カテゴリ:今日の出来事
生徒食堂
水高祭をまじかに控えて食物科は大食堂「幸富堂(しいふうどう)」前のリハーサル。1年生から3年生まで役割分担しながら大量給食の実践練習です。 今日のお客様は全校生徒と職員。 限られた時間の中で同じ品質のお料理を大人数に提供する。 戸惑いながらも一生懸命頑張りました。
「いらっしゃいませぇ〜」「こちらで食券をお求めくださいませぇ〜」
食堂に入る前に食券購入。 食券係も張り切っています。
入ってみるとほぼ満席。海洋生産科の皆さんから「うんめぇ〜」の声が続々。
ウェイター、ウェイトレスは以前から1年生の仕事。 先輩たちの動きをしっかりと見て覚えます。
「いらっしゃいませぇ〜。」「お水はセルフになっています。あちらでどうぞ。」・・・・・・「あっ、食券をいただくんでしたぁ。」「あれっ、(半分にちぎって)どっちをもっていくんだったっけ?」 これも1年生のご愛嬌。
じゃ〜ん。「水高ラーメン・ミニカレーセット」 美味しくいただきました。
明後日の水高祭はコロナ対応で生徒の保護者のみご招待。それでも普段の集団給食の5倍くらいの人数のお客様が来校する予定です。 食物科の皆さん。 美味しい料理と心のこもったおもてなしで食堂に笑顔を広めてくださいね!
全国産業教育フェアー青森大会
今、青森市で全国産業教育フェアーが開催されています。農業・工業・商業・水産・家庭・看護・福祉・情報・総合 の専門を学習する学校の代表が日本中から青森市の会場に集まって「学校活動の紹介」「実習製品の販売」「実習体験」を行いました。 去年、おととしとコロナで中止となり3年ぶりの開催です。 各校の代表生徒達は各企画で生き生きと活躍していました。
青森県総合運動公園マエダアリーナメイン会場は各ブースで賑わいました。
本校は、「水産」の展示部門に参加。今年の水産は北海道から宮崎まで10校が参加。各校の準備した缶詰や加工品はほとんど昨日で完売。今日はパネル紹介や体験がメインになっていました。
ステージでは、生徒スタッフによる青森県の紹介、そしてご当地アイドルりんご娘もかけつけて生徒達は大盛り上がり。
本校生徒会海洋生産科メンバー、来場者さんに岩手県3水産系高校の説明をしています。そしてりあす丸や海翔のことも。 農業高校も工業、看護、商業などの生徒さん達もそれぞれ自分たちのやっていることを本当に熱心に紹介してくれました。 校内で実習製品を売る売店があったり、酒米を育てて高校ブランドの日本酒を企業連携で造っていたり。
賑わうメインアリーナの横、サブアリーナでは生徒研究発表・意見体験発表の各地区代表校が発表します。こっちは、緊張が伝わる張り詰めた空気が。
水産の今年の東北地区代表は八戸水産高校「アブラメを使った食べるラー油の研究開発」、福祉部門の東北代表は久慈東高校「子育て迷子をなくそう」です。 兵庫県や千葉県からの生徒達と一緒に発表です。
岸壁では青森県実習船「青森丸」の公開がありました。
漁業科専攻科の生徒さんが案内・説明してくれました。
ブリッジからエンジンルームまで見学。メインエンジンのきれいさに驚きです。平成15年に竣工した青森丸(りあす丸は平成13年)とは思えない。エンジンルームを見たら乗組員の技術の高さがわかるといいますが、まさに大切に乗ってきたことが一目でわかる手の入れようでした。
付録です。初めての土地に来たらまずは市場に。 朝6時半に出かけました。
青森周辺で水揚げされる近海の魚たちが様々、刺身用イワシはキラキラ透き通ったおめめの30センチ近いサイズ。
生のホッケも北国ならではですね。 深海性の縞ボッケと区別して、地物は赤ボッケとして販売されていました。
ホッキ貝も巨大サイズ。
本校生徒の頑張りと共に、水産や食物とはまた違う各県各校の生徒達の話を聞けた良い体験でした。
もちろん、参加生徒も他校ブースをしっかり見て回りました。 他校を見て参考になったことがたくさんあったと思います。 宮古に帰ってきてから学校活動の魅力化に遠慮することなく活かしてください。 自分たちがやりたいことはきっとみんながやりたいことだ。絶対に応援します。
富山湾 岩瀬漁港
全国実習船会議では各県の水産系高校の実習船による魅力的な活動について熱心な話し合いがもたれました。今日は会議が終わった後、せっかくなので近くの漁港(魚市場)に見学に行ってきました。
富山駅から路面電車に乗って20分、着いたのは岩瀬漁港。北前船の時代から続く歴史ある港です。漁協の職員さんにお話を聞いてみると今は富山名物「白エビ」の時期だとか。 午後だったので残念ながら水揚げ風景は見られませんでしたがエビ漁船を見学してきました。
会議風景です。大きな実習船も小さな実習船も、日本中の水産系高校で「海好き・船好き・魚好き」の元気な若者を乗せて活躍しています。
富山県の名物「白エビ」は小型底引き船の「かけ回し漁」で漁獲します。岩瀬漁港の岸壁には早朝に出漁したエビ船が6隻、のんびり休んでいます。 このエビは日本国内でもここ富山湾のみでしか獲れない貴重なエビです。 「あいがめ」と呼ばれている水深150-300mの海底の谷すれすれに網を引く熟練の漁法だそうです。 水揚げされるのもここ「岩瀬漁港」ともうひとつ「新湊漁港」の2カ所のみ。厳格に漁獲制限して資源を守りながらおいしいエビを持続的に市場に揚げてくださっています。
神通川河口に栄えた天然の港。北前船の時には何百隻もの500石船で賑わったとか。(港の展望台で勉強しました)
港の横には日本海に面したなが~い砂浜。 対馬暖流の影響もあってやっぱり太平洋側より暖かい気がしました。魚介の宝庫富山湾。 もっとじっくり味わいたいと思いながら今日は富山を後にして岩手に向かいました。
富山にて
実習船の全国会議で富山市に来ました。太平洋の宮古港の地元まち宮古に住んでいると、日本海の富山港は正に異文化です。会議の合間に北前船の資料館に足を運びました。
京、大坂と北海道を結び、巨万の富を得た北前船。太平洋側の菱垣回船、樽廻船と併せて江戸、明治の海運業の花形です。 岩手では広田港や宮古港も重要な寄港地でした。
船の強みは、大量の荷物を運べること。当時の船乗りは本当に命がけ、天文航法も使わず、沿岸を走りながら丘の目印を記憶にとどめて船頭以下、乗組員の技術と信念で積荷を運んだ歴史です。
資料館は、富山の豪商「森家」の邸宅。世界の状況を見渡し、地域の人材がフルに活躍し、地方が最大限に栄える。
知恵こそが最大の財産。都市集中の現代で伸びゆく可能性を秘めているのは地方であると私は思います。そして、地方を盛り上げるのは地方を愛する若者です。
水産研究発表会
県内の3水産系高校の研究発表会が本校を会場として今日開催されました。昭和34年に始まった当時は久慈農林水産高校・宮古水産高校・広田水産高校による研究発表会でしたが63年たった今、その流れをくむ久慈東高校・宮古水産高校・高田高校の生徒による発表大会です。
近年温暖化が進み、岩手県沿海で獲れる魚にも変化が見られていますが、変化していく環境の中でも岩手の海は宝の海です。変化を受け入れながらも大切な資源を有効に、持続的に活用することが求められています。各校代表が水産を取り巻く課題を選定し、大変興味ある研究結果を発表しました。
3年ぶりの参集型の開催。歴史的には63年続く大会でも、生徒にとっては全員が初めての大会です。
今年度の出場は 久慈東「廃野菜でウニをでっかく」 高田「釣り人を救うYJK開発」「STOP魚離れ かまぼこ3兄弟」 宮古水産「宮古の海でダイビング」「宮古の真鱈でにぎわいの創出」 という5つの研究班です。
高田高校「YJK(やすくて、じゃまにならない、救命具)」ペットボトルを活用した救命具の開発。
本校、宮古の真鱈で街の活性化 先輩から引き継ぐ大きなテーマです。今年の研究は例の「マダラフレークスモークフレーバーオリーブオイル漬け」です。
久慈東高校 「廃野菜でウニをでっかく」総合学科高校ならでは。環境緑化系列から野菜くずをもらってウニをでっかくしました。さらに、食物系列や福祉系列とコラボして調理や介護職にまで夢は広がります。
最優秀賞「久慈東高校 廃野菜でウニをでっかく」 優秀賞「宮古水産高校 宮古の真鱈でにぎわい創出」「高田高校 STOP魚離れ かまぼこ3兄弟」
それぞれ、着目点が鋭く、水産や街の活性化につながる大変素晴らしい発表でした。