カテゴリ:海洋生産科実習

今日のりあす丸

9月22日(木)に宮古を出港したりあす丸。ハワイ沖でのまぐろはえ縄実習を終えて着々と日本に向かっています。

11月7日(月)正午現在 コース285° スピード11.4ノット  明日の夜には神奈川県三崎港外に到着予定です。

マグロで有名な三崎漁港で水揚げをした後はいよいよ宮古向け。 専攻科生の土産話が楽しみです。

東北地区大会3位

昨日、山形県立加茂水産高校に東北地区の水産系高校が参集して生徒研究発表大会が開催されました。本校からは<宮古の真鱈でにぎわい創出 その3>を発表。見事第3位を獲得しました。

加茂水産高校、学校のすぐ目の前が日本海でした。

緊張の発表もしっかり頑張りました。

帰りには加茂水族館も見学し、ガッツポーズ! やる気満々、真鱈で宮古を活性化 まだまだ続きます。 

サクラマス

サクラマス 降海型ヤマメとでもいいましょうか。宮古での呼び名は「ママス」。初夏にたくさん水揚げされるあのおいしい高級なママス(標準和名:サクラマス)。閉伊川漁協さんでは増殖事業としてサクラマスの人工種苗生産(人の手で卵を取って稚魚を育てて放流)をしています。 卵と精子を搾り取った後の親魚はやせて商品価値が低いため市場には出回らず、家畜のエサなどになってきました。 海洋生産科食品資源コースの研究班、とりあえず缶詰にして、美味しい保存食を作ってみました。

間違いのない、秘伝の味噌煮スープで味付けです。 サバを基準に味付けしているので、作ってみて、試食して、今後微調整していきます。

フィッシュカッターで輪切りにした魚は氷水で洗浄。

産卵期のサクラマスなので皮は黒ずんでいますが缶詰にすれば気になりません。

せっせと缶詰。マサバに比べてブニョブニョしてそうです。(私)「やりにくいですか?」 (生徒)「いえ、慣れてるので全然大丈夫です。」 

サイズを組み合わせて缶にぴったりと詰めていきます。 感心の手際よさ。 さすが3年生。

ラベルは桜色のシンプルなもの。 まだ、商品化はしていませんが、これから試行錯誤しながら仕上げていきます。 閉伊川漁協さんとの共同開発。 大切なサクラマス資源を無駄にせず、美味しくいただく取り組みです。

 

サクラマス人工授精

海洋生産科2年生食品資源コースの面々、一昨日八幡平市の岩手県内水面水産技術センターでの現場実習に行ってきました。食品資源コースでは本BLGでも時々紹介する「缶詰実習」など食品製造実習を行うと共に、山田実習場でカキやホタテの海面養殖、そして、淡水魚の養殖では校内で金魚の養殖と今回のように八幡平市まで出かけてサクラマスやイワナなどの養殖現場実習を行っています。 魚を生産し(養殖)→食品に加工し→パッケージや販売方法も考えて→商品化 という 6次産業の流れを勉強しています。

岩手県水産技術センターに到着したら、まずは淡水(内水面)養殖のレクチャーです。

八幡平市は岩手山の伏流水がコンコンと湧き出ていて、マス類の養殖には最高の環境です。養殖業者の数も県内一です。

養魚池を見学。まわりは自然たっぷりの山だらけ。

透き通った水の中を健康な魚たちがスイスイと泳ぎます。

水産技術センターの水源は山を少し登ったところにある有名な「金沢清水」。長い間地下を通ってきた水には酸素があまり含まれていません。水産技術センターでは敷地にこの水を引いて噴水を作り、空気にさらして溶存酸素量を増やしてから養殖池に引き込んでいます。

金沢清水の底から湧き出ている様子を間近に見て生徒たちも美しさに感動。沿岸宮古にも縄文人の遺跡が多数発見されますがここ八幡平も豊富な水と魚や獣たちとともに縄文人が多数暮らしていたそうです。

熟成した親魚。いよいよお腹を裂いて卵を取り出します。

センター長の見守る中、研究員さんから丁寧に手ほどきを受けて採卵に挑戦

やさしくやさしく卵を取り出しました。 この後、受精・吸水させてイソジンで消毒。そして孵化槽へ。

普段、海の魚しか見ない(金魚と)生徒たちにとって、淡水魚の養殖は新鮮です。なかなか八幡平に行くこともありません。 センター長、スタッフの皆様ほんとうにありがとうございました。 

帰りにちょっと焼走りにも立ち寄って、溶岩台地を見学したそうで、ここでも生徒たちは大喜びだったとか。「海の魚も川の魚も魚のことなら自分に任せろ!」ってなるのを期待していますぞ。

 

今日のりあす丸

10月19日(水)今日のりあす丸。 だんだんとハワイ諸島方面に近づきながらマグロはえ縄実習を続けています。 洋上ではありますが東に東に行くほどに日の出日の入りはどんどん変化しますので、船内時間は日本時間のマイナス19時間。  例えば日本の昼ご飯時12:00のとき、船内時間は12ー19=ー7(24-7=17) 17時つまり前日の夜です。 だから、学校から用事があって電話をするときには必ず船内時間を確認してからダイヤルします。

全員元気に怪我無く実習に臨んでいます、今回は大型マグロも大分獲れているようです。 帰ってきてからの写真報告が楽しみです。

はえ縄実習も残すところあと2回の予定。 ハワイ経由、日本に向ける日が近づいてきました。

祈 安航と大漁!! 元気に頑張ってください。