2022年3月の記事一覧

ゆくひと来るひと

今日で令和3年度が終了しました。

8名もの先生方が本日を最後に本校を去って行きました。お見送りするのはさみしいものですが新天地でのご活躍を祈念いたします。

そして、明日からは新年度、令和4年度の始まりです。職員下足箱には Welcome の貼り紙が。離任された先生方と同じ数の先生方を新しくお迎えします。

新年度が生徒にとっても保護者にとっても先生方にとっても充実した年になりますようにみんなでがんばりましょう!!

入学手続き

今日は入学手続きのために4月から本校生になる予定の中学生たちが集合しました。

一人で緊張の面持ちの生徒もいれば、同じ中学同士でおしゃべりが過ぎる生徒も。

海洋生産科15名

食物科26名

高校3年間の生徒の変化には目を見張るものがあります。

まずは高校生活のスタートを順調に切り、元気があり余っている子も人見知りする子も自分らしく充実した3年間を過ごせるように全職員で応援します。

がんばれがんばれ 新入生。 フレーフレー 新入生!

 

先生たちの席替え

まもなく令和4年度の新入生を迎えます。

学校では、年度末恒例の「座席移動」を行いました。

各学年を担当する先生方がまとまって座ります。もちろん、新年度体勢の席順です。始業式・入学式で担任や部活動顧問を生徒に発表するので担当者はその日まではまだ内緒!

まずは、机上整理と床清掃。

今回は大がかりな移動をしたので、電気コードの位置も付け替えです。

席が替わると使うプリンタもかわるので、今朝はパソコンの設定をし直しました。

ひとまず、皆さん落ち着きました。細かい整理整頓はこれからですが、早速4月に向けての準備があわただしく始まっています。

陸上の教職員44人、船舶職員30人。新入生と1学年上に上がった生徒たちを心待ちにしています。

さあ、どんな顔をして初日の登校をしてくるのか今から楽しみです。

 

 

表彰式 終業式 そして 離任式

今日は生徒にとって今年度最後の登校日。表彰式に続いて終業式と離任式を行いました。

終業式では、いつもだったら「中長期的な目標をもって新年度に向けて頑張ろう」と話すのですが、今回は「ウクライナで戦争が起こっていることを自分事として認識し、自分たちにできることを考え、生きている今を大切にしよう」という話をしました。大人にも何が正しい答えなのかがわからない時代、生徒たちにも一人の人間として考え、判断する力をつけてほしいと願っています。

一日も休まず登校した皆勤賞の表彰に続いて英語スピーチコンテスト。県大会2位でも立派なのですが、C君、来年度は1位をとるとがんばっています.

県内各校に6名の先生方が異動なさいます。詳しくは、20日の岩手日報に掲載されています。

生徒からの花束贈呈に続いて各先生からお別れのあいさつを頂きました。

 

 

今日はリハーサル

太鼓部、先日の福島宮城大地震の影響で東北新幹線が不通のため。昨日の朝5時始発の106急行バスで盛岡向け、秋田・新潟・高崎を経由して夜8時半ころ富山着。約15時間の長旅をものともせず今日は全国大会会場でのリハーサル。みんな元気に頑張っています。

まだ暗い昨日の朝5時過ぎ、いよいよ出発!振り返ってみると、今日の大雪に引っかからなくてよかった!!

今日は、本番会場でリハーサル!!

 出場チームの中でも5人という人数はすごく少ないのですが、その人数でも迫力のある演奏は群を抜いており岩手県代表チームに選ばれました。部員たちは毎日本当に熱心に練習に励んできました。

 正確なばちさばきで、太鼓の音を最大限に引き出し、5人の息の合った演奏は聞く人の心にずんずんと響いてしみわたります。

 今年度は、コロナの関係で本大会も無観客、水高祭も校内開催のみだったため一般の皆様にご披露する機会がありませんでした。

 来年度こそは、この迫力ある演奏を多くの皆様に聞いていただきたいと切に願います。

 

 

太鼓部全国大会へ

いよいよ明日、太鼓部は全国大会出場のため富山県に向けて出発します。コロナ対応で無観客ですが開催できただけでもありがたいです。

昨夜の大地震のため東北新幹線復旧のめどが立たず、秋田・新潟経由に急遽変更して移動します。

朝から部員の皆さんが校長室に来て「人数は少ないですが、自分たちにできる最高の演奏をしてきます」と力強い決意を語ってくれました。

寒い日も暑い日も一生懸命練習してきた太鼓部の皆さんなら大丈夫、最高のパフォーマンスができます。

がんばれ宮水太鼓部!!

Y先生35年間ありがとうございました

Y先生 岩手の水産教員として35年間の勤務も今日が最終日。

初任の時の3年生はもはや53歳。久慈水産高校でスタートし、宮古水産、広田水産を歴任。りあす丸の乗船指導教官歴も長く、岩手の海洋系教育をけん引してこられました。

また、スクーバダイビングのパイオニアでもあり伊豆大島や小笠原父島へのダイビング航海は生徒とともに誰よりも多く参加しました。浄土ヶ浜で一緒に潜った卒業生もたくさんいますよね。

学校現場からいなくなるのはさみしくもありますが、これからも宮古水産を応援してください!

合格発表

今日は高校入試の合格発表日

海洋生産科15人、食物科26人、専攻科3人 の合格が発表されました。

コロナ対策で岩手県教育委員会ホームページでの発表が浸透しているせいか、学校に来る人はポツリポツリでした。コロナ前のような「きゃーっ」「ヨッシ!」というようなにぎやかな盛り上がりはありませんでしたが、見に来た人たちはやっぱり「やったぁー」と盛り上がっていました。

未来の水産人、料理人、3年間を充実させような!!

あの日を忘れない

2011年3月11日14:46  私たちは職員室で仕事をしていたり、生徒と一緒に部活動をしていました。

突然の地震は今までに経験したことのないほどの大きな揺れが長く続き、誰もが尋常ではない危機感を感じ、津波を予測しました。

すぐに、津波警報が発令され、それは大津波警報に変わりました。3mの予測が10mになり、10mを超える大津波と刻一刻と規模が大きくなり続けて街中にサイレンと緊急放送がけたたましく鳴り響き、何回も何回も繰り返されました。

校地内の生徒を全員集めて、高台にある河南中学校にみんなで避難しました。余震が続く中、電気もなく(3日目に復旧)、食べ物も水もなく寒く凍える体育館で不安な夜を過ごしました。

翌日には早速、何人かの先生で水産高校に戻り食物科から米と鍋とコンロを、海洋技術科からはりあす丸の毛布と食品コースの缶詰、栽培コースのポリタンクを持ってきて避難所に提供しました。

2日目の午後あたりから自衛隊や警察の緊急支援が始まり、その後世界中からのご支援を受けて今に至っています。

追悼の意味を込めた半旗の横には生徒の活躍をたたえる垂れ幕が。大震災を経験した生徒はもう29歳。

先日卒業した3年生は当時小学1年生。大津波という災害を乗り越え、今は新型コロナ感染症という災いを乗り越えようとして生徒たちは活動しています。

大震災翌日、校庭横の道路には船や車が流れ着き、グランドには大量のヘドロが残されました。

ヘドロを取り除き、新しい土を入れて現在のグランドは復旧しました。

どんなことが起ころうとも、その状況の中で最善を尽くす。

津波でお亡くなりになった皆様のご冥福をお祈りし、今を生きる私たちは常に前を向いて進みたいと思っています。

 

明日はいよいよ高校入試

明日はいよいよ岩手県立高等学校入学者選抜 つまり高校入試です。中学校3年生の受検生の皆さんは今頃ドキドキの夜を迎えていることと思います。

コロナ禍での入試。がんばってくれることを期待しています。

明日の朝8時ころにはこの周辺にたくさんの中学生が集まります。

合格発表は3月16日(水)15:00に貼り出すと同時に、岩手県教育委員会のホームページで確認できます。

がんばれ、受検生!!

かっこいいエプロンだね

海洋生産科1年生の調理実習。食物科ではありません、海洋生産科の面々です。2年生からは船舶運航コースと食品資源コースに分かれるのですが、今年度最後の家庭科調理実習はみんな一緒に宮古が誇る「たらフライ」です。

見てほしいのは、エプロンと三角巾、各自が家庭科の被服実習で作った大漁旗エプロンとオリジナル三角巾。みんなまんざらでもない様子で着用していました。

ミニトマトを切って、レモンを切って、オレはキャベツの千切りだ。

エプロンは「釜」「魚」、う~む元の旗はどんな旗?

食べ応えのある、ざくざく千切りできあがり!

デザートは黄桃(缶詰)入り寒天だ。黄桃の角切りなんてススイノスイ

オレサマは豆腐を手のひらにのせて切れるんだぜ、家でもやってるから

将来は魚屋さん。ポーズが様になっています。

味噌汁のわかめはこんなもん??

えーっ、骨なんかとるの? て言いながら、やりはじめたら一生懸命。

食べたときには、「骨がなくて良かった、うんめぇ~」と大満足。

小麦粉をつけて、卵にとおして・・・

ガンガンいくぜぇ

ワイルドなフライとキャベツが一皿に。

ご飯大盛り、了解!

調理施設とスタッフが充実している本校だから海洋科の男子生徒も本格調理を体験できました。

海洋生産科からの就職先でもお寿司屋さんや料亭、さらに船舶の司厨員などがあります。

魚が好き!見るのも、とるのも、育てるのも、料理するのも。これこそ水産高校の面白さです。

 

 

ひな祭り弁当

今年度最後の調理実習は「ひな祭り弁当」でした。

メニューは ちらし寿司、天ぷら、菜の花の辛子和え。 みんなおいしいのですが、なかでも私は辛子和えの辛子醤油が菜の花の甘みを引き立てていて特に気に入りました!   

カブの浅漬けと大きなブドウ(レッドグローブ)そして「ひなあられ」もついています。

エビの下処理も、集団給食だから大量です。指でエビをしごいている○○くんに「何をしてるの?」と聞いたところ「筋を切って天ぷらにしたときに丸まらないようにしています」と即答。なるほどなるほど。エビ天ってのはそんな下処理があったのですね。知らなかった。

天ぷら用のなすの切り込みも真剣。ついつい顔も近づきます。

「これは失敗ですからとらないでくださいっ」って言われたときにはシャッターを押していました。

私には失敗に見えないのですが・・・。

食物科2年生、4月からは最上級生。集給作りも本格化、とてもとても楽しみです。

 

金魚の紙芝居

近隣の保育所等をまわって、金魚の紙芝居をして、育てた金魚をプレゼントしてきました。当初は、紙芝居のあと園児たちと一緒に金魚すくいをして触れ合う予定でしたが、コロナ対策で密を避けるため金魚すくいは中止です。

海洋生産科では魚類養殖の基本である金魚の養殖を行っています。健全な親魚を育てて卵を取り、ふ化させ、また、健全な成魚に育てる。ヒラメもサーモントラウトも基本的な流れは一緒です。

卵の一粒が立派な命の始まりであることを高校生は実習で実感しています。「大切な金魚をかわいがってね」と紙芝居で幼児に命の大切さを伝えます。伝えると同時に、高校生たちの意識もより深まっていきます。

紙芝居で金魚の一生を伝えます。

はじまりはじまり

栽培実習室で生徒たちは金魚を養殖しています。

親魚の成熟度を見計らって卵を産み付けるための産卵巣を入れると、産み付けられた卵は絵本のようにプチプチとくっつきます。

 

水温にもよりますが、3日くらいで卵の中で目や体が出来上がってきます。

ふ化してすぐの時はおなかに栄養分の入った大きな袋(さいのう)を持っています。この袋があるうちはエサを食べません。っていうか、口から肛門までがまだつながっていないので食べられません。

さいのうがなくなるころには口や消化管が出来上がり、捕食を始めます。初めて、餌を食べてくれた時は感激です。

食べられない子供は残念ながら死んでいくのですから。「生きる」は「食べる」です。

ふ化したては黒っぽいフナのような色だったのが、金魚らしく色づいてきます。

2年から3年で成魚になり、次世代を生む体が完成します。

適度な餌やりが必須です。

やりすぎたエサやウンチなどで水はどんどん汚れます。汚れた水には細菌が繁殖して病気になります。

人の手で直接触ると体表の粘液が取れたり傷がついて、病気になりやすいです。

金魚を毎日見ること。元気な動きか、餌の食べ具合は、皮膚の様子は・・・かわいがることが基本です。

自分で育てていると、絶対死なせたくない、という気持ちになります。命を実感します。

と、高校生が体験したことを保育所の子供たちにつたえます。子どもたちはお兄さんやお姉さんが大好きです。お兄さんお姉さんも期待に応えようと一生懸命です。

来年は、コロナもおさまって、また、金魚すくいができるといいですね。

 

令和3年度卒業式

 毎年本校の卒業式は3月1日です。今年度は本科42名、専攻科5名の生徒が巣立っていきました。

日頃のワヤワヤ、キャーキャーが嘘のように、皆、真剣な面持ちで式に臨みました。

高校での3年間は大人への転換期。出会った頃の雰囲気とは全く違う成長した姿に感動でした。入場行進を見ているだけでつい、涙がこぼれそうに・・・。

呼名のときには一人ひとりがしっかりと校長と目を合わせてお辞儀。その表情もまた格別で涙が・・ガマン

本科生も専攻科生も全員が進路を決定し、4月からは別々の進路先での新生活が始まります。

東京に行こうとも、大阪に行こうとも、本校の先輩たちは必ずいます。もちろん地元には大勢が。

「自分に自信を持ってがんばるのだ」とエールを送りました。

時々帰ってきて、学校に遊びに来るのだぞ。

 

りあす丸着岸

りあす丸は1月15日に宮古港藤原ふ頭を離れてから、45日間の航海を終え、昨日、出航時と同じく宮古港藤原ふ頭に着岸しました。

 晴天ながら、寒風吹きすさぶ中、晴れやかに帰港式を行いました。

強い向かい風の中、静かに接近中。本科の生徒たちはアッパーブリッジデッキに整列。

いよいよ着岸、専攻科生徒は船首作業と船尾作業に従事中。本科生の気持ちは岸壁で待つ家族の元へ・・・!

船首デッキで、校長挨拶・船長挨拶・生徒代表挨拶 最後に乗船教官からの指示、本科生よく頑張りました。

大海原と満天の星空、見たこともないような魚たちとの遭遇、様々な体験を挨拶で報告してくれました。

専攻科生にとっては3回目の長期航海。こちらは、大分熟練の雰囲気で余裕を持って本科生の兄貴分として指導してくれました。専攻科は3月の水高臨時試験、4月の定期試験にむけて、海技士勉強にスパートがかかります。

充実した遠洋航海実習だったようで生徒たちも少したくましくなりました。