2022年12月の記事一覧
今週は互見授業週間!
今週は、先生たちがお互いの授業を自由に見学し合う週間です。授業によって、先生によって生徒の皆さんの反応や盛り上がりは様々です。他の先生のいいところを見習い、自分の弱点を見直す。生徒が楽しくわかりやすければ、先生も楽しくうれしくなる。そして、お父さんもお母さんもうれしくなる。そんな授業を目指しています。
私は、今日は1年生にお邪魔しました。
1年海洋生産科「小型船舶」は灯浮標の勉強です。(先生)「この前、教習艇で港に入るとき、左側の防波堤の先に見えた標識は何色ですか?」 (生徒)「う~ん」「赤!」 (先生)「残念。緑です」「赤は右側に見えていました」 「左側の緑の標識を左舷標識」「右側の赤の標識を右舷標識と言います」(生徒)「え~、そうでしたっけぇ。」
自分が船長になったとき、標識を覚えていないと大変です。1年生はまだまだ覚えることだらけ。がんばってます。
お隣の食物科の教室では「保健」の授業が。様々な事故と要因についての学習でした。(先生)「一口に事故と言っても様々な事故があります。」「すべての事故には要因があります。今日はそれを考えてみましょう」
食後の睡魔が襲い来る5校時、海洋生産科も食物科もみんなしっかり元気に盛り上がっていました。
りあす丸はドックへ
本日、りあす丸は塩釜のドック(造船所)に入渠しました。洋上を走り続けて痛んだところや調子の悪くなったところの修理を行います。沖では限られたことしか修理ができないので、このドック修理は船にとってとても大切な作業です。
タグボートに押されながらドライドックに入渠。
右舷、左舷にもやいロープを取って船体を定位置にとどめながら、だんだんと船渠内の海水が排出されていきます。
すっかり海水が抜けた状態です。船底を確認しソナーや魚群探知機の発信機も点検。船体外回りから機関室内まで。不具合はすべてチェック。
このようにして、船の性能を確保しながら安全な実習航海を実現しています。
次の航海は、本科2年生を乗せてのハワイ沖遠洋航海です。お色直しもして、ピッカピカになって年明け宮古に帰ってくるのを待っています。
今日の調理室
今日の調理実習は3年生だからきっと「1級食物調理検定」の練習でピリピリしてるんだろ~なあ。と思いながらものぞきに行きました。
予想通り、緊張感を漂わせながら各自が考えたメニューをレシピに沿って黙々と調理しています。声をかける雰囲気ではありません。
タイマー係は「ハイッ できました」の声を待っています。 その横の揚げ物係は、油温を一定に保って揚げ物をメニューに入れている人が来たらすぐに使えるようにスタンバイしています。
各自の作業はひとりずつみんな異なりますが、手際よく、次々と進めています。
必ずメニューに入れるのは「かつらむき大根を使った料理」と「茶碗蒸し」だとか。
緊張感漂う、検定練習会場を後にして廊下に出ると、すぐ隣の集団給食室から「あんまり辛くしないでねっ!」と気になる声が。のぞいてみると、こちらは和気藹々と調理が進んでいます。
中華スープとビビンバを調理中。中華スープは「鶏ガラだしだけどイカも入れました」って。
オレンジ寒天も作っていました。
今日はしっかり楽しみながら調理を進めるこのチーム。次回は「1級検定練習」です。 調理台を広く使うため、班に分かれて練習していたそうです。
レシピ通りでも、創作鶏ガライカスープでも、状況に合わせた調理に対応できる3年生の紹介でした。
高校生が宮古の未来を盛り上げる発表会!
今日は市役所2階の市民交流センターに宮古下閉伊地区5校の高校が集まって第14回宮古地区学生研究・意見発表会が開催されました。
本校からは海洋生産科船舶運航コースから「宮古の海でダイビング」、食品資源コースから「宮古のマダラでにぎわい創出」の2本を発表しました。
宮古には素晴らしい海がある。釣りやキャンプは人気になっているけれど、観光資源としてのダイビングが浸透していない。入門用冊子を作成し、ダイビングをとおして宮古を活気づけようという発表です。
「もっと、地元の海のきれいな写真などを入れて案内冊子を完成させてダイビングをみんなに紹介してください。」とご講評をいただきました。
マダラは宮古を代表する魚だけれど、いまだ缶詰はない! 缶詰にしたら、「臭い」「身がばらける」という弱点を逆転の発想で「ばらけるならばらしてしまえ」とスモークフレーバーフレーク缶詰の開発に。岩手うまいもんグランプリ優秀賞!もゲット。
「食べてみたい。マダラ祭りでのお客様の反応を見て、パッケージなども充実させて手に取ってもらえる、売れる缶詰に発展させてほしい」とのご講評をいただきました。
発表は5校12本。
1 宮古の海でダイビング(宮古水産高校) 2 植物の発芽と周波数の関係について(宮古高校) 3 日本の伝統文化の魅力を伝える(宮古北高校) 4 山口川と閉伊川の水質調査(宮古高校) 5 Do it your self 電気システム科 先生からの要望(宮古商工工業校舎) 6 「碑の記憶」震災の歴史を後世につなぐ(山田高校) 7 炭素を用いたマグネシウム電池の作成(宮古高校) 8 林業を次の世代へ伝える(宮古北高校) 9 災害に強い住みやすい都市をつくるために(宮古高校) 10 「宮古のマダラ」でにぎわいの創出(宮古水産高校) 11 3Dプリンタ 3D作品の製作(宮古商工工業校舎) 12 宮古市創生 宮古市長が高校生の提案に未来を託したお話(宮古商工商業校舎) ※毎年参加する岩泉高校は発表者が修学旅行と重なって参加できませんでした。
みなさん、身近な課題を見つけ出し、いろんな人とかかわりあって研究し、自分の言葉で素晴らしい発表をしました。
「高校生の想いにブレーキをかけてはいけない。やりたいことをやらしてあげることが自分の役目と考えている。まず、やってみて、失敗してもいい、そこから次を考えていくことが大切なんだ。みんなが住みたい街に、大学で出て行っても帰ってきたくなる街にしていきましょう」と山本市長が締めくくりました。
まさにその通り、高校生は尻込みせずにやりたいことを考えて行動し、発信するのだ!そうすれば仲間が集まり、応援者が集まる。 高校生も大人もつながりあって魅力ある未来を切り拓きましょう!!!
1年生進路ガイダンス
6校時、1年生は集会室で今年2回めの進路ガイダンス。入学して学校生活にも慣れた6月に最初のガイダンスを受け、卒業後の自分を意識し始めました。そして半年たった12月、専門の学習を通してだったり、先輩の進路を見たりして、だんだんと自分の将来を具体的にイメージできるようになってきたようです。
進路担当の先生から、今の3年生の進路状況や求人動向が説明されます。
進路の手引きに半年前に記入した自分の進路イメージを確認して「う~ん。迷うなあ」進学するべきか、就職するべきか、地元か関東・関西か・・・・。
先生から「希望は変わっていいんです。いろんな情報を集めて、真剣に考えて、これから納得のいく進路を見つけ出してください」とのアドバイス。
さあ、これからの学校生活で自分に磨きをかけ、自分らしさを発揮できる生きがいを感じられる進路を考えていきましょう。