カテゴリ:海洋生産科実習
りあす丸門司出港
本日11:00 りあす丸は門司港を離れました。
太平洋を航行して東京湾を目指します。瀬戸内海では強い潮流とこみ入った島々という難所を経験しましたが、今度は浦賀水道航路、中ノ瀬航路という日本一船舶交通量の多い航路を経験します。
引き続き安全航海を願います。
さようなら、門司の街
外洋に出るまでは緊張のブリッジです。
生徒皆元気。写真紹介ができませんが、ブリッジや甲板作業の他に、海技試験(筆記試験)の勉強も船内で日々進んでいます。
目指せ、航海士。応援しています。
門司港の夜
りあす丸は北九州の門司港に停泊中。
船の生活を長く続けて、ベテランになってきても港の夜景は格別です。初めて経験する生徒にとっては感じ方もより一層。
宮古で待つ家族や大切な人に思いを寄せて、本船は明日門司を出港して宮古港を目指します。
暖かな明かりの一つ一つにこの土地の家族の生活があります。
ここ北九州の門司でも、ハワイホノルルでも、横浜でも小樽でも。
飛行機で行ってホテルに泊まってみる景色と、船を停めた岸壁から見る景色は見え方が違うんだなあ。
関門海峡を航行して門司港着岸
りあす丸は今朝から関門海峡を航行し、昼前に北九州の門司港に着岸しました。
新居浜港を出て関門海峡へ
前方には本州と九州を結ぶ関門大橋が迫ってきました
潮流はなんと6ノット もはや川の流れのようです
専攻科生が握る舵輪にも力が入ります
狭い航路内 行き交う船にも要注意
通航練習した後は、エキゾチックな門司港へ着岸
船首の舫い綱が陸とつながり、間もまく本船も岸壁に横付け。
緊張が解けるのももう少し。
どうぞしばらく安心して休んでください。
海の難所 来島海峡通過
本日、潮流の弱まる時間帯を見計らって無事来島海峡を通過しました。
強い潮流に対する操船はもちろん、潮流信号所の表示をしっかり確認して緊張の通航でした。
小さな島々が入り組み潮流が強く激しい来島海峡。国内の航路では最大級の難所です。
あいにく、今日の潮周りは「大潮」 最も流速が早くなる潮周り。緊張が続きます。
電光式潮流信号所は「S」表示 南向きに潮が流れています
「3」 現在の流速は3ノット
太平洋を流れる黒潮なら最大級の早さですが、ここ来島では潮が緩んだ状態です。
「↑」はこれから流束が上がってくることを表します。もたもたしてはいられません。速やかに通過します。
海図記入はもちろん、航海日誌の記入も大わらわ
無事通過 明日は関門海峡を通過して北九州の門司港に入港します。
「海上衝突予防法」「海上交通安全法」「港則法」 学校で勉強したことばかりですが、今回はその知識を現場でフルに生かさなくてはなりません。事故なく安全に船を運行するためには海上法規をしっかり覚えておかなくてはならないことを専攻科生は身に染みて感じる瀬戸内海航行です。
明日からも、順調に航海が進みますように祈念しています。
新居浜港外錨泊中
瀬戸内海最大の難所、来島海峡航路を間近にして時間調整。来島海峡は最大で10ノットもの潮流があり船舶航行の難所です。潮の弱くなる時間を見計らって通過しなければなりません。緊張の時間待ちです。
黒球1つは錨泊中の印。安全航海が続きます。
りあす丸瀬戸内海航行中
今朝、友ケ島水道を通過し、明石海峡から備讃瀬戸東航路に入りました。明石海峡大橋をくぐるときには曇っていた空も瀬戸大橋をくぐる頃には青空に。専攻科生元気です!
右が和歌山県 左は兵庫県淡路島 太平洋から瀬戸内海(大阪湾)に入ります。
ブリッジではオフィサー、2年生、1年生 所狭しと作業中
明石海峡大橋
橋の裏側を見られるのも船ならでは。貴重な体験です。
オリーブの産地 24の瞳 これが小豆島
海図記入も大忙し
瀬戸大橋 倉敷から四国高松につながります
クロスベアリングも慣れてきて位置出しはばっちり!!
あしたはいよいよ来島海峡通過です。
3海生マダラはえ縄実習
昨日出航した海翔、宮古沖でのマダラ延縄漁業実習を終えて本日09:30宮古港に帰ってきました。
実習をしたのは海洋生産科3年生。
たくさんのマダラとスケソウダラをゲットして満足げ。
現在、宮古を代表する魚種となったマダラに直接関わる貴重な実習となりました。
ただいまぁ~
乗船教官が「今とったロープがとものスプリング・・・・」「次は・・・」
入出港は貴重な教科書の復習です。
魚は宮古の魚市場に水揚げします。
買い付けていただいた魚たちは、近日中に魚菜市場や市内の鮮魚店で販売されるでしょう。
生徒の獲ったマダラでーす。って売り場に掲示したいですね。
(以前、実際に掲示してくれた小売店さんもいます。ありがとうございます。)
海翔、りあす丸の実習はまだまだ続きます。今後にご期待を!!
シイラの切り身作り そして機関実習室とグランドでは
海洋生産科3年生、今日はシイラをさばきました。
近年、鮭の大不漁で新巻鮭実習が実施できていないため、大きな魚に触れる機会が少なくなっています。
シイラであれば鮭に勝るとも劣らない大きさ、しかも南の海の代表選手で味も良し。
大きな魚体に悪戦苦闘しながら切り身をつくりレトルトパックにしました。
全長1m近くのシイラたち。ハワイ語では「マヒマヒ」といってバター焼きやムニエルで最高のおいしさです。
ハワイ沖でのりあす丸遠洋航海実習ではメバチマグロの外道としてたくさん漁獲されます。
おいしいのですが、雑魚扱いで市場価格は今ひとつ。本校で魅力付けしてマヒマヒの良さを世の中にアピールします。
レトルトに入れて凍結します。このあと、味付け加工をどうするか? ヒット商品開発に向けてスタートです。
食品製造実習場から出てみると、となりの機関実習室から金属の削れる音が・・・
機関長がドラム缶から潤滑油を船に移し替えるための金属パイプを手作りしていました。
溶接も研磨もお手の物、何でも自分で作れます。
陸にいる間に、洋上での実習をスムーズに進めるための工夫と準備が着々と進められています。
そして、最高のお天気のグランドでは、体育の授業。食物科2年生たちが50m走をしています。私を見つけてピースサインも。全力疾走がとてもとても気持ちよさそうでした。
爽やかな月曜日、元気いっぱいの活動が繰り広げられていました。
しいらぁ~びんちょお~がすとろぉ~
満面の笑みで大きな魚を抱えるのは海洋生産科2年生。
魚好きにとってはたまらない獲物たち、カチンカチンのこの魚たちは解体した後、缶詰やレトルトに加工します。
魚を獲り、加工し、販売する 本校海洋生産科は6次産業化の勉強をしています。
今日は柵取り(身のブロック)までしたそうです。続きは来週の月曜日。待ち遠しい実習です。
しいらぁ~ (シイラ)
びんちょぉ~(ビンチョウマグロ)
がすとろぉ~(ウロコマグロ)
今年度の1月にはこの2年生たちがりあす丸でハワイ沖に行き、こんな魚たちを獲ってきます。
「好き」の気持ちが何よりだ。いいぞ、2海生。
海洋生産科1年生 実習船を見学
今 実習船「りあす丸」「海翔」は2隻とも宮古港藤原ふ頭に停まっています。
昨日、海洋生産科1年生はこれから3年間お世話になる2隻を見学しました。
船を使っての実習は水産高校ならではの、なくてはならない大切なものです。
船を身近にとらえ、大自然の偉大さをこれから身をもって感じ、海とともに生きる強さとたくましさを身につけます。
初めて入った操舵室 でっかい船なのにハンドルは車より小さいのにびっくり
実習着姿も初々しい1年生たちです。
レーダーを操作して説明するのは専攻科生 「先輩、すごい」
食堂兼学習室 先輩が丁寧に説明しました
船長 クラス担任 乗船指導教官 船に乗るときいつも一緒の先生方です。
安全でワクワクする乗船実習がこれから待ち受けています。
どんな魚に出合うのか、どんな景色が見えるのか、
海・船・魚をこれからおおいに楽しもう!