カテゴリ:海洋生産科実習
今度のサバはいいの使ってますよ!
「今度のサバはいいの使ってますよ」と食品製造担当の先生から聞きつけ、早速実習場に見に行きました。
調理台に乗っているのは正に丸々と太ったあぶらののったでかいサバ! これを缶詰に・・・・
普通は、焼き魚や煮物にして直接食卓に上るような立派なサバ。通常の缶詰向きのやせたサバとはものが違います。
脂で手をギルギルにしながら頭を落として内臓を抜く生徒たち。
「大変そうですね」と聞いてみたら「全然平気です!」と返ってきました。立派立派。
鮮魚カッター(自動輪切りマシン)で均一長さのブロックにしたら次は缶に詰めます。
太ったサバがキュウキュウに入ります。
秘伝の水煮用調味ダレ。 レシピどおりで調合しています。 これが水高味の缶詰を生み出します。
肉がひたひたにつかるくらいで、フタを閉めたとき少し空間が出来るように。
完成後の打検(打検棒で缶詰をたたいて音と手に伝わる感触で製品の真空度を検査します)のときに空間がないと正しい検査が出来ないからだそうです。
真空だと腐敗菌が繁殖しませんが、小さな穴や隙間から空気が缶の中に入ってしまうと腐ってしまいます。
(個人的には、10年以上流しの下にほったらかしにしていた缶詰が錆びて隙間が出来たらしく、細菌によるガス膨張で夏の暑い日に破裂してしまった経験があります。飛び散った腐敗汁は壮絶な匂いをまき散らしてしまい、涙しながら片付けました。ちなみに、賞味期限は3年としていますが、保管状態が良く、真空状態が保たれていれば10年たっても腐りません。)
調味液を入れたら、真空巻き締め機に投入。自動でフタが乗っかり、真空状態にして缶の縁をがっちり捲き閉めます。
巻き締め機から出てきた缶詰は、コロコロ転がって自動洗缶機へ。広さの関係で直線ラインで機械をおけない本校では、折り返し点に担当生徒が入って、手動で洗缶機に投入。
洗缶機を出てきたら次は高温高圧殺菌。
この機械で約90分間の殺菌です。
今年度の製品を校長室に届けてくれました。
こんな感じで商品になります。
利潤追求でないからこそできる低価格でおいしい缶詰。
卵かけご飯とサバの味噌煮缶 独身時代も今も大大大好きです!