹縄に枝針を結んでいます。
近年、不漁のサケですが、とれ始めたら出番です。いつでも使える準備は万端。
Come Back Salmon!!! 1年生の思いよとどけ!
りあす丸入港
本日0900、りあす丸は宮古港藤原ふ頭に着岸しました。9月に宮古を出港してハワイ沖でのマグロはえ縄実習を行い約2か月ぶりの宮古です。 専攻科1年生、たくましくなって帰ってきました。 船首作業も船尾作業もブリッジ作業もしっかり様になっていました。
次の航海は今月下旬の小笠原諸島父島への潜水体験航海です。本科3年生と専攻科1年生の混乗です。
ひと時の涼しい宮古を満喫してください。
三崎出港
本日1445りあす丸は三崎港を出航しました。
いよいよあさって月曜日の朝には宮古入港予定です。
マグロ水揚げ
今朝からりあす丸はハワイ沖で漁獲してきたマグロやカジキなどを水揚げしました。場所はマグロの町、神奈川県三崎港です。
さあ、このマグロは何キロでしょう。 3年ぶりのハワイ沖漁場はやっぱり大きいメバチマグロがたくさん獲れました。
マグロ流通業界では40キログラム以上のメバチマグロを「大バチ」、20キロ以上を「中バチ」と呼んでいます。写真では正確な重さはわかりませんが、「大バチ」であることは確かです!!
マイナス55℃で凍らせて持ち帰ったまぐろたちは石のようにカチンカチン。移動させるときに自分の足のすねに当てたりすると涙ものの堅さです。一匹一匹陸上で計量して売り渡します。
航海中に紹介できなかった「りあす丸便り」も紹介します。 出港後の風景。
漁場までの天文航法実習など。
操業中。メバチマグロ、キハダマグロ、エチオピア、サメ食い被害のマグロ・・・・・
コロナのため、ハワイに入港するも燃料油と食糧の補給のみ。 パイラー(水先案内人)とは港ごとに所属しているベテラン船長たちで入港してくる外国船に乗り込んで船を安全に岸壁に導きます。
帰り航海では漁具整理や船体のさび落としなどを行います。 ハワイで積み込む食糧の定番「アメリカンステーキ」もしっかり出たようですね。
明日の夕方、三崎港を出港。いよいよ宮古に帰ってきます。 宮古入港は14日(月)の予定です。 最後まで気をつけて帰ってきてください。
今日のりあす丸
9月22日(木)に宮古を出港したりあす丸。ハワイ沖でのまぐろはえ縄実習を終えて着々と日本に向かっています。
11月7日(月)正午現在 コース285° スピード11.4ノット 明日の夜には神奈川県三崎港外に到着予定です。
マグロで有名な三崎漁港で水揚げをした後はいよいよ宮古向け。 専攻科生の土産話が楽しみです。
東北地区大会3位
昨日、山形県立加茂水産高校に東北地区の水産系高校が参集して生徒研究発表大会が開催されました。本校からは<宮古の真鱈でにぎわい創出 その3>を発表。見事第3位を獲得しました。
加茂水産高校、学校のすぐ目の前が日本海でした。
緊張の発表もしっかり頑張りました。
帰りには加茂水族館も見学し、ガッツポーズ! やる気満々、真鱈で宮古を活性化 まだまだ続きます。
サクラマス
サクラマス 降海型ヤマメとでもいいましょうか。宮古での呼び名は「ママス」。初夏にたくさん水揚げされるあのおいしい高級なママス(標準和名:サクラマス)。閉伊川漁協さんでは増殖事業としてサクラマスの人工種苗生産(人の手で卵を取って稚魚を育てて放流)をしています。 卵と精子を搾り取った後の親魚はやせて商品価値が低いため市場には出回らず、家畜のエサなどになってきました。 海洋生産科食品資源コースの研究班、とりあえず缶詰にして、美味しい保存食を作ってみました。
間違いのない、秘伝の味噌煮スープで味付けです。 サバを基準に味付けしているので、作ってみて、試食して、今後微調整していきます。
フィッシュカッターで輪切りにした魚は氷水で洗浄。
産卵期のサクラマスなので皮は黒ずんでいますが缶詰にすれば気になりません。
せっせと缶詰。マサバに比べてブニョブニョしてそうです。(私)「やりにくいですか?」 (生徒)「いえ、慣れてるので全然大丈夫です。」
サイズを組み合わせて缶にぴったりと詰めていきます。 感心の手際よさ。 さすが3年生。
ラベルは桜色のシンプルなもの。 まだ、商品化はしていませんが、これから試行錯誤しながら仕上げていきます。 閉伊川漁協さんとの共同開発。 大切なサクラマス資源を無駄にせず、美味しくいただく取り組みです。
サクラマス人工授精
海洋生産科2年生食品資源コースの面々、一昨日八幡平市の岩手県内水面水産技術センターでの現場実習に行ってきました。食品資源コースでは本BLGでも時々紹介する「缶詰実習」など食品製造実習を行うと共に、山田実習場でカキやホタテの海面養殖、そして、淡水魚の養殖では校内で金魚の養殖と今回のように八幡平市まで出かけてサクラマスやイワナなどの養殖現場実習を行っています。 魚を生産し(養殖)→食品に加工し→パッケージや販売方法も考えて→商品化 という 6次産業の流れを勉強しています。
岩手県水産技術センターに到着したら、まずは淡水(内水面)養殖のレクチャーです。
八幡平市は岩手山の伏流水がコンコンと湧き出ていて、マス類の養殖には最高の環境です。養殖業者の数も県内一です。
養魚池を見学。まわりは自然たっぷりの山だらけ。
透き通った水の中を健康な魚たちがスイスイと泳ぎます。
水産技術センターの水源は山を少し登ったところにある有名な「金沢清水」。長い間地下を通ってきた水には酸素があまり含まれていません。水産技術センターでは敷地にこの水を引いて噴水を作り、空気にさらして溶存酸素量を増やしてから養殖池に引き込んでいます。
金沢清水の底から湧き出ている様子を間近に見て生徒たちも美しさに感動。沿岸宮古にも縄文人の遺跡が多数発見されますがここ八幡平も豊富な水と魚や獣たちとともに縄文人が多数暮らしていたそうです。
熟成した親魚。いよいよお腹を裂いて卵を取り出します。
センター長の見守る中、研究員さんから丁寧に手ほどきを受けて採卵に挑戦
やさしくやさしく卵を取り出しました。 この後、受精・吸水させてイソジンで消毒。そして孵化槽へ。
普段、海の魚しか見ない(金魚と)生徒たちにとって、淡水魚の養殖は新鮮です。なかなか八幡平に行くこともありません。 センター長、スタッフの皆様ほんとうにありがとうございました。
帰りにちょっと焼走りにも立ち寄って、溶岩台地を見学したそうで、ここでも生徒たちは大喜びだったとか。「海の魚も川の魚も魚のことなら自分に任せろ!」ってなるのを期待していますぞ。
今日のりあす丸
10月19日(水)今日のりあす丸。 だんだんとハワイ諸島方面に近づきながらマグロはえ縄実習を続けています。 洋上ではありますが東に東に行くほどに日の出日の入りはどんどん変化しますので、船内時間は日本時間のマイナス19時間。 例えば日本の昼ご飯時12:00のとき、船内時間は12ー19=ー7(24-7=17) 17時つまり前日の夜です。 だから、学校から用事があって電話をするときには必ず船内時間を確認してからダイヤルします。
全員元気に怪我無く実習に臨んでいます、今回は大型マグロも大分獲れているようです。 帰ってきてからの写真報告が楽しみです。
はえ縄実習も残すところあと2回の予定。 ハワイ経由、日本に向ける日が近づいてきました。
祈 安航と大漁!! 元気に頑張ってください。
実習船「海翔」 釧路・室蘭へ
本日、10:00 実習船「海翔」は海洋生産科3年船舶運航コースの生徒を乗せて釧路向け出航しました。
既に3年生は大型実習船りあす丸(499トン)で「瀬戸内海」「伊勢湾」「東京湾」への沿岸航海を経験していますが、今回は中型実習船海翔(171トン)での沿岸航海です。 揺れ方も違えば舵効きも違います。 多くの体験を積み重ねて船舶乗組員としての技術を磨いています。
船首、ブリッジ、船尾 それぞれに分かれて出航スタンバイ。 ブリッジではさっそく、船長から指示を受けながら舵輪の操作。
船首では係船索の回収とアンカーの巻き上げが進みます。 マイクを握るのは3年生「おもて(船首)オールラインクリア(係船ロープすべて岩壁から離しました)」・・・「アッペンダウン(錨は海面まで上がりました)」・・・「クリアアンカー(錨異常なく回収)」 教科書で覚えた台詞も現場で使う時は緊張します。 ブリッジからは確認の復唱が「おもてオールラインクリア了解!」「アッペンダウン了解!」・・・
船尾でもマイクを握るのは3年生「とも(船尾)オールラインクリア」・・・
係船索をすべて離したら錨を巻き上げながらスクリューとバウスラスタ(船首横向きスクリュー)を使って岸壁を離れます。
「クリアアンカー」 岸壁からも海底からも離れました。 あとは沖に向かってGO!
「いってきま~す」
この後、ワッチ(ブリッジでの業務:操船、ログブック記入、見張りなど)は4時間交代。船は24時間走り続けるのでワッチももちろん24時間体制です。看護師さんの準夜勤とか深夜勤の様な感じかな。
夜のブリッジは外の様子がはっきり見えるように灯りを消して真っ暗にしています。だからこそ普段はなかなか見られない満天の星空をみて宇宙の大きさを感じたり、遠くに見える見知らぬ町の灯り(沿岸航海ならでは)や、すれ違う船の灯りをみて人生を考えてみたり、船乗りのロマンを感じられるのです。
宮古帰港は10月13日(木)の予定。 いろんなことを体験していろんなことを考えて帰ってくるのだぞ。
りあす丸は安全に実習中
今朝の北朝鮮によるミサイル発射のニュースは日本中を震撼させました。太平洋上に落下したとのニュースに、りあす丸に乗船中の専攻科生のご家族のみなさま、そして本校を応援してくださる皆様のご心配は大変なものであったと拝察いたします。
ミサイルは日本の東海上3200km付近に落下したものと推定されていますが、現在りあす丸はその地点より遙か東の海上で安全に実習を重ねています。朝から、本船に電話連絡して異常のないことも確認しました。
念のため、今後も政府情報をはじめとして情報収集に努めながら安全第一に対処していきます。
今後10月27日(木)のホノルル入港に向けてだんだんとハワイに近づきながらまぐろ延縄実習を行います。随時、りあす丸情報は当ブログでも発信いたします。
りあすハーバーにて
海洋生産科1年生、今日は大好きな水産海洋基礎実習の日。今日は小型船舶体験操船実習とりあすハーバーの桟橋を使ってのロープワークです。気持ちのいい秋晴れの下、いきいきと活動しました。
桟橋に行ってみると、教習艇は沖に出ているところでいませんでした。 教習艇への乗船人数が限られているので待機班は桟橋のクリート(船をつなぎ止める金具)を使ってロープワークの真っ最中です。
巻き結び(クラブヒッチ)バッチリ。合格!!
もやい結び(ボーラインノット)もバッチリ。合格~!!!
おいらもバッチリです。のポーズ。
楽しくて楽しくて。
実習室での練習より、海に浮かぶ桟橋で練習していると揺らめきながら正に船をつなぎ留める実感が得られます。その上、風にあたって、この天気。楽しくないわけがありません。
小型船舶教習艇班は、湾内で実際にハンドルを握って全員が操船体験をしました。 りあす丸のように「ドッ、ドッ、ドッ」と力強く進む船も魅力ですが、小型船舶で海面を滑走するのもまた最高です。
船乗りに少し近づいた1年生でした。
マグロフレーク野菜スープ漬け
食品製造実習室を覗いてみると、2年生たちがちよっと見慣れない缶詰を作っていました。
「マグロフレーク野菜スープ漬け缶詰」でした。
通常のツナ缶はオイル漬けですが、本校の缶詰は油を減らして野菜スープでヘルシーにした野菜スープ漬けです。
秘伝の野菜スープを充填中。 スープのレシピは昆布と玉ねぎと人参と・・・・あとは秘密です。
魚肉充填は100グラム。ばらつきがあると味の濃さにも差が出てしまうので慎重です。
(私)秘密の調味油ですか? (生徒)いえ、普通のサラダ油です。
りあす丸の遠洋実習で獲ってきた「ビンチョウマグロ」。 解凍し、柵どりし、ボイルして、冷却し、身をほぐす。こんな下準備をしてからの缶詰作業でした。
缶詰に使わなかった半端な部分は巻き締めた缶詰を高温高圧殺菌している待ち時間中に生徒たちのランチになるようです。調理法を工夫しながら、次の新作の味付けを模索していきます。
私も食べたことのない「マグロ野菜スープ漬け缶」。出来上がりが楽しみです。
ハワイ沖向け出航
りあす丸は本日14:00 予定どおり宮古港から出航しました。これから54日間の航海が始まります。
乗船しているのは専攻科1年生。昨年本科の時にも長期航海を経験していますが、コロナ感染症対策で日本近海のみでの実習でした。 今回は本当の遠洋になります。 船はハワイ沖向け東へ東へと走り始めました。
「本船は外国往来船につき税関の許可を受けたもの以外は立ち入りを堅く禁ずる 船長」 昨日の資格変更から本船は日本扱いではありません。
専攻科2年生も見送りに。1年生に発破かけ。
関係者に見送られいよいよ出航。
さようなら宮古 11月には帰ってくるよ~ みんな元気に出て行きました。
漁場着は10月3日頃、ホノルルを経由して国内入港地は神奈川県三崎港に11月12日の予定。そして、宮古に帰ってくるのは11月14日 という計画です。
充実した実習になりますように願っています。
出航前日のりあす丸
りあす丸は明日ハワイ沖に向けて出航します。
今日は、国内船から国際船(外国往来船)に資格変更して、免税品(消費税など日本国内の税金がかからない)の延縄漁業の餌、食糧、燃料油などを積み込みました。
まずは税関職員が乗り込み、資格変更の書類チェックです。税関が承認したらその時点からりあす丸は日本国ではなくなります。だから、日本の消費税などを払わない商品を積み込むことが出来ます。
外国旅行に行ったときの免税品土産と同じです。
船内は日本ではなくなるので、届け出ている乗組員以外の人は船内に立ち入ることが出来なくなります。さっきまでは私も船内に入れたのですが、もう今からは入れません。
今航海のマグロのエサは「ムロアジ」です。いいサイズのムロアジをそろえることが出来ました。
でっかいメバチマグロがたくさん釣れることに期待です!!
ちなみにムロアジは伊豆七島などでクサヤの原料にするあのアジです。
保冷トラックからローラーコンベアを船に渡してコロコロコロと、船ではすぐに凍結倉庫に搬入します。
エサが終わったら次は自分たちの食べる食糧の積み込み。約2ヶ月分の食材を積み込みます。
エサも食糧も乗組員全員で作業です。 おっと、乗組員の他に実習生、専攻科1年生も入っていました。専攻科生の動きがてきぱきと慣れていて、どれが専攻科生だかわかりません。
オーダーした品目がしっかり全部そろっているか、品質に問題はないか、一つ一つチェックしています。積み込み時の短い時間で司厨長が行う重要な仕事です。
なんたって、船での食事は乗組員と生徒の一番の楽しみ、エネルギーの源ですから。
どっしり横たわるりあす丸。明日の14:00には出航です。
大漁と安航、そして、専攻科生がますます船乗りらしくなることを願っています。
イカ釣り実習、船上の様子
乗船教員から3年生イカ釣り実習の乗船写真をいただきました。
3年生は船舶運航コースの生徒が乗船です。イカ釣り実習とともに船舶運航も実習です。甲板長の直接指導で錨を巻き上げる作業も行いました。
真崎沖漁場、集魚灯に照らされてキラキラ光る海面を見ながらひたすら竿をしゃくります。
「釣るぞ~」「釣るぞ~」「釣るぞ~」 釣り好き生徒も初めての生徒もみんな必死です。
やった~。ちょっとサイズは小さいがスルメイカをゲット。魚影は薄いですが、全員がしっかり獲物をゲットして大満足。 自動イカ釣り機よりも、生徒の手釣りが勝ちました。 昼のように明るいですが、集魚灯に照らされたデッキです。
夜間のイカ釣り実習を終えたら、宮古港外で錨泊。朝を迎えて藤原ふ頭に向かいます。
アンカーチェーンの伸びている方向を乗組員の皆さんと確認中。
りあす丸(499トン)での遠洋航海とはひと味違う実習船「海翔(171トン)」でのイカ釣り実習でした。
考査終了そしてイカ釣り実習
本日が考査最終日、そして、海洋生産科1年生にとっては楽しみにしていた初の海翔(171トン)乗船。
先日、大型実習船りあす丸(499トン)で沿岸体験航海を経験しましたが、今回は初の漁ろう実習(イカ釣り)です。
出航前から生徒たちはやる気満々です。
イカ大漁目指して、エイエイッオォ~ッ!やらピースやらガッチリやらニヒルなのも。とにかくやる気満々です。
と言いながらも、岸壁を離れるときには少し不安も?
今回目指す漁場は、田老沖、水深100m付近。蓄積データと水温から今回はここ。民間漁船の姿は分散してちらほらなので、まだ、どこがいいのか難しい判断です。
右舷側にりあす丸を見て宮古港を出て行きます。海況は最高の凪模様。船長曰く「今回は揺れないから1年生も大丈夫ですよ」 さあ、明日の笑顔が楽しみです。
りあす丸出港予定の変更
りあす丸は専攻科1年生を乗せて明日9月13日(火)にハワイ沖に向けて宮古を出港予定でしたが、電気系統に不具合が発見されたため出港を延期することにしました。
部品交換後の出港日時については決定次第お知らせいたします。 専攻科生徒は既に乗船し、船内で元気に勉強しています。
スクーバダイビング
海洋生産科3年生、今日はスクーバダイビングの実習でした。このところ曇りや雨ばかりが続きましたが以前からダイビング実習を計画していた今日はなんと気持ちのいい晴れ間がのぞきました。
日ごろの行いがいいんですね。
器材のセッティングももう慣れたもんです。
さあ。今日の練習は。
水面での器材装着から入って中性浮力での水中移動練習。 海洋実習に入ってボートからのダイビングをするときにはときに波打つ海面で器材を装着することもあります。きょうはプールでその練習。 しょっぱくないし、冷たくないし、足はつくし、安心尽くしの状況で基本の練習です。 焦らないで様々なことが出来るように、プール練習もだいたい終盤に入ってきました。
海洋実習ではまずはビーチからの練習、慣れてきたらボートからの実習に入ります。プールと違ってカレイやクロソイやメバルなどさまざまな海洋生物を手の届く距離で観察できる最高の実習です。生徒たちも今から楽しみにしています。
今日のりあす丸
ハワイ沖遠洋航海に向けてりあす丸は着々と準備中。
どっしりと岸壁に横付けしているりあす丸。いつ見てもカッコイイです。この船で50日と少し、遠洋航海に出かけます。
遙か彼方の太平洋で、でっかいマグロやオキゴンドウ鯨やヨシキリザメにアカマンボウ・・・陸の生活では絶対に目にしない生きた魚たちに出会えるのは水産高校の特権です。
作業の様子を見に行くつもりが、行ったときにはちょうど片付けも終わって休憩中。談笑中の乗組員の皆さんに聞いてみると、今日は釣り元準備(マグロ針とテグスの連結)をしていたそうです。そしてこの後は甲板部機関部に分かれて航海前の整備と準備。
色つきテグスにスコップ。操業中の必需品。
海洋観測用のワイヤーは昨日交換したところ。ピッカピカの新品を2000m巻いています。
生徒たちは、洋上でSTD(Salinity Tenperature Depth)という観測機械を使って1000mまで深さごとの塩分・水温を観測します。
ハワイ沖の洋上では、気温27℃、表面水温28℃などと暖かくても、メバチマグロたちが好んで泳いでいる水深100m~200m付近では水温10℃ちょっと。 様々な洋上ポイントで科学データを蓄積していきます。
昔の船頭様はすべてのデータを頭にインプットして大漁する。これからの漁業者は電子データ(ビッグデータ)を駆使して魚を獲る。科学的漁業(スマート漁業)の時代です。
温暖化とか異常気象とかこれまでの常識が通用しない今の時代、その都度変化に対応しながら魚を計画的に獲る技術を生徒たちは身につけます。
海洋生産科2年生と専攻科1年生、出航は9月13日(火)の予定です。
ちょっとだけ教えちゃいます
午前中、食品製造実習室に行ってみると3年生の生徒たちが缶詰を作っているようですが、いつもと様子が違います。
缶詰コンテストに出す試作品を研究しているところでした。生徒の発表前にブログで全部出すわけにはいかないので、今日はちょっとだけ教えちゃいます。
「まだ薄い、もっとだ」 「エッ、もっと?」 みんなで調味しています。封入してから高温殺菌調理するので、缶詰を開けたときに殺菌前の味がそのまま出るとは限りません。食物科の調理と大きく違うところです。
主原料は白身魚のフレークです。 宮古でたくさん水揚げされるおなかのでっぷりとした白身魚とだけ教えましょう。
各種調味料で今までに無い味を目指しています。今回は高級缶詰を意識して作っています。
秘密の手作り調味オイル。これが今回の味の決め手! 味付けの後、オリーブオイルをフタの1センチ下まで満たします。
白身魚フレークのオリーブオイル漬け。単純な味ではありません。相当うんまいのです。
真空巻き締め機に投入。
今日の試作品は3缶
レトルト殺菌釜で仕上げ、この先、ラベルデザインも重要です。
さあ、どんな缶詰に仕上がっていくのか。研究班に乞うご期待!!!
今度のサバはいいの使ってますよ!
「今度のサバはいいの使ってますよ」と食品製造担当の先生から聞きつけ、早速実習場に見に行きました。
調理台に乗っているのは正に丸々と太ったあぶらののったでかいサバ! これを缶詰に・・・・
普通は、焼き魚や煮物にして直接食卓に上るような立派なサバ。通常の缶詰向きのやせたサバとはものが違います。
脂で手をギルギルにしながら頭を落として内臓を抜く生徒たち。
「大変そうですね」と聞いてみたら「全然平気です!」と返ってきました。立派立派。
鮮魚カッター(自動輪切りマシン)で均一長さのブロックにしたら次は缶に詰めます。
太ったサバがキュウキュウに入ります。
秘伝の水煮用調味ダレ。 レシピどおりで調合しています。 これが水高味の缶詰を生み出します。
肉がひたひたにつかるくらいで、フタを閉めたとき少し空間が出来るように。
完成後の打検(打検棒で缶詰をたたいて音と手に伝わる感触で製品の真空度を検査します)のときに空間がないと正しい検査が出来ないからだそうです。
真空だと腐敗菌が繁殖しませんが、小さな穴や隙間から空気が缶の中に入ってしまうと腐ってしまいます。
(個人的には、10年以上流しの下にほったらかしにしていた缶詰が錆びて隙間が出来たらしく、細菌によるガス膨張で夏の暑い日に破裂してしまった経験があります。飛び散った腐敗汁は壮絶な匂いをまき散らしてしまい、涙しながら片付けました。ちなみに、賞味期限は3年としていますが、保管状態が良く、真空状態が保たれていれば10年たっても腐りません。)
調味液を入れたら、真空巻き締め機に投入。自動でフタが乗っかり、真空状態にして缶の縁をがっちり捲き閉めます。
巻き締め機から出てきた缶詰は、コロコロ転がって自動洗缶機へ。広さの関係で直線ラインで機械をおけない本校では、折り返し点に担当生徒が入って、手動で洗缶機に投入。
洗缶機を出てきたら次は高温高圧殺菌。
この機械で約90分間の殺菌です。
今年度の製品を校長室に届けてくれました。
こんな感じで商品になります。
利潤追求でないからこそできる低価格でおいしい缶詰。
卵かけご飯とサバの味噌煮缶 独身時代も今も大大大好きです!
人気の小型船舶教習
先ほど宮古湾ヨットハーバーに行ってみると海洋生産科3年生が小型船舶教習をしていました。今日は2艇ある教習艇のうち1艇は防波堤の向こう側の広いところで「蛇行練習」、もう1艇はハーバーの桟橋を使って離着岸練習でした。
本校では、大型船を操船するための「海技士免許」の取得とともに、小型船を操縦するための「小型船舶操縦士免許」を取得できます。将来、国際航海に出たい生徒や大型貨物船に乗りたい生徒は「海技士」を、沿岸でのサッパ船や定置網船で働きたい生徒は「小型船舶操縦士」が必要になります。
やっていて楽しい操船練習は生徒に大人気の実習です。
1度に教習できる生徒は3人まで。生徒は交代しながらハンドルを握ります。
「離岸します」「前よし、後ろよし、右よし、左よし」 「後ろよし、前よし」
自動車の教習所と同じで動作とともに声出しが必須です。
ここまで来れば一安心。予定の位置まで後進を続けます。
離岸が完了したら、すぐに着岸の練習です。「着岸点良し」「発進します。前良し、後ろ良し、右良し、左良し!」
「着岸準備願います」
フック(カギ付き棒)で船体を引き寄せるのはアシスタントの生徒。
教官から「では、クリート留めしてください」と指示が出ると テキパキと岸壁のクリート(係留金具)に舫いロープを結びつけました。手早い作業に感心、感心。
「自分は、子どもの頃から親の船の手伝いをしていたのでだいたい慣れてます」
いやいや、だいたいと言うより、たいしたもんです。自信を持ってください!
梅雨空の下での離着岸実習でした。
宮古港カッターレース大会まであと少し
今日の海洋生産科1年生の水産海洋基礎実習は「カッター(12人こぎボート)」です。宮古の夏の風物詩「宮古港カッターレース大会」は7月17日(日)開催。本番まであと1週間と少し。生徒たちの練習にも熱がこもっていました。
低い雲なのかヤマセ(海上からの移流霧)なのか、天気は重いが気分は晴れやか1年生。
「どう。カッターは面白い?」 「はいっ、楽しいです。」「オレたち、早くなったんですよ!」うれしそうに話す1年生でした。
沖出し前のウォームアップ。「いちっにっさんっ」「いちっにっさんっ」号令係のかけ声も様になっていました。
桟橋を離れると、すぐに防波堤の裏に入って見えなくなってしまいました。今日は、ターン(折り返し)の練習をしたそうです。
さあ、本番ではどんなレースを見せてくれるのか。楽しみです。
りあす丸はDockへ
本日、りあす丸は整備点検のため宮城県塩釜市のDock(造船所)に向けて宮古を出港しました。
船齢(船の年齢)20年、いろんなところにガタが出ますが定期的な整備により安全な実習航海を継続しています。
Dock向けは生徒の漁業実習がないので乗組員数も最小限。でも、専攻科生はDock工事の勉強のためにしっかりと乗船しています。
専攻科生徒ともに乗船して、しっかりアッパーブリッジデッキでカメラを陸に向けているのは・・・・
本校副校長。副校長も一緒にDock向け航海実習(体験)です。
行ってらっしゃいりあす丸。しっかり整備してもらって、リフレッシュして元気に帰ってくるのだぞ!
宮古に戻ってくるのは8月19日(金)の予定です。
海洋生産科食品資源コース乗船
海洋生産科食品資源コース3年生。今日は実習船海翔に乗船して閉伊川河口域の海洋観測実習を行いました。
海洋生産科には船舶運航を主として学習する船舶運航コースと、食品加工と資源増殖を学習する食品資源コースがあります。日頃、あんまり実習船に乗る機会のない食品資源コースの生徒たちも今日は大喜びで実習に臨みました。
「いってきまあ~す。」まるでハワイ沖への遠洋航海に出るような勢いです。
沖のうねりは残っているようですが、宮古湾内は静かです。おかえりなさい。
昼過ぎの帰港。やや遅い昼食で黙食ピース!
実習船海翔のコック長は超ベテラン。誰もが認める激うまラーメンに笑顔がこぼれてしまいます。
プランクトンネットで採取した微生物は明日の授業で顕微鏡観察します。植物プランクトン、動物プランクトン、なかにはマイクロプラスチックも。
今回の実習では、河口近く、水深100m海域の表層、水深150m海域の表層を調査しました。
プランクトンは食物連鎖のベースとなる部分。その理解は宮古湾の水生生物すべての理解の基本となります。教科書よりも、ビデオよりもなんといっても自分で捕まえて、自分で観察して、自分が発見して感動するのが一番の学習です。
いろんな種類が見られればいいですね。明日に期待!
海洋生産科1年生りあす丸乗船
先日操船シミュレーター実習を体験した海洋生産科1年生、いよいよ本物の大型実習船「りあす丸」への乗船です。
あいにくの霧雨とガスの中、元気いっぱいに宮古港藤原ふ頭を離れていきました。
いってきまぁ〜す。わくわくの1年生です。
出港時には、りりしく敬礼!
「おもてのスプリングライン・ヘッドライン・ブレストラインを離して・・・・今回は風向きを考慮して最後に残したのがとものスプリングですね・・・」アッパーブリッジデッキで指導教官の説明を受けながらいよいよ離岸。
今回目指すのは大船渡港。さあ、外洋は荒れているようですがそれも試練、「海を恐れず・海を侮らず・海に逆らわず」
がんばれ1年生!
昆布の佃煮どうぞ
海洋生産科2年生の生徒たちがニコニコと校長室に来ました。「校長先生っ、重茂コンブで佃煮作りました。食べてください。」「白飯と食べたら絶対最高ですよ。」
表情からも言葉からも納得のできあがりだということが伝わります。ありがたく頂戴します!
よくよく聞くと、卒業生の重茂の漁師さんが養殖の間引きコンブを「実習で使ってください」と持ってきてくれたそうです。そして早速今日の実習では缶詰実習で使う秘伝の調味液でくつくつと煮込んで佃煮にしたわけでした。地域の皆さんのご協力、ほんとうにありがとうございます。
佃煮というには煮込みが浅いかもしれませんが蓋を開けただけで昆布と甘い醤油の香りが広がります。今日の晩ご飯が楽しみです。
昆布はしっかり結んだそうなのですが、ワイルドな結び方が海洋生産科らしくてGoodだぜい。
1年生大型船の操船実習
操船実習といっても、今日は操船シミュレーター実習です。この機械は、岩手沿岸やアメリカ海域など様々な海域や海の荒れ具合などを自由に設定し、その状況の中で本物の船を操船しているのと同じ舵の効き方やスピードの増減をコントロールできます。誰もが体験できるゲームセンターの「電車でGO(古い?)」に近い感覚でしょうか。まさに、洋上で大型船を操船している感覚で操船がすごく難しいのです。
1年生は交代交代初めての操船を体験しました。
電子海図 レーダーも本物同様
操舵手はジャイロコンパスで船首方位を常に確認して舵を切ります。コンパスを見るとともに、船首方向の海面と針路先の安全も確認しなくてはいけません。
船首のふれ方に注意しながら、針路を維持するためには十分な練習が必要です。海が荒れれば荒れるほど針路の維持は大変です。
本物同様の「リモートコントローラー」で操船します。私などはハンドルがないと心配ですが、生徒はすぐに受け入れます。たいしたもんです。
さあ、未来の航海士に向けてがんばろう。実際の海に出たらもっともっと感激は大きいですからね。
専攻科2年生りあす丸下船
りあす丸、瀬戸内海航海を終えて本日朝宮古港藤原ふ頭に着岸しました。
専攻科の2年生はこの航海が学生生活最後の航海となります。
昨年度の4月に乗船し、ドック中などの下船を除いて1年少しの間りあす丸が生活の場であり、学習の場でもありました。洋上での生活で皆、たくましく船乗りらしくなりました。
明日からは陸上生活で海技士試験に向けての勉強に専念し、就職活動もがんばります。
おかえりなさい。りあす丸。専攻科、乗組員の皆さん。
黄色いヘルメットが専攻科生。乗組員の皆さんの指導を受けながら、入港作業も板につきました。
まずは船首の係船ロープを固定して、続いて船尾の係船ロープをつなぎ留めれば岸壁への横付け完了。
13か月にわたる乗船実習お疲れさま。海運業界、水産業界からの皆さんへの期待はとても大きなものがあります。様々な船、会社をしっかり研究して進路を決定してください。(By校長)
専攻科2年生は作業着からスーツに着替えて下船式に臨みました。
下船したら、海技士試験合格に向けて頑張ってください、でも、合格は通過点です、卒業後会社に就職したらりあす丸で経験しなかったことに次々と遭遇します。りあす丸での経験を大切にし、学び続ける姿勢を大切にしてください。(By船長)
乗船中のご指導に感謝します。また、見守ってくれた家族にも感謝しています。りあす丸で身に着けたことを忘れず、これからも努力します。ありがとうございました。(By実習生代表)
この先、世界を舞台に魚を獲る漁船に乗るのか、フェリーかタンカーか、それとも港湾作業船か?
「スマートで、目先が利いて几帳面、負けじ魂これぞ船乗り」 どんな船に乗ろうと、海を舞台に一人前のたくましい船乗りになってください。りあす丸で寝食を共にした仲間は一生の付き合いになります。
さあ、卒業まであと10か月、みんなで切磋琢磨して全力で自分を磨くのだ。
りあす丸東京出航
今日も、りあす丸からの連絡が入りました。
本日1600りあす丸は東京港有明埠頭を出航。
浦賀水道を経由して太平洋に出たら後は一路宮古向け。
専攻科2年生にとっては学生生活最後の航海です。
宮古着は25日0930予定。
ポートレイディオ ポートレイディオ りあす丸 1600出航します
有明埠頭 離岸
東京湾の船混みを切り抜けるまではブリッジも大変です。
さようなら 東京の街並み
ベイブリッジをくぐれば太平洋はすぐそこ
コンテナ船 ばら積み船 自衛隊駆逐艦 時に潜水艦・・・
船種が違っても船籍(国籍)が違っても国際ルールは一緒。海上衝突予防法と海上交通安全法、港則法。
国際航海に従事するためには海技士試験でも英語が必須です。
無線電話でのやりとりは聞き取りづらいし、お国なまりも様々です。
学校でのコミュニケーション英語の授業はとてもとてもとても重要です。
さらにその上で、慣れと度胸が必要です。うかうかしてると衝突します。
「本船コース120度、速力12ノット、貴船コースと速力は?」「じゃ うちがコース変えるよ」なんて英語でやりとりしています。
がんばれ専攻科生 目指せ「海技士3級、2級!」
有明停泊中
有明埠頭
東京の空気も今日まで。宮古が待ち遠しい!!
1年生たくましくなった1日
海洋生産科1年生、カッター練習デビュー。12人で力を合わせて艇を漕ぎます。
息が合わなければオールが絡みこげません。
船乗りにとっては必須の練習。オールの重さに驚きながらも頑張った一日でした。
ローロックにオールをセット。もちろん足ははだしです。
ブレードの角度は 上体を倒して、腕じゃなく背中と足で漕げぇー・・・ 桟橋に着けたままで基本姿勢の練習
今日は救助艇に引っ張ってもらっての離岸 ドキドキの一年生
前へ いちっ にっ さんっ
いちっ にっ さんっ
気持ちいいっ!
櫂たて そして着岸 よくがんばりました
へとへと でも満足の顔
これからどんどんたくましくなる一年生。 成長が楽しみです。
有明に着岸
本日りあす丸は東京湾浦賀水道を通過して有明ふ頭に着岸。日ごろ目にしない巨大船や様々な種類の船舶と入り混じりながらの京浜港入港です。
セメント船、オイルタンカー、ばら積み貨物船・・・ありとあらゆる種類の船舶を目のあたりにします。
貨物船に入り混じりながらたくさんの漁船も操業する東京湾。
専攻科の皆さんが就職するのはどんな船? 今日、航行していた船にも先輩が乗っているかも・・・。
どこの港の入ろうと、日本は日本。岩手人でありながら日本人であることを感じてホッとするひと時です。
そして、外国の港に入るときには地球人・世界人であることにホッとするのです。
りあす丸門司出港
本日11:00 りあす丸は門司港を離れました。
太平洋を航行して東京湾を目指します。瀬戸内海では強い潮流とこみ入った島々という難所を経験しましたが、今度は浦賀水道航路、中ノ瀬航路という日本一船舶交通量の多い航路を経験します。
引き続き安全航海を願います。
さようなら、門司の街
外洋に出るまでは緊張のブリッジです。
生徒皆元気。写真紹介ができませんが、ブリッジや甲板作業の他に、海技試験(筆記試験)の勉強も船内で日々進んでいます。
目指せ、航海士。応援しています。
門司港の夜
りあす丸は北九州の門司港に停泊中。
船の生活を長く続けて、ベテランになってきても港の夜景は格別です。初めて経験する生徒にとっては感じ方もより一層。
宮古で待つ家族や大切な人に思いを寄せて、本船は明日門司を出港して宮古港を目指します。
暖かな明かりの一つ一つにこの土地の家族の生活があります。
ここ北九州の門司でも、ハワイホノルルでも、横浜でも小樽でも。
飛行機で行ってホテルに泊まってみる景色と、船を停めた岸壁から見る景色は見え方が違うんだなあ。
関門海峡を航行して門司港着岸
りあす丸は今朝から関門海峡を航行し、昼前に北九州の門司港に着岸しました。
新居浜港を出て関門海峡へ
前方には本州と九州を結ぶ関門大橋が迫ってきました
潮流はなんと6ノット もはや川の流れのようです
専攻科生が握る舵輪にも力が入ります
狭い航路内 行き交う船にも要注意
通航練習した後は、エキゾチックな門司港へ着岸
船首の舫い綱が陸とつながり、間もまく本船も岸壁に横付け。
緊張が解けるのももう少し。
どうぞしばらく安心して休んでください。
海の難所 来島海峡通過
本日、潮流の弱まる時間帯を見計らって無事来島海峡を通過しました。
強い潮流に対する操船はもちろん、潮流信号所の表示をしっかり確認して緊張の通航でした。
小さな島々が入り組み潮流が強く激しい来島海峡。国内の航路では最大級の難所です。
あいにく、今日の潮周りは「大潮」 最も流速が早くなる潮周り。緊張が続きます。
電光式潮流信号所は「S」表示 南向きに潮が流れています
「3」 現在の流速は3ノット
太平洋を流れる黒潮なら最大級の早さですが、ここ来島では潮が緩んだ状態です。
「↑」はこれから流束が上がってくることを表します。もたもたしてはいられません。速やかに通過します。
海図記入はもちろん、航海日誌の記入も大わらわ
無事通過 明日は関門海峡を通過して北九州の門司港に入港します。
「海上衝突予防法」「海上交通安全法」「港則法」 学校で勉強したことばかりですが、今回はその知識を現場でフルに生かさなくてはなりません。事故なく安全に船を運行するためには海上法規をしっかり覚えておかなくてはならないことを専攻科生は身に染みて感じる瀬戸内海航行です。
明日からも、順調に航海が進みますように祈念しています。
新居浜港外錨泊中
瀬戸内海最大の難所、来島海峡航路を間近にして時間調整。来島海峡は最大で10ノットもの潮流があり船舶航行の難所です。潮の弱くなる時間を見計らって通過しなければなりません。緊張の時間待ちです。
黒球1つは錨泊中の印。安全航海が続きます。
りあす丸瀬戸内海航行中
今朝、友ケ島水道を通過し、明石海峡から備讃瀬戸東航路に入りました。明石海峡大橋をくぐるときには曇っていた空も瀬戸大橋をくぐる頃には青空に。専攻科生元気です!
右が和歌山県 左は兵庫県淡路島 太平洋から瀬戸内海(大阪湾)に入ります。
ブリッジではオフィサー、2年生、1年生 所狭しと作業中
明石海峡大橋
橋の裏側を見られるのも船ならでは。貴重な体験です。
オリーブの産地 24の瞳 これが小豆島
海図記入も大忙し
瀬戸大橋 倉敷から四国高松につながります
クロスベアリングも慣れてきて位置出しはばっちり!!
あしたはいよいよ来島海峡通過です。
3海生マダラはえ縄実習
昨日出航した海翔、宮古沖でのマダラ延縄漁業実習を終えて本日09:30宮古港に帰ってきました。
実習をしたのは海洋生産科3年生。
たくさんのマダラとスケソウダラをゲットして満足げ。
現在、宮古を代表する魚種となったマダラに直接関わる貴重な実習となりました。
ただいまぁ~
乗船教官が「今とったロープがとものスプリング・・・・」「次は・・・」
入出港は貴重な教科書の復習です。
魚は宮古の魚市場に水揚げします。
買い付けていただいた魚たちは、近日中に魚菜市場や市内の鮮魚店で販売されるでしょう。
生徒の獲ったマダラでーす。って売り場に掲示したいですね。
(以前、実際に掲示してくれた小売店さんもいます。ありがとうございます。)
海翔、りあす丸の実習はまだまだ続きます。今後にご期待を!!
シイラの切り身作り そして機関実習室とグランドでは
海洋生産科3年生、今日はシイラをさばきました。
近年、鮭の大不漁で新巻鮭実習が実施できていないため、大きな魚に触れる機会が少なくなっています。
シイラであれば鮭に勝るとも劣らない大きさ、しかも南の海の代表選手で味も良し。
大きな魚体に悪戦苦闘しながら切り身をつくりレトルトパックにしました。
全長1m近くのシイラたち。ハワイ語では「マヒマヒ」といってバター焼きやムニエルで最高のおいしさです。
ハワイ沖でのりあす丸遠洋航海実習ではメバチマグロの外道としてたくさん漁獲されます。
おいしいのですが、雑魚扱いで市場価格は今ひとつ。本校で魅力付けしてマヒマヒの良さを世の中にアピールします。
レトルトに入れて凍結します。このあと、味付け加工をどうするか? ヒット商品開発に向けてスタートです。
食品製造実習場から出てみると、となりの機関実習室から金属の削れる音が・・・
機関長がドラム缶から潤滑油を船に移し替えるための金属パイプを手作りしていました。
溶接も研磨もお手の物、何でも自分で作れます。
陸にいる間に、洋上での実習をスムーズに進めるための工夫と準備が着々と進められています。
そして、最高のお天気のグランドでは、体育の授業。食物科2年生たちが50m走をしています。私を見つけてピースサインも。全力疾走がとてもとても気持ちよさそうでした。
爽やかな月曜日、元気いっぱいの活動が繰り広げられていました。
しいらぁ~びんちょお~がすとろぉ~
満面の笑みで大きな魚を抱えるのは海洋生産科2年生。
魚好きにとってはたまらない獲物たち、カチンカチンのこの魚たちは解体した後、缶詰やレトルトに加工します。
魚を獲り、加工し、販売する 本校海洋生産科は6次産業化の勉強をしています。
今日は柵取り(身のブロック)までしたそうです。続きは来週の月曜日。待ち遠しい実習です。
しいらぁ~ (シイラ)
びんちょぉ~(ビンチョウマグロ)
がすとろぉ~(ウロコマグロ)
今年度の1月にはこの2年生たちがりあす丸でハワイ沖に行き、こんな魚たちを獲ってきます。
「好き」の気持ちが何よりだ。いいぞ、2海生。
海洋生産科1年生 実習船を見学
今 実習船「りあす丸」「海翔」は2隻とも宮古港藤原ふ頭に停まっています。
昨日、海洋生産科1年生はこれから3年間お世話になる2隻を見学しました。
船を使っての実習は水産高校ならではの、なくてはならない大切なものです。
船を身近にとらえ、大自然の偉大さをこれから身をもって感じ、海とともに生きる強さとたくましさを身につけます。
初めて入った操舵室 でっかい船なのにハンドルは車より小さいのにびっくり
実習着姿も初々しい1年生たちです。
レーダーを操作して説明するのは専攻科生 「先輩、すごい」
食堂兼学習室 先輩が丁寧に説明しました
船長 クラス担任 乗船指導教官 船に乗るときいつも一緒の先生方です。
安全でワクワクする乗船実習がこれから待ち受けています。
どんな魚に出合うのか、どんな景色が見えるのか、
海・船・魚をこれからおおいに楽しもう!
りあす丸 小樽を出港
本日16:00 りあす丸は予定どおりに小樽港を出港しました。
コロナの影響で寄港地活動もままならぬまま1晩休養しての宮古向けです。
出港操船も貴重な練習。みんな元気にやってます。
小樽港の岸壁から離れます。小樽の街ともさようなら。
入出港は特に事故に注意が必要。船長、3等航海士、そして専攻科の2年生と1年生。
専攻科生にとって緊張を伴う大切な操船練習です。
外洋(日本海)に出たら、津軽海峡を経由して 明後日には宮古港へ。
桜咲く宮古が待ってます。
帰り航海の安航を願います。
今日のりあす丸
りあす丸から写真メールが届きました。沿岸航海だと、ケータイが使えるので気軽に連絡できます。
専攻科生9名 順調に船舶運航実習を進めています。
操舵するのも専攻科生、ジャイロコンパスで方位線測定しているのも専攻科生、その奥でレーダーを確認しているのも専攻科生、サングラスは見守る船長でした。
ジャイロコンパスの中央にシャドーピンをたてて重視線を・・・・
教科書で習ったことはやってみてはじめて深く身につきます。
奥尻島一周 各ポイントを決めて船位測定練習をします。観光船ではできない航海ですね。
正確な海図記入は昔も今も航海士にとって重要な仕事です。
引き続きがんばれ専攻科生。
2期末考査終了 部活動再開
本日午前中で4日間にわたる2期末考査終了。 待ちに待った部活動再開です。
太鼓部の音に誘われ校地内を歩いてみると、柔道部にバレーボール部にバドミントン・弓道も・・・
みんな元気に頑張っていました。 応援しながら、いつも元気をもらっています!