カテゴリ:食物科実習
久しぶりの集給(集団給食)は鮭のムニエル!
今日は私が楽しみにしている集給(集団給食実習)の日。「大量のお料理」を、「同じ高品質」で、「限られた時間内」に作る実習で、すべての職員が検食します。 今日の調理担当は食物科2年生。 2年生になって4月にスタートした集団給食実習も約5ヶ月たった今では素晴らしい仕上がりだと思います。 今日のメニューは「鮭のムニエル」「シメジとほうれん草のソテー」「鶏肉とナスの炒め物」「オクラとトマトとキュウリの酢の物」「かぶのつけもの」「メロン」。 お弁当でいただきました。
でっかい鮭の切り身を使ったムニエル。脂がたっぷりのった鮭からすると「ノルウェーサーモン?(間違ってたらごめんなさい)」ムニエルになった皮から判別するのは厳しい!
ナスの炒め物は豆板醤もきいていて最高。オクラネバネバ酢の物ワカメ入りもいかにも健康になれそう。
検食ということで心を鬼にして注文をつけるとしたら、鮭の脂がすごかったので、もう少し振り塩を増やしてくれるといいかも(またはしょうゆかな)。塩分控えろってお医者様にいつも言われているのですが・・・
とにかく、おいしゅうございました。次の集給も楽しみです。 ごちそうさま、2年生の成長に期待!!
春巻きと中華風茶碗蒸し
食品製造実習室から調理室に回ってみると、こちらは食物科3年生の実習中。今日は「春巻き」と「中華風茶碗蒸し」を作りました。
まずは、できあがりをお見せしましょう。茶碗蒸しはたくさん作ったので、生徒はひとりで2つ食べました。
難しかったところを聞いてみると、「柔らかすぎず、堅すぎず、泡がプツプツ出ないようにするのが難しかったです」「でも、うまくできました」うむうむ、ぷるんぷるんでおいしそうでした。
春巻き用タケノコの千切りをしている生徒の奥では茶碗蒸しの準備が進んでいます。
こちらは、春巻き用豚肉カット。
茶碗蒸しは、しっかりホイルでフタをして「蒸し器」で蒸すか「お鍋」で蒸すか、生徒が選択して調理です。
春巻きの包み方。なかなか簡単にはいきません。こうしてだんだん覚えていきます。
油の温度良好! こんがりきつね色になるまで目を離しません。 見た目と音と箸に伝わる振動が決め手でしたね。
(私)「茶碗蒸しに入れるカイワレたくさん準備しましたね」「さっき、隣の班に教えてもらいました」 (生徒)「校長先生、カイワレじゃありません。これは付け合わせサラダの豆苗です」 大根の苗と豆の苗、区別がつかなかった私でした。
(私)「これは何を作っているんですか?」 (生徒)「キミズ」です。 (私)「えっ?」 (生徒)もう一回「キミズを作っているんです」 (私)・・・・
卵の黄身と酢、味噌、砂糖で付け合わせサラダ用のソースを作っていたのです。 しっかり教えていただきました。 キミズ、初めて聞いた言葉でした。
完成した「黄身酢」 ちょっと味見させていただくと、まろやかで酸っぱくて味噌味、おいしゅうございました。
茶碗蒸しは、この先、食物調理技術検定1級の検定品目となっているそうです。まだまだ、練習が続きます。
それにしても、今日もおいしそうな実習が展開していました。
今日の食物科農場
食物科SDGs農場。調理残さでつくったたい肥を使った農場ではミニトマトと枝豆が育っています。う〜ん、実のところなかなかスーパーで売っている商品のように立派には育っていないようです。たい肥の量や肥料成分の再検討など来年に向けた課題も見えてきました。わかっているつもりでも、作物が育つサイクルは年に1回だけ、今年のやり直しはできません。農業のむつかしさを身をもって理解できました。これを体験できた生徒の皆さんは、きっと今まで以上に素材を大切にして素材に感謝して調理に取り組むことでしょう。
授業も終わった放課後の作業、汗をかきかき草むしり。雑草ってなんでこんなに強いんでしょうね。
汗をかいた後のかき氷は最高のおいしさ!素晴らしいチームワークで研究は進んでいます。
今日も香りに誘われて
お昼を過ぎると進路活動や部活動の生徒たちも帰宅して夏休みらしい静けさにつつまれた校舎内。ぶらり歩いているとなんだか調理室の方から甘いいい香りが・・・・
正体はこれ。ベーコンパン、蜂蜜バターパン、キャラメルパン、しろぱん。
夏休み明けの1年生パン作り実習に向けて担当の先生が試作品を開発していました。
久しぶりに晴れ渡った宮古の気温は32度。エアコンのない調理室は熱気ムンムン。
「このくらい暑いと、発酵が良く進んでいいんですよ!!」「室温で発酵しますから」って、素晴らしいプラス思考。
1年生の皆さん、夏休み明けにはおいしいパン作りが待っていますよ!
検定お弁当作り
食物科2年生、夏休み中ではありますが、いよいよ今日は食物調理技術検定2級本番。朝から検定員をお迎えして緊張の中調理検定が進みました。
説明を聞く姿も真剣です。
何回も練習を繰り返してきた検定テーマのお弁当作り。腕には受験番号が。
今回のテーマは「17歳高校生男子のお弁当」主菜、副菜、カロリー、彩り・・・・・menuを考えるのも自分です。
与えられた材料の中から食材を選びグラム数や調理方法まで自分で決めました。
検定員がメニューを確認。メニュー作りに与えられた時間は30分。
配置、一品ずつの大きさ、お弁当箱に詰めるのも緊張です。
調理に許される時間は50分以内。洗い物、台ふきまで終えたら「ハイッ、できました」の報告。
共通の食材を使いながら、仕上がりは一人一人違います。検定ということもあって、遊びごごろなしの「真剣弁当」
微妙な違いはメインの肉の調理法や、卵焼きの具材でしょうか。肉、肉、肉じゃなくて野菜や果物までバランスよく入っています。
クラス全員の検定を終えて、最後は検定員にお礼のご挨拶。
礼に始まり礼に終わる。調理人の心構えも立派なものです。
さあ、検定結果はどうでしょうか。2食物の皆さん、本当によく頑張りました。