カテゴリ:今日の出来事

寒い日は南の島を想って

 12月に入り、本格的に寒くなってきました。

 水産高校では、11月下旬に東京都の遙か離島 小笠原父島にスクーバダイビング実習に行きます。

 年が明けたらハワイに遠洋航海実習に行きます。

 こんなに寒い日は、父島の写真を見てほっと一息。

島に着いたらまずは岸からエントリー。体を海に慣らします。

とげに毒があるガンガゼがごろごろ

                            やる気まんまん

                         ガイドについて安全ダイビング

 実はこの写真、令和元年の11月の実習です。

 コロナの影響で昨年・今年と中止になったのです。

 でも、今年の生徒たちも宮古の海で十分練習を重ねてきて、Cカードを取得しています。

 卒業してから、小笠原でもハワイでも、インドネシアでも、世界の海で潜るのだ!! 社会人を楽しむのだぞ、3年生たちよ。

 

 

 

水産海洋基礎実習

 1年生は科目「水産海洋基礎実習」が週に一回あります。

 この日は「海辺の生物調査」でした。

 まずは歩いて磯辺の生物調査 ムラサキイガイ・ムラサキインコガイ・イシダタミ・クボガイ・キタムラサキウニ・・・・

 食べられるものも、食べられないものも、身近な生物を実際に手にして確認します。

 釣り班は リュウグウハゼ・クジメ・ベラ・メジナ・アサヒアナハゼ・・・・・

 ほとんど食卓に上がらない生物ばかり。

 近年、温暖化の影響か、昔は死滅回遊魚とか無効分散と言われたベラやイシダイの幼魚などが冬になっても釣れたりします。これらすべてが勉強です。

1年生、大好きな実習の一つです。

海から遠いと海にあこがれるのだ

 本校には、紫波・水沢・奥州など内陸から来ている生徒が何人も居ます。海好き船好き魚好き人間は当たり前ですが海辺の人たちだけではないのです。

 かくいう、わたくしも子供の頃は海まで遠い大阪・奈良(奈良には海がないですね)で育ち、海にあこがれあこがれて今の岩手での生活につながっています。

 今日はそんな内陸の中学生たちに、水産高校の面白さをPRするために矢巾北中学校を海洋生産科の先生と卒業生がお邪魔しました。

 山形県から本校に来て専攻科を卒業した大先輩が講師です。

 さあ、中学生の皆さんはどう感じてくれたのかな。

 県内内陸、県外からも、海好き・船好き・魚好き(海洋生産科へ) そして 料理好き(食物科へ) の皆さんを大歓迎します。

 

1海生の出港はいつも快晴☀

海洋生産科1年生の乗船実習はなぜかいつも快晴。

今日は実習船「海翔」での鮭延縄実習です。以前は、大きな鮭が何十匹も釣れて豪快な実習でしたがここ数年鮭は大不漁。乗船を楽しみにしてきた1海生の生徒たちの神通力が通じるか?

乗船したら出港前のオリエンテーション

係船索(もやいロープ)の回収作業も一生懸命

先週、自分たちで作った延縄仕掛け

餌のサンマを針に付けて(240本) 次々と海に投入

投縄終了 の報告も マイクを握る1年生

投縄は船尾から、揚げ縄は船首から、さあ、期待の1年生

あげたあげたあげた・・・・・・・・・・・

神通力は通じず、鮭は釣れませんでした。 残念。

でも、沖に出て、鮭釣りにチャレンジした面々は晴れ晴れとした顔で帰ってきました。

Come Back Salmon !!  

 

 

宮古の真鱈グルメフェア

 12/1〜1/31まで「宮古の真鱈グルメフェア」が開催され、宮古・山田・岩泉の26の飲食店で工夫を凝らしたマダラ料理メニューが提供されます。今日は、そのオープニングセレモニーが浄土ヶ浜パークホテルで開催されました。

 宮古の真鱈は底引き網やはえ縄漁法で漁獲されて最高の鮮度で市場に水揚げされるために高値で取引される優良魚種となっています。私たちにとって「マダラの刺身」は身近なものなのですが、他県ではめったに口にすることができない鮮度が良いからこそできる貴重なものなのです。

 美味しい料理でマダラの価値をPRし、宮古の真鱈の良さを全国に知らしめることで消費が活性化し市場での流通価格も品質に見合ったものになり漁師も潤う。そして、宮古の街も盛り上がる!!

 もちろん、漁船でもホテルやレストランでも多くの卒業生が活躍しています。

 本校では、海洋生産科の生徒も獲った魚がどのように流通し、どんな料理に生まれ変わって消費されるのかを勉強しています。食物科では、自分たちが調理している魚がどこでどのようにして獲られてどう流通しているのかを勉強しています。 

 (本校生徒開発の「まだらせんべい」今は、企業で生産販売しています。)

 料理を知っている漁師、漁師を知っている調理師、生産から消費までを総合的に理解して経済活動を推し進める。

 そんな人材に育ってくれることを期待しています。ますますがんばれ、水産高校生。