2022年9月の記事一覧

英語スピーチコンテスト

昨日、岩手県民会館を会場として岩手県高等学校英語スピーチコンテストが開催されました。

本校代表の1年生。緊張の中、立派にスピーチやり切りました。

本校体育館でリハーサルをしたものの、県民会館はやっぱり緊張MAXです。

終わってすっきり、記念写真。

グローカルな視点で食糧問題を考える。思いを英語で聴衆に伝える。1年生ながら本当によく頑張りました。

 

進路先での防災対策

3年生、今日のロングホームルームは「防災学習」。来年の4月から住むであろう進路先地域について、「過去にどんな災害が起こったのか」「生きるために何が必要か」「周りの人とどんなかかわりが必要か」「備えるべきことは何か」を調べ、そして考えました。

今、学校ではWi-Fiが完備していて、教室でタブレットを使用して簡単にインターネット検索ができます。

本校では卒業生の約半数が宮古を離れて初めての地で生活します。調べては書き留めながら親に頼らないで生きていく意識を強くしました。

(私)どこについて調べているの?「宮古です」「盛岡です」「仙台です」「大阪です」「埼玉です」・・・・

内定が決まった人も、これからの人も、皆さん真剣に調べて、真剣にこの先のことを考える時間になりました。

住む土地が違っても、基本的な対応は一緒です。「生きる」「かかわる」「備える」です。今のうちからしっかりとした対応を知っていればいざというとき自分と自分の大切な人を守れます。大震災の教訓を生かして、世界中のどこにいても命を大切にしてください。

 

りあすハーバーにて

海洋生産科1年生、今日は大好きな水産海洋基礎実習の日。今日は小型船舶体験操船実習とりあすハーバーの桟橋を使ってのロープワークです。気持ちのいい秋晴れの下、いきいきと活動しました。

桟橋に行ってみると、教習艇は沖に出ているところでいませんでした。 教習艇への乗船人数が限られているので待機班は桟橋のクリート(船をつなぎ止める金具)を使ってロープワークの真っ最中です。

巻き結び(クラブヒッチ)バッチリ。合格!!

もやい結び(ボーラインノット)もバッチリ。合格~!!!

おいらもバッチリです。のポーズ。

楽しくて楽しくて。

実習室での練習より、海に浮かぶ桟橋で練習していると揺らめきながら正に船をつなぎ留める実感が得られます。その上、風にあたって、この天気。楽しくないわけがありません。

小型船舶教習艇班は、湾内で実際にハンドルを握って全員が操船体験をしました。 りあす丸のように「ドッ、ドッ、ドッ」と力強く進む船も魅力ですが、小型船舶で海面を滑走するのもまた最高です。

船乗りに少し近づいた1年生でした。

 

 

 

マグロフレーク野菜スープ漬け

食品製造実習室を覗いてみると、2年生たちがちよっと見慣れない缶詰を作っていました。

「マグロフレーク野菜スープ漬け缶詰」でした。

通常のツナ缶はオイル漬けですが、本校の缶詰は油を減らして野菜スープでヘルシーにした野菜スープ漬けです。

秘伝の野菜スープを充填中。 スープのレシピは昆布と玉ねぎと人参と・・・・あとは秘密です。

魚肉充填は100グラム。ばらつきがあると味の濃さにも差が出てしまうので慎重です。

(私)秘密の調味油ですか? (生徒)いえ、普通のサラダ油です。

りあす丸の遠洋実習で獲ってきた「ビンチョウマグロ」。 解凍し、柵どりし、ボイルして、冷却し、身をほぐす。こんな下準備をしてからの缶詰作業でした。

缶詰に使わなかった半端な部分は巻き締めた缶詰を高温高圧殺菌している待ち時間中に生徒たちのランチになるようです。調理法を工夫しながら、次の新作の味付けを模索していきます。

私も食べたことのない「マグロ野菜スープ漬け缶」。出来上がりが楽しみです。

 

水高ランチ

調理室を覗きに行くといつもに増してあわただしく動いている気が・・・

担当の先生に聞いてみると、2年生が伝統の学校祭大食堂の人気メニュー「水高ランチ」に初チャレンジしているところでした。

オニオンリングの衣作り(フリッターだったかも・・)。しっかりと計量します。

ピラフ、チキンフリッター、付け合わせ野菜、コンソメスープの具材・・・ 調理の前に食材をすべてそろえて下準備。

いちいち先生には聞きません。レシピを見て次々と調理を進めていきます。

エビの背ワタ取りも丁寧に。

オレンジの飾り切りにもゆとりが感じられるようになりました。

ウムウム いいですねぇの図

完成した「水高ランチ」。コロナ前の水高祭大食堂はいつも大混雑。飛ぶように出る人気のメニュー。

昨年、一昨年と校内開催のみだった水高祭ですが今年は生徒の家族限定で公開します。

はるか以前の先輩から作り続けた水高ランチ、3年ぶりに食べていただきます。

今年は限定開催ですが、新型コロナ感染症が収まったら、また以前のように一般公開の水高祭で多くの皆さんに御提供したいものです。

 

 

 

健康長生きは歯の健康から

今日は歯科指導の日。学校歯科医のK先生はもう20年以上も本校で歯科指導をしてくださっています。

「食べるは生きる」は食物科にとっても海洋生産科にとっても基本理念。 しっかり「食べる」ためには健康な歯と歯茎が必要です。 歯の健康はすべての健康につながっています。そして長生きにつながります。 歯と歯茎を健康に保つため、今日は正しいブラッシングとフロスの使い方の講習を行いました。 

まずはスクリーンを見ながら「歯周病」について勉強です。 

気軽に臨んだ生徒たちも、歯周病の進んだ写真を見るほどに怖さを実感しています。歯周病を防ぐためには日ごろからの歯の手入れが大切。みなさん熱心に先生の話に聞き入りました。

場所を移動して、染色による磨き残しチェック。 そしてブラッシングとフロス。

「1本ずつ磨くんですよ」「そこは歯ブラシを盾に使ってください」 先生から次々とご指導をいただきます。

(私)「どう、磨き残しはあった?」  (生徒)「えっ、ダメです」・・・マスクをあげちゃいました。

デリカシーのないタイミングでした。ごめんなさい。

しっかり磨いているつもりでも、磨き残しのまったくない生徒はほとんどいません。(きっと私も)

健康維持のための貴重な講習でした。 K先生毎年ありがとうございます。 

 

英語スピーチリハーサル

いよいよ明日は「岩手県高等学校英語スピーチコンテスト」本番です。昨日の放課後、広い会場に慣れるために体育館でリハーサルをしました。

今年の本校代表は1年生の女子。今回のテーマは「持続可能な社会の実現のための郷土料理」。世界各地に郷土料理はあり、グローバルな視点とローカルな視点を併せ持って地域食材を大切に活かしましょう、という内容です。泣きそうになるくらい緊張しながら笑顔を絶やさず聴衆に向けてしっかり英語でスピーチしました。

スピーチの前には昨年度出場の先輩3年生からアドバイス。

さあ、明日の本番は結果なんて気にせず、最高の笑顔で思いっきり自分らしく聴衆にアピールしてください!!

バラン切り実習

さあて、今日の食物科はどんなおいしい料理を作っているのかな?と調理室に行ってみると「シーン」として無人。あれっ?

ホームルームをのぞきに行くと、ホームルームも「シーン」・・・・・ でも、室内には熱心にバランきりをする生徒たちが。 皆さん見事に集中していて、まるで物音もありません。 下絵を人工バランに貼り付けて真剣にバラン切り実習をしている最中でした。ちなみに、バランは料理に彩りと雰囲気を添える小物です。料理人の器用さとセンスが問われます。(人工バランと言うからには本物の葉っぱもあります。それは葉蘭(はらん)です。いつか、本物の葉っぱにも挑戦して欲しい気がします。)

声をかけるのもためらわれましたが、聞いちゃいました。(私)「すごい集中していますね。難しい?」

(生徒)「ひゃ~っ 難しいの選んじゃったかもしれません!」

難しいと言いながら、みなさん楽しそうに作業に集中していました。

一言も発せず、全集中! どんな作品ができあがるのか期待です。

前方の黒板には先輩の作品がずらりと展示されています。毎年水高祭で展示するのですがいつも素晴らしいできばえです。

先輩の作品を見て、「自分たちにもきっと出来る」とみなさんそれぞれ不安と期待の入り交じった心境でバランを作り始めた初日の実習でした。

 

先生たちの厚生福利事業

先生たちには年に一度「厚生福利事業」というものがあります。 学校を離れて心身共にリフレッシュし、これからの教育活動をさらに充実させようという事業です。本校では班に分かれて活動しました。

わたくしは、初めて「うみねこ丸」に乗船し、その後「県立水産科学館」と「崎山貝塚縄文の森ミュージアム」の見学を行いました。

乗船前のパチリ

ウミネコの餌付けは以前の「観光船陸中丸」の時代から変わりません。ウミネコパンも売っていました。

団体客のみなさんも入って船内は賑わっていました。陸中丸時代からのベテランガイドのKさんの軽やかで楽しい解説も健在です。

船内のトイレに入ってみると「立ちトイレ禁止」 その上には「船が揺れますのでご注意ください」という貼り紙が。

台風うねりが残って大きく揺れる今日のコンディション。 立ちトイレしようなんて考える人はきっといない! 陸中丸の頃より船が小さくなった分揺れは大きくなった気がします。 小型船らしく、自然をダイレクトに感じられます。波のまにまにぃ~

有名な「ローソク岩」もこんな機会にしか見られません。

県立水産科学館では「トド」や「アザラシ」も待ち構えています(剥製)

昔は、重茂半島にまでトドやアザラシが来たそうです。 だからトドヶ崎って地名なんですね。

最後は「崎山貝塚縄文の森ミュージアム」

宮古界隈は、縄文時代の昔からいくつもの集落がありました。 豊富な獣や木の実、豊かな海、昔も今も宮古の魅力と思います。

マスコミではとかく都会のおしゃれな話題が多いですが、宮古には都会にはないすごい魅力があります。宮古の魅力を私たち住んでいる者がもっともっと自信を持って全国に発信したいです。

さあ リフレッシュ完了。来週もがんばるぞ。

ハワイ沖向け出航

りあす丸は本日14:00 予定どおり宮古港から出航しました。これから54日間の航海が始まります。

乗船しているのは専攻科1年生。昨年本科の時にも長期航海を経験していますが、コロナ感染症対策で日本近海のみでの実習でした。 今回は本当の遠洋になります。 船はハワイ沖向け東へ東へと走り始めました。

「本船は外国往来船につき税関の許可を受けたもの以外は立ち入りを堅く禁ずる 船長」 昨日の資格変更から本船は日本扱いではありません。

専攻科2年生も見送りに。1年生に発破かけ。

関係者に見送られいよいよ出航。

さようなら宮古 11月には帰ってくるよ~ みんな元気に出て行きました。

漁場着は10月3日頃、ホノルルを経由して国内入港地は神奈川県三崎港に11月12日の予定。そして、宮古に帰ってくるのは11月14日 という計画です。

充実した実習になりますように願っています。