2022年6月の記事一覧
6校時に校舎内を歩いてみたら
6校時、校舎内を歩いてみると各教室から先生と生徒の活気のある声が聞こえてきました。今回は食物科3年生の選択授業にお邪魔しました。
こちら「服飾」の授業 ハーフパンツの製作中
チャコペーパー(複写用紙)とルレット(ギザギザローラー)を使いこなして、型紙から布地に線をつける作業中
型紙をまち針でしっかり布地に固定して 次がチャコとルレットの出番です。
ここどうすんだっけ? え~っと 確認しながら進めます
各自がお気に入りの布地を選んでマイハーフパンツをつくります。
仕上がりが楽しみです。今年も、水高祭(文化祭)で展示するのかな。
さて、こちらは選択授業のもう一方「英会話」のクラスです。「英語でディベート(討議)してみよう」が進行中。
テーマは「企業の週4日制について」班に分かれて意見を集約します。今日は全員が肯定派の立場で考えました。
先生、難しいっすよ。 そりゃそうだ。日本語でも難しいのに英語だからね。
日本語の文章を作ってから英語に置き換えているとスムーズな会話のやりとりが出来ません。
感じることを最初から英語で組み立てる。
国際時代を生きていくために、世界共通語になっている英語を使って自分の考えていることを相手に伝える。
私の固い頭より、生徒たちの対応力(会話力)はたいしたもんだといつも感心しています。
バドミントン部混合ダブルス
バドミントン部の3年生は今日で部活動引退だそうで、校内練習試合をしました。先生たちも入って生徒とダブルスを組んでの試合です。
私も入れてもらって・・・ 出だしは快調?
でも、すぐに運動不足のボロが出て・・・パートナーは必死で頑張ってくれたのですが。無念、勝てなかったです。
汗の量と、無駄な動きは1位だったと自負しています。ありがとう、バド部。楽しかったです。
さあ、明日から生徒たちは進路活動に集中です。時々は体を動かして、部活動で鍛えた体力と精神力で進路実現に向かって頑張るのだ。ファイト!!
包丁砥ぎ講習会
今日明日と食物科全学年で包丁砥ぎ講習会が行われます。講師は大阪堺の刃物を作っている専門の業者さんです。本校生徒たちはプロ仕様の各種包丁を使って実習に励みますが、切れない包丁では最高の料理(特に和食)は作れません。料理人としての心構えからはじまり包丁砥ぎの大切さを深く学びました。
「挨拶は料理人の基本です。挨拶ができる人は人に信用されます。そしてお金持ちになります。そんな人に社長は給料を払いたくなるからです。」
「また、出世していく人は他人の悪口を言わない人です。そんな人は皆から信頼されるからです。」
「まだ、履歴書がなかった時代、料理人として雇うかどうかはまずその人の使っている包丁を見ました。包丁一本の手入れの仕方にその人の調理への思いや真剣さが現れます。包丁を研ぐということは自分の心を砥ぐということです。」
さすが包丁のプロ、説明の一つ一つに説得力がありました。
各種包丁の解説
荒砥石、中砥石、仕上げ砥石 それぞれ切れる包丁に砥げます。でも切り口が問題です。日本食のお刺身などは切り口で味が変わります。そのためには仕上げ砥石まで使って砥ぐことが求められます。片刃の和包丁を外国の方が買っていく理由は洋包丁をはるかにしのぐ切れ味なのです・・・・ フムフム
シャッ、シャッ、シャッ だんだんと生徒たちが砥ぐ音もリズミカルになっていきました。
包丁は料理人の命。包丁を作るプロからとても大切なことをたくさん学んだ実習でした。
焼きビーフン!
食物科2年生、今日の調理実習は「焼きビーフン」。昨日ほどではありませんが暑い暑い調理室で熱心に調理が進んでいました。
ビーフンとの相性を考慮して、にんじんはほそーいスライスです。しいたけはほどよい薄切りで。
一見、肉と見間違えました。グレープフルーツの果肉を丁寧に取り出しています。
話しかけるのも気が引ける「炒め」。 でも、しっかり油がにじんだ中華鍋と強火力で、炒め作業も慌てることなく進みました。
調理室にはまだエアコンがないため、扇風機で暑さしのぎです。
「焼きビーフン」「うずら卵と小松菜のスープ」「グレープフルーツかん」のできあがり。
今日はどこが一番難しかったですか? と聞いてみると 「穴の空いたグレープフルーツの容器に寒天を流し込むときにこぼれ出ないようにするのが一番緊張しました」との返事。
安定感を出すため、グレープフルーツの底は切り取られていました。そこに、最初静かに寒天を流し込んで薄い膜を作った後、徐々に果肉入り寒天を流し込んだそうです。聞かなければわからないこの苦労。技に感心!
ちなみに、「校長先生1ついかがですか」の一声をいただき、ありがたく試食を。これでもかというほどに果肉たっぷり、そしてほどよい甘さとグレープフルーツ独特の酸っぱさが口に広がり最上の仕上がりでした。夏に最高のデザートですね。
2年生が調理している立ち居振る舞いがだんだんと落ち着きを増してきた気がした実習風景でした。
わぁーい冷房!イェ~ッ
熱中症対策として、本校では昨年度にエアコンを整備し、今年度から使用できるようになりました。
土曜日、日曜日にはここ沿岸宮古でも34℃を記録。今日も気温がぐんぐん上がり、お昼休みには31℃に。
本校初のエアコンスイッチが事務室で操作されました。
すかさず、教室に行ってみると。
「最高で~す」「もう死にそうでした」の声が。
既に、中学校ではエアコンが整備されていて、中学時代からエアコンのある環境で育ってきた生徒たち。
水産高校126年の歴史の中、エアコンの効いた教室で授業を受けるのはあなたたちが初めてなのですぞ!!(パソコン室除く)
扇風機を併用し、コロナ対策で換気も行い、涼しい環境で勉学に励む生徒たちでありました。
家庭クラブ総会
本校家庭クラブは ①明るく民主的な家庭生活の実現 ②家庭での自己存在を認識し、家庭や社会に奉仕する ③他校と親睦を図り、国際的視野を広める という3つの目標の下、食物科の生徒全員が加入して活動しています。
今日の総会では、昨年度の活動を振り返り、今年度の計画を確認しました。
まずは今年度の家庭クラブ役員の紹介から。
1年生のために、役員が「家庭クラブとは何か」をレクチャー。
決算報告、活動計画・・・総会はスムーズに進行。
最後は、研究発表です。
3年生が活動中のSDGs資源循環型農業(コンポスト利用で生ゴミを減らそう)を発表しました。
家庭科で解決すべき(探求すべき)課題の対象には3つの段階があります。
1つ 「身近な家庭内の食生活や住環境問題など」 2つ 「地域コミュニティーとしての課題」 3つ 「国や地球レベルの環境問題や戦争を含む社会問題など」
私たち人間が生きていくための基本単位は「家庭」です。ミクロの視点、マクロの視点で人間生活の諸課題について探求するのが家庭クラブです。
ちなみに、研究発表はグループ単位で活動し、会員個人は「プロジェクト学習」として個人単位でも課題を設定して探求します。こちらの発表も生徒の視点(課題の設定)が新鮮で発表会が今からとても楽しみです。
東北地区水産・海洋高等学校産業教育意見・体験発表会2日目
昨日、意見体験発表を終えた生徒たちは夕食時に交流会を開き、今日は朝から「GAO(水族館)」と「なまはげ館」の見学に出かけました。東北6県の各水産系高校から集まった生徒たちははじめこそ緊張感がありましたがすぐに打ち解けて見学を楽しみました。帰ってきたときに感想を聞くと「チョー楽しかったです!」
水産を学ぶ仲間としてこれからもこの出会いを大切に友情を深めて欲しいです。
会場である大潟村は八郎潟の干拓地に位置します。わたくし、会議終了後「八郎潟干拓資料館」に立ち寄って干拓の歴史を学びました。水産屋の視点で見た干拓は、有明海の諫早湾干拓と被るところがありました。食料増産(コメ作り)という国策があったにせよ日本で第3番目の広さを誇った水産資源豊富な湖を埋め立ててしまったことを残念に思いました。
先生たちは昨日今日と水産教育研究会が続きました。「カリキュラムマネジメントの推進」「Society5.0に向けた水産教育」などを話し合いました。
見学会から帰ってきた生徒たちは、昨日の発表会の表彰式。最優秀賞は気仙沼向洋高校の「水産高校で学んだことを生かしてパティシエになる夢を実現する」という発表でした。原稿を見ることもなく堂々とした気持ちのこもった発表で素晴らしかったです。
水産系高校はほとんどの県で1県1校です。数が少ない分、県を超えた交流は生徒も先生も密接に行っています。水産物の安定供給は不易の理念。各県の水産、日本の水産を支えます。
東北地区水産・海洋系高等学校産業教育意見体験発表会
秋田県大潟村のホテルサンルーラル大潟を会場として東北地区の水産高校生の意見体験発表会が開催されました。
東北地区の水産高校生がが水産を勉強してこんな気づきがあった、自分にとってこんなに満足な体験をした。ということを発表する場です。
本校からは、I君が「好きを追い求めて」と題して発表しました。
八郎潟の中にある会場ホテル
東北地区各水産高校の代表生徒たち。先生方を前にして発表しました。
自分が感じた水産の面白みを報告し、将来の夢を語ります。
ちなみに、各校は
男鹿海洋高校「ハタハタ定置網実習の体験を元に大学進学し、水産教員を目指す」
加茂水産高校「東京出身、父は漁師に、自分は航海士に」
宮古水産高校「水産が好き、水族館でこの気持ちをみんなに広げる」
高田高校「水産実習を通して将来は内航船の船長に」
久慈東高校「魚の魅力を多くの人に、水族館員を目指して」
小名浜海星「長期航海を通して得たもの」
八戸水産高校「町を盛り上げる。深浦町の組合長になる!」
気仙沼向洋「水産の学びでパティシエに」
宮城水産高校「遠洋航海での体験を元に船乗りを目指す」
という内容です。
みなさん、特色ある水産各校で本当に頑張っていることが伝わりました。
緊張しながらも、自分の思いを皆さんにアピールしました!!
キャリアアップガイダンス
3年生、今日の5,6校時はキャリアアップガイダンスでした。ワイワイがやがやと集会室に集まってきた皆さんもガイダンスが始まるとシーン。真剣に先生の説明に食い入ります。
今日のテーマは「自己PR」、進学する人も就職する人も、いよいよ進路活動本番です。
「自身を知る」自分が身に着けてきたキャリア(積み重ね)を確認し、「相手にアピールする」練習です。
卒業までも、卒業してからも、キャリアを重ね続けて自分の未来を切り拓く力が求められます。
指示されたことだけを出来るようになるのではなく、自分の力で未来に向かって突き進む。その考え方を学びました。
部活動再開!
1期末考査も終わって、放課後部活動が再開しています。
校地内を歩いてみると、太鼓の元気な音や、格技場からは「バシッ」「バンッ」と受け身の音が。
各部とも新型コロナ感染症対策をとりながらもだんだんと通常の練習に近づいてきました。みんな生き生きと活動しています。
昨年度と違い、今年度は多くの大会が開催される予定です。
次の大会に向けてガンバレみなさん。
数学と航海のコラボ
今日の海洋生産科2年生の数学は研究授業でした。
数学で習う三角比は海流の影響を受けながら航行する船の実航針路算出に生かされているということを学習しました。
教えるのは数学のN先生と海洋のF先生。数学は机上の理論だけではなく、現実の場面で生きているということを2人の教科専門の先生が協力して解説しました。
さあ、今日は三角比が船の針路計算に生かされているということを勉強しましょう。「A丸は流向260°流速2ノットの海流の影響を受けながら針路330°速力14ノットで航行しています。実速力及び実航針路を求めましょう」・・・・。
14ノットということは1時間で14海里進むということですね・・・海流の影響を受けると実際の船の針路はこのようになりますね・・・ 今日は2ノットの流速ですが実際の黒潮だと5ノットに達することもあるんですよ・・・
実速力は図で表した三角形のこの部分だから、正弦定理かな余弦定理かな? ○君どっちが良いでしょうか?
りあす丸に乗ったときに使うとなると生徒たちの目つきも変わります。
「船の中で計算するときは関数電卓を使うので、今日は関数電卓を使ってみましょう」のことばに生徒もにっこり。
そのあと、関数電卓を使わないパターンでも正答を導き出しました。
地球を舞台に航海する船の計算にはこのように針路計算でも、水平線と星の角度を測定して船位計算するときにも三角関数(三角比)は不可欠です。
頑張れ、未来の航海士!
家庭・福祉部会総会研究大会
先日の水産部会総会に続いて、今日は岩手県高等学校教育研究会家庭・福祉部会総会研究大会がリモートで開催されました。
岩手県内の70数名の家庭科の先生方がパソコンでつながって話し合いをしました。
総会では昨年度の活動報告と今年度の計画の協議。そして、研究大会では「新学習指導要領をふまえた新しい家庭科教育」という演題で講演が行われました。
激しく変化するこれからの時代に合わせて家庭科教育も変化していきます。
環境問題や消費者問題、男女共同参画社会など社会の中の生活問題解決に向けて主体的に考えて解決していく力がこれからの時代にはますます必要になっていきます。
本校食物科が課題研究で実践している「SDGs循環型農業(食品廃棄物削減)」や「食育」「アレルギー対応食」などが正にこれからの時代に必要とされる力を育成します。生徒一人ひとりが卒業後にそれぞれの生活の場で力を発揮していけるように先生たちは精一杯応援しています。
水産先生の集まり
今日は本校で岩手県高等学校教育研究会水産部会総会・研究大会が開かれました。
日本全国で水産の高校は46校だけです。そのうちの3校が岩手県にあります。久慈東高校、高田高校、そして本校、宮古水産高校です。
「新しい時代をリードする、創造的な水産・海洋教育はどのようにあればよいか」というテーマで研究発表と話し合いを持ちました。
「ICT機器を用いた授業改善」久慈東T先生
「カリキュラムマネジメント」宮古水産S先生
「Society5.0 脱炭素社会の水産」久慈東U先生
「Cromebookの活用」宮古水産K先生
「コミュニティー型、デバイス型授業展開」高田高校K先生
「さあ、みんなでがんばろー」のわたくし
世の中の変化は激しいです。更に、インターネットやロボット、水中ドローン、バーチャルリアリティーの活用など電子機器の進化も目覚ましいものがあります。
スマート農業、スマート水産業などと、かつての1次産業もこれからは電子機器を活用した近代的な産業に変化していきます。
魅力ある水産業に向けて、生徒に夢と希望を与える教育が展開できるように先生たちの研修は続きます。
InBodyをやってみた
InBody測定とは「体を構成する基本成分である体水分、たんぱく質、ミネラル、体脂肪を定量的に分析し、栄養評価に問題がないか、身体はバランスよく発達しているか、体脂肪が多い部位はどこかなど、人体成分の過不足を評価する検査」です。
食物科の授業でしばらく前から全生徒を対象にこの機械で自分の体成分を測定しています。自分の数値を確認して、食事バランスや運動不足でないかなどを振り返ります。食物科では「料理をつくるということはおいしさを追求するだけでなく、栄養バランスを考え、健全な体を作ることまで考える」ということまで実践していることがよくわかりました。すばらしい。
1分程度で骨格筋量や体脂肪量、体水分、ミネラルなどさまざまな数値が測定出来る驚きの機械。私の結果は秘密。今日は、先生たちが体験しました。
1期末考査スタート
今日は1期末考査の初日でした。1年生にとっては高校生活最初の考査、3年生にとっては進学・就職試験に大きく影響する考査です。
開始直前まで真剣にノートを見直す3年生。「頑張ってくださいね」と声をかけると「ハイッ」と元気な返事。期待できますね。健闘を祈ります!!
考査前の朝読書
学校の一日はSHR(ショートホームルーム)前の朝読書から始まります。
明日は1期末考査初日ということで、好きな本を読む人に混じってテスト勉強もOKです。シーンと静まり返った教室を静かに覗いてパチリ1枚。
廊下の掲示板には、生活委員会の整容向上週間の手作りポスターが。身だしなみを整えて、気持ちを引き締めてからテストに臨まなくてはね。
賑やかさに引き寄せられて
考査1週間前の放課後、部活動もないので静かなはずなのですが、夕方4時半を過ぎたあたりで職員室の方がガヤガヤと。
食物科の皆さんが放課後学習(7校時)を終わったところで課題の提出や質問に押し寄せていました。教室をのぞきに行ってみると「あ~終わったあ」とみんなで賑わっていました。さらに調理室に行ってみると・・・。
校長先生っ 1ついかがですか? 手には何やらおにぎりのような・・・
今日の実習で作った「炊き込みご飯」。たくさん作ったのでお昼には食べきれなかったそうで、1つ私にもくれました。にんじん、タケノコ、キノコ(えのき?)、他にも何やら、具材たっぷり炊き込みご飯、夕方おなかも空いていて、すぐにおいしくいただきました。ごちそうさまです。
今日の食物科2年生の実習は、「炊き込みご飯」と「茶碗蒸し」だったそうです。出来は上々ですよ。ありがとう。
ちなみに、本校食物科は「調理師免許」取得のために、通常授業にプラスして厚生労働省の定める時間分放課後学習を考査前の一定期間行います。そうして、りっぱな調理師に育っていきます。
食物科の課題研究
課題研究は、「身近な生活の中から生徒たちが課題を発見し、解決方法を協力し合って研究し、とりまとめた結果を広く発信する」授業です。探求する姿勢と力を身につけます。本校では3年生が取り組んでいます。
食物科の各研究班、今日も夢中になって活動していました。
「おっ、きょうはコロッケですね?(私)」「いえ、違います。カレーパンです。(生徒)」
SDGs「食品廃棄物を減らそう」研究班。この班は、循環型農場にも取り組んでいます。今日は大根を使った調理の際にでる残渣のうち、皮の部分をカレーに入れて調理しました。
「お~っ、おいしそう。どこが大根だかわからない」私がよっぽど欲しそうな顔をしてしまったのか、すぐに「校長先生どうぞ」と試食をさせてくれました。揚げたて大根の皮入りカレーパン、最高においしかったデス。
「おっ、これはパウンドケーキですね。どんなテーマで取り組んでいるんですか?」
「はい、バナナパウンドケーキです。小麦粉アレルギー対応の研究で、上新粉(米粉)を使い、牛乳の代わりに豆乳を使っています」
これも一口、試食をいただいちゃいました。バナナの味がしっかりきいて、ほどよい甘みと口溶け。言われなければ、小麦粉を使っていないとか、豆乳だとか、私にはわからないです。レストランでも出せそうです。
食文化研究班。様々な食材の飾り切りを研究しています。今日はキーウィとキュウリで試作。味だけでなく、見た目で楽しませるのも調理人の腕前ですね。メインディッシュ(和洋中とも)に合わせて、様々な飾り切りをするそうです。食は文化。飾り切りで楽しませるのも食べる人へのおもてなし。いい研究ですね。
被服室では、ほのぼのとした雰囲気が。「食育」研究班です。(これは、眠る前に歯を磨こうのページ)
幼児対象の絵本作り。絵本と言っても紙ではありません。ほのぼのとした布絵本。「なんでもよく食べて」「よく遊び」「しっかりと眠りましょう」という展開で製作中。完成したら、幼稚園(こども園)にいって読み聞かせます。これは、子どもが喜びそうです。
「ピース!」
作るお姉さん(高校生)も「ピース」。これから出会うこどもたちも「ピース」な毎日が繰り広げられますように。
食育は家庭科に限らず、すべての教科で取り組みます。私自身が見直さなければならないことがいっぱいで、生徒の活動に気づきの連続です。今日も勉強させていただきました。
考査1週間前の静けさ
用事があって午前中に学校に行きました。普段の土曜日と違って1期末考査1週間前なので部活動もしていない学校はまるで静かです。
週明け月曜日に宮古管内のすべての高校と中学校の校長先生さらに関係の皆様が一堂に会する会議室を覗いてみるとすっかり会場準備が整っていました。
当日は来校した先生方に本校生徒たちのすべての授業を参観していただきます。そして、中学校と高校との情報交換をして連携を図ります。
どの先生も、本校に入ってがんばっている生徒の姿に期待しています。
久しぶりに中学校の先生と会う生徒の様子が今から楽しみです。
PTA
今日は盛岡で開催されたPTA総会に参加しました。岩手県内のすべての高校からParent代表-Teacher代表が集まって昨年度の活動報告と今年度の計画を確認しました。そして、研修が2本。「成年年齢引き下げに伴う消費生活上の危険について」と「昭和世代のためのSDGs教室」です。
わたくしが生きてきた昭和の時代の常識の多くは令和の時代にはそのままでは通じない。激しく変化し続ける世の中で、それを受け入れながら生徒たちは毎日を生きて成長しています。わたくしたちが困難に向かっていったのとは違う困難と今の生徒たちは戦っています。
当然、それを応援する私たちも昭和の常識に固執せず、この変化を受け入れながら変化していかなければいけないということを再認識しました。
そんな中でも、語り合う、わかりあうというという基本は昔も今も変わらないということも認識を強くしました。
明確な答えのない予測困難な時代を自分らしく生き抜くために、一緒に頑張ろう。明日からも。
ディベート
昨日の授業の紹介です。
食物科3年生、国語表現の授業は「ディベート(討論)」でした。
私の年代にはまるで聞き慣れないことば「ディベート」なのですが、今の高校では教科書にこの項目が入っていて授業でディベート練習を行います。これからの社会を自分の力で切り拓いて生きていくためには「相手の話を聞きながらも、自分の考えをしっかり正しく相手に伝える」技術が必要です。英語力をつけて国際性を身につけるとともに、ディベートにより思いを他人に伝える練習を生徒たちはやっています。
司会者を挟んで、一つのテーマについて「肯定派」と「否定派」にわかれて討論します。
今日の授業で選んだテーマは「週休3日制導入について」でした。
まずは、賛成派と反対派がそれぞれ主張します。
相手の話を聞いてから、再び自分がしゃべります。反論です。
最終的に公聴している第3者がどちらの意見に賛成かジャッジしました。
私の世代は、日々の生活の中で体験的に自分を主張するすべを身につけてきた気がします。論理的に説明できず、感情的になってしまって失敗することも度々・・・
生徒の皆さん、この手法を忘れずに、実社会で磨きをかけていくのだぞ。
相手を打ち負かすのみのディベートでなく、相手を理解し、わかり合う結論を導き出すディベートを目指してください。
海洋生産科食品資源コース乗船
海洋生産科食品資源コース3年生。今日は実習船海翔に乗船して閉伊川河口域の海洋観測実習を行いました。
海洋生産科には船舶運航を主として学習する船舶運航コースと、食品加工と資源増殖を学習する食品資源コースがあります。日頃、あんまり実習船に乗る機会のない食品資源コースの生徒たちも今日は大喜びで実習に臨みました。
「いってきまあ~す。」まるでハワイ沖への遠洋航海に出るような勢いです。
沖のうねりは残っているようですが、宮古湾内は静かです。おかえりなさい。
昼過ぎの帰港。やや遅い昼食で黙食ピース!
実習船海翔のコック長は超ベテラン。誰もが認める激うまラーメンに笑顔がこぼれてしまいます。
プランクトンネットで採取した微生物は明日の授業で顕微鏡観察します。植物プランクトン、動物プランクトン、なかにはマイクロプラスチックも。
今回の実習では、河口近く、水深100m海域の表層、水深150m海域の表層を調査しました。
プランクトンは食物連鎖のベースとなる部分。その理解は宮古湾の水生生物すべての理解の基本となります。教科書よりも、ビデオよりもなんといっても自分で捕まえて、自分で観察して、自分が発見して感動するのが一番の学習です。
いろんな種類が見られればいいですね。明日に期待!