カテゴリ:授業風景
3年生の教室では
夏休み4日目。今日も開け放った校長室のドアの前で立ち止まって元気に挨拶をしていく3年生。どんなことをしているのかと教室をのぞきに行ってみると。
グループになって話し合っているのは食物科進学チーム。「あなたは何をしに大学・短大・専門学校に行くんですか?」「その先にどんな人生をつくりあげていきたいのですか?」志望先は決めていても急に担任に質問されるととっさに答えるのはなかなか難しいものです。人の考え方を聞きながら自分自身の考えを整理する。
合格が目標ではなく、合格は人生の通過点。進学するための意識を改めてしっかり確認している皆さんでした。
就職希望者は履歴書書きの練習中。資格や部活動実績、自分の良さ魅力を確認し、志望する会社等に対して如何に自分が貢献できるかをPRします。恥ずかしがって遠慮していてはいけません。自信を持ってPR!
こちら海洋生産科。今日はアーク溶接の講習会とかぶっているので人数が少ないのですがみんな熱心に取り組んでいます。作文・小論文練習と履歴書書きに集中です。
夏休みが明けたらあっという間に就職試験や入試です。しっかりとゆとりをもって準備が出来るのはこの夏休みのみ。
生徒も担任も進路実現に向けて着々と準備中。この分なら進路目標達成間違いなし!
がんばれ3年生。
やる気が出ちゃう授業を目指して!
今日は、3つのクラスで「授業研修会」が開かれました。
学校では先生方が他の先生の授業を参観して、お互いの意見交換により改善点を発見したり自分の授業に取り入れられるところはどんどん取り入れたりしてより魅力的な授業を作っていきます。
授業の出来を判定するのはいつの時代も生徒です。「キラキラした目で食いついてくるのか」「だりぃ~って顔で耐えているのか」生徒が良い授業のバロメーター。生徒が「やる気が出ちゃう授業」を目指して先生方は今日も頑張っています。
海洋生産科1年生 「水産海洋基礎」 今日は海洋環境の保全についての勉強です。スタートからりあす丸でのマグロ操業動画に生徒は興味津々、続いての画像は混獲されるアカマンボウを解体したときにおなかから出てきた「外国語が印刷されたパンの袋」。アカマンボウが誤って食べたものです。生徒たちが海洋プラスチック汚染を身近に捉えたなかで授業は進んでいきました。
さて、こちらは海洋生産科2年生の「航海・計器」 今日は磁気コンパス・ジャイロコンパスの勉強です。
海技士の免許取得に直結するこの科目。難しい内容がたくさんあるのですが、単に海技試験合格を目指して暗記するだけではなく、体を使い、パソコン・テレビモニターを使い、航海での状況をイメージしながら生徒が興味を持てる授業が進んでいきました。
食物科2年生は国語総合。今日の授業は古文「徒然草」です。古文というと外国語と同じくらいに「意味不明~っ」ってなる生徒が多いのですが徒然草が書かれた背景や場所を書画カメラ(電子OHP)をつかいながら紹介。「なぁるほど、鎌倉時代の作家ってこんな気分で作品書いてたんだ」と生徒が鎌倉時代の文人と古文を身近に感じた授業でした。
最近、わたくしは授業はないのですが集会などのお話で「生徒がキラキラとこっちを見てくれているのかどうか」・・・いつも気にしながら話します、そしていまだに反省の連続です。
おもろい学校(魅力的な学校)は授業も部活動も生徒がキラキラしている学校です。生徒も先生もみんな、今日も一日頑張りました。
今日の授業風景
Speaking test の食物科1年生 先生の問いかけに英語で受け答えしています。 私は何を聞かれるのかしら?と見守るクラスメイトもやや緊張でした。
海洋生産科の一年生は「免疫」の勉強。先生を困らせるほどの活発な質問が飛び交う教室でした。
「シーン・・・」とした教室では食物科3年生が
「2次創作」の勉強で、「ももたろう」を自分なりの新しい解釈で執筆中。「新説ももたろう」どんな作品が生まれようとしているのか。完成が楽しみです。
午後から1年生は性教育講話「ハッピーバース講演会」です。助産師の先生からわかりやすく「生」と「性」を学びました。
性教育とは生き方教育 健康や人権にまで及ぶ人としてのあり方教育なのです。
隣の人とジャンケンして「勝った人はもう一人の人をとにかく褒めてください」褒めてもらった人は大きく万歳して「アリガトー」って言ってみましょう。
「アリガトー」があふれる教室で海洋生産科も食物科も男子も女子も「ハッピーバース」を自分ごととして考えられる大人に近づきました。
6校時に校舎内を歩いてみたら
6校時、校舎内を歩いてみると各教室から先生と生徒の活気のある声が聞こえてきました。今回は食物科3年生の選択授業にお邪魔しました。
こちら「服飾」の授業 ハーフパンツの製作中
チャコペーパー(複写用紙)とルレット(ギザギザローラー)を使いこなして、型紙から布地に線をつける作業中
型紙をまち針でしっかり布地に固定して 次がチャコとルレットの出番です。
ここどうすんだっけ? え~っと 確認しながら進めます
各自がお気に入りの布地を選んでマイハーフパンツをつくります。
仕上がりが楽しみです。今年も、水高祭(文化祭)で展示するのかな。
さて、こちらは選択授業のもう一方「英会話」のクラスです。「英語でディベート(討議)してみよう」が進行中。
テーマは「企業の週4日制について」班に分かれて意見を集約します。今日は全員が肯定派の立場で考えました。
先生、難しいっすよ。 そりゃそうだ。日本語でも難しいのに英語だからね。
日本語の文章を作ってから英語に置き換えているとスムーズな会話のやりとりが出来ません。
感じることを最初から英語で組み立てる。
国際時代を生きていくために、世界共通語になっている英語を使って自分の考えていることを相手に伝える。
私の固い頭より、生徒たちの対応力(会話力)はたいしたもんだといつも感心しています。
数学と航海のコラボ
今日の海洋生産科2年生の数学は研究授業でした。
数学で習う三角比は海流の影響を受けながら航行する船の実航針路算出に生かされているということを学習しました。
教えるのは数学のN先生と海洋のF先生。数学は机上の理論だけではなく、現実の場面で生きているということを2人の教科専門の先生が協力して解説しました。
さあ、今日は三角比が船の針路計算に生かされているということを勉強しましょう。「A丸は流向260°流速2ノットの海流の影響を受けながら針路330°速力14ノットで航行しています。実速力及び実航針路を求めましょう」・・・・。
14ノットということは1時間で14海里進むということですね・・・海流の影響を受けると実際の船の針路はこのようになりますね・・・ 今日は2ノットの流速ですが実際の黒潮だと5ノットに達することもあるんですよ・・・
実速力は図で表した三角形のこの部分だから、正弦定理かな余弦定理かな? ○君どっちが良いでしょうか?
りあす丸に乗ったときに使うとなると生徒たちの目つきも変わります。
「船の中で計算するときは関数電卓を使うので、今日は関数電卓を使ってみましょう」のことばに生徒もにっこり。
そのあと、関数電卓を使わないパターンでも正答を導き出しました。
地球を舞台に航海する船の計算にはこのように針路計算でも、水平線と星の角度を測定して船位計算するときにも三角関数(三角比)は不可欠です。
頑張れ、未来の航海士!