2022年8月の記事一覧
今日のりあす丸
ハワイ沖遠洋航海に向けてりあす丸は着々と準備中。
どっしりと岸壁に横付けしているりあす丸。いつ見てもカッコイイです。この船で50日と少し、遠洋航海に出かけます。
遙か彼方の太平洋で、でっかいマグロやオキゴンドウ鯨やヨシキリザメにアカマンボウ・・・陸の生活では絶対に目にしない生きた魚たちに出会えるのは水産高校の特権です。
作業の様子を見に行くつもりが、行ったときにはちょうど片付けも終わって休憩中。談笑中の乗組員の皆さんに聞いてみると、今日は釣り元準備(マグロ針とテグスの連結)をしていたそうです。そしてこの後は甲板部機関部に分かれて航海前の整備と準備。
色つきテグスにスコップ。操業中の必需品。
海洋観測用のワイヤーは昨日交換したところ。ピッカピカの新品を2000m巻いています。
生徒たちは、洋上でSTD(Salinity Tenperature Depth)という観測機械を使って1000mまで深さごとの塩分・水温を観測します。
ハワイ沖の洋上では、気温27℃、表面水温28℃などと暖かくても、メバチマグロたちが好んで泳いでいる水深100m~200m付近では水温10℃ちょっと。 様々な洋上ポイントで科学データを蓄積していきます。
昔の船頭様はすべてのデータを頭にインプットして大漁する。これからの漁業者は電子データ(ビッグデータ)を駆使して魚を獲る。科学的漁業(スマート漁業)の時代です。
温暖化とか異常気象とかこれまでの常識が通用しない今の時代、その都度変化に対応しながら魚を計画的に獲る技術を生徒たちは身につけます。
海洋生産科2年生と専攻科1年生、出航は9月13日(火)の予定です。
各部大会間近です
秋は新人戦の季節。太鼓部は年に一度の郷土芸能発表会。放課後ぐるりと歩いてみると、どの部も練習に熱が入っていました。
ボクシング部一年生。大会規定でこれまで試合に出られませんでした。新人戦がデビュー戦。選手も顧問の先生も連日汗びっしょりで練習に励んでいます。
柔道部、昨年度は3人制で優勝。人数は少ないのですが、一人ひとりが自己修練。常に前向きな部員達です。
全国大会常連となっている太鼓部。1年生部員も様になって、迫力アップ。この団結力なら今年も全国狙えるぞ!!
どの部も人数不足が悩みの種ですが、部員たちの連携は本当に素晴らしいです。教室での勉強も大切ですが部活動で得た精神力と、ともに練習した仲間たちは一生の宝物だと思います。がんばれがんばれSUIKO!!
なんておいしい豚汁なんだ!!
食物科2年生、今日は何を作っているのかと調理室を覗きにいってみると。
無心になって大根のかつらむき。声をかけるのもはばかられます。
調理台の上の材料を見ても??? 大根、肉、シメジ、にんじん、ニラ、こんにゃく、キュウリ、みそ・・・
作っていたのは「豚汁」
そして「大根と牛肉の炒め物」 かつらむきの薄い大根と牛肉、ピーマンの炒め物。醤油味でそれぞれ相性抜群の大根炒めです。
ワカメと蛇腹切りキュウリのつけもの。キュウリには1ミリにも満たない細かい切れ込みがたくさん入って独特の食感と味の染み。ショウガがアクセントでGood!
かつらむきの最中も、このなべが「カタコトカタカタ プシュ プシュ カタカタカタコト」賑やかに湯気を上げています。
炊飯器を使わずに、鍋を使ってガスの直火でご飯を炊いていたのです。(私、自分のキャンプでの度重なる炊飯失敗を思い浮かべながら)「すごいですね、直火で炊いていて失敗しないんですか?」(生徒)「はい、大丈夫です」 (私)「炊き上がりは、やっぱり音と吹き上がりと匂いですか??」 (生徒)「イエ違います、時間と火加減です。」 な~るほど、レシピどおりというやつですな。 (別の生徒の名誉のために、「吹き上がりとかも見てます。たまに失敗しますけど。」って横で言ってました) うっすらお焦げが出来ていて、本当に甘くてふっくら最高においしいご飯が炊き上がっています。
豚汁をよそって。
「校長先生、どうぞ召し上がってください」って。じゃ~ん、感激。
この豚汁、実はとても白いのです。これまで食べたことのない甘みとすごいコク。最初、白味噌?それだけでこんなにコクと甘みが出るのかな・・・?
なんでこんなにおいしいの?
種明かしは「練りごま」だそうです。たっぷり練りごま(白)入りの豚汁。 私にとっては初体験。 「こんなの食堂で出されたら、一発でとりこになってしまう」皆さんにもぜひ味わって欲しいおいしさです。 作り方は、食物科2年生に聞いてくださいね。
そうそう、配膳してくれた男子生徒に卒業後の進路を聞いてみると「宮古市内で料理人」って答えてくれました。是非このメニューを君の店で出してください。私は常連第1号だ。
PTA全国大会2日目
PTA全国大会2日目、今日も午前中リモート参加。記念講演ではファミリーマート澤田顧問のお話を拝聴しました。
若くして事故で父親を亡くし、喪主を務めた氏は田舎の1教員であった父親がものすごく多くの人から感謝されていたことを知り、人生の転機になりました。 「死んだときに人間の価値がわかる」「人のために尽くす」「現場を最重視して理解する」「強い者・賢い者が生き残るのではなく、変化する者が生き残る(ダーウィン)」等々、生徒に伝えたいこと、親にわかって欲しいこと、教師として見習いたいことがとてもたくさんありました。
コロナ禍でも参集とリモート併用で開催した石川県PTA連合会の皆様、ありがとうございました。来年は宮城県仙台市で開催です。
終わってみて、早速今日から、さらに頑張る気持ちになりました。自分の利益のためでなく、少しでも人に感謝される人になれますように。
宮古トラウトサーモンでした
昨日、おいしいおいしいと食べた「鮭のムニエル」 脂がすごくのっていて、もちろん昔の養殖魚のような独特の臭みなんか全く無く、皮はパリッと身はほくほくした食感。
はは~んと頭に浮かんだのは「ノルウェーサーモン」 昨日のブログでも「ノルウェーサーモン?(間違ってたらごめんなさい)」などと書いたものの、帰りの車を運転中「待てよ、もしかしたら高級な宮古トラウトサーモンかも!」と気になり始め、今日担当の先生に確認しました。 結果、何と宮古が全国に誇る「宮古トラウトサーモン」でした。宮古にいながら、宮古が力を入れているのを知っていながら、水産高校にいながら、間違えた自分にショック。
チリよりもノルウェーよりも、サーモンは宮古! 今度から間違えないように、もっとどんどん宮古トラウトサーモンを食べまくることを宣言します!!