学校ブログ

放課後学習会

すっかり暗くなった第3校舎の中で、煌々と灯りが付いている部屋が一つ。「船尾からぁ大波を受けるとぉ」・・・廊下まで学習内容が聞こえてきます。

本校専攻科進学志望の3名が放課後学習をしているところでした。就職や推薦入試での進学のクラスメイトが次々と進路を内定していく中、専攻科入試はまだ先の年明け1月20日(金)。本科3年間で学んだ海技知識を専攻科の2年間で更に高めて「3級海技士」「2級海技士」を取得して船長を目指します。そのためにもまずは合格しなくては。

目標を共にする3人の気合いの入った学習会でした。これから、1月の入試本番まで続きます。

海の施設の見学会

海洋生産科1年生、今日は海に関する施設の見学会に出かけました。

まずは、陸前高田「津波伝承館」。あのとき海辺の水産に関連する施設はことごとく大きな被害を受けました。水産に関わる私たちは津波をしっかりと理解し、受け止めながら未来を生きていかなくてはなりません。

東日本大震災は1年生にとっては小学校入学前の出来事です。リアルに展示されている被災物を目の前にして、改めて津波の恐ろしさを認識しました。

陸前高田市では同じ水産系高校の高田高校があります。陸前高田の被害も甚大で広田湾での水産実習設備はすべて失いましたが、今は復興して高田高校の仲間たちも元気にがんばっています。

次は、気仙沼の造船所へ  敷地に入った時点で広さに驚きです。 

巨大な船がブロックごとに作られています。遠くに見えるのは球状船首(バルバスヘッド)、鉄の匂いと、溶接の匂い、油の匂い、そして騒々しい音、働く人の姿と声。 教科書だけではわからない、いろんなことを体感しました。

雪のちらつくなか、見る物すべてが新鮮でした。この鉄の塊がピカピカの新船に変化していきます。

ちなみに、私たちの共同実習船「りあす丸」も新船建造に向けて着々と計画進行中です!

1年生、水産人としてちょっと厚みを増しました。

 

 

服飾の授業では

今日は食物科3年生の選択科目「服飾」を見学に行きました。服飾の時間には様々な被服や手芸作品の製作に取り組んでいます。今日は自由テーマで各自これまでやってきた課題の中で特に気に入っている作品を製作中でした。

羊毛フェルト作品作り。羊毛を針でひたすらツンツンしてフェルト化させて形作ります。かわいいふわふわ小物ができあがり。サンタとかにぎり寿司とかリンゴにミカンなどなど。

こちらはミシンを使って縫製中。プチバッグ作り。(私)3年生だともうミシンの扱いはお手のものですね?(生徒)いえいえ、まだまだです。    う~む スイスイやってるようでも奥が深いのですね。

こちらはフェルト生地を使ってのクリスマスツリーの飾り作り。優しい感じの小物がたくさん。来週末までに何個完成させられるか。真剣です。

大作。ワンピース作成も。

完成した「ふくさ」 売ってる物にまるで見劣りしない完成度。裏地まで見せたいです。卒業してからお祝い場面で出番が増えそうですね。

「和のバッグ」 艶やかな模様は着物の古着を再利用。 市販品では絶対手に入らないオリジナルバッグです。

服飾手芸、いつ見に来ても面白そうなことをやっています。 一生役に立つ手作り技術。私もすごく習いたい科目「服飾」でした。いつものことなのですが私の専門「水産」も面白いけれど「家庭科」も面白いんですよねえ。

 

 

今日の授業見学会

今日の授業見学は2年生を紹介します。

食物科の「数学」。因数分解などの復習に続いて今日は「メビウスの輪」を作ってみました。

えっ、なんでつながるの?数学的に証明するのは今は置いといて、「理屈の前に実体験」。不思議と感動を体験してこそ、深みを知りたい興味がわいてくる。

難しいのもいっぱいあるけど、今日も面白いこと体験しました!

海洋生産科の「コミュニケーション英語」

「良いプレゼンテーションと、悪いプレゼンテーション」がテーマ。スクリーンに映るアメリカン高校生のプレゼンを見て聞いて、何が良くて何が悪かったのか、みんなで考えました。

「目線(原稿じゃなくて聴衆を見る)」「笑顔」「自分ごととして話す」アメリカでも、日本でもプレゼンテーションの際の大切なポイントは一緒です。

英語で聞いて、英語で考える。そして英語でも日本語でも役に立つ知識をゲットしました!

食物科と海洋生産科、専門科目はまるで分野が違いますが、英語や数学はすべての基本。両方の学科で勉強しています。今日も一日頑張りました。

はたらく現場の見学会

2年生は本日事業所見学会を行いました。1年生で様々な産業を知り、2年生で自分の適性を再確認し、事業所の細部を調べ、3年生で進路を確定する。高校3年間はあわただしく過ぎていきます。その時その時の出来事が自分の糧になっていきます。

岩泉の木材会社。広葉樹の丸太が山積みです。

広々とした貯木場に大量の丸太が。

広葉樹はチップに加工されていました。こんなに身近でチップのにおいをかぎ、手に取ってみるのも初めてです。

このチップは、紙に加工され、みんなもよく知っている「ティッシュペーパー」になっていくそうです。

さらに、SDGsの時代、昔は捨てていた剥いた樹皮も「バイオ燃料」や「キノコの菌床」として加工されているそうです。

2社目は鉄道会社。豪華お座敷列車で会社説明を聞きました。

運転席で説明を聞き。

なんと、実際にドアの開閉を体験させていただきました。

様々な事業所で様々な人たちが様々な業務をしています。ビデオでも見ることはできますが「匂い」や「触感」「人とのふれあい」があってこそ深くその仕事を感じることができます。

「働く」ことを「自分ごと」としてとらえ始めた2年生でした。

 

 

今週は互見授業週間!

今週は、先生たちがお互いの授業を自由に見学し合う週間です。授業によって、先生によって生徒の皆さんの反応や盛り上がりは様々です。他の先生のいいところを見習い、自分の弱点を見直す。生徒が楽しくわかりやすければ、先生も楽しくうれしくなる。そして、お父さんもお母さんもうれしくなる。そんな授業を目指しています。

私は、今日は1年生にお邪魔しました。

1年海洋生産科「小型船舶」は灯浮標の勉強です。(先生)「この前、教習艇で港に入るとき、左側の防波堤の先に見えた標識は何色ですか?」 (生徒)「う~ん」「赤!」 (先生)「残念。緑です」「赤は右側に見えていました」 「左側の緑の標識を左舷標識」「右側の赤の標識を右舷標識と言います」(生徒)「え~、そうでしたっけぇ。」

自分が船長になったとき、標識を覚えていないと大変です。1年生はまだまだ覚えることだらけ。がんばってます。   

お隣の食物科の教室では「保健」の授業が。様々な事故と要因についての学習でした。(先生)「一口に事故と言っても様々な事故があります。」「すべての事故には要因があります。今日はそれを考えてみましょう」

食後の睡魔が襲い来る5校時、海洋生産科も食物科もみんなしっかり元気に盛り上がっていました。

 

りあす丸はドックへ

本日、りあす丸は塩釜のドック(造船所)に入渠しました。洋上を走り続けて痛んだところや調子の悪くなったところの修理を行います。沖では限られたことしか修理ができないので、このドック修理は船にとってとても大切な作業です。

タグボートに押されながらドライドックに入渠。

右舷、左舷にもやいロープを取って船体を定位置にとどめながら、だんだんと船渠内の海水が排出されていきます。

すっかり海水が抜けた状態です。船底を確認しソナーや魚群探知機の発信機も点検。船体外回りから機関室内まで。不具合はすべてチェック。

このようにして、船の性能を確保しながら安全な実習航海を実現しています。

次の航海は、本科2年生を乗せてのハワイ沖遠洋航海です。お色直しもして、ピッカピカになって年明け宮古に帰ってくるのを待っています。

 

今日の調理室

今日の調理実習は3年生だからきっと「1級食物調理検定」の練習でピリピリしてるんだろ~なあ。と思いながらものぞきに行きました。

予想通り、緊張感を漂わせながら各自が考えたメニューをレシピに沿って黙々と調理しています。声をかける雰囲気ではありません。

タイマー係は「ハイッ できました」の声を待っています。 その横の揚げ物係は、油温を一定に保って揚げ物をメニューに入れている人が来たらすぐに使えるようにスタンバイしています。

各自の作業はひとりずつみんな異なりますが、手際よく、次々と進めています。

必ずメニューに入れるのは「かつらむき大根を使った料理」と「茶碗蒸し」だとか。

緊張感漂う、検定練習会場を後にして廊下に出ると、すぐ隣の集団給食室から「あんまり辛くしないでねっ!」と気になる声が。のぞいてみると、こちらは和気藹々と調理が進んでいます。

中華スープとビビンバを調理中。中華スープは「鶏ガラだしだけどイカも入れました」って。

オレンジ寒天も作っていました。

今日はしっかり楽しみながら調理を進めるこのチーム。次回は「1級検定練習」です。 調理台を広く使うため、班に分かれて練習していたそうです。

レシピ通りでも、創作鶏ガライカスープでも、状況に合わせた調理に対応できる3年生の紹介でした。

 

 

高校生が宮古の未来を盛り上げる発表会!

今日は市役所2階の市民交流センターに宮古下閉伊地区5校の高校が集まって第14回宮古地区学生研究・意見発表会が開催されました。

本校からは海洋生産科船舶運航コースから「宮古の海でダイビング」、食品資源コースから「宮古のマダラでにぎわい創出」の2本を発表しました。

宮古には素晴らしい海がある。釣りやキャンプは人気になっているけれど、観光資源としてのダイビングが浸透していない。入門用冊子を作成し、ダイビングをとおして宮古を活気づけようという発表です。

「もっと、地元の海のきれいな写真などを入れて案内冊子を完成させてダイビングをみんなに紹介してください。」とご講評をいただきました。

マダラは宮古を代表する魚だけれど、いまだ缶詰はない! 缶詰にしたら、「臭い」「身がばらける」という弱点を逆転の発想で「ばらけるならばらしてしまえ」とスモークフレーバーフレーク缶詰の開発に。岩手うまいもんグランプリ優秀賞!もゲット。

「食べてみたい。マダラ祭りでのお客様の反応を見て、パッケージなども充実させて手に取ってもらえる、売れる缶詰に発展させてほしい」とのご講評をいただきました。

発表は5校12本。

1 宮古の海でダイビング(宮古水産高校) 2 植物の発芽と周波数の関係について(宮古高校) 3 日本の伝統文化の魅力を伝える(宮古北高校) 4 山口川と閉伊川の水質調査(宮古高校) 5 Do it your self  電気システム科 先生からの要望(宮古商工工業校舎) 6 「碑の記憶」震災の歴史を後世につなぐ(山田高校) 7 炭素を用いたマグネシウム電池の作成(宮古高校) 8 林業を次の世代へ伝える(宮古北高校) 9 災害に強い住みやすい都市をつくるために(宮古高校) 10 「宮古のマダラ」でにぎわいの創出(宮古水産高校) 11 3Dプリンタ 3D作品の製作(宮古商工工業校舎) 12 宮古市創生 宮古市長が高校生の提案に未来を託したお話(宮古商工商業校舎) ※毎年参加する岩泉高校は発表者が修学旅行と重なって参加できませんでした。

 みなさん、身近な課題を見つけ出し、いろんな人とかかわりあって研究し、自分の言葉で素晴らしい発表をしました。

「高校生の想いにブレーキをかけてはいけない。やりたいことをやらしてあげることが自分の役目と考えている。まず、やってみて、失敗してもいい、そこから次を考えていくことが大切なんだ。みんなが住みたい街に、大学で出て行っても帰ってきたくなる街にしていきましょう」と山本市長が締めくくりました。

 まさにその通り、高校生は尻込みせずにやりたいことを考えて行動し、発信するのだ!そうすれば仲間が集まり、応援者が集まる。 高校生も大人もつながりあって魅力ある未来を切り拓きましょう!!!

 

 

 

1年生進路ガイダンス

6校時、1年生は集会室で今年2回めの進路ガイダンス。入学して学校生活にも慣れた6月に最初のガイダンスを受け、卒業後の自分を意識し始めました。そして半年たった12月、専門の学習を通してだったり、先輩の進路を見たりして、だんだんと自分の将来を具体的にイメージできるようになってきたようです。

進路担当の先生から、今の3年生の進路状況や求人動向が説明されます。

進路の手引きに半年前に記入した自分の進路イメージを確認して「う~ん。迷うなあ」進学するべきか、就職するべきか、地元か関東・関西か・・・・。

先生から「希望は変わっていいんです。いろんな情報を集めて、真剣に考えて、これから納得のいく進路を見つけ出してください」とのアドバイス。

さあ、これからの学校生活で自分に磨きをかけ、自分らしさを発揮できる生きがいを感じられる進路を考えていきましょう。