学校ブログ

授業中に緊急地震速報が鳴ったら

今日は「全国瞬時警報システム(Jアラート)」の訓練放送が「防災行政無線」と「みやこハーバーラジオ」で行われました。 本校でも自主参加型防災訓練として1時間目の途中に「訓練・訓練」と前ふりのあと警告音に続いて「緊急地震速報、大地震です、大地震です、」と全校放送を行いました。

 

事前に知らせなかった突然の放送にもかかわらず、生徒の皆さんはしっかりと身を守り、机の下に潜り込んでいます。

放送を聞いてほんの数秒。 廊下でひっそりと見ていた私も驚くほどの迅速な対応でした。

もう少し、ざわついたり、行動に戸惑う人が出るのかと想定していましたが安心しました。 このあと、もしも「通学途中でアラートが鳴ったらどうするか。」「津波警報が出て、到達までに時間があったらどうするか。」など、状況に応じて自分で判断するという行動確認を行いました。

誰かの指示を待つのではなく、その場で自分で判断してすぐに行動する。 先の大震災の時にはこども園や小学校低学年だった生徒たちですが、しっかりと避難の基本は身についています。 自分と自分の大切な人を守る。 この気持ちをぜひ持ち続けてほしいと思います。 

 

 

はじめての小籠包づくり

放課後校舎内を歩いてみると第2調理室に電気がついています。お邪魔してみるとそこにはニコニコと調理する生徒の姿が。 料理手芸部が初めての小籠包(焼き)に挑戦しているところでした。

「えっ、なんでそんなにうまく包めるの?」「大丈夫だよ、そっちも」

(私)「小籠包って、テレビとかで時々見る熱い汁がジュビ〜ッて出てくるあれ、どうやってジュビ〜ッてやるんですか?」 (生徒)「鶏がらスープを寒天で固めて、あんに練りこんでいます。熱を加えるとそれが溶けて、ジュビ〜ッてなるはず・・・・です」

楽しくて楽しくて。2人とも初めての小籠包つくり。包むほどに見た目もばっちりの小籠包が。

校長室に戻って仕事をしていると、なんと、できたての小籠包を持ってきてくれました。

手軽にできる「焼き小籠包」、餃子の皮で包んでたこ焼きプレートで焼いています。宇宙船型かわいい小籠包。 早速、いただくと口の中で汁がジュワ〜ッ。 大変おいしくいただきました。

授業内の調理実習も楽しそうですが、自主活動の料理手芸部での放課後調理はお料理本には出てこなそうなかわいい美味しい小籠包づくりで一段と料理の楽しさを味わえるひと時が繰り広げられていました。

ごちそうさまでした。

 

1級検定練習のちマーボーラーメン

調理実習室の方に向かってみると、何やら刺激的な匂いが廊下を漂っています。

たどり着いたらそこには、ぐつぐつ煮えたぎる真っ赤なスープが。 そして、食欲をそそる刺激臭。

話を聞くと、「今日は、1級検定の練習(大根のかつらむき)をした後、大根を使った料理と麻婆みそラーメンを作っています」の返事が。

トッピングの肉そぼろにも豆板醤と甜麺醤で甘くてそれでいてあとから辛みが来る仕掛けが。

辛さは、班ごとに決めて作っているそうです。

「辛みそぼろ、もっと入れちゃえ!」「全部入れちゃおうよ!!」「えぇ~っ」

む~ん 素晴らしい仕上がり。 水高祭での水高潮騒ラーメン(海鮮ラーメン)とはまるで違うワイルドな仕上がりです。

仕上がりに満足「いえ~いっ」 麺がのびる前に今日はすぐ喫食だ。

ちなみに、かつらむきで使用した大根の薄い部分は千切りにして大根サラダに、芯の部分は牛肉と煮込んで副菜になっています。

検定のシビアな練習から、超ウマそうなラーメン作りへ。 今日の実習も満足げな生徒たちでありました。

 

 

 

水産・海洋高校生徒研究発表東北大会その2

先日、速報で本校の発表が第3位を獲得したことを紹介しましたが、きょうは他校の情報も含めて報告第2弾です。

加茂水産高校生徒会長の挨拶でいよいよ発表スタート。 審査員席(私)からの風景ですが、写っているのは発表生徒。この後ろでは加茂水産高校の全校生徒が視聴しています。

本校は7番目の発表でしたが、最初に紹介します!

先輩から代々続く「マダラで街に賑わいを」のシリーズです。

白身魚の缶詰は難しい、身がばらける、臭みの対応・・・・ 市販品はほとんどありません。

魚の身をスモークするんじゃなくてスープに香味油(スモーク)を使うことで魅力的なテイストを実現しました。

これでマダラを時期に関係なく、いつでも楽しめます。 食べ方も様々、広がる可能性を紹介しました。

帰りには「クラゲ水族館」こと加茂水族館を見学しました。

水族館は加茂水産高校から海沿いを歩いて5分程度、日本海に面した小さな港町なのですが、クラゲ展示に関しては世界のトップクラスです。  

発表で結果を出し、幻想的なクラゲをたくさん見て、ガッツな面々でした。

さて、他校の発表紹介です。 福島県の小名浜海星高校は原発事故による放射線を意識した「マスやエビの完全陸上養殖」について発表。

八戸水産高校は階上町の魚「アブラメ」で町おこし。町と学校がタイアップし、8年間も継続する研究です。

気仙沼向洋高校は「産業廃棄物になっているホヤ殼に含まれるタンパク質に着目して養殖魚のエサにする研究」

久慈東高校は子どもたちへの魚食普及活動。見た目もかわいいカラフルで様々な味の団子にして、販売ルートまで考えました。

男鹿海洋高校は「波力発電システムの開発」 様々なタイプの波力発電システムがある中で「ジャイロ効果を利用した発電機の作成」により小型発電機を実現しました。

宮城水産高校は食物類型の生徒発表でした。「うまいもん甲子園」出品作品であるコウナゴをふんだんに使ったおいなりの紹介です。

秋田県の男鹿海洋高校は秋田県で夏場に大量に水揚げされる割に市場にほとんど流通していない「シイラ」の有効活用で町の活性化です。

最後、9校目の発表は久慈東高校。 増えすぎて磯焼けの原因にもなっているウニを「野菜くずの給餌養殖(餌を与える養殖)」により海の環境を改善しながら安くウニを流通させるという研究です。餌は農業の系列が育てている野菜の廃棄部分、流通は商業の系列が・・・と総合学科の強みを活かして学校全体で浜を活性化させる取り組みです。

最優秀賞(1位)八戸水産高校 優秀賞(2位)気仙沼向洋高校 優秀賞(3位)宮古水産高校 

大会なので順位がつけられるのですが、本当に各校とも地域の課題をしっかりと捉えて、地元を活性化させることを真剣に考えています。 生徒にとっては自分の町しか普段は見られないですが、研究発表会をとおして東北各県で自分たちと同じように頑張っている他校の状況を理解できた素晴らしい体験でした。 大人になっても、水産高校で勉強した者同士のつながりを大切にして日本各地の浜を元気づけられる若者に育って欲しいと思っています。

 

 

東北地区大会3位

昨日、山形県立加茂水産高校に東北地区の水産系高校が参集して生徒研究発表大会が開催されました。本校からは<宮古の真鱈でにぎわい創出 その3>を発表。見事第3位を獲得しました。

加茂水産高校、学校のすぐ目の前が日本海でした。

緊張の発表もしっかり頑張りました。

帰りには加茂水族館も見学し、ガッツポーズ! やる気満々、真鱈で宮古を活性化 まだまだ続きます。 

生徒会新執行部

10月から発足した生徒会新執行部。2年生と1年生で組織しています。遅ればせながら今日は校長室で認証式を行いました。

「学校をますます活気づけたい」「コロナのなかでもいろんなイベントを実行したい」、「掃除も楽しい学校にしたい」なんてのも。

みんな、目がキラキラしています。 このメンバーがいるかぎり、うちの学校はどんどん活気づいていくと元気づけられた認証式と懇談でした。 がんばろーみんな!!

サクラマス

サクラマス 降海型ヤマメとでもいいましょうか。宮古での呼び名は「ママス」。初夏にたくさん水揚げされるあのおいしい高級なママス(標準和名:サクラマス)。閉伊川漁協さんでは増殖事業としてサクラマスの人工種苗生産(人の手で卵を取って稚魚を育てて放流)をしています。 卵と精子を搾り取った後の親魚はやせて商品価値が低いため市場には出回らず、家畜のエサなどになってきました。 海洋生産科食品資源コースの研究班、とりあえず缶詰にして、美味しい保存食を作ってみました。

間違いのない、秘伝の味噌煮スープで味付けです。 サバを基準に味付けしているので、作ってみて、試食して、今後微調整していきます。

フィッシュカッターで輪切りにした魚は氷水で洗浄。

産卵期のサクラマスなので皮は黒ずんでいますが缶詰にすれば気になりません。

せっせと缶詰。マサバに比べてブニョブニョしてそうです。(私)「やりにくいですか?」 (生徒)「いえ、慣れてるので全然大丈夫です。」 

サイズを組み合わせて缶にぴったりと詰めていきます。 感心の手際よさ。 さすが3年生。

ラベルは桜色のシンプルなもの。 まだ、商品化はしていませんが、これから試行錯誤しながら仕上げていきます。 閉伊川漁協さんとの共同開発。 大切なサクラマス資源を無駄にせず、美味しくいただく取り組みです。

 

放課後ぶらり

土曜日に水高祭が終わって、昨日は代休、そして今日からまた日常の生活が戻ってきました。朝から時間割どおりの各種実習や授業が展開しました。 今日は久々に放課後の校舎内の紹介です。

しおかぜ図書室開館中。新しい本も増えてほのぼののんびりした空気が漂っていました。

こちらは「漢字検定合格対策」 11月の検定に向けて特訓です。 家で勉強は当たり前ですが、学校でみんなでやると頑張る気持ちも倍増。30分集中してそれを2セット。毎日1時間の特訓です。

自由参加だそうですが今日はちょっと参加者が少なかったようです。明日以降の生徒の参加者増に期待しています。 先生も、さらに上級を目指して一緒に頑張っています。

水高祭開催

「コロナ禍で最大限出来ること」を意識しながら今年も水高祭を開催できました。 家族限定ながら来客を迎えて、3年ぶりに開設した大食堂も賑やかでした。

「さあ、みなさん、今日明日の2日間頑張りましょう!」生徒会長の挨拶で水高祭開幕。

開祭式ステージ発表の第一弾は生徒会の活動報告。内陸の西和賀高校との交流活動を全校生徒に紹介しました。

続いては英語スピーチ。テーマは「持続可能な社会の実現のための郷土料理」 1年生ながら立派な発表でした。(視聴者が下を向いているように見えるのは、和訳プリントをつい見てしまうから・・・)

そして、太鼓部演奏。 お腹に響き渡る演奏です。

昨日放課後には生徒自主の中夜祭。 カラオケ「あなたがいることで」でスタート。

ダンスダンスダンス。 ダンスが止まらない。

観客もうっとりしたり盛り上がったり。

何と、「新体操(男子)」の披露も。リングを使っての演技ですが、高いジャンプや連続回転も。 観客は思わず「ウォ~ッ」。

さて、2日目、本日の展示です。 海洋生産科おなじみビン玉。 今でこそ漁具のフロートは合成樹脂ですが昔はビン玉。 そのネットを作るのは漁業科の必修でした。

点描スケッチも昔も今も続いています。 鰭のとげの本数なども数えて正確に書きます。

使わなくなった「海図」を使って作成したブックカバー。 カッコイイ。 欲しい。

缶詰は限定販売。 好きだなあ。 この手作り感満載の案内表示。

「いらっしゃいませ~」

校舎に入って、まずは華道部。

普段の活動をなかなか見学できませんでしたが。きょうはじっくり拝見しました。

製作途中も授業を見学したハーフパンツ。 人それぞれの色合いでしっかり完成していました。

授業で作った「食育カルタ」 ずっと続けよう減塩クッキング・・・・ ハイ わかりました

がんばろう、運動をして健康作り。 いん酒を減らして楽しく過ごそう。・・・・ ハイ わかりました

って、生徒たち、大人の様子をよく見ていますね。

写真部の作品。 かわいいのも芸術的なのも。

毎度おなじみ、国語科の短歌。 生徒全員分が展示されました。

独断と偏見の私お気に入り2作品を紹介。 「3年ぶり 山田の祭り開催だ さんま大漁 するめ大漁」「彼氏なし スポーツ勉強なんもできん でもだいじょうぶ まだ16歳」   いいなあ。

飾り寿司 和風

飾り寿司 とら    練習の成果があって素晴らしい仕上がりになりました。

3年生が作る、おもてなし料理「洋食」

中華冷菜 ピヌパヌ 

大根でできた「鯉の滝登り」

手まり寿司

おせち料理

野菜とかまぼこを使った祝切り

課題研究の発表展示も。

2年生 バラン切り

手の込んだ作品です。

1年生 私の朝食  軽めの洋食  でも 私もこれで十分かな

和食派は数少なかったです。 が しっかり健康そうな組み合わせですね。

大食堂 食券売り場もテキパキと。(客)「おすすめは?」 (生徒3年)「私たち3年生が作った水高弁当です!!」 (客)「じゃ それを」

賑わう大食堂。200名以上のお客様を迎えました。

クッキー販売。販売しているクッキーは課題研究で考えたアレルギー対策原料をとり入れています。

料理手芸部は箸袋手作り体験を開設 私も1枚作りました。

体育館のステージは本日2回。 生徒会活動報告・英語スピーチとともに保護者の前でご披露しました。

最後の締めは、茶道部で。

結構なお点前でございました。 飲み干すとお茶碗の底に日本列島が。 形もハートの形です。

大震災後にご支援でいただいた「絆」というお茶碗だそうです。

生徒の皆さん、昨日は遅くまで、今日は早くから、張り切って頑張りました。 コロナ禍で出来る最高の水高祭だったと思います。

来校された保護者の皆様、ありがとうございました。

 

生徒食堂

水高祭をまじかに控えて食物科は大食堂「幸富堂(しいふうどう)」前のリハーサル。1年生から3年生まで役割分担しながら大量給食の実践練習です。 今日のお客様は全校生徒と職員。 限られた時間の中で同じ品質のお料理を大人数に提供する。 戸惑いながらも一生懸命頑張りました。

「いらっしゃいませぇ〜」「こちらで食券をお求めくださいませぇ〜」

食堂に入る前に食券購入。 食券係も張り切っています。

入ってみるとほぼ満席。海洋生産科の皆さんから「うんめぇ〜」の声が続々。

ウェイター、ウェイトレスは以前から1年生の仕事。 先輩たちの動きをしっかりと見て覚えます。

「いらっしゃいませぇ〜。」「お水はセルフになっています。あちらでどうぞ。」・・・・・・「あっ、食券をいただくんでしたぁ。」「あれっ、(半分にちぎって)どっちをもっていくんだったっけ?」 これも1年生のご愛嬌。

じゃ〜ん。「水高ラーメン・ミニカレーセット」 美味しくいただきました。

明後日の水高祭はコロナ対応で生徒の保護者のみご招待。それでも普段の集団給食の5倍くらいの人数のお客様が来校する予定です。 食物科の皆さん。 美味しい料理と心のこもったおもてなしで食堂に笑顔を広めてくださいね!

 

サクラマス人工授精

海洋生産科2年生食品資源コースの面々、一昨日八幡平市の岩手県内水面水産技術センターでの現場実習に行ってきました。食品資源コースでは本BLGでも時々紹介する「缶詰実習」など食品製造実習を行うと共に、山田実習場でカキやホタテの海面養殖、そして、淡水魚の養殖では校内で金魚の養殖と今回のように八幡平市まで出かけてサクラマスやイワナなどの養殖現場実習を行っています。 魚を生産し(養殖)→食品に加工し→パッケージや販売方法も考えて→商品化 という 6次産業の流れを勉強しています。

岩手県水産技術センターに到着したら、まずは淡水(内水面)養殖のレクチャーです。

八幡平市は岩手山の伏流水がコンコンと湧き出ていて、マス類の養殖には最高の環境です。養殖業者の数も県内一です。

養魚池を見学。まわりは自然たっぷりの山だらけ。

透き通った水の中を健康な魚たちがスイスイと泳ぎます。

水産技術センターの水源は山を少し登ったところにある有名な「金沢清水」。長い間地下を通ってきた水には酸素があまり含まれていません。水産技術センターでは敷地にこの水を引いて噴水を作り、空気にさらして溶存酸素量を増やしてから養殖池に引き込んでいます。

金沢清水の底から湧き出ている様子を間近に見て生徒たちも美しさに感動。沿岸宮古にも縄文人の遺跡が多数発見されますがここ八幡平も豊富な水と魚や獣たちとともに縄文人が多数暮らしていたそうです。

熟成した親魚。いよいよお腹を裂いて卵を取り出します。

センター長の見守る中、研究員さんから丁寧に手ほどきを受けて採卵に挑戦

やさしくやさしく卵を取り出しました。 この後、受精・吸水させてイソジンで消毒。そして孵化槽へ。

普段、海の魚しか見ない(金魚と)生徒たちにとって、淡水魚の養殖は新鮮です。なかなか八幡平に行くこともありません。 センター長、スタッフの皆様ほんとうにありがとうございました。 

帰りにちょっと焼走りにも立ち寄って、溶岩台地を見学したそうで、ここでも生徒たちは大喜びだったとか。「海の魚も川の魚も魚のことなら自分に任せろ!」ってなるのを期待していますぞ。

 

生きる数学、活かす数学

2次方程式や棒ひげ図の読み取り・・・ 先生、こんなの勉強しても何にも使わないから必要ないんじゃないですか!!

昔から、生徒がよく発する言葉です。

今日の2年生の数学は、私たちが生きている生活の中で「自分に興味のある分野のことをとにかく様々調べて、グラフや数値を活用してみんなに説明しよう」というものでした。

テーマは自分の興味のある分野なら何でもあり。「サメの漁獲量」「クロスバイクのメーカー別売り上げ」「A社とB社のリールの売り上げ」「バナナの消費量」「そばの消費量」「NBA選手の身長と体重」「ビルボードランキング2022」「漢字の偏の画数」「コンビニスイーツの値段とカロリー」「アジア圏の平均寿命」・・・・・・ 全員分が書き切れませんが、まあとにかく「そうくるか」と感心させられる調査がずらり。

「え~ バナナの生産地は・・・」 タブレットと、作成資料を使いながら班員に説明します。

「サメの漁獲は宮城県が第一位です。その理由としては・・・」

「お笑い芸人って、イケメンがいない様なイメージがありますが、調べてみると意外と・・・」

「A社のシュークリームは値段が安い割においしくて大きくてカロリーが高くてお得です。」「え~、だからつい買っちゃって太るんだ」

「当用漢字の中で木偏の漢字が最も多く、相関係数を調べてみると・・・」

事前にタブレットを使用して膨大なデータの中から必要な情報を整理して、自分のテーマに沿った数字を表に並べて折れ線グラフや棒ひげ図など適切なグラフを作成して説明する。

どんなグラフを使うのかはその人次第。どうすれば自分の興味分野をみんなにわかってもらえるのかを考えながら資料を作ります。

担当の先生からの一声、「皆さんの持ち時間は5分間です。短かすぎず、長すぎず、しっかりと5分間を使い切ってください」 「予定していた説明をもし早く終わってしまったら、その後は、アドリブで何でもいいから説明を補足するとか、自分をPRしてもいいです!」

大人でも、5分きっかり使うというのは難しいのですが、生徒たち「えっ、まだ2分もある・・・ じゃ、バナナの豆知識を・・」と始めたり。 「じゃ、皆さんの質問を受け付けます」と始めたり。

授業の知識を、これからの生活にしっかりと活かしていける楽しい授業がくり広げられました。

 

今日のりあす丸

10月19日(水)今日のりあす丸。 だんだんとハワイ諸島方面に近づきながらマグロはえ縄実習を続けています。 洋上ではありますが東に東に行くほどに日の出日の入りはどんどん変化しますので、船内時間は日本時間のマイナス19時間。  例えば日本の昼ご飯時12:00のとき、船内時間は12ー19=ー7(24-7=17) 17時つまり前日の夜です。 だから、学校から用事があって電話をするときには必ず船内時間を確認してからダイヤルします。

全員元気に怪我無く実習に臨んでいます、今回は大型マグロも大分獲れているようです。 帰ってきてからの写真報告が楽しみです。

はえ縄実習も残すところあと2回の予定。 ハワイ経由、日本に向ける日が近づいてきました。

祈 安航と大漁!! 元気に頑張ってください。

 

全国産業教育フェアー青森大会

今、青森市で全国産業教育フェアーが開催されています。農業・工業・商業・水産・家庭・看護・福祉・情報・総合 の専門を学習する学校の代表が日本中から青森市の会場に集まって「学校活動の紹介」「実習製品の販売」「実習体験」を行いました。 去年、おととしとコロナで中止となり3年ぶりの開催です。 各校の代表生徒達は各企画で生き生きと活躍していました。

青森県総合運動公園マエダアリーナメイン会場は各ブースで賑わいました。

本校は、「水産」の展示部門に参加。今年の水産は北海道から宮崎まで10校が参加。各校の準備した缶詰や加工品はほとんど昨日で完売。今日はパネル紹介や体験がメインになっていました。

ステージでは、生徒スタッフによる青森県の紹介、そしてご当地アイドルりんご娘もかけつけて生徒達は大盛り上がり。

本校生徒会海洋生産科メンバー、来場者さんに岩手県3水産系高校の説明をしています。そしてりあす丸や海翔のことも。 農業高校も工業、看護、商業などの生徒さん達もそれぞれ自分たちのやっていることを本当に熱心に紹介してくれました。 校内で実習製品を売る売店があったり、酒米を育てて高校ブランドの日本酒を企業連携で造っていたり。 

賑わうメインアリーナの横、サブアリーナでは生徒研究発表・意見体験発表の各地区代表校が発表します。こっちは、緊張が伝わる張り詰めた空気が。

水産の今年の東北地区代表は八戸水産高校「アブラメを使った食べるラー油の研究開発」、福祉部門の東北代表は久慈東高校「子育て迷子をなくそう」です。 兵庫県や千葉県からの生徒達と一緒に発表です。

岸壁では青森県実習船「青森丸」の公開がありました。

漁業科専攻科の生徒さんが案内・説明してくれました。

ブリッジからエンジンルームまで見学。メインエンジンのきれいさに驚きです。平成15年に竣工した青森丸(りあす丸は平成13年)とは思えない。エンジンルームを見たら乗組員の技術の高さがわかるといいますが、まさに大切に乗ってきたことが一目でわかる手の入れようでした。 

付録です。初めての土地に来たらまずは市場に。 朝6時半に出かけました。

青森周辺で水揚げされる近海の魚たちが様々、刺身用イワシはキラキラ透き通ったおめめの30センチ近いサイズ。

生のホッケも北国ならではですね。 深海性の縞ボッケと区別して、地物は赤ボッケとして販売されていました。

ホッキ貝も巨大サイズ。

本校生徒の頑張りと共に、水産や食物とはまた違う各県各校の生徒達の話を聞けた良い体験でした。

もちろん、参加生徒も他校ブースをしっかり見て回りました。 他校を見て参考になったことがたくさんあったと思います。 宮古に帰ってきてから学校活動の魅力化に遠慮することなく活かしてください。 自分たちがやりたいことはきっとみんながやりたいことだ。絶対に応援します。

 

 

郷土芸能発表会

今日は北上市さくらホールで「岩手県高等学校総合文化祭郷土芸能発表会」が開催されました。

「鬼剣舞」「鹿踊り」「神楽」「さんさ」「太鼓」等々 県内各校で伝承している郷土芸能の発表会です。

本校からはもちろん太鼓部です。「潮騒」を披露し、迫力ある演奏で会場中を魅了しました。

静かな音色から大迫力のパフォーマンスへ、すごい迫力が会場を包みました。

今年度は本校が事務局校で大会全体を企画運営しています。舞台袖でのアナウンスも様になっています。バッチリでした。

太鼓部は出場者でありながら舞台準備や片付けもテキパキと進めます。 出場した各団体からも感謝の声が届きました。

審査の結果、優勝したのは北上翔南高校の「鬼剣舞」、面をかぶっての激しい舞はやはり観客を魅了しました。

本校も、観客に与えた感動では全く引けをとっていなかったと思います。 これからも頑張れ太鼓部。本当に素晴らしい演奏でした。

そしてスタッフの皆さんありがとうございました。

 

富山湾 岩瀬漁港

全国実習船会議では各県の水産系高校の実習船による魅力的な活動について熱心な話し合いがもたれました。今日は会議が終わった後、せっかくなので近くの漁港(魚市場)に見学に行ってきました。

富山駅から路面電車に乗って20分、着いたのは岩瀬漁港。北前船の時代から続く歴史ある港です。漁協の職員さんにお話を聞いてみると今は富山名物「白エビ」の時期だとか。 午後だったので残念ながら水揚げ風景は見られませんでしたがエビ漁船を見学してきました。

会議風景です。大きな実習船も小さな実習船も、日本中の水産系高校で「海好き・船好き・魚好き」の元気な若者を乗せて活躍しています。

富山県の名物「白エビ」は小型底引き船の「かけ回し漁」で漁獲します。岩瀬漁港の岸壁には早朝に出漁したエビ船が6隻、のんびり休んでいます。 このエビは日本国内でもここ富山湾のみでしか獲れない貴重なエビです。 「あいがめ」と呼ばれている水深150-300mの海底の谷すれすれに網を引く熟練の漁法だそうです。 水揚げされるのもここ「岩瀬漁港」ともうひとつ「新湊漁港」の2カ所のみ。厳格に漁獲制限して資源を守りながらおいしいエビを持続的に市場に揚げてくださっています。

神通川河口に栄えた天然の港。北前船の時には何百隻もの500石船で賑わったとか。(港の展望台で勉強しました)

港の横には日本海に面したなが~い砂浜。 対馬暖流の影響もあってやっぱり太平洋側より暖かい気がしました。魚介の宝庫富山湾。 もっとじっくり味わいたいと思いながら今日は富山を後にして岩手に向かいました。

 

富山にて

実習船の全国会議で富山市に来ました。太平洋の宮古港の地元まち宮古に住んでいると、日本海の富山港は正に異文化です。会議の合間に北前船の資料館に足を運びました。

京、大坂と北海道を結び、巨万の富を得た北前船。太平洋側の菱垣回船、樽廻船と併せて江戸、明治の海運業の花形です。 岩手では広田港や宮古港も重要な寄港地でした。

船の強みは、大量の荷物を運べること。当時の船乗りは本当に命がけ、天文航法も使わず、沿岸を走りながら丘の目印を記憶にとどめて船頭以下、乗組員の技術と信念で積荷を運んだ歴史です。

資料館は、富山の豪商「森家」の邸宅。世界の状況を見渡し、地域の人材がフルに活躍し、地方が最大限に栄える。

知恵こそが最大の財産。都市集中の現代で伸びゆく可能性を秘めているのは地方であると私は思います。そして、地方を盛り上げるのは地方を愛する若者です。

 

水高ラーメン

今日は何を作っているのかな?と調理室に行ってみると。 

いつもとなんだか雰囲気が違います。 みんなで忙しそうにしているのではなく、スタンバイはしているけれど何かを待っている感じ。

朝の段階では、大量の煮干しの頭むしり。(私)「だし用ですか?」(生徒)「はい。これからスープ作りです。」

頭とはらわたをむしった煮干がどっさり。 朝の訪問はここまで。

お昼前に再び行ってみると・・・・  食物科3年生、持ち場についてお客さまが来るのを待ち構えています。

スープもばっちり。食物科2年生がお客となり、いまから大勢で食べに来るとのこと。今日のメニューは「水高ラーメン」水高祭で不動の人気メニュー。お父さんお母さんもおじいちゃんもおばあちゃんもン十年前に食べたのでは。

刻みネギを1人前ずつに分けていた係に先生から指示が飛びます。集団給食実習でたくさんの食事を作った経験はありますが、ラーメンとなると麺が伸びるので作り置きはできません。たくさんのお客様が来た時にいかに迅速にお出しするのかが求められます。

って、2年生が押し寄せる前に、私の分1人前を作ってくれました。「校長先生、麺ゆでは自分にまかせてください!」わずか1分のゆで時間、手際よく面をゆでてくれました。 ばっちりのゆで加減でしたぞ。

大勢来たら、まさに調理場は戦場。今日はその予行練習です。

スープ良し! はいっ麺投入! すかさずホタテ、エビ、かまぼこ、わかめ、ふのり、刻みネギ と1品1名のポジションで流れるようにトッピング。

ハイッ、おまちどうさまでした。 ゆで初めから出来上がりまで3分かかっていないのでは。

海鮮塩味水高ラーメン。 ホタテがボンッと主張して、エビやふのりと磯のハーモニー。 

む〜んっ。いつもながら、最高のおいしさです。満足。

もう少し、もう少しだけ、と思いながら結局スープも全部いただきました。それほど美味しいスープです。

今年は3年ぶりに水高祭大食堂開設。残念ながらコロナ対策でお客様は生徒と同居のご家族のみのご招待です。

また、コロナ前のように一般のお客様にこのおいしさを味わっていただきたいと切に願っています。

 

実習船「海翔」 釧路・室蘭へ

本日、10:00 実習船「海翔」は海洋生産科3年船舶運航コースの生徒を乗せて釧路向け出航しました。

既に3年生は大型実習船りあす丸(499トン)で「瀬戸内海」「伊勢湾」「東京湾」への沿岸航海を経験していますが、今回は中型実習船海翔(171トン)での沿岸航海です。 揺れ方も違えば舵効きも違います。 多くの体験を積み重ねて船舶乗組員としての技術を磨いています。

船首、ブリッジ、船尾 それぞれに分かれて出航スタンバイ。 ブリッジではさっそく、船長から指示を受けながら舵輪の操作。

船首では係船索の回収とアンカーの巻き上げが進みます。 マイクを握るのは3年生「おもて(船首)オールラインクリア(係船ロープすべて岩壁から離しました)」・・・「アッペンダウン(錨は海面まで上がりました)」・・・「クリアアンカー(錨異常なく回収)」  教科書で覚えた台詞も現場で使う時は緊張します。 ブリッジからは確認の復唱が「おもてオールラインクリア了解!」「アッペンダウン了解!」・・・

船尾でもマイクを握るのは3年生「とも(船尾)オールラインクリア」・・・

係船索をすべて離したら錨を巻き上げながらスクリューとバウスラスタ(船首横向きスクリュー)を使って岸壁を離れます。

「クリアアンカー」 岸壁からも海底からも離れました。 あとは沖に向かってGO!

「いってきま~す」

この後、ワッチ(ブリッジでの業務:操船、ログブック記入、見張りなど)は4時間交代。船は24時間走り続けるのでワッチももちろん24時間体制です。看護師さんの準夜勤とか深夜勤の様な感じかな。

夜のブリッジは外の様子がはっきり見えるように灯りを消して真っ暗にしています。だからこそ普段はなかなか見られない満天の星空をみて宇宙の大きさを感じたり、遠くに見える見知らぬ町の灯り(沿岸航海ならでは)や、すれ違う船の灯りをみて人生を考えてみたり、船乗りのロマンを感じられるのです。

宮古帰港は10月13日(木)の予定。 いろんなことを体験していろんなことを考えて帰ってくるのだぞ。

 

放課後ぶらり

生徒の元気な様子が見たくて校地内をのんびり歩きました。

太鼓部、全国大会をかけた県内発表会は10月15日(土)。北上さくらホールで開催です(一般公開はありません)。

ボクシング部、新人大会は10月27日(木)から盛岡です。1年生にとってはデビュー戦になります。選手も顧問も気合いの入り方が違っています!

柔道部、新人大会は10月13日(木)から。宮古市が会場です。

卓球部、部員は少ないですが顧問共々連日頑張っています。

バドミントン部、3年生が引退した後部員不足で困っていましたが、今日は文化部の生徒も一緒に体慣らし。 エンジョイ、バドミントンです。

授業や実習の時とはまた違う、生徒の皆さんの表情がすごくいきいきしている放課後が私は大好きです。

頑張れみんな。部活の仲間は一生の友達になるぞ!