2022年12月の記事一覧

放課後学習会

すっかり暗くなった第3校舎の中で、煌々と灯りが付いている部屋が一つ。「船尾からぁ大波を受けるとぉ」・・・廊下まで学習内容が聞こえてきます。

本校専攻科進学志望の3名が放課後学習をしているところでした。就職や推薦入試での進学のクラスメイトが次々と進路を内定していく中、専攻科入試はまだ先の年明け1月20日(金)。本科3年間で学んだ海技知識を専攻科の2年間で更に高めて「3級海技士」「2級海技士」を取得して船長を目指します。そのためにもまずは合格しなくては。

目標を共にする3人の気合いの入った学習会でした。これから、1月の入試本番まで続きます。

海の施設の見学会

海洋生産科1年生、今日は海に関する施設の見学会に出かけました。

まずは、陸前高田「津波伝承館」。あのとき海辺の水産に関連する施設はことごとく大きな被害を受けました。水産に関わる私たちは津波をしっかりと理解し、受け止めながら未来を生きていかなくてはなりません。

東日本大震災は1年生にとっては小学校入学前の出来事です。リアルに展示されている被災物を目の前にして、改めて津波の恐ろしさを認識しました。

陸前高田市では同じ水産系高校の高田高校があります。陸前高田の被害も甚大で広田湾での水産実習設備はすべて失いましたが、今は復興して高田高校の仲間たちも元気にがんばっています。

次は、気仙沼の造船所へ  敷地に入った時点で広さに驚きです。 

巨大な船がブロックごとに作られています。遠くに見えるのは球状船首(バルバスヘッド)、鉄の匂いと、溶接の匂い、油の匂い、そして騒々しい音、働く人の姿と声。 教科書だけではわからない、いろんなことを体感しました。

雪のちらつくなか、見る物すべてが新鮮でした。この鉄の塊がピカピカの新船に変化していきます。

ちなみに、私たちの共同実習船「りあす丸」も新船建造に向けて着々と計画進行中です!

1年生、水産人としてちょっと厚みを増しました。

 

 

服飾の授業では

今日は食物科3年生の選択科目「服飾」を見学に行きました。服飾の時間には様々な被服や手芸作品の製作に取り組んでいます。今日は自由テーマで各自これまでやってきた課題の中で特に気に入っている作品を製作中でした。

羊毛フェルト作品作り。羊毛を針でひたすらツンツンしてフェルト化させて形作ります。かわいいふわふわ小物ができあがり。サンタとかにぎり寿司とかリンゴにミカンなどなど。

こちらはミシンを使って縫製中。プチバッグ作り。(私)3年生だともうミシンの扱いはお手のものですね?(生徒)いえいえ、まだまだです。    う~む スイスイやってるようでも奥が深いのですね。

こちらはフェルト生地を使ってのクリスマスツリーの飾り作り。優しい感じの小物がたくさん。来週末までに何個完成させられるか。真剣です。

大作。ワンピース作成も。

完成した「ふくさ」 売ってる物にまるで見劣りしない完成度。裏地まで見せたいです。卒業してからお祝い場面で出番が増えそうですね。

「和のバッグ」 艶やかな模様は着物の古着を再利用。 市販品では絶対手に入らないオリジナルバッグです。

服飾手芸、いつ見に来ても面白そうなことをやっています。 一生役に立つ手作り技術。私もすごく習いたい科目「服飾」でした。いつものことなのですが私の専門「水産」も面白いけれど「家庭科」も面白いんですよねえ。

 

 

今日の授業見学会

今日の授業見学は2年生を紹介します。

食物科の「数学」。因数分解などの復習に続いて今日は「メビウスの輪」を作ってみました。

えっ、なんでつながるの?数学的に証明するのは今は置いといて、「理屈の前に実体験」。不思議と感動を体験してこそ、深みを知りたい興味がわいてくる。

難しいのもいっぱいあるけど、今日も面白いこと体験しました!

海洋生産科の「コミュニケーション英語」

「良いプレゼンテーションと、悪いプレゼンテーション」がテーマ。スクリーンに映るアメリカン高校生のプレゼンを見て聞いて、何が良くて何が悪かったのか、みんなで考えました。

「目線(原稿じゃなくて聴衆を見る)」「笑顔」「自分ごととして話す」アメリカでも、日本でもプレゼンテーションの際の大切なポイントは一緒です。

英語で聞いて、英語で考える。そして英語でも日本語でも役に立つ知識をゲットしました!

食物科と海洋生産科、専門科目はまるで分野が違いますが、英語や数学はすべての基本。両方の学科で勉強しています。今日も一日頑張りました。

はたらく現場の見学会

2年生は本日事業所見学会を行いました。1年生で様々な産業を知り、2年生で自分の適性を再確認し、事業所の細部を調べ、3年生で進路を確定する。高校3年間はあわただしく過ぎていきます。その時その時の出来事が自分の糧になっていきます。

岩泉の木材会社。広葉樹の丸太が山積みです。

広々とした貯木場に大量の丸太が。

広葉樹はチップに加工されていました。こんなに身近でチップのにおいをかぎ、手に取ってみるのも初めてです。

このチップは、紙に加工され、みんなもよく知っている「ティッシュペーパー」になっていくそうです。

さらに、SDGsの時代、昔は捨てていた剥いた樹皮も「バイオ燃料」や「キノコの菌床」として加工されているそうです。

2社目は鉄道会社。豪華お座敷列車で会社説明を聞きました。

運転席で説明を聞き。

なんと、実際にドアの開閉を体験させていただきました。

様々な事業所で様々な人たちが様々な業務をしています。ビデオでも見ることはできますが「匂い」や「触感」「人とのふれあい」があってこそ深くその仕事を感じることができます。

「働く」ことを「自分ごと」としてとらえ始めた2年生でした。