2022年9月の記事一覧
英語スピーチコンテスト
昨日、岩手県民会館を会場として岩手県高等学校英語スピーチコンテストが開催されました。
本校代表の1年生。緊張の中、立派にスピーチやり切りました。
本校体育館でリハーサルをしたものの、県民会館はやっぱり緊張MAXです。
終わってすっきり、記念写真。
グローカルな視点で食糧問題を考える。思いを英語で聴衆に伝える。1年生ながら本当によく頑張りました。
進路先での防災対策
3年生、今日のロングホームルームは「防災学習」。来年の4月から住むであろう進路先地域について、「過去にどんな災害が起こったのか」「生きるために何が必要か」「周りの人とどんなかかわりが必要か」「備えるべきことは何か」を調べ、そして考えました。
今、学校ではWi-Fiが完備していて、教室でタブレットを使用して簡単にインターネット検索ができます。
本校では卒業生の約半数が宮古を離れて初めての地で生活します。調べては書き留めながら親に頼らないで生きていく意識を強くしました。
(私)どこについて調べているの?「宮古です」「盛岡です」「仙台です」「大阪です」「埼玉です」・・・・
内定が決まった人も、これからの人も、皆さん真剣に調べて、真剣にこの先のことを考える時間になりました。
住む土地が違っても、基本的な対応は一緒です。「生きる」「かかわる」「備える」です。今のうちからしっかりとした対応を知っていればいざというとき自分と自分の大切な人を守れます。大震災の教訓を生かして、世界中のどこにいても命を大切にしてください。
りあすハーバーにて
海洋生産科1年生、今日は大好きな水産海洋基礎実習の日。今日は小型船舶体験操船実習とりあすハーバーの桟橋を使ってのロープワークです。気持ちのいい秋晴れの下、いきいきと活動しました。
桟橋に行ってみると、教習艇は沖に出ているところでいませんでした。 教習艇への乗船人数が限られているので待機班は桟橋のクリート(船をつなぎ止める金具)を使ってロープワークの真っ最中です。
巻き結び(クラブヒッチ)バッチリ。合格!!
もやい結び(ボーラインノット)もバッチリ。合格~!!!
おいらもバッチリです。のポーズ。
楽しくて楽しくて。
実習室での練習より、海に浮かぶ桟橋で練習していると揺らめきながら正に船をつなぎ留める実感が得られます。その上、風にあたって、この天気。楽しくないわけがありません。
小型船舶教習艇班は、湾内で実際にハンドルを握って全員が操船体験をしました。 りあす丸のように「ドッ、ドッ、ドッ」と力強く進む船も魅力ですが、小型船舶で海面を滑走するのもまた最高です。
船乗りに少し近づいた1年生でした。
マグロフレーク野菜スープ漬け
食品製造実習室を覗いてみると、2年生たちがちよっと見慣れない缶詰を作っていました。
「マグロフレーク野菜スープ漬け缶詰」でした。
通常のツナ缶はオイル漬けですが、本校の缶詰は油を減らして野菜スープでヘルシーにした野菜スープ漬けです。
秘伝の野菜スープを充填中。 スープのレシピは昆布と玉ねぎと人参と・・・・あとは秘密です。
魚肉充填は100グラム。ばらつきがあると味の濃さにも差が出てしまうので慎重です。
(私)秘密の調味油ですか? (生徒)いえ、普通のサラダ油です。
りあす丸の遠洋実習で獲ってきた「ビンチョウマグロ」。 解凍し、柵どりし、ボイルして、冷却し、身をほぐす。こんな下準備をしてからの缶詰作業でした。
缶詰に使わなかった半端な部分は巻き締めた缶詰を高温高圧殺菌している待ち時間中に生徒たちのランチになるようです。調理法を工夫しながら、次の新作の味付けを模索していきます。
私も食べたことのない「マグロ野菜スープ漬け缶」。出来上がりが楽しみです。
水高ランチ
調理室を覗きに行くといつもに増してあわただしく動いている気が・・・
担当の先生に聞いてみると、2年生が伝統の学校祭大食堂の人気メニュー「水高ランチ」に初チャレンジしているところでした。
オニオンリングの衣作り(フリッターだったかも・・)。しっかりと計量します。
ピラフ、チキンフリッター、付け合わせ野菜、コンソメスープの具材・・・ 調理の前に食材をすべてそろえて下準備。
いちいち先生には聞きません。レシピを見て次々と調理を進めていきます。
エビの背ワタ取りも丁寧に。
オレンジの飾り切りにもゆとりが感じられるようになりました。
ウムウム いいですねぇの図
完成した「水高ランチ」。コロナ前の水高祭大食堂はいつも大混雑。飛ぶように出る人気のメニュー。
昨年、一昨年と校内開催のみだった水高祭ですが今年は生徒の家族限定で公開します。
はるか以前の先輩から作り続けた水高ランチ、3年ぶりに食べていただきます。
今年は限定開催ですが、新型コロナ感染症が収まったら、また以前のように一般公開の水高祭で多くの皆さんに御提供したいものです。
健康長生きは歯の健康から
今日は歯科指導の日。学校歯科医のK先生はもう20年以上も本校で歯科指導をしてくださっています。
「食べるは生きる」は食物科にとっても海洋生産科にとっても基本理念。 しっかり「食べる」ためには健康な歯と歯茎が必要です。 歯の健康はすべての健康につながっています。そして長生きにつながります。 歯と歯茎を健康に保つため、今日は正しいブラッシングとフロスの使い方の講習を行いました。
まずはスクリーンを見ながら「歯周病」について勉強です。
気軽に臨んだ生徒たちも、歯周病の進んだ写真を見るほどに怖さを実感しています。歯周病を防ぐためには日ごろからの歯の手入れが大切。みなさん熱心に先生の話に聞き入りました。
場所を移動して、染色による磨き残しチェック。 そしてブラッシングとフロス。
「1本ずつ磨くんですよ」「そこは歯ブラシを盾に使ってください」 先生から次々とご指導をいただきます。
(私)「どう、磨き残しはあった?」 (生徒)「えっ、ダメです」・・・マスクをあげちゃいました。
デリカシーのないタイミングでした。ごめんなさい。
しっかり磨いているつもりでも、磨き残しのまったくない生徒はほとんどいません。(きっと私も)
健康維持のための貴重な講習でした。 K先生毎年ありがとうございます。
英語スピーチリハーサル
いよいよ明日は「岩手県高等学校英語スピーチコンテスト」本番です。昨日の放課後、広い会場に慣れるために体育館でリハーサルをしました。
今年の本校代表は1年生の女子。今回のテーマは「持続可能な社会の実現のための郷土料理」。世界各地に郷土料理はあり、グローバルな視点とローカルな視点を併せ持って地域食材を大切に活かしましょう、という内容です。泣きそうになるくらい緊張しながら笑顔を絶やさず聴衆に向けてしっかり英語でスピーチしました。
スピーチの前には昨年度出場の先輩3年生からアドバイス。
さあ、明日の本番は結果なんて気にせず、最高の笑顔で思いっきり自分らしく聴衆にアピールしてください!!
バラン切り実習
さあて、今日の食物科はどんなおいしい料理を作っているのかな?と調理室に行ってみると「シーン」として無人。あれっ?
ホームルームをのぞきに行くと、ホームルームも「シーン」・・・・・ でも、室内には熱心にバランきりをする生徒たちが。 皆さん見事に集中していて、まるで物音もありません。 下絵を人工バランに貼り付けて真剣にバラン切り実習をしている最中でした。ちなみに、バランは料理に彩りと雰囲気を添える小物です。料理人の器用さとセンスが問われます。(人工バランと言うからには本物の葉っぱもあります。それは葉蘭(はらん)です。いつか、本物の葉っぱにも挑戦して欲しい気がします。)
声をかけるのもためらわれましたが、聞いちゃいました。(私)「すごい集中していますね。難しい?」
(生徒)「ひゃ~っ 難しいの選んじゃったかもしれません!」
難しいと言いながら、みなさん楽しそうに作業に集中していました。
一言も発せず、全集中! どんな作品ができあがるのか期待です。
前方の黒板には先輩の作品がずらりと展示されています。毎年水高祭で展示するのですがいつも素晴らしいできばえです。
先輩の作品を見て、「自分たちにもきっと出来る」とみなさんそれぞれ不安と期待の入り交じった心境でバランを作り始めた初日の実習でした。
先生たちの厚生福利事業
先生たちには年に一度「厚生福利事業」というものがあります。 学校を離れて心身共にリフレッシュし、これからの教育活動をさらに充実させようという事業です。本校では班に分かれて活動しました。
わたくしは、初めて「うみねこ丸」に乗船し、その後「県立水産科学館」と「崎山貝塚縄文の森ミュージアム」の見学を行いました。
乗船前のパチリ
ウミネコの餌付けは以前の「観光船陸中丸」の時代から変わりません。ウミネコパンも売っていました。
団体客のみなさんも入って船内は賑わっていました。陸中丸時代からのベテランガイドのKさんの軽やかで楽しい解説も健在です。
船内のトイレに入ってみると「立ちトイレ禁止」 その上には「船が揺れますのでご注意ください」という貼り紙が。
台風うねりが残って大きく揺れる今日のコンディション。 立ちトイレしようなんて考える人はきっといない! 陸中丸の頃より船が小さくなった分揺れは大きくなった気がします。 小型船らしく、自然をダイレクトに感じられます。波のまにまにぃ~
有名な「ローソク岩」もこんな機会にしか見られません。
県立水産科学館では「トド」や「アザラシ」も待ち構えています(剥製)
昔は、重茂半島にまでトドやアザラシが来たそうです。 だからトドヶ崎って地名なんですね。
最後は「崎山貝塚縄文の森ミュージアム」
宮古界隈は、縄文時代の昔からいくつもの集落がありました。 豊富な獣や木の実、豊かな海、昔も今も宮古の魅力と思います。
マスコミではとかく都会のおしゃれな話題が多いですが、宮古には都会にはないすごい魅力があります。宮古の魅力を私たち住んでいる者がもっともっと自信を持って全国に発信したいです。
さあ リフレッシュ完了。来週もがんばるぞ。
ハワイ沖向け出航
りあす丸は本日14:00 予定どおり宮古港から出航しました。これから54日間の航海が始まります。
乗船しているのは専攻科1年生。昨年本科の時にも長期航海を経験していますが、コロナ感染症対策で日本近海のみでの実習でした。 今回は本当の遠洋になります。 船はハワイ沖向け東へ東へと走り始めました。
「本船は外国往来船につき税関の許可を受けたもの以外は立ち入りを堅く禁ずる 船長」 昨日の資格変更から本船は日本扱いではありません。
専攻科2年生も見送りに。1年生に発破かけ。
関係者に見送られいよいよ出航。
さようなら宮古 11月には帰ってくるよ~ みんな元気に出て行きました。
漁場着は10月3日頃、ホノルルを経由して国内入港地は神奈川県三崎港に11月12日の予定。そして、宮古に帰ってくるのは11月14日 という計画です。
充実した実習になりますように願っています。
出航前日のりあす丸
りあす丸は明日ハワイ沖に向けて出航します。
今日は、国内船から国際船(外国往来船)に資格変更して、免税品(消費税など日本国内の税金がかからない)の延縄漁業の餌、食糧、燃料油などを積み込みました。
まずは税関職員が乗り込み、資格変更の書類チェックです。税関が承認したらその時点からりあす丸は日本国ではなくなります。だから、日本の消費税などを払わない商品を積み込むことが出来ます。
外国旅行に行ったときの免税品土産と同じです。
船内は日本ではなくなるので、届け出ている乗組員以外の人は船内に立ち入ることが出来なくなります。さっきまでは私も船内に入れたのですが、もう今からは入れません。
今航海のマグロのエサは「ムロアジ」です。いいサイズのムロアジをそろえることが出来ました。
でっかいメバチマグロがたくさん釣れることに期待です!!
ちなみにムロアジは伊豆七島などでクサヤの原料にするあのアジです。
保冷トラックからローラーコンベアを船に渡してコロコロコロと、船ではすぐに凍結倉庫に搬入します。
エサが終わったら次は自分たちの食べる食糧の積み込み。約2ヶ月分の食材を積み込みます。
エサも食糧も乗組員全員で作業です。 おっと、乗組員の他に実習生、専攻科1年生も入っていました。専攻科生の動きがてきぱきと慣れていて、どれが専攻科生だかわかりません。
オーダーした品目がしっかり全部そろっているか、品質に問題はないか、一つ一つチェックしています。積み込み時の短い時間で司厨長が行う重要な仕事です。
なんたって、船での食事は乗組員と生徒の一番の楽しみ、エネルギーの源ですから。
どっしり横たわるりあす丸。明日の14:00には出航です。
大漁と安航、そして、専攻科生がますます船乗りらしくなることを願っています。
台風14号 休校の学校
今日は台風14号の影響でJRも三陸鉄道もストップ。列車通学生が少なくない本校も休校としました。生徒のいない学校は・・・。
授業のない教室は、昨日掃除をした状態のまんま。きれいな黒板が明日みんなが来るのを待っています。
どの教室も暗かったのですが、被服室には灯りが。行ってみると担当の先生が1年生の家庭基礎の準備をしていました。
ミシン掛け実習をするための模範サンプル作りです。こんな下準備があって生徒の皆さんの実習がスムーズに進んでいます。
あるクラスの教室の後ろの掲示物をよくよく見ると。年度当初にみんなで作った「成長の木」が。葉っぱの一枚一枚に一人ひとりの今年の目標が書かれています。「調理検定合格する」「部活頑張る」なかには「寝ない」なんてのも。成功と失敗を繰り返してみんな成長しています。クラスの団結でたくましい木が育っていきます。生徒も頑張り、先生も頑張っています。
教室をあとにして空を見上げると真っ赤な夕焼けが。台風一過、自然のエネルギーを感じる夕焼けで締めくくりました。
さて、明日からはまた元気な学校が戻ります。
そして、りあす丸は出港に向けて外国往来船に資格変更したあと燃料油や食料などの積み込み。あさって22日(木)14:00に宮古を出港します。
あわただしい毎日の中で、台風に備えながら時間が少し停まった1日でした。
東京岩水会
本校の同窓会は岩水会といいます。同窓生は宮古での活躍はもちろん、東京でも多くの皆様が活躍しています。今日は、3年ぶりに開催した東京岩水会の総会に参加させていただき、多くの同窓の皆様と交流させていただきました。
コロナ禍での開催で参加人数は少なくなりましたが、宮古水産高校同窓の熱い思いが伝わる集いでした。
台風14号の影響で土砂降りの東京。雨なんて何のその。「一本足の下駄で通ったんだ」とか「俺の時は100人近く東京に来たんだ」とか、先輩方は今もエネルギッシュ。力強い応援団。いつまでも話は尽きませんでした。
東京同窓会長のごあいさつ。そして会場にはたくさんの本校同窓生と共に盛岡農業高校東京同窓会、宮古商工高校東京同窓会、宮古高校東京同窓会、久慈地区東京同窓会、田野畑ふるさと会などなど 岩手をふるさとにして東京で活躍する皆様が勢揃いです。
岩手を愛し東京で頑張る皆様方が一堂に会する機会に参加できたことはとても貴重な時間になりました。 LOVEいわて LOVE宮水! 本校同窓の皆様にありがたく感謝します。
岩手を離れて活躍する皆様の思いを受けとめて、ますます頑張らねばと思いを強くした一日でした。
学校を盛り上げたい!
今日は、生徒会役員選挙が行われました。
「活気のある学校にしたい」「コロナでもいろんな行事をします」「掃除も楽しく出来るような学校」「学校を盛り上げたい」・・・
各立候補者の公約は力強いものばかり。 すばらしい面々が演説しました。
全校生徒の視線を一身に集め、堂々とした話しっぷり。心から力強く思いました。
私も思いは同じ。楽しく、活気のある学校をみんなで作りましょう。頑張るぞ!!
イカ釣り実習、船上の様子
乗船教員から3年生イカ釣り実習の乗船写真をいただきました。
3年生は船舶運航コースの生徒が乗船です。イカ釣り実習とともに船舶運航も実習です。甲板長の直接指導で錨を巻き上げる作業も行いました。
真崎沖漁場、集魚灯に照らされてキラキラ光る海面を見ながらひたすら竿をしゃくります。
「釣るぞ~」「釣るぞ~」「釣るぞ~」 釣り好き生徒も初めての生徒もみんな必死です。
やった~。ちょっとサイズは小さいがスルメイカをゲット。魚影は薄いですが、全員がしっかり獲物をゲットして大満足。 自動イカ釣り機よりも、生徒の手釣りが勝ちました。 昼のように明るいですが、集魚灯に照らされたデッキです。
夜間のイカ釣り実習を終えたら、宮古港外で錨泊。朝を迎えて藤原ふ頭に向かいます。
アンカーチェーンの伸びている方向を乗組員の皆さんと確認中。
りあす丸(499トン)での遠洋航海とはひと味違う実習船「海翔(171トン)」でのイカ釣り実習でした。
いわてやまなし収穫!食物科創作料理へ
宮沢賢治の童話のタイトルにもなっている「いわてやまなし」、なしの原種で昔は北東北にたくさん自生していたそうですが今では絶滅危惧種に指定されている貴重な木。大震災後、神戸大学の研究家が本校に寄贈してくださった「いわてやまなし」の苗木は大きく成長し、たくさんの実をつけました。
今日は待ちに待った収穫、初めての収穫です。そして早速、食物科で調理してくれました。
完熟すると自然と実が落ちてきます。正に今が食べ頃。
色具合を見ながら、木になっている実も収穫しました。
みんな、やまなしを収穫するのは初めて、もちろん食べたことはありません。
リンゴのようなフルーティーな香り。香りが強いのもやまなしの特徴です。
食べてみると、甘みと共に強い酸味も。濃い味です。園芸品目のなしというよりどちらかというと洋梨やリンゴに近いかも。でも、どちらとも違います。
食物科の手にかかると、まずは「やまなしのベーコン巻き」。なしの酸味がベーコンの強い味と混じり合ってどっしりとした食べ応えのある最高の一品でした。
たっぷりのやまなしをベーコンでくるんでいます。
やまなしパイと中央には焼きやまなし。 焼きやまなしは焼きリンゴのようでうまみが凝縮してデザートにぴったり。
パイの中にも、たっぷりのやまなしが。
やまなし in ブルーハワイゼリー やまなしは完熟の生です。 宮沢賢治にならって、カニのクラムボンを添えてくれました。
お昼休みに収穫した「いわてやまなし」が夕方には各種創作料理に変身。
そもそも、一般的になかなかない木なので、実も貴重です。 他では絶対に味わえない最高の味でした。
木がもっと成長して、収穫量が増えたら是非水高祭大食堂の名物料理にしたいです。 食物科の行動力に脱帽。ごちそうさまでした。 神戸大学にも感謝。
浜の皆さんの研究発表大会
今日は盛岡で開催された「漁村活動実績発表大会」を参観しました。県内各地で活躍する漁師と浜の活性化や環境保全に取り組む女性部の皆さんの実績発表会です。
高齢化する漁師にやさしい漁業種目の研究、小学生の漁業体験、磯焼け改善、藻場回復、女性部活動の活性化等々
洋野町漁協、宮古漁協、田野畑村漁協、釜石東部漁協、越喜来漁協、広田湾漁協の青壮年部と女性部の皆さんが各地での取り組みを発表しました。
水産高校の生徒研究発表と着目点は共通している部分が多いですが、さすがに現場で課題に直面しているだけあって、発言の一つひとつに説得力があります。
漁場環境の改善は海洋生産科の取り組みに、また、女性部の皆さんが行う「浜に根付いた食文化の伝承」は食物科の勉強に直結します。
困難に立ち向かう姿勢は現場も学校も一緒です。水産高校にできること、学校はもっともっと地域の皆さんと一緒に活動できることがたくさんあると多くの発見がありました。
考査終了そしてイカ釣り実習
本日が考査最終日、そして、海洋生産科1年生にとっては楽しみにしていた初の海翔(171トン)乗船。
先日、大型実習船りあす丸(499トン)で沿岸体験航海を経験しましたが、今回は初の漁ろう実習(イカ釣り)です。
出航前から生徒たちはやる気満々です。
イカ大漁目指して、エイエイッオォ~ッ!やらピースやらガッチリやらニヒルなのも。とにかくやる気満々です。
と言いながらも、岸壁を離れるときには少し不安も?
今回目指す漁場は、田老沖、水深100m付近。蓄積データと水温から今回はここ。民間漁船の姿は分散してちらほらなので、まだ、どこがいいのか難しい判断です。
右舷側にりあす丸を見て宮古港を出て行きます。海況は最高の凪模様。船長曰く「今回は揺れないから1年生も大丈夫ですよ」 さあ、明日の笑顔が楽しみです。
りあす丸出港予定の変更
りあす丸は専攻科1年生を乗せて明日9月13日(火)にハワイ沖に向けて宮古を出港予定でしたが、電気系統に不具合が発見されたため出港を延期することにしました。
部品交換後の出港日時については決定次第お知らせいたします。 専攻科生徒は既に乗船し、船内で元気に勉強しています。
元気に3日目考査
土日を挟んで、今日は考査3日目。開始前の生徒の様子を覗きに行ってみると、元気元気。
カメラを向けると自然とピース。土日の勉強は相当はかどりましたな。
さあ、考査は今日と明日のみ。 その調子で頑張るのだぞ!
弘前にて
家庭科の会議で青森県弘前市に来ています。東北6県から校長先生方が集まり、岩手県からは花北青雲・平舘・紫波総合・大船渡東と本校が代表して参加しました。成年年齢引き下げにともなう消費者・金融教育、家庭クラブ、新学習指導要領、ICT活用などの各県状況が話し合われました。
会場は弘前城も間近なパークホテル。周辺には古い街並みが残ります。
ファッション甲子園での入賞作品がずらりと展示されました。「わだば機械さなる」「わだば縄文人さなる」などという津軽弁タイトルの作品も斬新で本格的でした。
調理や服飾手芸はもちろんですが、改めて家庭の平和は地域の平和、そして世界の平和とつながっている。家庭科教育の広さと深さを実感しました。そして、県によって様々な異なる状況の中で各校が頑張っていることを勉強できました。
水産も大好きですが、家庭科も知れば知るほど面白い学問です。
今日から考査です
今日は考査の初日です。生徒と先生がかけあういつもの元気な声はなく、どの教室も鉛筆が走る音だけのシーンとした1日でした。
廊下から静かにパチリ。
努力の結果を出せるよう全力で頑張るのだぞ。
自動車学校説明会
昨日、今日と2日に分けて自動車学校説明会を開きました。今の世の中、地下鉄やバスなどの公共交通網が発達している都市部を除くと自動車は必需品になっています。 卒業後車の運転を必要として希望する生徒たちは高校での学業を最優先しながら、放課後や夜の時間を利用して自動車学校に通います。 自動車学校の教習内容やお金のこと、学校での約束ごとなどを熱心に聞いた生徒と保護者さんでした。
学科試験は50問、○×式だから簡単なようですがこれが意外に難しい。90点以上が合格ラインです。よーく勉強しないと受かりませんよ。などという説明。
入学手続きは・・・・ 実技教習当日キャンセルはキャンセル料がかかります。前日までに言ってくださいね・・・ 普通免許なら教習料金30万円・・・ 聞いている私もフムフムお金がかかりますなあ。
さあ、手続きや内容は分かったと思います。 でも、通いだすのは就職や進学がしっかり決まってからですよ。
スクーバダイビング
海洋生産科3年生、今日はスクーバダイビングの実習でした。このところ曇りや雨ばかりが続きましたが以前からダイビング実習を計画していた今日はなんと気持ちのいい晴れ間がのぞきました。
日ごろの行いがいいんですね。
器材のセッティングももう慣れたもんです。
さあ。今日の練習は。
水面での器材装着から入って中性浮力での水中移動練習。 海洋実習に入ってボートからのダイビングをするときにはときに波打つ海面で器材を装着することもあります。きょうはプールでその練習。 しょっぱくないし、冷たくないし、足はつくし、安心尽くしの状況で基本の練習です。 焦らないで様々なことが出来るように、プール練習もだいたい終盤に入ってきました。
海洋実習ではまずはビーチからの練習、慣れてきたらボートからの実習に入ります。プールと違ってカレイやクロソイやメバルなどさまざまな海洋生物を手の届く距離で観察できる最高の実習です。生徒たちも今から楽しみにしています。
うみマチギャラリー2022開催中
うみマチひろば「宮古市地域創生センター(旧宮古警察署)」で市民の創作作品の展示イベントが開催されています。
お昼休みにちょっと覗いてきました。
水高祭でも展示する「大漁旗で作った服」華やかで活気があります。
鯛のポシェットも秀逸。 売っていたら私ならすぐ買う!
料理を引き立てる「葉蘭」も生徒たちがナイフを使って緻密に作り上げたものです。
平日なので、会場はすごーく空いていました。
本校生徒作品はもちろん、商工高校の書道や市民の皆さんの短歌・川柳、絵画、絵手紙、手芸品などなど素晴らしい作品がたくさんです。
ギャラリーは11日(日)まで、午前9時から午後9時までやっています。入場無料。ぜひ、見に行ってみてください。
作品を多くの皆さんにご覧いただくことは生徒にとっても励みになります。
今日の授業訪問
3校時、2年生の授業にお邪魔しました。
食物科は「数学:データの分析」箱ひげ図を読み取り、データを考察する内容です。
「宮古市の1993年と2022年の7月における平均気温を箱ひげ図にしました。ここから、データを読み取りましょう」
教室に入ってみたら、みなさん何やらスマホを一生懸命見ています。何?
教室のwifiを使って各自の端末で調べ学習中でした。 数値計算の練習をすぐにするのではなく、グラフからわかる平均気温の違いについて、1993年に何が起こっていたかを調べていたのです。
自分事として捉え、身近に起こった現象をグラフを基にして深く読み解く。読み解くために、計算する。そんな学習が展開していました。(ちなみに1993年はピナツボ火山噴火と記録的冷夏の年だそうです)
隣の教室では海洋生産科が「英語会話」の授業中。 様々なシチュエーションをネイティブスピーカーの先生とやりとりし、各自の考えを回答中。
いつもながら、英語のペーパーテストが得意ではない生徒も含め、日本語がほとんど入らない英語会話の授業で先生とのやりとりがタイムロス無く進んでいく様子に感心します。
先生に「英語で何か指示されて」生徒たちがジャンケンし、自分の回答する問題を決めて黒板に進みます。
(私)「ジャンケンしなさい」って英語でどう指示されたのかな?
(先生)「Do Rock Paper Scissors ですよ、でも、Do Jankenも通用しますよ。」
(私)・・・頭で文章の和文英訳を考えて、どう言えばいいんだろう、あ~かな、こ~かな・・・恥ずかしながら、さらっと英語の言葉が出てきませんでした。ジャンケンが出ないなんて、知ってみると恥ずかしい・・
生徒たちは、さらっとしたもんです。当たり前に聞いてさっと動きます。英語と日本語の変換なんかなくて、英語で聞いて行動する。
考えるより、慣れる。なにより私が見習わなければ! 生徒たちは、どんどん英語で直接考えています。勉強させていただきました。
食物科課題研究発表会
今日は食物科の3年生が課題研究の発表をしました。今年度の食物科は6つの研究班に分かれて課題研究を進めています。①乳幼児の食事や食育について ②食品ロスとコンポストについて ③食物アレルギーと代替食品について ④高齢者や病気のある人の食事について ⑤製菓の研究 ⑥食文化について が各班のテーマです。
課題を発見し、課題解決のための研究をし、研究結果を発信する。 思い通りの結果が出なくても、研究の過程と失敗の体験も大切な成果です。 同じクラス内での発表でもマイクを持つ発表者の緊張が伝わりました。
今回は大スクリーンではなく、各自のPCで画像を見ます。
コンポストを活用した野菜での調理、高齢者用食事、製菓・・・・ 考えてみると今年の4月から、見学に行くたび相当味見をさせていただきました。なつかしい。
他の班の研究成果、発表の仕方も勉強です。今回は視聴する方も「発表態度」「声の大きさ」「スライドの見やすさ」「発表内容」「役割分担」の5項目について評価しました。
先生から教えてもらうだけの受け身の姿勢では未来を切り拓くことはできません。自分で考え、仲間と相談し、解決に向けて臨機応変に研究を進めていく。
文字にすると難しそうですが、各班しっかりとその内容に取り組んできました。 切り拓け、自分の未来!! ほんとうによく頑張っています。
調理師として災害時にできること
食物科1年生、今日は災害時炊き出し訓練を行いました。
食事はどんな時でもたくさんの人を笑顔にできます。調理師として災害時にできること。東日本大震災では停電が続き何日間も電気が使えませんでした。電気がなくてもご飯を炊いて、おいしい食事をたくさんの人に提供することを練習しました。
ご飯を炊くのに炊飯器は使いません。
沸騰したお湯に、水に浸したお米を一気に投入。この方法を「湯炊き」と言います。
こちらは、ポリ袋にお米と水を入れて沸騰したお湯に投入しています。この方法を「湯せん炊き」と言います。
煮込む時間は約30分。袋に入ったお米が炊き上がっていきます。袋に入っているので、炊き上がったご飯をそのまま衛生的に皆さんに配給できます。
熱い豚汁も元気のもと、1年生にとっては初めての大量調理。40人分を大鍋で作りました。
避難時だったら、ほんとは私が並ばなければならないのですが、今日はわざわざ持ってきてくれました。
作った感想を聞いてみると「意外に簡単にご飯が炊けて驚きました」「うまくできました」「豚汁はこんなにたくさん一度に作るのは初めてだったので大変でした」と3人とも手ごたえを感じていました。
温かい豚汁、湯炊きで炊いたご飯わかめふりかけ入りおにぎり、そしてポリ袋は湯せん炊きご飯。しっかりおいしく出来上がっていました。
11年前の3月12日、大震災の翌日に避難所でありがたくいただいたおにぎりを思い出しました。
非常時でも周りの人に美味しい食事をふるまえる。食物科の皆さんがそんな調理師に育っていくと大いに感じた食事でした。