学校ブログ
専門学科高校の集まり
盛岡で開催された「岩手県産業教育フォーラム」に参加してきました。
岩手県内の専門学科高校は「農業」「工業」「商業」「水産」「家庭(福祉含む)」の5つの部会に分かれてそれぞれ特色ある学習に取り組んでいます。
今日は、その学習成果を各部会の代表が産業教育振興会会員企業の皆さんや各校の先生、生徒を前にして発表し、看護・介護実習のデモンストレーションや実習製品の販売をしました。
発表内容は
花巻農業(農業部会)「米麹と二子里芋を使ったソーセージの開発と普及」
盛岡工業(工業部会)「ロボット競技大会全国大会報告」
水沢商業(商業部会)「eスポーツの可能性」
久慈東高校(水産部会)「久慈のギンポを宝に出来るか5年目」
久慈東高校(家庭部会:福祉)「現場実習・介護実習で学んだこと」
販売等では
盛岡農業「ジャム、リンゴ、米、シクラメン等販売」
盛岡工業「エコラン競技用自動車展示・ロボット競技参加ロボット実演」
盛岡商業・水沢商業「盛商どらやき・ぎゅうぎゅうバーガーほか全国から取り寄せた商品の販売」
宮古水産「サバ水煮・サバ椎茸味付け・ガストロ味付け缶詰販売」
花北青雲・平舘「くもくまりんごドーナッツ・溶岩パン販売」
久慈東「移動用電動リフト実演」
岩手女子「バイタルサイン測定」
ついついこんなに買っちゃいました。
くもくまりんごドーナッツ 盛商どらやき
水商おとりよせ 盛農りんご
宮水缶詰 溶岩パン
発表も実演も販売も、高校生がんばりました。
食物科の3校時そして
今日の3校時、食物科2年生の授業を見学しました。科目は「コミュニケーション英語Ⅰ」。三重県にある高校の食物調理科生徒が運営するMago-no-Mise を題材に様々なことを英語でコミュニケーションする授業です。グループ内で、先生と、英語での意思疎通は私なんかよりずっと上手です。
そして、英語の見学を終えて廊下に出ると今日もいいにおいが。
調理室に向かってみると、3年生が「食物調理検定1級」の練習をしていました。
検定では、生徒が栄養バランスや全体カロリー、盛り付けの工夫など、テーマに沿って各自でメニューを作成して時間内に調理を完了させなくてはいけません。今日の時間内も、全員が別々の料理をつくっています。
調理の進み具合はまだ人それぞれで、みんな真剣、これから検定本番に向けてさらに練習が続きます。
まずはコミュニケーション英語Ⅰから
そして調理室
「アユ、おいしそうに焼けたね」と声をかけると、「でも、穴空いちゃいました。失敗です。」と残念そう、次回はもっとうまく焼くぞとの思いを話してくれました。
誰もが夢を語れるまちみやこの実現
今日は「陸中宮古青年会議所創立50周年式典」に参加してきました。
青年会議所は「個人の修練(トレーニング)、社会への奉仕(サービス)、世界との友情(フレンドシップ)」を三信条 とする様々な職種の40歳未満の青年が集まった社会人集団です。
先日の高校生「みやこ未来議会」では地域の担い手となる高校生たちをていねいにご指導くださいました。
日本全国で700弱ある青年会議所の中でも陸中宮古青年会議所は1972年創立で今年が50周年。
市長や初代理事長はじめ本日集まった式典参加者の皆さんはこれまで宮古を盛り上げ、これからも宮古を動かしていく力強い方々でした。もちろん、本校OBもたくさんいらっしゃいます。
未来ビジョン2021-2030発表では「私たち、一般社団法人陸中宮古青年会議所は、地域の発展やまちづくり、ひとづくりをけん引するリーダーとなり、信頼できる仲間とともに、ものごとの本質を見極め、影響力の大きい事業を展開し、持続可能な運動によって、誰もが明るく夢を語れる豊かな地域社会の実現を目指します」と力強く宣言されました。
宮古の街には、宮古を盛り上げようとするたくさんの人々がいます。
力強い青年集団、それをバックアップする先輩社会人集団に力づけられ、私は水産高校の生徒たちが「明るい未来を自分たちで切り開いていこうとする強い気持ちづくり」にますます力を尽くさなくては、と気持ちを引き締めました。
松本理事長式辞 そして山本市長祝辞
下宿訪問
本校生徒たちが代々お世話になっている中坂下宿さんを訪問しました。
宮古水産高校は明治40年から昭和57年まで戦時中(S20)空襲で寮を焼かれた期間以外はずっと寮があり、全国から優秀な人材が集まっていました。
寮がなくなってからも、県外からも来る専攻科生を中心に県内内陸からの本科生徒たちは下宿屋さんにお世話になりながら勉学にいそしんでいます。中坂下宿さんは昭和50年頃から生徒たちの面倒を見てくれているベテラン下宿です。
優しい下宿の大家さんとともに、生徒たちは15歳の高校1年生から20歳の専攻科2年生まで、家族のように暮らしています。
手入れの行き届いた昭和の建物はとってもとってもいい雰囲気です。私は大好きだ。
親切な大家さん夫妻と専攻科生 大家さんは先生以上に生徒のことを知ってくれています。
机の上には、「海上交通安全法」の参考書とノートが!
突然の来室も歓迎してくれました。
今日の香りの正体は?
朝から冷たい雨が降り続きます。
でも、11時を過ぎた頃から、今日も校舎内には元気の出るニンニクのいい香りが・・・・・バターも??
見ずにはいられず調理室へ。
香りの正体は「ボルシチ」でした。
今日の実習は 西洋料理のなかでもロシア料理 でした。
ボルシチ(ロシア風ビーツ入りスープ)、ピロシキ、サラダ がメニューです。
ボルシチの具材には 牛もも肉、タマネギ、にんじん、セロリ、キャベツ、ジャガイモ、ニンニク、ビーツ、トマトピューレ、バター、サワークリーム、パセリ と体に良い食材がたっぷり。
できあがった班の生徒に「今日の料理で一番気をつかったところは?」と聞いてみると「ボルシチの味の調整です」。
うーん、さすが、微調整するんだなと感心。
そして、指導教員が味見に来ました。 冷静に一言「うーん しょっぱいね」 万人に受ける味を求めるのは厳しいものなのですな。私は、しょっぱいのも好きだぞ。こうしてプロに近づくんだ、〇君がんばれ。
豪華客船にっぽん丸
日本を代表する豪華客船のひとつ「にっぽん丸」(2万2千トン)で調理に携わっている卒業生が昨夕来校してくれました。(たまたま休暇中)
そして、今日は宮古港ににっぽん丸が入港。
先ほど、山本市長のあいさつに始まり、さんさ踊りなどで歓迎。このあと花火大会も。
見れば見るほど大きい船です。
本校で、調理を学び、こんなにでっかい豪華客船で一流の調理に携わっている卒業生を誇りに思います。
今回のクルーズは「みちのく宮古クルーズ」、コロナの影響で国内クルーズのみとなっていますが、コロナが治まればまた世界一周クルーズなどの海外航路も復活します。
航海士として就職する卒業生、調理師として就職する卒業生。ほんとにすごい活躍です。
「いつかは客として、世界一周クルーズに乗船したい」と夢見るわたくしです。
食物科を卒業後、東京の有名レストランで6年間経験を積み、現在にっぽん丸で奮闘中!
下の写真の中央遠方の白い船は「りあす丸499トン」距離もありますが2万トンはでっかいです。
生徒会交流会2日目
西和賀高校生徒会との交流会2日目
昨日は測量体験で本校と海との距離と高低差を確認。その後、市内赤前の食堂でご主人から震災時のこと、震災後の食堂再開とこれまでのことをご講話いただき、みんなでおいしく晩ご飯をいただきました。
今日は、朝から本校で「宮古の被災状況と いきる・かかわる・そなえる」講演会を聞き、その後、お楽しみの見学会。浄土ヶ浜でウミネコのえづけ、そして、浄土ヶ浜カレーをみんなで食べて、閉会式。
たったの2日間ですが、昨日の緊張が嘘のようにお互いに親睦を深めました。
年が明けたら、今度は、本校が西和賀をたずねます。再開を約束して別れを惜しみながら見送りました。
西和賀高校生徒会来校 復興学習交流会
今日、明日と生徒会執行部交流研修が行われています。復興学習として大震災津波の教訓を確認しました。
本校と西和賀高校との交流は平成12年にスタートしました。当時は「スノーバスターズ」と銘打って、本校生徒会チームが雪深い西和賀で西和賀高校生徒会とともに雪かきボランティアを行うというものでした。
それから、21年目の今日、大震災で中断した年もありましたが、これまでずっと続けている行事です。
大震災津波を経験してからは、本校が行くだけではなく、年に2回交流し、西和賀高校を本校に迎える際は震災復興学習を行っています。
今日は、「私たちが当たり前に勉強している学校がいかに海から近いのか、海面からの高さがどのくらいあるのか」を自分たちで測量して確かめる体験をしました。
お互い、はじめての体験ながら、真剣に事前学習し、協力し合って海岸から本校までを測量して確かめました。
見ている私も、大震災当時を思い出しながら、震災の教訓を伝え続けなければいけないとの思いを強くしました。
久しぶりに、大震災当時の学校付近の写真を見直したのでUPしました。
ここからは、大震災当時の学校付近の様子です。
そして、今日の学校付近
平成23年3月11日、 生徒と一緒に学校前道路を高台に駆け上り、河南中学校の体育館に避難しました。
寒い寒い夜を数日過ごし、それからのエピソードはまさに経験した人すべてが様々だと思います。
この教訓は是非ともこれからの若者に伝え続けなくてはならないと思っています。
いいにおいに誘われて
11時を過ぎたあたりから、ろうかに漂ういい香り。
誘われて調理実習室に行ってみると・・・においの正体はベーコンとニンニクを炒めた香りでした。
今日の調理実習は イタリア料理/日常食/パスタ がテーマ。
スパゲティーカルボナーラ、キャベツとにんじんミニトマトのサラダ、デザートのかき でした。
いつもながらおいしそう!な仕上がりでした。
水産高校農場
久しぶりに、校地内の温室をのぞいてみました。
すると、こんなに寒くなってきたのに真っ赤なパプリカとつやつやしたピーマンが。
食物科の生徒たちが来年度本格的に開始する予定の「SDGs循環型食材利用農場」のために、試験的に夏過ぎから温室で野菜を育てているのです。
9月2日(木)の当BLGで紹介させていただいたとおり、調理実習で出た残渣(野菜くずなど)は日々着々と「コンポスト」に入れて微生物の働きで「堆肥」ができあがっています。
来春には、自作の自然肥料(堆肥)で育てた野菜を使った調理実習を目指す水高農場(仮称)オープンか。 今からとても楽しみです。