カテゴリ:今日の出来事
今日のりあす丸
今日は日曜日ですが船内では午前中に大掃除。床や壁の汚れを洗剤ふきでピカピカに磨いています。
宮古を出港、陸地と離れて2か月間、ずう〜っと洋上生活でお世話になったりあす丸、専攻科2年生はまさにりあす丸とのお別れまじかです。
PCR検査をして出港し、洋上の安全エリアからまた生活圏に戻ってきました。接岸したら、みんなマスク生活に戻ります。
ちなみに、ベーリングやアラスカなどの北の海でも、赤道付近の南の海でも洋上では風邪をひいたりしません。ウィルスが流れてこないのですね。密集した人間生活は快適で便利だけれど様々注意も必要です。
焼津港外着
おかえりなさい。りあす丸いよいよ焼津に到着。みんな元気に帰ってきました。本日お昼過ぎに船長と乗船指導教官から「ただいま」の連絡が来ました。
民間マグロ船との水揚げ順番があるので、今日明日は陸地を目前にしながら錨泊(岸壁につけずにアンカーを入れてお泊り)です。でも、沖とは違って揺れもほとんどないので今日はゆっくり眠れますね。一息入れてください。
焼津の街を目の前にして、錨を投入。アンカーチェーンの伸びる方向と角度を確認!
電子海図と目視で錨泊中も24時間体制で周囲の状況を常に注意します。
この球状の網カゴは形象物といって船舶が自船の状況を表すものです。国際ルールの海上衝突予防法で日中に掲げるように定められています(夜間は灯火)。黒球1つは「本船は錨泊中」を意味します。
ちなみに 黒球2つ連掲なら「運転不自由船(故障中)」3つ連掲なら「座礁中」
海洋生産科の生徒たちにとって教科書で勉強してきたことを実際に体験(準備して、あげておろしてかたずけて・・・)し、ぐっと深く自然に理解していくのです。単なる暗記よりよっぽど楽しいですよね。
今日のりあす丸
今日のりあす丸 正午現在 30-43N 139-46E 針路321°、速力5.3 Kt 気温11.7度 水温18.7度
だいたい鹿児島と同じくらいの緯度まで戻ってきました。気温もすっかり冬の日本です。
焼津入港は2月21日(月)朝の予定。
焼津に入ったら、マグロを水揚げし、燃料の重油と飲用水の補給です。
昔は神戸港で積み込む水(六甲山の伏流水)が日本一おいしいといわれましたが、焼津の水は富士山の伏流水?どんな味かは帰ってきたら生徒に聞いてみましょう。
重油は環境に配慮してA重油の中でも特に硫黄分の少ない1号 LSA重油(Low Sulfer A Fuel Oil )です。
その分、値段も高いのですが世界の流れは「地球環境にやさしく」です。りあす丸も現在5.3ノットと経済運転中(単なる速力調整??)。
大気中に硫黄起源の亜硫酸ガスを極力出さないためにこれからの船には「脱硫装置」も求められます。
「海の豊かさを守ろう」はSDGsでの合い言葉。スマートな船でスマートなセンスを持った船員によるスマートな漁業の時代です。
トンガ王国への支援
1月18日のトンガ沖大規模噴火から1ヶ月が過ぎました。
当初、被害状況さえ確認できなかった災害ですが、求められている支援物資が明確になり支援ルートも確立されてきたということで本校生徒会執行部が動きました。今日と明日で募金活動です。
たくさんの生徒と先生たちが協力してくれました。
足下の雪かきは1海生の生徒や柔道部が協力!!
おはようございまーす 募金おねがいしまーす
男子生徒がチャリーン
女子生徒もチャリーン
職員室ではより積極的(強気に?)に募金を募ります
今日の締めは校長室 もちろん協力します
明日の活動も含めて、集まった募金は日本ユニセフ協会に送金し、オーストラリア政府をとおしてトンガに届けるそうです。
募金活動をした執行部、積極的に雪かきに協力した男子生徒たち、寒い中、本当にご苦労様でした。
大津波を経験した私たちだからこそ、他国で被災している皆さんに恩返ししたいですね。
潮風図書館蔵書点検中
年度末を迎えて毎年恒例の「蔵書点検」が始まりました。各クラスの図書委員で協力して本校にあるすべての本の在庫確認をします。
バーコードをスキャナーでピッ、パソコン画面でパッと確認。昔に比べるとずいぶん楽になりましたが量が量だけに大変な作業です。登録されていない本があったり、あるはずの本がなかったり。しばらく、図書館は閉館です。
最初は先生が手順を説明
「あれ、この本どこから出したんだっけ?」は最初だけ、すぐに手慣れてチェック後は持ち出した場所にしっかり戻しました。
バーコード読み取りも、パソコン画面での確認も、スイスイでした。やはり、パソコン世代ですね。
私だったら、アレ?・・・アッ・・・を連発しそう。
蔵書確認をしたら、また楽しい本を増やしますからね。
今日のりあす丸
りあす丸はマグロ延縄操業を終えて、水揚地である静岡県焼津港に向かって航行中。
気温17.7度、水温20.1度 27-39N、142-36E 毎日27℃だった気温が、日に日に冬の日本らしくなってきました。
楽しみにしていた沖縄県那覇港はコロナ対策のため残念ながら寄港せず直接焼津に向けています。
水揚げ後は東京湾で航路航行学習をして、宮古に向かいます。宮古帰港は当初予定どおり2月28日(月)です。
速力10.7Kt 時速にすると約20Km(10.7×1.85) フェリーやコンテナ船とくらべるとスピードはかないませんがゆっくり安全に航行中!
お弁当配達で~す
正午を少し過ぎたあたり、調理室周辺はカレーの香りが漂っています。
大きなケースを持って忙しそうにしていた生徒を引き留めて1枚。
職員室の先生たちにお弁当を配達する途中でした。
今日の食物科2年生の集団給食実習は「鶏の竜田揚げカレー風味」
いつものとおり、「限られた時間内に、同じ品質の料理を、大量に」調理師の卵である生徒たちには必須の実習。私たち教員にはとてもありがたい実習なのです。
もちろん、ただ「ウマイウマイ」と食べるだけでなく、私たちは「検食の感想を伝える」のですよ。 ほんと。
今日のお弁当唐揚げは、味はばっちし、カリカリ感が私には強かったかな・・・ 先生によっても感想は異なりますが、それは店のお客さんも同じですからね。 めざせ万人に愛される料理人。
私たちのお弁当(コロナ対策で個食です)
調理した生徒たちは、お膳で喫食します。
海の安全記念日
日本全国の水産高校の実習船はほとんどが何十年も前からハワイ沖での遠洋航海実習を行っています。(気象・海況が穏やかでマグロがたくさん獲れる海域なのです)
今から21年前、2001年の今日2月10日、信じられない事故が起こりました。ハワイ沖でのマグロ延縄実習を終えて楽しみにしていたホノルル入港を目前にして愛媛県の実習船「えひめ丸」が海中から突如急浮上してきたアメリカの原子力潜水艦と衝突して数分で沈没してしまったのです。
日本中の水産高校ではこの日を「海の安全記念日」とし、お亡くなりになった生徒と指導教官のご冥福をお祈りしています。学校に残る生徒たちは、日本を遙か離れた洋上で実習を続ける自校の同級生たちに思いをはせて安全を願っています。
沖で活躍する船乗りたちは、家族を思いながら常に勇敢に自然と対峙しています。
人為ミスによるこのような事故が二度と起こらないように、世界に注意喚起するために、この活動を広く発信していきたいです。
食物科1年生も検定
調理室に行ってみると、今日は1年生の実習中。なんとなく緊張感が漂っているなか、「今日は何を作っているの」と聞いてみたところ「実技検定なんです」の返事が。作っている料理(鶏の唐揚げ)より、検定で緊張な様です。
「リンゴの飾り切り」に真剣にとりくんでいました。
できあがりは2,3年生と変わらないのでは。
味噌汁はしっかりと煮干しだし。「何分くらいで煮干しは取り出すの?」と聞いてみたら
2人で顔を見合わせて「・・・・・10分くらい・・です」 ここらへんは1年生。初々しいです。
「付け合わせのレタスはね」先生の指導もこまめに入ります。
話しかけるのも気が引ける、緊張のリンゴ飾り切り。やっぱり初々しい。ウサギの耳も肉厚で。
こんな1年生たちも、2年後には立派な調理師に育ちます。がんばれ、未来の一流料理人。
本日のりあす丸
りあす丸11回目の実習報告が届きました。
メバチ、キハダ、ビンチョウ、カジキいろいろ混ざって0.4トン。微妙ながら、今航海の最高記録です。
なかなか大物が獲れていないようでトン数が伸びませんが、生徒にとっては扱いやすい入門サイズかも。
大物釣れろぉ~ と学校から応援しています。
「生徒皆元気」とのメッセージも入っていました。 報告には入っていませんが、きっとサメやアカマンボウその他の魚も獲れていて、大海原での見たこともない魚との遭遇を楽しんでいることでしょう。
気温26.6度 水温27.0度 天候 晴れ 南の海を元気に満喫しているようです。