カテゴリ:食物科実習
マーボー豆腐のち冷やしおしるこ
今日は食物科3年生による集団給食実習日。
メインは麻婆豆腐でした。挽肉たっぷりで香辛料がビリリ(ピリリ以上)と効いていて、とてもおいしかったです。
「桜エビとキュウリの和え物」は彩りも良く「ゴーヤチャンプル」も素敵な味付けでした。
強いて、課題を見つけるとしたら(検食ですからね)
麻婆のとろみに、すこーしだけかたまりがまざっていたところでしょうか。熱いうちに大量に作る難しさなんですね。
お昼ご飯に満足し、ちょっと小腹が空いてきた3時過ぎ
「校長先生、冷やしおしるこ作ったのでいかがですか?」とやって来たのは3年生。Goodなタイミング。いただかないわけがありません。すぐさま食べて、おしるこ写真を撮るのを忘れてしまいました。
できばえを聞いたときの様子が上の写真です。当然、バッチリのおいしさでした。
1年生真空を実感
食物科1年生、今日の「生活産業基礎」の授業は加工技術の勉強で「真空パック」の作成を体験しました。
本校の海洋生産科の食品実習場には本格的な真空パック機があります。通常は水産加工品を製造するために使いますが今日はその機械を使って食物科の皆さんが真空パック作りを体験しました。
指導するのは普段習っている食物科の先生とは違います。食品製造を専門に教えている水産の先生です。
専用の袋に、各自が準備した内容物を入れました。
さあ、機械に入れましょう。
どんどん圧力が下がります。圧力ゲージを見る目も真剣。
「キャーッ 私のマスコット人形が・・・・」
先生から、事前に「やわらかいものを入れるとぺったんこになって面白いよ」と教えられていた生徒たち。あまりのぺったんこさにびっくり。
せっかくパックした袋から人形さんを救出するため思わず開封してしまいました。真空パワーを実感です。
食品資源コースではこの機械を使って水産加工品として「タラとポム(真鱈とリンゴのイタリアン)」を作っています。冷凍真空パックで湯煎したらすぐに食べられるおいしいイタリアンです。
今日、体験した食物科1年生、今度は海洋生産科食品資源コースで作った製品を使って美味しい料理作りにもチャレンジしてくださいね。
高校生のお弁当
いつものようにいい香りに誘われて調理実習室に行ってみました。
が・・・・ いつになくぴりぴりした雰囲気で声をかけるのも気が引ける雰囲気です。少し手が空いた生徒に聞いてみると、「今日は調理検定の練習で時間を計ってやってます」とのこと。
どうりで、先生を見てみるとストップウォッチを持っています。「はいっ できました」(間に合った生徒) 「ハイッ 今50分です。」(先生の声) 本番では調理開始から50分以内にお弁当を完成させることはもちろん調理器具の洗い物からかたづけ、台拭きまですべて終えなくてはなりません。
う~ん おいしそう
これもおいしそう
もちろんこれもおいしそう
もりつけ、見栄え、栄養バランス、カロリー すべて各自で考えたお弁当です。
このあと、みなさん自分のお弁当を喫食です。
使った食材の切れ端もお弁当の横に並べて試験官のチェックを受けます。
本番当日は県内他校の先生方が試験官。生徒の緊張も今日以上になります。
慣れた手つきの卵焼き
マッシュルームのバターソテー 写真ではお伝えできないこの緊張感
時間内に間に合いそうな皆さんはややゆとり
落ち着いた盛り付け作業です
洗って、拭いて、このあと調理台まで拭いたら「ハイッ 先生できました!」と報告
プロの料理人になるために「限られた時間内に」「最高の品質のお料理を」「大量に(今回は自分の分だけです)」必須3要素のトレーニングです。
でも、おいしそうなお弁当の数々、食べてみたいなあ。 が本音の見学でした。
赤飯、お煮しめに1年生が挑戦
今日は、宮古市内と田野畑から「食の匠」をお招きして食物科1年生が郷土料理作りに挑戦しました。
岩手県では、岩手の食文化の発信活動を促進し、地域活性化を促すために、永年培われてきた郷土料理等の優れた技術を有する方を「食の匠」として認定しています。今日はその匠から直接ご指導いただいて生徒たちは岩手の郷土料理を初めて自分の手で作りました。
これが今日のメニューです。お赤飯(おこわ)、お煮しめ、ヨーグルト寒天。
(赤飯の豆が少なく写ってしまいました、豆はたくさん入っています!)
「にんじんはこうむくんだよ。」こうやって基本から匠の技が生徒に伝わります。
「えっ、ゴボウの皮は包丁の背中で剥くんですか!」こう驚く1年生がとても新鮮!
伝統的な焼き豆腐は、串に刺して炭火で焼くので必ず穴が空いています。
実は、今日の豆腐は串焼きでないのを準備したので調理前にあえて穴を開けました。この穴から豆腐の中にまでつゆのおいしさが染みるのだそうです。
昆布を丁寧に結びます。
「お煮染めをどんぶりによそうときは、具材をバランス良くいれるんだよ。」って指導中。
蒸し上がったお赤飯、沿岸宮古のお赤飯は甘い豆を使います。小豆ではありません。
たくさん炊いたお赤飯はバットや大きなボウルに移し替えて手早く空気を入れて冷まします。むかしのご家庭で祝い事をするときは1升炊きは当たり前で、手早く冷まさないと、蒸した餅米の底の方や中の方がベタベタになるのだそうです。
手早く空気を通して熱を取った今日のお赤飯は一粒一粒がとてもしっかりしていました。
食の匠のご指導をいただき、1年生が作った今日の料理。とてもとてもおいしかったです。
日頃、ハンバーガーやフライドチキンなどファストフードが大好きな生徒たちも自分で作った今日の郷土料理を「おいしい」「おいしい」と食していました。さすがの匠の技でありました。
包丁砥ぎ講習会
今日明日と食物科全学年で包丁砥ぎ講習会が行われます。講師は大阪堺の刃物を作っている専門の業者さんです。本校生徒たちはプロ仕様の各種包丁を使って実習に励みますが、切れない包丁では最高の料理(特に和食)は作れません。料理人としての心構えからはじまり包丁砥ぎの大切さを深く学びました。
「挨拶は料理人の基本です。挨拶ができる人は人に信用されます。そしてお金持ちになります。そんな人に社長は給料を払いたくなるからです。」
「また、出世していく人は他人の悪口を言わない人です。そんな人は皆から信頼されるからです。」
「まだ、履歴書がなかった時代、料理人として雇うかどうかはまずその人の使っている包丁を見ました。包丁一本の手入れの仕方にその人の調理への思いや真剣さが現れます。包丁を研ぐということは自分の心を砥ぐということです。」
さすが包丁のプロ、説明の一つ一つに説得力がありました。
各種包丁の解説
荒砥石、中砥石、仕上げ砥石 それぞれ切れる包丁に砥げます。でも切り口が問題です。日本食のお刺身などは切り口で味が変わります。そのためには仕上げ砥石まで使って砥ぐことが求められます。片刃の和包丁を外国の方が買っていく理由は洋包丁をはるかにしのぐ切れ味なのです・・・・ フムフム
シャッ、シャッ、シャッ だんだんと生徒たちが砥ぐ音もリズミカルになっていきました。
包丁は料理人の命。包丁を作るプロからとても大切なことをたくさん学んだ実習でした。