カテゴリ:海洋生産科実習

りあす丸はDockへ

本日、りあす丸は整備点検のため宮城県塩釜市のDock(造船所)に向けて宮古を出港しました。

船齢(船の年齢)20年、いろんなところにガタが出ますが定期的な整備により安全な実習航海を継続しています。

Dock向けは生徒の漁業実習がないので乗組員数も最小限。でも、専攻科生はDock工事の勉強のためにしっかりと乗船しています。

専攻科生徒ともに乗船して、しっかりアッパーブリッジデッキでカメラを陸に向けているのは・・・・

本校副校長。副校長も一緒にDock向け航海実習(体験)です。

行ってらっしゃいりあす丸。しっかり整備してもらって、リフレッシュして元気に帰ってくるのだぞ!

宮古に戻ってくるのは8月19日(金)の予定です。

 

海洋生産科食品資源コース乗船

海洋生産科食品資源コース3年生。今日は実習船海翔に乗船して閉伊川河口域の海洋観測実習を行いました。

海洋生産科には船舶運航を主として学習する船舶運航コースと、食品加工と資源増殖を学習する食品資源コースがあります。日頃、あんまり実習船に乗る機会のない食品資源コースの生徒たちも今日は大喜びで実習に臨みました。

「いってきまあ~す。」まるでハワイ沖への遠洋航海に出るような勢いです。

沖のうねりは残っているようですが、宮古湾内は静かです。おかえりなさい。

昼過ぎの帰港。やや遅い昼食で黙食ピース!

実習船海翔のコック長は超ベテラン。誰もが認める激うまラーメンに笑顔がこぼれてしまいます。

プランクトンネットで採取した微生物は明日の授業で顕微鏡観察します。植物プランクトン、動物プランクトン、なかにはマイクロプラスチックも。

今回の実習では、河口近く、水深100m海域の表層、水深150m海域の表層を調査しました。

プランクトンは食物連鎖のベースとなる部分。その理解は宮古湾の水生生物すべての理解の基本となります。教科書よりも、ビデオよりもなんといっても自分で捕まえて、自分で観察して、自分が発見して感動するのが一番の学習です。

いろんな種類が見られればいいですね。明日に期待!

 

 

 

海洋生産科1年生りあす丸乗船

先日操船シミュレーター実習を体験した海洋生産科1年生、いよいよ本物の大型実習船「りあす丸」への乗船です。

あいにくの霧雨とガスの中、元気いっぱいに宮古港藤原ふ頭を離れていきました。

いってきまぁ〜す。わくわくの1年生です。

出港時には、りりしく敬礼!

「おもてのスプリングライン・ヘッドライン・ブレストラインを離して・・・・今回は風向きを考慮して最後に残したのがとものスプリングですね・・・」アッパーブリッジデッキで指導教官の説明を受けながらいよいよ離岸。

今回目指すのは大船渡港。さあ、外洋は荒れているようですがそれも試練、「海を恐れず・海を侮らず・海に逆らわず」

がんばれ1年生!

 

昆布の佃煮どうぞ

海洋生産科2年生の生徒たちがニコニコと校長室に来ました。「校長先生っ、重茂コンブで佃煮作りました。食べてください。」「白飯と食べたら絶対最高ですよ。」

表情からも言葉からも納得のできあがりだということが伝わります。ありがたく頂戴します!

よくよく聞くと、卒業生の重茂の漁師さんが養殖の間引きコンブを「実習で使ってください」と持ってきてくれたそうです。そして早速今日の実習では缶詰実習で使う秘伝の調味液でくつくつと煮込んで佃煮にしたわけでした。地域の皆さんのご協力、ほんとうにありがとうございます。

佃煮というには煮込みが浅いかもしれませんが蓋を開けただけで昆布と甘い醤油の香りが広がります。今日の晩ご飯が楽しみです。

昆布はしっかり結んだそうなのですが、ワイルドな結び方が海洋生産科らしくてGoodだぜい。

 

 

 

1年生大型船の操船実習

操船実習といっても、今日は操船シミュレーター実習です。この機械は、岩手沿岸やアメリカ海域など様々な海域や海の荒れ具合などを自由に設定し、その状況の中で本物の船を操船しているのと同じ舵の効き方やスピードの増減をコントロールできます。誰もが体験できるゲームセンターの「電車でGO(古い?)」に近い感覚でしょうか。まさに、洋上で大型船を操船している感覚で操船がすごく難しいのです。

1年生は交代交代初めての操船を体験しました。

電子海図 レーダーも本物同様

操舵手はジャイロコンパスで船首方位を常に確認して舵を切ります。コンパスを見るとともに、船首方向の海面と針路先の安全も確認しなくてはいけません。

船首のふれ方に注意しながら、針路を維持するためには十分な練習が必要です。海が荒れれば荒れるほど針路の維持は大変です。

本物同様の「リモートコントローラー」で操船します。私などはハンドルがないと心配ですが、生徒はすぐに受け入れます。たいしたもんです。

さあ、未来の航海士に向けてがんばろう。実際の海に出たらもっともっと感激は大きいですからね。