学校ブログ

水産研究発表会

県内の3水産系高校の研究発表会が本校を会場として今日開催されました。昭和34年に始まった当時は久慈農林水産高校・宮古水産高校・広田水産高校による研究発表会でしたが63年たった今、その流れをくむ久慈東高校・宮古水産高校・高田高校の生徒による発表大会です。

近年温暖化が進み、岩手県沿海で獲れる魚にも変化が見られていますが、変化していく環境の中でも岩手の海は宝の海です。変化を受け入れながらも大切な資源を有効に、持続的に活用することが求められています。各校代表が水産を取り巻く課題を選定し、大変興味ある研究結果を発表しました。

3年ぶりの参集型の開催。歴史的には63年続く大会でも、生徒にとっては全員が初めての大会です。

今年度の出場は 久慈東「廃野菜でウニをでっかく」 高田「釣り人を救うYJK開発」「STOP魚離れ かまぼこ3兄弟」 宮古水産「宮古の海でダイビング」「宮古の真鱈でにぎわいの創出」 という5つの研究班です。

高田高校「YJK(やすくて、じゃまにならない、救命具)」ペットボトルを活用した救命具の開発。

本校、宮古の真鱈で街の活性化  先輩から引き継ぐ大きなテーマです。今年の研究は例の「マダラフレークスモークフレーバーオリーブオイル漬け」です。

久慈東高校 「廃野菜でウニをでっかく」総合学科高校ならでは。環境緑化系列から野菜くずをもらってウニをでっかくしました。さらに、食物系列や福祉系列とコラボして調理や介護職にまで夢は広がります。

最優秀賞「久慈東高校 廃野菜でウニをでっかく」 優秀賞「宮古水産高校 宮古の真鱈でにぎわい創出」「高田高校 STOP魚離れ かまぼこ3兄弟」

それぞれ、着目点が鋭く、水産や街の活性化につながる大変素晴らしい発表でした。

 

りあす丸は安全に実習中

今朝の北朝鮮によるミサイル発射のニュースは日本中を震撼させました。太平洋上に落下したとのニュースに、りあす丸に乗船中の専攻科生のご家族のみなさま、そして本校を応援してくださる皆様のご心配は大変なものであったと拝察いたします。

ミサイルは日本の東海上3200km付近に落下したものと推定されていますが、現在りあす丸はその地点より遙か東の海上で安全に実習を重ねています。朝から、本船に電話連絡して異常のないことも確認しました。

念のため、今後も政府情報をはじめとして情報収集に努めながら安全第一に対処していきます。

今後10月27日(木)のホノルル入港に向けてだんだんとハワイに近づきながらまぐろ延縄実習を行います。随時、りあす丸情報は当ブログでも発信いたします。

飾り寿司

食物科3年生、今日は飾り寿司の練習でした。デザイン巻きずしです。

出来上がりをイメージして、各パーツをまず作り、それらをバランスよく配置しながら巻きすで固めます。

今日が2回目の練習ですが、まだまだみんな苦戦中。切ってみて初めて分かる仕上がり具合。楽しくておいしい巻き寿司作りが展開しました。

各パーツをまず作り

順番に配置しながら酢飯を盛りつけ

さあ、厚みはこんなものかな?

じゃーん。ハロウィーン巻き寿司。

生徒一人ひとりが異なるデザインに挑戦中。伝統的な和風デザインを作る人がいればキャラクターを作る人も。隣の人と同じにはできません。出来上がりは自分次第。

(私)「作るのも、見るのも、食べるのも、楽しそうでいいですね」(生徒)「いやあ、本当に大変です。」

みなさん、苦労しながらもいい出来具合だと思います。次は更にうまくいきますよ。いつものようにみんなが同じレシピで調理するのではなく、自分のセンスが磨かれる実習でした。 がんばれ、3年生!

 

 

英語スピーチコンテスト

昨日、岩手県民会館を会場として岩手県高等学校英語スピーチコンテストが開催されました。

本校代表の1年生。緊張の中、立派にスピーチやり切りました。

本校体育館でリハーサルをしたものの、県民会館はやっぱり緊張MAXです。

終わってすっきり、記念写真。

グローカルな視点で食糧問題を考える。思いを英語で聴衆に伝える。1年生ながら本当によく頑張りました。

 

進路先での防災対策

3年生、今日のロングホームルームは「防災学習」。来年の4月から住むであろう進路先地域について、「過去にどんな災害が起こったのか」「生きるために何が必要か」「周りの人とどんなかかわりが必要か」「備えるべきことは何か」を調べ、そして考えました。

今、学校ではWi-Fiが完備していて、教室でタブレットを使用して簡単にインターネット検索ができます。

本校では卒業生の約半数が宮古を離れて初めての地で生活します。調べては書き留めながら親に頼らないで生きていく意識を強くしました。

(私)どこについて調べているの?「宮古です」「盛岡です」「仙台です」「大阪です」「埼玉です」・・・・

内定が決まった人も、これからの人も、皆さん真剣に調べて、真剣にこの先のことを考える時間になりました。

住む土地が違っても、基本的な対応は一緒です。「生きる」「かかわる」「備える」です。今のうちからしっかりとした対応を知っていればいざというとき自分と自分の大切な人を守れます。大震災の教訓を生かして、世界中のどこにいても命を大切にしてください。

 

りあすハーバーにて

海洋生産科1年生、今日は大好きな水産海洋基礎実習の日。今日は小型船舶体験操船実習とりあすハーバーの桟橋を使ってのロープワークです。気持ちのいい秋晴れの下、いきいきと活動しました。

桟橋に行ってみると、教習艇は沖に出ているところでいませんでした。 教習艇への乗船人数が限られているので待機班は桟橋のクリート(船をつなぎ止める金具)を使ってロープワークの真っ最中です。

巻き結び(クラブヒッチ)バッチリ。合格!!

もやい結び(ボーラインノット)もバッチリ。合格~!!!

おいらもバッチリです。のポーズ。

楽しくて楽しくて。

実習室での練習より、海に浮かぶ桟橋で練習していると揺らめきながら正に船をつなぎ留める実感が得られます。その上、風にあたって、この天気。楽しくないわけがありません。

小型船舶教習艇班は、湾内で実際にハンドルを握って全員が操船体験をしました。 りあす丸のように「ドッ、ドッ、ドッ」と力強く進む船も魅力ですが、小型船舶で海面を滑走するのもまた最高です。

船乗りに少し近づいた1年生でした。

 

 

 

マグロフレーク野菜スープ漬け

食品製造実習室を覗いてみると、2年生たちがちよっと見慣れない缶詰を作っていました。

「マグロフレーク野菜スープ漬け缶詰」でした。

通常のツナ缶はオイル漬けですが、本校の缶詰は油を減らして野菜スープでヘルシーにした野菜スープ漬けです。

秘伝の野菜スープを充填中。 スープのレシピは昆布と玉ねぎと人参と・・・・あとは秘密です。

魚肉充填は100グラム。ばらつきがあると味の濃さにも差が出てしまうので慎重です。

(私)秘密の調味油ですか? (生徒)いえ、普通のサラダ油です。

りあす丸の遠洋実習で獲ってきた「ビンチョウマグロ」。 解凍し、柵どりし、ボイルして、冷却し、身をほぐす。こんな下準備をしてからの缶詰作業でした。

缶詰に使わなかった半端な部分は巻き締めた缶詰を高温高圧殺菌している待ち時間中に生徒たちのランチになるようです。調理法を工夫しながら、次の新作の味付けを模索していきます。

私も食べたことのない「マグロ野菜スープ漬け缶」。出来上がりが楽しみです。

 

水高ランチ

調理室を覗きに行くといつもに増してあわただしく動いている気が・・・

担当の先生に聞いてみると、2年生が伝統の学校祭大食堂の人気メニュー「水高ランチ」に初チャレンジしているところでした。

オニオンリングの衣作り(フリッターだったかも・・)。しっかりと計量します。

ピラフ、チキンフリッター、付け合わせ野菜、コンソメスープの具材・・・ 調理の前に食材をすべてそろえて下準備。

いちいち先生には聞きません。レシピを見て次々と調理を進めていきます。

エビの背ワタ取りも丁寧に。

オレンジの飾り切りにもゆとりが感じられるようになりました。

ウムウム いいですねぇの図

完成した「水高ランチ」。コロナ前の水高祭大食堂はいつも大混雑。飛ぶように出る人気のメニュー。

昨年、一昨年と校内開催のみだった水高祭ですが今年は生徒の家族限定で公開します。

はるか以前の先輩から作り続けた水高ランチ、3年ぶりに食べていただきます。

今年は限定開催ですが、新型コロナ感染症が収まったら、また以前のように一般公開の水高祭で多くの皆さんに御提供したいものです。

 

 

 

健康長生きは歯の健康から

今日は歯科指導の日。学校歯科医のK先生はもう20年以上も本校で歯科指導をしてくださっています。

「食べるは生きる」は食物科にとっても海洋生産科にとっても基本理念。 しっかり「食べる」ためには健康な歯と歯茎が必要です。 歯の健康はすべての健康につながっています。そして長生きにつながります。 歯と歯茎を健康に保つため、今日は正しいブラッシングとフロスの使い方の講習を行いました。 

まずはスクリーンを見ながら「歯周病」について勉強です。 

気軽に臨んだ生徒たちも、歯周病の進んだ写真を見るほどに怖さを実感しています。歯周病を防ぐためには日ごろからの歯の手入れが大切。みなさん熱心に先生の話に聞き入りました。

場所を移動して、染色による磨き残しチェック。 そしてブラッシングとフロス。

「1本ずつ磨くんですよ」「そこは歯ブラシを盾に使ってください」 先生から次々とご指導をいただきます。

(私)「どう、磨き残しはあった?」  (生徒)「えっ、ダメです」・・・マスクをあげちゃいました。

デリカシーのないタイミングでした。ごめんなさい。

しっかり磨いているつもりでも、磨き残しのまったくない生徒はほとんどいません。(きっと私も)

健康維持のための貴重な講習でした。 K先生毎年ありがとうございます。 

 

英語スピーチリハーサル

いよいよ明日は「岩手県高等学校英語スピーチコンテスト」本番です。昨日の放課後、広い会場に慣れるために体育館でリハーサルをしました。

今年の本校代表は1年生の女子。今回のテーマは「持続可能な社会の実現のための郷土料理」。世界各地に郷土料理はあり、グローバルな視点とローカルな視点を併せ持って地域食材を大切に活かしましょう、という内容です。泣きそうになるくらい緊張しながら笑顔を絶やさず聴衆に向けてしっかり英語でスピーチしました。

スピーチの前には昨年度出場の先輩3年生からアドバイス。

さあ、明日の本番は結果なんて気にせず、最高の笑顔で思いっきり自分らしく聴衆にアピールしてください!!