2022年9月の記事一覧
出航前日のりあす丸
りあす丸は明日ハワイ沖に向けて出航します。
今日は、国内船から国際船(外国往来船)に資格変更して、免税品(消費税など日本国内の税金がかからない)の延縄漁業の餌、食糧、燃料油などを積み込みました。
まずは税関職員が乗り込み、資格変更の書類チェックです。税関が承認したらその時点からりあす丸は日本国ではなくなります。だから、日本の消費税などを払わない商品を積み込むことが出来ます。
外国旅行に行ったときの免税品土産と同じです。
船内は日本ではなくなるので、届け出ている乗組員以外の人は船内に立ち入ることが出来なくなります。さっきまでは私も船内に入れたのですが、もう今からは入れません。
今航海のマグロのエサは「ムロアジ」です。いいサイズのムロアジをそろえることが出来ました。
でっかいメバチマグロがたくさん釣れることに期待です!!
ちなみにムロアジは伊豆七島などでクサヤの原料にするあのアジです。
保冷トラックからローラーコンベアを船に渡してコロコロコロと、船ではすぐに凍結倉庫に搬入します。
エサが終わったら次は自分たちの食べる食糧の積み込み。約2ヶ月分の食材を積み込みます。
エサも食糧も乗組員全員で作業です。 おっと、乗組員の他に実習生、専攻科1年生も入っていました。専攻科生の動きがてきぱきと慣れていて、どれが専攻科生だかわかりません。
オーダーした品目がしっかり全部そろっているか、品質に問題はないか、一つ一つチェックしています。積み込み時の短い時間で司厨長が行う重要な仕事です。
なんたって、船での食事は乗組員と生徒の一番の楽しみ、エネルギーの源ですから。
どっしり横たわるりあす丸。明日の14:00には出航です。
大漁と安航、そして、専攻科生がますます船乗りらしくなることを願っています。
台風14号 休校の学校
今日は台風14号の影響でJRも三陸鉄道もストップ。列車通学生が少なくない本校も休校としました。生徒のいない学校は・・・。
授業のない教室は、昨日掃除をした状態のまんま。きれいな黒板が明日みんなが来るのを待っています。
どの教室も暗かったのですが、被服室には灯りが。行ってみると担当の先生が1年生の家庭基礎の準備をしていました。
ミシン掛け実習をするための模範サンプル作りです。こんな下準備があって生徒の皆さんの実習がスムーズに進んでいます。
あるクラスの教室の後ろの掲示物をよくよく見ると。年度当初にみんなで作った「成長の木」が。葉っぱの一枚一枚に一人ひとりの今年の目標が書かれています。「調理検定合格する」「部活頑張る」なかには「寝ない」なんてのも。成功と失敗を繰り返してみんな成長しています。クラスの団結でたくましい木が育っていきます。生徒も頑張り、先生も頑張っています。
教室をあとにして空を見上げると真っ赤な夕焼けが。台風一過、自然のエネルギーを感じる夕焼けで締めくくりました。
さて、明日からはまた元気な学校が戻ります。
そして、りあす丸は出港に向けて外国往来船に資格変更したあと燃料油や食料などの積み込み。あさって22日(木)14:00に宮古を出港します。
あわただしい毎日の中で、台風に備えながら時間が少し停まった1日でした。
東京岩水会
本校の同窓会は岩水会といいます。同窓生は宮古での活躍はもちろん、東京でも多くの皆様が活躍しています。今日は、3年ぶりに開催した東京岩水会の総会に参加させていただき、多くの同窓の皆様と交流させていただきました。
コロナ禍での開催で参加人数は少なくなりましたが、宮古水産高校同窓の熱い思いが伝わる集いでした。
台風14号の影響で土砂降りの東京。雨なんて何のその。「一本足の下駄で通ったんだ」とか「俺の時は100人近く東京に来たんだ」とか、先輩方は今もエネルギッシュ。力強い応援団。いつまでも話は尽きませんでした。
東京同窓会長のごあいさつ。そして会場にはたくさんの本校同窓生と共に盛岡農業高校東京同窓会、宮古商工高校東京同窓会、宮古高校東京同窓会、久慈地区東京同窓会、田野畑ふるさと会などなど 岩手をふるさとにして東京で活躍する皆様が勢揃いです。
岩手を愛し東京で頑張る皆様方が一堂に会する機会に参加できたことはとても貴重な時間になりました。 LOVEいわて LOVE宮水! 本校同窓の皆様にありがたく感謝します。
岩手を離れて活躍する皆様の思いを受けとめて、ますます頑張らねばと思いを強くした一日でした。
学校を盛り上げたい!
今日は、生徒会役員選挙が行われました。
「活気のある学校にしたい」「コロナでもいろんな行事をします」「掃除も楽しく出来るような学校」「学校を盛り上げたい」・・・
各立候補者の公約は力強いものばかり。 すばらしい面々が演説しました。
全校生徒の視線を一身に集め、堂々とした話しっぷり。心から力強く思いました。
私も思いは同じ。楽しく、活気のある学校をみんなで作りましょう。頑張るぞ!!
イカ釣り実習、船上の様子
乗船教員から3年生イカ釣り実習の乗船写真をいただきました。
3年生は船舶運航コースの生徒が乗船です。イカ釣り実習とともに船舶運航も実習です。甲板長の直接指導で錨を巻き上げる作業も行いました。
真崎沖漁場、集魚灯に照らされてキラキラ光る海面を見ながらひたすら竿をしゃくります。
「釣るぞ~」「釣るぞ~」「釣るぞ~」 釣り好き生徒も初めての生徒もみんな必死です。
やった~。ちょっとサイズは小さいがスルメイカをゲット。魚影は薄いですが、全員がしっかり獲物をゲットして大満足。 自動イカ釣り機よりも、生徒の手釣りが勝ちました。 昼のように明るいですが、集魚灯に照らされたデッキです。
夜間のイカ釣り実習を終えたら、宮古港外で錨泊。朝を迎えて藤原ふ頭に向かいます。
アンカーチェーンの伸びている方向を乗組員の皆さんと確認中。
りあす丸(499トン)での遠洋航海とはひと味違う実習船「海翔(171トン)」でのイカ釣り実習でした。