学校ブログ

調理師として災害時にできること

食物科1年生、今日は災害時炊き出し訓練を行いました。

食事はどんな時でもたくさんの人を笑顔にできます。調理師として災害時にできること。東日本大震災では停電が続き何日間も電気が使えませんでした。電気がなくてもご飯を炊いて、おいしい食事をたくさんの人に提供することを練習しました。

ご飯を炊くのに炊飯器は使いません。

沸騰したお湯に、水に浸したお米を一気に投入。この方法を「湯炊き」と言います。

こちらは、ポリ袋にお米と水を入れて沸騰したお湯に投入しています。この方法を「湯せん炊き」と言います。

煮込む時間は約30分。袋に入ったお米が炊き上がっていきます。袋に入っているので、炊き上がったご飯をそのまま衛生的に皆さんに配給できます。

熱い豚汁も元気のもと、1年生にとっては初めての大量調理。40人分を大鍋で作りました。

避難時だったら、ほんとは私が並ばなければならないのですが、今日はわざわざ持ってきてくれました。

作った感想を聞いてみると「意外に簡単にご飯が炊けて驚きました」「うまくできました」「豚汁はこんなにたくさん一度に作るのは初めてだったので大変でした」と3人とも手ごたえを感じていました。

温かい豚汁、湯炊きで炊いたご飯わかめふりかけ入りおにぎり、そしてポリ袋は湯せん炊きご飯。しっかりおいしく出来上がっていました。

11年前の3月12日、大震災の翌日に避難所でありがたくいただいたおにぎりを思い出しました。

非常時でも周りの人に美味しい食事をふるまえる。食物科の皆さんがそんな調理師に育っていくと大いに感じた食事でした。

 

 

今日のりあす丸

ハワイ沖遠洋航海に向けてりあす丸は着々と準備中。

どっしりと岸壁に横付けしているりあす丸。いつ見てもカッコイイです。この船で50日と少し、遠洋航海に出かけます。

遙か彼方の太平洋で、でっかいマグロやオキゴンドウ鯨やヨシキリザメにアカマンボウ・・・陸の生活では絶対に目にしない生きた魚たちに出会えるのは水産高校の特権です。

作業の様子を見に行くつもりが、行ったときにはちょうど片付けも終わって休憩中。談笑中の乗組員の皆さんに聞いてみると、今日は釣り元準備(マグロ針とテグスの連結)をしていたそうです。そしてこの後は甲板部機関部に分かれて航海前の整備と準備。

色つきテグスにスコップ。操業中の必需品。

海洋観測用のワイヤーは昨日交換したところ。ピッカピカの新品を2000m巻いています。

生徒たちは、洋上でSTD(Salinity Tenperature Depth)という観測機械を使って1000mまで深さごとの塩分・水温を観測します。

ハワイ沖の洋上では、気温27℃、表面水温28℃などと暖かくても、メバチマグロたちが好んで泳いでいる水深100m~200m付近では水温10℃ちょっと。 様々な洋上ポイントで科学データを蓄積していきます。

昔の船頭様はすべてのデータを頭にインプットして大漁する。これからの漁業者は電子データ(ビッグデータ)を駆使して魚を獲る。科学的漁業(スマート漁業)の時代です。

温暖化とか異常気象とかこれまでの常識が通用しない今の時代、その都度変化に対応しながら魚を計画的に獲る技術を生徒たちは身につけます。

海洋生産科2年生と専攻科1年生、出航は9月13日(火)の予定です。

 

各部大会間近です

秋は新人戦の季節。太鼓部は年に一度の郷土芸能発表会。放課後ぐるりと歩いてみると、どの部も練習に熱が入っていました。

ボクシング部一年生。大会規定でこれまで試合に出られませんでした。新人戦がデビュー戦。選手も顧問の先生も連日汗びっしょりで練習に励んでいます。

柔道部、昨年度は3人制で優勝。人数は少ないのですが、一人ひとりが自己修練。常に前向きな部員達です。

全国大会常連となっている太鼓部。1年生部員も様になって、迫力アップ。この団結力なら今年も全国狙えるぞ!!

どの部も人数不足が悩みの種ですが、部員たちの連携は本当に素晴らしいです。教室での勉強も大切ですが部活動で得た精神力と、ともに練習した仲間たちは一生の宝物だと思います。がんばれがんばれSUIKO!!

なんておいしい豚汁なんだ!!

食物科2年生、今日は何を作っているのかと調理室を覗きにいってみると。

無心になって大根のかつらむき。声をかけるのもはばかられます。

調理台の上の材料を見ても??? 大根、肉、シメジ、にんじん、ニラ、こんにゃく、キュウリ、みそ・・・

作っていたのは「豚汁」 

そして「大根と牛肉の炒め物」 かつらむきの薄い大根と牛肉、ピーマンの炒め物。醤油味でそれぞれ相性抜群の大根炒めです。

ワカメと蛇腹切りキュウリのつけもの。キュウリには1ミリにも満たない細かい切れ込みがたくさん入って独特の食感と味の染み。ショウガがアクセントでGood!

かつらむきの最中も、このなべが「カタコトカタカタ プシュ プシュ カタカタカタコト」賑やかに湯気を上げています。

炊飯器を使わずに、鍋を使ってガスの直火でご飯を炊いていたのです。(私、自分のキャンプでの度重なる炊飯失敗を思い浮かべながら)「すごいですね、直火で炊いていて失敗しないんですか?」(生徒)「はい、大丈夫です」 (私)「炊き上がりは、やっぱり音と吹き上がりと匂いですか??」 (生徒)「イエ違います、時間と火加減です。」   な~るほど、レシピどおりというやつですな。 (別の生徒の名誉のために、「吹き上がりとかも見てます。たまに失敗しますけど。」って横で言ってました) うっすらお焦げが出来ていて、本当に甘くてふっくら最高においしいご飯が炊き上がっています。

豚汁をよそって。

「校長先生、どうぞ召し上がってください」って。じゃ~ん、感激。

この豚汁、実はとても白いのです。これまで食べたことのない甘みとすごいコク。最初、白味噌?それだけでこんなにコクと甘みが出るのかな・・・?

なんでこんなにおいしいの? 

種明かしは「練りごま」だそうです。たっぷり練りごま(白)入りの豚汁。 私にとっては初体験。 「こんなの食堂で出されたら、一発でとりこになってしまう」皆さんにもぜひ味わって欲しいおいしさです。 作り方は、食物科2年生に聞いてくださいね。

そうそう、配膳してくれた男子生徒に卒業後の進路を聞いてみると「宮古市内で料理人」って答えてくれました。是非このメニューを君の店で出してください。私は常連第1号だ。

 

PTA全国大会2日目

PTA全国大会2日目、今日も午前中リモート参加。記念講演ではファミリーマート澤田顧問のお話を拝聴しました。

若くして事故で父親を亡くし、喪主を務めた氏は田舎の1教員であった父親がものすごく多くの人から感謝されていたことを知り、人生の転機になりました。 「死んだときに人間の価値がわかる」「人のために尽くす」「現場を最重視して理解する」「強い者・賢い者が生き残るのではなく、変化する者が生き残る(ダーウィン)」等々、生徒に伝えたいこと、親にわかって欲しいこと、教師として見習いたいことがとてもたくさんありました。

コロナ禍でも参集とリモート併用で開催した石川県PTA連合会の皆様、ありがとうございました。来年は宮城県仙台市で開催です。

終わってみて、早速今日から、さらに頑張る気持ちになりました。自分の利益のためでなく、少しでも人に感謝される人になれますように。

宮古トラウトサーモンでした

昨日、おいしいおいしいと食べた「鮭のムニエル」  脂がすごくのっていて、もちろん昔の養殖魚のような独特の臭みなんか全く無く、皮はパリッと身はほくほくした食感。

はは~んと頭に浮かんだのは「ノルウェーサーモン」 昨日のブログでも「ノルウェーサーモン?(間違ってたらごめんなさい)」などと書いたものの、帰りの車を運転中「待てよ、もしかしたら高級な宮古トラウトサーモンかも!」と気になり始め、今日担当の先生に確認しました。 結果、何と宮古が全国に誇る「宮古トラウトサーモン」でした。宮古にいながら、宮古が力を入れているのを知っていながら、水産高校にいながら、間違えた自分にショック。

チリよりもノルウェーよりも、サーモンは宮古!  今度から間違えないように、もっとどんどん宮古トラウトサーモンを食べまくることを宣言します!! 

PTA全国大会はリモートで

今年のPTA全国大会は今日と明日、石川県金沢市で開催。 コロナでなければPTA会長と一緒に会場参加して全国のお話を聞いて、金沢の街を見学するのですが、残念ながら今年はリモートでの参加になりました。

PC画面ではじまりはじまり。

会場の「いしかわ総合スポーツセンター」から中継です。

手話通訳もついて、開会行事。

見てのとおり、会場は2階席まで埋まっています。 相当数の人がリモート参加になっていてもこの人数が参集。

本来ならすごく大きなイベントです。

今日の基調講演は「新時代の進路選択(正解のない時代に、どう未来を選択していくか)」です。今の高校生がこれから生きていく社会は私たちが生きてきた社会とは明らかに違ってきています。

私たちは、自分の通ってきた道を「正解」とするのではなく、今の世界、これからの世界を理解して子どもと関わり合っていかなくてはなりません。

考えて決断するのは生徒です。私たち親と教員はアシストです。精一杯状況を理解して、子どもたちを信じて成長を応援しましょう。

 

 

久しぶりの集給(集団給食)は鮭のムニエル!

今日は私が楽しみにしている集給(集団給食実習)の日。「大量のお料理」を、「同じ高品質」で、「限られた時間内」に作る実習で、すべての職員が検食します。 今日の調理担当は食物科2年生。 2年生になって4月にスタートした集団給食実習も約5ヶ月たった今では素晴らしい仕上がりだと思います。 今日のメニューは「鮭のムニエル」「シメジとほうれん草のソテー」「鶏肉とナスの炒め物」「オクラとトマトとキュウリの酢の物」「かぶのつけもの」「メロン」。 お弁当でいただきました。

でっかい鮭の切り身を使ったムニエル。脂がたっぷりのった鮭からすると「ノルウェーサーモン?(間違ってたらごめんなさい)」ムニエルになった皮から判別するのは厳しい! 

ナスの炒め物は豆板醤もきいていて最高。オクラネバネバ酢の物ワカメ入りもいかにも健康になれそう。

検食ということで心を鬼にして注文をつけるとしたら、鮭の脂がすごかったので、もう少し振り塩を増やしてくれるといいかも(またはしょうゆかな)。塩分控えろってお医者様にいつも言われているのですが・・・

とにかく、おいしゅうございました。次の集給も楽しみです。 ごちそうさま、2年生の成長に期待!!

春巻きと中華風茶碗蒸し

食品製造実習室から調理室に回ってみると、こちらは食物科3年生の実習中。今日は「春巻き」と「中華風茶碗蒸し」を作りました。

 

まずは、できあがりをお見せしましょう。茶碗蒸しはたくさん作ったので、生徒はひとりで2つ食べました。

難しかったところを聞いてみると、「柔らかすぎず、堅すぎず、泡がプツプツ出ないようにするのが難しかったです」「でも、うまくできました」うむうむ、ぷるんぷるんでおいしそうでした。

春巻き用タケノコの千切りをしている生徒の奥では茶碗蒸しの準備が進んでいます。

こちらは、春巻き用豚肉カット。

茶碗蒸しは、しっかりホイルでフタをして「蒸し器」で蒸すか「お鍋」で蒸すか、生徒が選択して調理です。

春巻きの包み方。なかなか簡単にはいきません。こうしてだんだん覚えていきます。

油の温度良好! こんがりきつね色になるまで目を離しません。 見た目と音と箸に伝わる振動が決め手でしたね。

(私)「茶碗蒸しに入れるカイワレたくさん準備しましたね」「さっき、隣の班に教えてもらいました」 (生徒)「校長先生、カイワレじゃありません。これは付け合わせサラダの豆苗です」  大根の苗と豆の苗、区別がつかなかった私でした。

(私)「これは何を作っているんですか?」 (生徒)「キミズ」です。 (私)「えっ?」 (生徒)もう一回「キミズを作っているんです」 (私)・・・・

卵の黄身と酢、味噌、砂糖で付け合わせサラダ用のソースを作っていたのです。 しっかり教えていただきました。 キミズ、初めて聞いた言葉でした。

 

完成した「黄身酢」 ちょっと味見させていただくと、まろやかで酸っぱくて味噌味、おいしゅうございました。

茶碗蒸しは、この先、食物調理技術検定1級の検定品目となっているそうです。まだまだ、練習が続きます。

それにしても、今日もおいしそうな実習が展開していました。

 

ちょっとだけ教えちゃいます

午前中、食品製造実習室に行ってみると3年生の生徒たちが缶詰を作っているようですが、いつもと様子が違います。

缶詰コンテストに出す試作品を研究しているところでした。生徒の発表前にブログで全部出すわけにはいかないので、今日はちょっとだけ教えちゃいます。

「まだ薄い、もっとだ」 「エッ、もっと?」 みんなで調味しています。封入してから高温殺菌調理するので、缶詰を開けたときに殺菌前の味がそのまま出るとは限りません。食物科の調理と大きく違うところです。

主原料は白身魚のフレークです。 宮古でたくさん水揚げされるおなかのでっぷりとした白身魚とだけ教えましょう。

各種調味料で今までに無い味を目指しています。今回は高級缶詰を意識して作っています。

秘密の手作り調味オイル。これが今回の味の決め手! 味付けの後、オリーブオイルをフタの1センチ下まで満たします。

白身魚フレークのオリーブオイル漬け。単純な味ではありません。相当うんまいのです。

真空巻き締め機に投入。

今日の試作品は3缶

レトルト殺菌釜で仕上げ、この先、ラベルデザインも重要です。

さあ、どんな缶詰に仕上がっていくのか。研究班に乞うご期待!!!

 

 

 

今日の食物科農場

食物科SDGs農場。調理残さでつくったたい肥を使った農場ではミニトマトと枝豆が育っています。う〜ん、実のところなかなかスーパーで売っている商品のように立派には育っていないようです。たい肥の量や肥料成分の再検討など来年に向けた課題も見えてきました。わかっているつもりでも、作物が育つサイクルは年に1回だけ、今年のやり直しはできません。農業のむつかしさを身をもって理解できました。これを体験できた生徒の皆さんは、きっと今まで以上に素材を大切にして素材に感謝して調理に取り組むことでしょう。

授業も終わった放課後の作業、汗をかきかき草むしり。雑草ってなんでこんなに強いんでしょうね。

汗をかいた後のかき氷は最高のおいしさ!素晴らしいチームワークで研究は進んでいます。

 

 

英検IBA

2年生、今日の6校時は両クラスとも「英検IBA」  英語では「読む」「書く」「聞く」「話す」力を身に着けることが大切です。この検定ではそれぞれの力について自分の技術力がどのくらいか、どの分野が強くてどの分野が弱いか、国際基準の英語力でいえばどのくらいか、などが分かります。合格か不合格かではなく今の自分の力を確かめ、これからの個々の目標を設定するための力試しです。

英語の得意な人も苦手な人もみんな真剣に取り組みました。

海洋生産科、英語力を高めたらりあす丸でハワイに行ったとき3倍ハワイを楽しめますよ!

食物科、外国人観光客はこれからもますます増加します。あなたの作った料理を説明したり、美味しい料理を説明したり、日本の人だけじゃなく、あなたの料理と英語を使ったおもてなしで世界の人を笑顔にしましょう。

京都清水寺参道のお土産屋のお母さん、奈良もちいどの商店街のお好み焼き屋のお姉さんも、東京有楽町の居酒屋のお父さんも、ブロークンな英語で気さくに楽しくおもてなししています。ペラペラじゃなくてもいい、気持ちを伝える英語力をますます高めてください。がんばれ〜!!

 

1.8気圧115℃と「しつけてます」

ザァーザァー雨が降り続いた午前中、校内を歩いてみると食品実習場では海洋生産科2年生が缶詰づくり、被服室では食物科3年生がハーフパンツづくりの実習中。どちらを見学しても私にとっては興味津々、生徒たちが優しく教えてくれました。

私が行ったときには作業も終盤。せっせと真空巻き締め機に投入中。

今日はサバの水煮です。原料は5ケース75キロ、できあがりは48缶入り6箱予定。

相変わらずの最高級のサバ! できあがりが楽しみです。

レトルト殺菌釜に投入。

スイッチオン

1.8気圧115℃、プシュッ、プシュッと高温蒸気の音のする中95分間の殺菌です。

殺菌と言っても、生のサバに熱が通るのもこのときです。そして、3ヶ月くらい後がサバの身にしっかり調味液がしみこんで食べ頃です。 個人的には、味がしみこむ前のできたてを食べるのが私は好きです。

さて、被服室では生徒たちが一生懸命ミシンがけ中。

一見、何を作っているのかわかりません。聞いてみたら「ハーフパンツを作っています」。

な~るほど、夏休み前に見学したときに型紙を布に印付け(チャコペンがけ)していたあれですな。

あれ?(私)「どうしてあなたたちはミシンを使わないの?」 (生徒)「しつけしています」

(私)「へっ?」「しつけ?」 (生徒)「仮縫いのことをしつけって言うんです」「ミシンで縫うときにずれないようにまち針で止めてから仮縫いしてるんです」

な~るほど、しつけが大切なのですね、ハーフパンツも人間も。

食品製造実習室と被服室、まるでカラーが違いますが生徒の皆さん、楽しそうにやっていました。

わたしも参加したくなる実習でした。

 

 

 

今日からまた頑張ってます

今日は始業式。久しぶりに全校生徒がそろいました。朝から賑やかな声が飛び交い、いつもの活気が戻った学校はやっぱりいいなとうれしくなりました。職員室も課題の提出や進路書類を持ってくる生徒で賑わっていました。

始業式「夏休み中も、中学生体験入学でのお世話、ウクライナの平和を祈るコンサート、みやこ未来議会、各部活動、社会体験アルバイト、そして進路活動、みんなよく頑張りました。今日からまた気持ちを切り替えて頑張りましょう!」

そして放課後は、部活動。

昨年度の始業式はコロナ対策で「放送による始業式」、そして部活動の大会もほぼ中止という状況でした。

今年の夏休みは、7月に始まったコロナ第7波で感染急拡大という厳しい状況でしたが「しっかりと対策をとって、できる限りの活動をする」という方針で部活動も各種大会も実施されました。

そして、今日からの学校生活も万全の対策をとりながらできる限り通常の形に戻して行っていきます。

高校生活は3年間のみ。「WITHコロナ」の時代をしっかりと生き抜くために頑張りましょう。

 

 

 

夏休みも今日まで

夏休みも今日でおしまい。3年連続コロナ禍での長期休業。「コロナ禍でも万全の対策をとって充実した毎日を送ろう」と生徒を送り出したものの、どうだったのでしょうか。部活動や各種大会は概ね実施されたものの感染予防を徹底しながらとなると様々なことが制約されたと思います。そんな中で、どのように過ごしたのか聞いてみるのが楽しみです。各ホームルームは生徒を迎え入れる準備が整って明日を待っています。

ピッカピカの1年生HR。

教卓前に、3人分くっつけて配置されているのは・・・なぜ? 2年生。

金魚も待ってる2海生。 水槽の水も澄んでます。

お盆直前までほぼ全員登校の3年生。 黒板には夏休み明けの進路活動スケジュール、机上には返却課題と明日の配布書類が。

テレビやインターネットではコロナにかかることがもはや特別なことではないような錯覚に陥りそうですが、明日からの学校生活は健康第一、気持ちを引き締めて万全の体制でスタートしますよ。みなさん元気にがんばりましょう。

 

 

いわてやまなし

東日本大震災の後、神戸大学イワテヤマナシ研究会からいただいた「いわてやまなし」はすくすく元気に育っています。

普段は校地内の当たり前の景色になってしまっているのですがよくよく見ると小さな実がたくさんぶら下がっていました。

いかにも野生の木の実です。

たくさんの実が成りました。

神戸大学からいただいたときは胸くらいの高さのひょろっとした2本の苗。校舎の横ですくすく元気に育っています。10年でこの高さ、まだまだ大きくなるようです。

春の様子。毎年、満開の花を咲かせます。

津波被害を受けたときには、本校校庭は一面ヘドロだらけ。ヘドロを除去したあとに2本のヤマナシを植えました。

小さくて堅い実は消しゴムくらいの大きさです。

この梨は古くから北上山系に自生し、飢饉の際には食糧として命をつなぐ貴重な果物だったそうです。ところが今では品種改良でおいしい梨が出回るため、多くは伐採されてしまい2007年には環境省絶滅危惧種ⅠAに指定されるほどに貴重なものになっています。宮沢賢治の作品「やまなし」にも出ているように昔はどこにでもある一般的だったこのヤマナシを絶滅しないように守ろうと立ち上がったのが神戸大学。本校に貴重な苗をくださいました。

 味見してみると、ジューシーで酸味とやや渋みがある野性的な味。なるほど、宮沢賢治の「やまなし」でも子どものカニが川に落ちてきたいい香りのするヤマナシの実をすぐに食べようとしたときにお父さんカニが引き留めて「あと2日もすると川底に沈んでお酒になる」って言ってます。 待たない私が悪かった? 今度はもっと熟したのを食べてみます。

 大切にしています。いわてやまなし。神戸大学さんありがとう。

 

 

今日も香りに誘われて

お昼を過ぎると進路活動や部活動の生徒たちも帰宅して夏休みらしい静けさにつつまれた校舎内。ぶらり歩いているとなんだか調理室の方から甘いいい香りが・・・・

正体はこれ。ベーコンパン、蜂蜜バターパン、キャラメルパン、しろぱん。

夏休み明けの1年生パン作り実習に向けて担当の先生が試作品を開発していました。

久しぶりに晴れ渡った宮古の気温は32度。エアコンのない調理室は熱気ムンムン。

「このくらい暑いと、発酵が良く進んでいいんですよ!!」「室温で発酵しますから」って、素晴らしいプラス思考。

1年生の皆さん、夏休み明けにはおいしいパン作りが待っていますよ!

 

今日も3年生は進路活動

太鼓部の音が遠くに響く中、今日も入れ替わり立ち替わり職員室に3年生の姿が。職場見学を終えた生徒たちが報告に来たり、小論文の添削を求めたり。連日、3年生の教室は賑わっています。

○○さんが担任と面談中。私はその次。

職場見学を終えて、いよいよ履歴書の志望動機も仕上げに入ります。

本日のスケジュール。

清書の前に、まずは練習用履歴書にひととおり書いてみます。

ねえねえ、ここってどんな風に書いてる?

進路先は違っても、ドキドキの気持ちは一緒です。相談しながら一生懸命取り組んでいます。

就職も進学も応募書類が整ったら次は面接練習です。

まだまだ気が抜けない3年生。それぞれの未来に向けて連日よく頑張っています。応援してます!

 

 

ウクライナの平和を祈って

今日は宮古市民文化会館で「ピースコンサートinみやこ〜ウクライナの平和を祈って〜」が開催されました。

大震災の復興支援で始まった青山学院大学の皆さんとの交流。コロナによる2年間の中止を乗り越えて今年は3年ぶりに開催されました。今回は、ウクライナの平和を祈ってのチャリティージャズコンサートです。

山本市長のごあいさつに続いて最初の演奏は本校太鼓部! 開幕を見事に演じました。

文化会館大ホールでの演奏を終えてニッコリの太鼓部メンバー。

1曲目は「翔洋」

そして「潮騒」迫力の音色が会場中に響きます。

「みんなでドラムサークル」 

舞台には本校太鼓部と青山学院大学の皆さん。会場の観客にも様々な打楽器が手渡されて、みんなが一体になって打楽器を楽しみました。

飯田さつき&保坂修平オンステージ  プロの ジャズシンガーとジャズピアニスト

のびやかで迫力のあるボーカルと引き込まれるピアノ演奏。 文字に表せない、こころから感動したコンサートでした。

入場料は無料。チャリティーバザー収益金と募金はYMCAをとおしてウクライナ避難者を支援します。

平和な日本にいながら私たちにできること。会場の皆さんの思いはみんな一緒だったと思います。

コンサートを企画運営されたチーム青山、宮古市・宮古市教育委員会のみなさま、本当にありがとうございました。

 

 

検定お弁当作り

食物科2年生、夏休み中ではありますが、いよいよ今日は食物調理技術検定2級本番。朝から検定員をお迎えして緊張の中調理検定が進みました。

説明を聞く姿も真剣です。

何回も練習を繰り返してきた検定テーマのお弁当作り。腕には受験番号が。

今回のテーマは「17歳高校生男子のお弁当」主菜、副菜、カロリー、彩り・・・・・menuを考えるのも自分です。

与えられた材料の中から食材を選びグラム数や調理方法まで自分で決めました。

検定員がメニューを確認。メニュー作りに与えられた時間は30分。

配置、一品ずつの大きさ、お弁当箱に詰めるのも緊張です。

調理に許される時間は50分以内。洗い物、台ふきまで終えたら「ハイッ、できました」の報告。

共通の食材を使いながら、仕上がりは一人一人違います。検定ということもあって、遊びごごろなしの「真剣弁当」

微妙な違いはメインの肉の調理法や、卵焼きの具材でしょうか。肉、肉、肉じゃなくて野菜や果物までバランスよく入っています。

クラス全員の検定を終えて、最後は検定員にお礼のご挨拶。

礼に始まり礼に終わる。調理人の心構えも立派なものです。

さあ、検定結果はどうでしょうか。2食物の皆さん、本当によく頑張りました。

 

 

 

 

 

3年生の教室では

夏休み4日目。今日も開け放った校長室のドアの前で立ち止まって元気に挨拶をしていく3年生。どんなことをしているのかと教室をのぞきに行ってみると。

グループになって話し合っているのは食物科進学チーム。「あなたは何をしに大学・短大・専門学校に行くんですか?」「その先にどんな人生をつくりあげていきたいのですか?」志望先は決めていても急に担任に質問されるととっさに答えるのはなかなか難しいものです。人の考え方を聞きながら自分自身の考えを整理する。

合格が目標ではなく、合格は人生の通過点。進学するための意識を改めてしっかり確認している皆さんでした。

就職希望者は履歴書書きの練習中。資格や部活動実績、自分の良さ魅力を確認し、志望する会社等に対して如何に自分が貢献できるかをPRします。恥ずかしがって遠慮していてはいけません。自信を持ってPR!

こちら海洋生産科。今日はアーク溶接の講習会とかぶっているので人数が少ないのですがみんな熱心に取り組んでいます。作文・小論文練習と履歴書書きに集中です。

夏休みが明けたらあっという間に就職試験や入試です。しっかりとゆとりをもって準備が出来るのはこの夏休みのみ。

生徒も担任も進路実現に向けて着々と準備中。この分なら進路目標達成間違いなし!

がんばれ3年生。

 

ようこそ水産高校へ!

今日は中学生1日体験入学。この日のために準備してきた本校生徒と先生方、朝からたくさんの初々しい中学生をお迎えしました。

受付を済ませたら第1体育館で生徒会執行部による学校案内、スクリーンには海洋生産科・食物科の実習風景などが映し出されました。

生徒会の学校紹介の後は希望の科に分かれて実習体験です。

海洋生産科資源増殖実習の体験ではホタテ貝の解剖をしました。「ホタテ貝のここら辺には必ず隙間があります、ここにへらを突き刺して・・・・」まずは貝を開くところから悪戦苦闘です。生きている貝を開くのは簡単なようで難しいのです。

食品製造実習体験は人気の「サバ缶詰」作りです。ヘッドカットの後は内臓を取り出し、血合いを洗って・・・・・

まさに、本校生徒が行うのと同じ内容を体験です。

内臓除去、洗浄、輪切り、缶入れ、調味液、真空巻き締め機、洗缶機、殺菌釜準備  ここまでの流れをすべて体験しました。

資源増殖、食品製造の体験が終わったら学校バスで藤原ふ頭に移動して実習船「海翔」に乗船です。

食物科でのバラン切り体験。今日は基本的な「せきしょ」つくりに挑戦しました。

バランはお弁当やお寿司の食材を仕切ったり、食材の上の乗せて飾りに使うものです。仕切り用のバランを「せきしょ」と呼びます。

調理体験はキュウリの半月切りです。食物科の先輩が優しく指導しました。

卵焼きのデモンストレーション。先輩もいつになく緊張でした。このほかに果物の飾り切りもデモしました。

さあ、参加した中学生の皆さん。水産高校はいかがでしたか?

この楽しさをしっかり感じてもらって、来春、水高で一緒に勉強することを心から待ってます!!

 

 

 

 

太鼓部今日もがんばってます

夏休み初日。今日は朝から先生方の研修会。そこに聞こえてくる太鼓部の音がいつもより迫力があるような・・・

研修の合間に見に行ってみると、な~るほど。体育館から外に出て、風通しの良い場所で練習していました。

熱中症に気をつけて、コロナ感染症に気をつけて、今日もがんばる太鼓部でした。

豪華客船飛鳥Ⅱ宮古入港

今朝は6時過ぎから普段は聞き慣れない迫力のある霧笛が宮古の街中に響いていました。 豪華客船飛鳥Ⅱが宮古湾付近を航行している証拠です。

出勤前のひととき、藤原ふ頭に見学に行きました。

タグボート2隻に付き添われて藤原ふ頭防波堤をかわしました。

超スローで岸壁に接近します。岸壁では舫いロープをとる港湾作業の方が待っています。

 

かっこいい正面顔

歓迎の音楽が鳴り響き、大漁旗が振られています。

いよいよ近づいてきました。

が、時は07:30 ここでわたくしタイムアップ。岸壁を離れて学校に向かいました。

日本郵船所有の豪華客船飛鳥Ⅱ 全長241m 総トン数50441トン  カッコイイです。

子どもの頃に飛行機を見てカッコイイと思うとパイロットに憧れます。同じように、子どもの頃にこんな豪華客船を見ると船長に憧れます。

 この船を見た宮古の子どもたちが海の世界、船の世界に興味を持って水産の町宮古を盛り上げる力になることを夢見ます。

 見るだけじゃなく、乗客としてクルーズに参加できたらもっと最高なんですよね!

 

 

 

 

明日から夏休み

今日は夏季休業前終業式でした。

「3年生は高校3年間、2年生は中3から、1年生は中2から、ずっとコロナ禍での夏休みです。第7波が猛威を振るう中ではありますが、万全の対策をして中身の濃い充実した夏休みを過ごしてください。

世界に目を向けるとウクライナでは戦争が続き毎日何百人もの人が、また、コロナ感染症や持病の悪化で命を落とす人、生きたくても生きられなかった人がたくさんいます。

私たちは今生きていることに感謝し、自分の周りにいる人を大切にして明日からの休みを充実したものにしてください。」などと話しました。

真剣な面持ちで、しっかりと私を見て皆さん聞いてくれました。一人ひとりが自分を大切に、家族や友人のことを大切に考えてくれていると感じ、気持ちが熱くなりました。

事故無く、怪我無く、コロナ無く、大切な夏休みをしっかり元気に過ごすのだぞ。

みやこの高校生 議員になる

今日は「みやこ未来議会2022第1回オリエンテーション」におじゃましました。

宮古管内各高校の有志が集まって高校生議員として宮古の課題を洗い出し、未来について考えます。宮古青年会議所の皆さんのアシストを受けながら4回のオリエンテーションをとおして皆で話しあいを進め、11月には市議会議場で市長はじめ宮古市各部課の皆さんに提言し、質問をぶつけます。単なる体験ではなく、宮古市が高校生を議員として本当の市議会をひらいてくださるという企画です。さあ、今日が第1回オリエンテーション、これからどんな未来を高校生たちは主張するのか!

陸中宮古青年会議所、宮古市長、宮古市議会議長からの委嘱をうけ、議員バッジを受け取りました。本校からは4名の新人議員が誕生! 宮古高校、宮古商工、の皆さんも一緒です。

「言葉を使わずに、ここにいるみんなが誕生日順に並んでみましょう」・・・緊張する高校生議員たち、このゲームで少し打ちとけました。

まずは、班に分かれてチーム名決めから。

青年会議所のお兄さんが中に入って最初は進めてくれました。チーム名が決まったらだんだんと、宮古の課題や夢について話を進めていきます。

宮古市長の講話「宮古創生~持続可能なまちの実現へ、共に~」高校生による取組、宮古市の紹介、エネルギー対策、震災復興の現状、子育て支援等々1時間以上にわたりすごく近い距離感で市長から高校生たちに熱く語られました。

集合写真! 今日からこのメンバーでがんばります。

この議会は今年で3回目(3年目)、先輩水産高校議員は、第1回で「内陸から水産を勉強に来る下宿生に支援を」第2回では「駅前駐輪場が暗くて見通しが悪いので改善を」と提言、 宮古市はすぐに対応してくださり「下宿生に月1万5千円の補助金を給付」、「街路樹を剪定して明るさを確保」が実現しました。

今年の水高議員さん、そして各校議員さん、どんな提言が飛び出すか。高校生の若くて柔軟な発想に期待です。いまから11月の本議会がとても楽しみです。

高校生に負けないように私たち大人もがんばらねば。

 

 

学校・地域魅力化推進委員会開催

「学校を元気にして地域を魅力化!」「地域を魅力化して学校を元気に!」水産高校は地域とともに発展することを目指しています。 これからの時代にどんな生徒を育てていくべきなのか? これからの時代を切り拓いていく子どもたちにはどんな力が必要なのか。 立場も年齢も異なる15名の魅力化推進委員の皆様と本校職員で昨日熱い話しあいがもたれました。

「これまでは学校が計画を作成し、地域にお願いしてたくさんの連携事業を進めてきました」「これからは、計画の段階から皆様の意見を聞いて一緒になって生徒を育てていきたいんです!」By私

「公開授業とかで大人と関わるってことが大切だと思います」「1年生のうちから探求活動をぜひ」By委員

「現在の連携事業としては・・・・」By海洋生産科長

「原点に返ることを大切に」「宮古市からももっと発信を」「水産・食物にこだわらない専門外の連携も大切」「水高は持ちネタが多い。受験英語じゃないフランクな英語力で友人を広げる能力をつけるべきだ。」「大学進学も大切だ」「調理士だけじゃない製菓衛生士の免許なども魅力になる」「インターンシップに来た生徒たちが素晴らしかった。あんな子をたくさん育てよう」・・・・・

発言はとどまることなく、終了予定の時間を簡単に迎えてしまいました。本当に皆さんの熱い思いが伝わり、力づけられました。

今回の集まりは第1回。引き続き皆様のご意見をいただきながら地域と共に「生徒良し」「保護者先生良し」「地域良し」の「おもろい(=魅力的な)学校」づくりに全力を尽くします!!

 

今度のサバはいいの使ってますよ!

「今度のサバはいいの使ってますよ」と食品製造担当の先生から聞きつけ、早速実習場に見に行きました。

調理台に乗っているのは正に丸々と太ったあぶらののったでかいサバ! これを缶詰に・・・・

普通は、焼き魚や煮物にして直接食卓に上るような立派なサバ。通常の缶詰向きのやせたサバとはものが違います。

脂で手をギルギルにしながら頭を落として内臓を抜く生徒たち。

「大変そうですね」と聞いてみたら「全然平気です!」と返ってきました。立派立派。

鮮魚カッター(自動輪切りマシン)で均一長さのブロックにしたら次は缶に詰めます。

太ったサバがキュウキュウに入ります。

 

秘伝の水煮用調味ダレ。 レシピどおりで調合しています。 これが水高味の缶詰を生み出します。

肉がひたひたにつかるくらいで、フタを閉めたとき少し空間が出来るように。

完成後の打検(打検棒で缶詰をたたいて音と手に伝わる感触で製品の真空度を検査します)のときに空間がないと正しい検査が出来ないからだそうです。

真空だと腐敗菌が繁殖しませんが、小さな穴や隙間から空気が缶の中に入ってしまうと腐ってしまいます。

(個人的には、10年以上流しの下にほったらかしにしていた缶詰が錆びて隙間が出来たらしく、細菌によるガス膨張で夏の暑い日に破裂してしまった経験があります。飛び散った腐敗汁は壮絶な匂いをまき散らしてしまい、涙しながら片付けました。ちなみに、賞味期限は3年としていますが、保管状態が良く、真空状態が保たれていれば10年たっても腐りません。)

調味液を入れたら、真空巻き締め機に投入。自動でフタが乗っかり、真空状態にして缶の縁をがっちり捲き閉めます。

巻き締め機から出てきた缶詰は、コロコロ転がって自動洗缶機へ。広さの関係で直線ラインで機械をおけない本校では、折り返し点に担当生徒が入って、手動で洗缶機に投入。

洗缶機を出てきたら次は高温高圧殺菌。

この機械で約90分間の殺菌です。

今年度の製品を校長室に届けてくれました。

こんな感じで商品になります。

利潤追求でないからこそできる低価格でおいしい缶詰。

卵かけご飯とサバの味噌煮缶 独身時代も今も大大大好きです!

 

マーボー豆腐のち冷やしおしるこ

今日は食物科3年生による集団給食実習日。

メインは麻婆豆腐でした。挽肉たっぷりで香辛料がビリリ(ピリリ以上)と効いていて、とてもおいしかったです。

「桜エビとキュウリの和え物」は彩りも良く「ゴーヤチャンプル」も素敵な味付けでした。

強いて、課題を見つけるとしたら(検食ですからね)

麻婆のとろみに、すこーしだけかたまりがまざっていたところでしょうか。熱いうちに大量に作る難しさなんですね。

お昼ご飯に満足し、ちょっと小腹が空いてきた3時過ぎ

「校長先生、冷やしおしるこ作ったのでいかがですか?」とやって来たのは3年生。Goodなタイミング。いただかないわけがありません。すぐさま食べて、おしるこ写真を撮るのを忘れてしまいました。

できばえを聞いたときの様子が上の写真です。当然、バッチリのおいしさでした。

 

 

やる気が出ちゃう授業を目指して!

今日は、3つのクラスで「授業研修会」が開かれました。

学校では先生方が他の先生の授業を参観して、お互いの意見交換により改善点を発見したり自分の授業に取り入れられるところはどんどん取り入れたりしてより魅力的な授業を作っていきます。

授業の出来を判定するのはいつの時代も生徒です。「キラキラした目で食いついてくるのか」「だりぃ~って顔で耐えているのか」生徒が良い授業のバロメーター。生徒が「やる気が出ちゃう授業」を目指して先生方は今日も頑張っています。

 

海洋生産科1年生 「水産海洋基礎」 今日は海洋環境の保全についての勉強です。スタートからりあす丸でのマグロ操業動画に生徒は興味津々、続いての画像は混獲されるアカマンボウを解体したときにおなかから出てきた「外国語が印刷されたパンの袋」。アカマンボウが誤って食べたものです。生徒たちが海洋プラスチック汚染を身近に捉えたなかで授業は進んでいきました。

さて、こちらは海洋生産科2年生の「航海・計器」  今日は磁気コンパス・ジャイロコンパスの勉強です。

海技士の免許取得に直結するこの科目。難しい内容がたくさんあるのですが、単に海技試験合格を目指して暗記するだけではなく、体を使い、パソコン・テレビモニターを使い、航海での状況をイメージしながら生徒が興味を持てる授業が進んでいきました。

食物科2年生は国語総合。今日の授業は古文「徒然草」です。古文というと外国語と同じくらいに「意味不明~っ」ってなる生徒が多いのですが徒然草が書かれた背景や場所を書画カメラ(電子OHP)をつかいながら紹介。「なぁるほど、鎌倉時代の作家ってこんな気分で作品書いてたんだ」と生徒が鎌倉時代の文人と古文を身近に感じた授業でした。

最近、わたくしは授業はないのですが集会などのお話で「生徒がキラキラとこっちを見てくれているのかどうか」・・・いつも気にしながら話します、そしていまだに反省の連続です。

おもろい学校(魅力的な学校)は授業も部活動も生徒がキラキラしている学校です。生徒も先生もみんな、今日も一日頑張りました。

 

 

 

 

 

 

カッターレース大会

今日は待ちに待った宮古港カッターレース大会本番です。この日のために放課後も練習してきた1年生チーム。持てる力を存分に発揮しました。

出艇まえのアトラクションは本校太鼓部、盛大に盛り上がりました。洋上では消防艇からの放水も!

ガスのかかった宮古港に太鼓の音が響き渡ります。

さあ、いよいよ第4レース、1年生チーム出艇準備!!

あれっ、これどうすんだっけ。ライジャケ着用もやや緊張。

乗船終了。補助艇にひかれてスタートブイへ。

各艇、スタート地点につきました。一緒にレースするのはアームストロング(合同庁舎チーム)、おなごぶり(市民チーム)です。

よーい、バンッ!! 一斉にスタートします。 スタートダッシュ「いちっ、にっ、さんっ」「いちっ、にっ、さんっ」

320mの折り返し地点で回頭、トップは水高かおなごぶりか?接戦です。

ごお〜るっ。1年生4分50秒、おなごぶり4分53秒、アームストロング5分22秒  

なんと、初出場の1年生 第4レースを1位でゴール!! 素晴らしい漕ぎっぷりでした。

今年は14チームの出場でした。各チーム予選で2レース漕いでタイムレース。決勝進出は3チームのみ。

本校一年生チームは第7レースで本日2回目の出艇。タイムは4分43秒。疲れを微塵も見せず1レース目よりもタイムを縮めたものの残念ながら決勝には残れませんでした。決勝に残ったのは「宮古消防署」「オール鍬ケ崎」「市役所」、どこもさすがの強豪チーム。

そして優勝は「宮古消防署」チーム、4分07秒。昨年に続き2連覇!! 1秒差で2位は「オール鍬ケ崎」 3位は「市役所」。

本校1年生チーム、2レースを終えた後本部席に来て「校長先生、僕たち絶対来年も出たいっす」「決勝タイムは何秒ですか?」・・・「うぇー、早いっ」「でも、負けないっす」

本気で優勝を目指して練習してきた1年生。初めての挑戦で5分の壁を悠々破ったあなたたちは本物だ!

来年の優勝を心から応援します!!   打倒、消防署チーム!!  来年は水高2年生チームが優勝だ。

 

 

みやこハーバーラジオから参りました

みやこハーバーラジオから参りました○○と申します。本日は取材のお願いに参りました。

校長室にやってきたのは本校2年生の2人。インターンシップで昨日と今日の2日間ハーバーラジオさんで番組制作の勉強をしていたのです。

番組内容や時間配分を自分たちで考えて番組を作りました。

作った番組は「宮古水産高校紹介(13分番組)」 今日は、本校生徒会担当の先生にインタビューに来ました。

担当の先生にインタビューする前に、校長に挨拶をする。業界人としてのマナーも学んでいます。

なんと、ハーバーラジオさんにインターンシップ生としての名刺まで作っていただき、名刺交換の作法まで教わっていました。

私とのお話はほどほどに、次は応接室でのインタビューが待っています。

「水高祭の特色を教えてください。」「コロナが収まったらどんな水高祭がしたいですか?」録音マイクを向けてインタビューが繰り広げられました。インタビューをしたのがお昼前、そして、17:15から放送本番。

 本当のエフエム放送で話させていただきました。「ただいまから宮古水産高校を紹介します。私、宮古水産高校2年の・・・・」

始まりと終わりは「校歌」、学校紹介やインタビューの様子を流すときのBGMには静かに応援歌「捲いた錨よ(私、この曲大好きです)」。

きっと、たくさんの人がほっこりした気分で番組を聞いてくださったと思います。

 インターンシップは2年生全員が体験しました。ハーバーラジオさん以外にも「宮古ひかりこども園」「浄土ヶ浜パークホテル」「丸友しまか」「市立図書館」「県立水産科学館」「ホーマック」「共和水産」「肉の横沢」「産直いちば」「丼の店おいかわ」、それぞれすべての事業所で素晴らしい体験をさせていただきました。

ご協力くださいました皆様、本当にありがとうございました。

 

 

 

 

 

ボディー!ボディー!!ボディー!!!

今日も活気のあるボクシング部。

ボスッ ボスッ バシッ

腹筋に力を入れて、相手に打たせる練習です。

見ているこっちも腹に力が入ります。

試合でボディーブローを打たれても耐えられる強い腹筋を作っています。

「腕だけで打たずに、腰を入れて!こうっ!!」指導にも力が入ります。

1年生、10月のデビュー戦に向けて連日頑張っています。

 

1年生真空を実感

食物科1年生、今日の「生活産業基礎」の授業は加工技術の勉強で「真空パック」の作成を体験しました。

本校の海洋生産科の食品実習場には本格的な真空パック機があります。通常は水産加工品を製造するために使いますが今日はその機械を使って食物科の皆さんが真空パック作りを体験しました。

指導するのは普段習っている食物科の先生とは違います。食品製造を専門に教えている水産の先生です。

専用の袋に、各自が準備した内容物を入れました。

さあ、機械に入れましょう。

どんどん圧力が下がります。圧力ゲージを見る目も真剣。

「キャーッ 私のマスコット人形が・・・・」

先生から、事前に「やわらかいものを入れるとぺったんこになって面白いよ」と教えられていた生徒たち。あまりのぺったんこさにびっくり。

せっかくパックした袋から人形さんを救出するため思わず開封してしまいました。真空パワーを実感です。

食品資源コースではこの機械を使って水産加工品として「タラとポム(真鱈とリンゴのイタリアン)」を作っています。冷凍真空パックで湯煎したらすぐに食べられるおいしいイタリアンです。

今日、体験した食物科1年生、今度は海洋生産科食品資源コースで作った製品を使って美味しい料理作りにもチャレンジしてくださいね。

 

人気の小型船舶教習

先ほど宮古湾ヨットハーバーに行ってみると海洋生産科3年生が小型船舶教習をしていました。今日は2艇ある教習艇のうち1艇は防波堤の向こう側の広いところで「蛇行練習」、もう1艇はハーバーの桟橋を使って離着岸練習でした。

本校では、大型船を操船するための「海技士免許」の取得とともに、小型船を操縦するための「小型船舶操縦士免許」を取得できます。将来、国際航海に出たい生徒や大型貨物船に乗りたい生徒は「海技士」を、沿岸でのサッパ船や定置網船で働きたい生徒は「小型船舶操縦士」が必要になります。

やっていて楽しい操船練習は生徒に大人気の実習です。

1度に教習できる生徒は3人まで。生徒は交代しながらハンドルを握ります。

「離岸します」「前よし、後ろよし、右よし、左よし」 「後ろよし、前よし」

自動車の教習所と同じで動作とともに声出しが必須です。

ここまで来れば一安心。予定の位置まで後進を続けます。

離岸が完了したら、すぐに着岸の練習です。「着岸点良し」「発進します。前良し、後ろ良し、右良し、左良し!」

「着岸準備願います」

フック(カギ付き棒)で船体を引き寄せるのはアシスタントの生徒。

教官から「では、クリート留めしてください」と指示が出ると テキパキと岸壁のクリート(係留金具)に舫いロープを結びつけました。手早い作業に感心、感心。

「自分は、子どもの頃から親の船の手伝いをしていたのでだいたい慣れてます」

いやいや、だいたいと言うより、たいしたもんです。自信を持ってください!

梅雨空の下での離着岸実習でした。

 

今日の授業風景

Speaking test の食物科1年生  先生の問いかけに英語で受け答えしています。 私は何を聞かれるのかしら?と見守るクラスメイトもやや緊張でした。

海洋生産科の一年生は「免疫」の勉強。先生を困らせるほどの活発な質問が飛び交う教室でした。

「シーン・・・」とした教室では食物科3年生が

「2次創作」の勉強で、「ももたろう」を自分なりの新しい解釈で執筆中。「新説ももたろう」どんな作品が生まれようとしているのか。完成が楽しみです。

午後から1年生は性教育講話「ハッピーバース講演会」です。助産師の先生からわかりやすく「生」と「性」を学びました。

性教育とは生き方教育 健康や人権にまで及ぶ人としてのあり方教育なのです。

隣の人とジャンケンして「勝った人はもう一人の人をとにかく褒めてください」褒めてもらった人は大きく万歳して「アリガトー」って言ってみましょう。

「アリガトー」があふれる教室で海洋生産科も食物科も男子も女子も「ハッピーバース」を自分ごととして考えられる大人に近づきました。

 

 

高校生のお弁当

いつものようにいい香りに誘われて調理実習室に行ってみました。

が・・・・ いつになくぴりぴりした雰囲気で声をかけるのも気が引ける雰囲気です。少し手が空いた生徒に聞いてみると、「今日は調理検定の練習で時間を計ってやってます」とのこと。

どうりで、先生を見てみるとストップウォッチを持っています。「はいっ できました」(間に合った生徒) 「ハイッ 今50分です。」(先生の声)  本番では調理開始から50分以内にお弁当を完成させることはもちろん調理器具の洗い物からかたづけ、台拭きまですべて終えなくてはなりません。

う~ん おいしそう

これもおいしそう

もちろんこれもおいしそう

もりつけ、見栄え、栄養バランス、カロリー すべて各自で考えたお弁当です。

このあと、みなさん自分のお弁当を喫食です。

使った食材の切れ端もお弁当の横に並べて試験官のチェックを受けます。

本番当日は県内他校の先生方が試験官。生徒の緊張も今日以上になります。

慣れた手つきの卵焼き

マッシュルームのバターソテー  写真ではお伝えできないこの緊張感

時間内に間に合いそうな皆さんはややゆとり

落ち着いた盛り付け作業です

洗って、拭いて、このあと調理台まで拭いたら「ハイッ 先生できました!」と報告

 

プロの料理人になるために「限られた時間内に」「最高の品質のお料理を」「大量に(今回は自分の分だけです)」必須3要素のトレーニングです。

でも、おいしそうなお弁当の数々、食べてみたいなあ。 が本音の見学でした。

 

宮古港カッターレース大会まであと少し

今日の海洋生産科1年生の水産海洋基礎実習は「カッター(12人こぎボート)」です。宮古の夏の風物詩「宮古港カッターレース大会」は7月17日(日)開催。本番まであと1週間と少し。生徒たちの練習にも熱がこもっていました。

低い雲なのかヤマセ(海上からの移流霧)なのか、天気は重いが気分は晴れやか1年生。

「どう。カッターは面白い?」  「はいっ、楽しいです。」「オレたち、早くなったんですよ!」うれしそうに話す1年生でした。

沖出し前のウォームアップ。「いちっにっさんっ」「いちっにっさんっ」号令係のかけ声も様になっていました。

桟橋を離れると、すぐに防波堤の裏に入って見えなくなってしまいました。今日は、ターン(折り返し)の練習をしたそうです。

さあ、本番ではどんなレースを見せてくれるのか。楽しみです。

 

 

りあす丸はDockへ

本日、りあす丸は整備点検のため宮城県塩釜市のDock(造船所)に向けて宮古を出港しました。

船齢(船の年齢)20年、いろんなところにガタが出ますが定期的な整備により安全な実習航海を継続しています。

Dock向けは生徒の漁業実習がないので乗組員数も最小限。でも、専攻科生はDock工事の勉強のためにしっかりと乗船しています。

専攻科生徒ともに乗船して、しっかりアッパーブリッジデッキでカメラを陸に向けているのは・・・・

本校副校長。副校長も一緒にDock向け航海実習(体験)です。

行ってらっしゃいりあす丸。しっかり整備してもらって、リフレッシュして元気に帰ってくるのだぞ!

宮古に戻ってくるのは8月19日(金)の予定です。

 

マリン部にお邪魔しました

ヤマセがうっすらと押し寄せてきて少しむしっとした今日の午後、プールを覗くとマリン部が練習していました。

「○○君面談は?」「4時からです。だからまだまだ泳げます。」「○○君は」「自分は金曜日です!」3者面談は気になるようですが、時間を気にしながらがんばって練習をする部員たちでした。

実は私も水着を準備していて一緒に泳がせてもらいました。

「校長先生、泳げるんですか?」 「もちろんさ!!」

今日から3者面談

今日から3者面談がスタートしました。生徒・保護者・担任で話し合いをします。1期末テストの出来具合、学校での生活の様子、将来のこと、などについて各学年ごとの重みづけで話が進みます。

3年生はもちろん進路の話が中心です。就職希望者にとってはまさに決断の時。昨年度(R3年度)の求人票はこれまでにチェックを済ませました。それを参考にして自分の志望先を概ね絞ったうえで7月1日に解禁された今年度の求人票を待ち構えています。今年度の求人が出たらすかさず職場見学にGo!です。そして、9月16日が就職試験解禁。

進学希望者は、まさに、受験日に向けて努力あるのみ。志望校の試験日に向けて学科試験や小論文、面接試験の対策が進みます。

今回の面談で本人・保護者の意思確認ができたらあとは本番に向けて早め早めの準備あるのみです。

自分の順番が来るまではいつも通りの部活動。面談時間が近づいたら教室にGo!

面談で抜けるのでフルメンバーはそろいません。でも、元気な音はいつもどおりの太鼓部です。

熱中症対策も万全でした。

卒業後すぐに社会人になる人、専門学校や大学を経由して社会人になる人、歩む道順は異なりますが「自分の人生を切り拓くのは自分」という点は同じです。昭和や平成とは明らかに違う、SNSを当たり前に使い、AI(ロボット)が仕事の中にふんだんに入り込んでくるであろう令和の時代を今の生徒たちは生きていきます。

形どおりのことを覚えるだけでなく、それをどう使いこなして自分の道を切り拓いていくのかが求められます。

むつかしく考えすぎる必要はないけれど、新しいことに挑戦する気持ちだけはぜひとも身に着けてほしいと願っています。

 

 

盛岡にて

今日は盛岡に全県の高等学校長が集まりました。高校生が自ら命を絶つという出来事を二度と起こさないこと、また、教員による暴言や体罰を絶対に起こさないための厳重な注意喚起のためです。

人生100年といわれる時代においても高校生活はたったの3年間だけです。たったの3年間ですが、成年の一歩手前の多感な3年間は人生の中ではとてもとても大切な3年間です。

私たちは、生徒一人ひとりと真摯に向き合い、保護者の一人ひとりとわかりあいながらともに子供の成長を支援するという責任の重大さを再認識し、明日からの学校生活を過ごさなくてはと気持ちをひきしめた一日でした。近日中に学校では全職員参加の研修会を行います。

今日は、学校では専門のカウンセラーが来校する日でした。カウンセラー以外にも常日頃から生徒と寄り添い悩みを聞くのは担任であったり、部活動顧問であったり、教科や実習の先生だったりです。生徒とかかわるすべての先生が生徒の表情や話しぶりやしぐさを見守りながら接しています。

それは、ご家庭のお父さんやお母さんがお子さんを見守るのと同じものだと考えています。生徒の笑顔が私たちの一番のエネルギーです。

盛岡バスセンターが大分出来上がっていました。昭和から平成の盛岡の経済発展を支えてきたバスターミナルが生まれ変わろうとしている姿を見て、本校生徒たちが宮古での高校生活を心の糧にしてこれから日本中へ飛び立ち、自分の未来を切り拓いていく姿を想像しました。生徒の皆さんの無限の可能性を力一杯応援します。

 

 

赤飯、お煮しめに1年生が挑戦

今日は、宮古市内と田野畑から「食の匠」をお招きして食物科1年生が郷土料理作りに挑戦しました。

岩手県では、岩手の食文化の発信活動を促進し、地域活性化を促すために、永年培われてきた郷土料理等の優れた技術を有する方を「食の匠」として認定しています。今日はその匠から直接ご指導いただいて生徒たちは岩手の郷土料理を初めて自分の手で作りました。

これが今日のメニューです。お赤飯(おこわ)、お煮しめ、ヨーグルト寒天。

(赤飯の豆が少なく写ってしまいました、豆はたくさん入っています!)

「にんじんはこうむくんだよ。」こうやって基本から匠の技が生徒に伝わります。

「えっ、ゴボウの皮は包丁の背中で剥くんですか!」こう驚く1年生がとても新鮮!

伝統的な焼き豆腐は、串に刺して炭火で焼くので必ず穴が空いています。

実は、今日の豆腐は串焼きでないのを準備したので調理前にあえて穴を開けました。この穴から豆腐の中にまでつゆのおいしさが染みるのだそうです。

昆布を丁寧に結びます。

「お煮染めをどんぶりによそうときは、具材をバランス良くいれるんだよ。」って指導中。

蒸し上がったお赤飯、沿岸宮古のお赤飯は甘い豆を使います。小豆ではありません。

たくさん炊いたお赤飯はバットや大きなボウルに移し替えて手早く空気を入れて冷まします。むかしのご家庭で祝い事をするときは1升炊きは当たり前で、手早く冷まさないと、蒸した餅米の底の方や中の方がベタベタになるのだそうです。

手早く空気を通して熱を取った今日のお赤飯は一粒一粒がとてもしっかりしていました。

食の匠のご指導をいただき、1年生が作った今日の料理。とてもとてもおいしかったです。

日頃、ハンバーガーやフライドチキンなどファストフードが大好きな生徒たちも自分で作った今日の郷土料理を「おいしい」「おいしい」と食していました。さすがの匠の技でありました。

 

海翔 函館から帰港

中型実習船「海翔」171トン 本日09:00宮古港藤原ふ頭に入港着岸しました。

生徒会執行部の生徒を乗せて28日(火)に宮古港を出港。29日(水)30日(木)を函館で過ごし、7月1日(金)本日ここ宮古港に帰港しました。

出発前のイェ~ッ

曇天模様の宮古港を出港! アッパーブリッジデッキで意気揚々。

乗ったらまずは救命胴衣の着方、そして避難訓練。何かあったとき、命を守るのは自分です。

海翔の食事のおいしさはお墨付き。生徒も食事当番で入ります。

日頃の調理実習室と違って狭いし揺れるし、でもそれもいい経験。

じゃーん。船のご飯にみんな大満足。

到着した日の函館は梅雨前線の影響で雨風強く船内活動のみ。生徒会の活動についてみんなで話し合いました。

翌30日には天気も回復、函館の歴史的な建物等を自主研修しました。

梅雨前線の北上が予想外に早く、陸サイドでは船の揺れ等を心配していたのですが帰ってきた生徒たちはみな「楽しかったです」と大満足。多少酔ったようですが、それよりも乗船体験と函館への旅の喜びが断然勝った生徒会研修乗船でした。

 

 

6校時に校舎内を歩いてみたら

6校時、校舎内を歩いてみると各教室から先生と生徒の活気のある声が聞こえてきました。今回は食物科3年生の選択授業にお邪魔しました。

こちら「服飾」の授業  ハーフパンツの製作中

チャコペーパー(複写用紙)とルレット(ギザギザローラー)を使いこなして、型紙から布地に線をつける作業中

型紙をまち針でしっかり布地に固定して 次がチャコとルレットの出番です。

ここどうすんだっけ?  え~っと  確認しながら進めます

各自がお気に入りの布地を選んでマイハーフパンツをつくります。

仕上がりが楽しみです。今年も、水高祭(文化祭)で展示するのかな。

さて、こちらは選択授業のもう一方「英会話」のクラスです。「英語でディベート(討議)してみよう」が進行中。

テーマは「企業の週4日制について」班に分かれて意見を集約します。今日は全員が肯定派の立場で考えました。

先生、難しいっすよ。  そりゃそうだ。日本語でも難しいのに英語だからね。

日本語の文章を作ってから英語に置き換えているとスムーズな会話のやりとりが出来ません。

感じることを最初から英語で組み立てる。

国際時代を生きていくために、世界共通語になっている英語を使って自分の考えていることを相手に伝える。

私の固い頭より、生徒たちの対応力(会話力)はたいしたもんだといつも感心しています。

 

 

バドミントン部混合ダブルス

バドミントン部の3年生は今日で部活動引退だそうで、校内練習試合をしました。先生たちも入って生徒とダブルスを組んでの試合です。

私も入れてもらって・・・ 出だしは快調?

でも、すぐに運動不足のボロが出て・・・パートナーは必死で頑張ってくれたのですが。無念、勝てなかったです。

汗の量と、無駄な動きは1位だったと自負しています。ありがとう、バド部。楽しかったです。

さあ、明日から生徒たちは進路活動に集中です。時々は体を動かして、部活動で鍛えた体力と精神力で進路実現に向かって頑張るのだ。ファイト!!

 

 

 

包丁砥ぎ講習会

今日明日と食物科全学年で包丁砥ぎ講習会が行われます。講師は大阪堺の刃物を作っている専門の業者さんです。本校生徒たちはプロ仕様の各種包丁を使って実習に励みますが、切れない包丁では最高の料理(特に和食)は作れません。料理人としての心構えからはじまり包丁砥ぎの大切さを深く学びました。

「挨拶は料理人の基本です。挨拶ができる人は人に信用されます。そしてお金持ちになります。そんな人に社長は給料を払いたくなるからです。」

「また、出世していく人は他人の悪口を言わない人です。そんな人は皆から信頼されるからです。」

「まだ、履歴書がなかった時代、料理人として雇うかどうかはまずその人の使っている包丁を見ました。包丁一本の手入れの仕方にその人の調理への思いや真剣さが現れます。包丁を研ぐということは自分の心を砥ぐということです。」

さすが包丁のプロ、説明の一つ一つに説得力がありました。

各種包丁の解説

荒砥石、中砥石、仕上げ砥石 それぞれ切れる包丁に砥げます。でも切り口が問題です。日本食のお刺身などは切り口で味が変わります。そのためには仕上げ砥石まで使って砥ぐことが求められます。片刃の和包丁を外国の方が買っていく理由は洋包丁をはるかにしのぐ切れ味なのです・・・・   フムフム

シャッ、シャッ、シャッ   だんだんと生徒たちが砥ぐ音もリズミカルになっていきました。

包丁は料理人の命。包丁を作るプロからとても大切なことをたくさん学んだ実習でした。

 

焼きビーフン!

食物科2年生、今日の調理実習は「焼きビーフン」。昨日ほどではありませんが暑い暑い調理室で熱心に調理が進んでいました。

ビーフンとの相性を考慮して、にんじんはほそーいスライスです。しいたけはほどよい薄切りで。

一見、肉と見間違えました。グレープフルーツの果肉を丁寧に取り出しています。

話しかけるのも気が引ける「炒め」。 でも、しっかり油がにじんだ中華鍋と強火力で、炒め作業も慌てることなく進みました。

調理室にはまだエアコンがないため、扇風機で暑さしのぎです。

「焼きビーフン」「うずら卵と小松菜のスープ」「グレープフルーツかん」のできあがり。

今日はどこが一番難しかったですか? と聞いてみると 「穴の空いたグレープフルーツの容器に寒天を流し込むときにこぼれ出ないようにするのが一番緊張しました」との返事。

安定感を出すため、グレープフルーツの底は切り取られていました。そこに、最初静かに寒天を流し込んで薄い膜を作った後、徐々に果肉入り寒天を流し込んだそうです。聞かなければわからないこの苦労。技に感心!

ちなみに、「校長先生1ついかがですか」の一声をいただき、ありがたく試食を。これでもかというほどに果肉たっぷり、そしてほどよい甘さとグレープフルーツ独特の酸っぱさが口に広がり最上の仕上がりでした。夏に最高のデザートですね。

2年生が調理している立ち居振る舞いがだんだんと落ち着きを増してきた気がした実習風景でした。

 

わぁーい冷房!イェ~ッ

熱中症対策として、本校では昨年度にエアコンを整備し、今年度から使用できるようになりました。

土曜日、日曜日にはここ沿岸宮古でも34℃を記録。今日も気温がぐんぐん上がり、お昼休みには31℃に。

本校初のエアコンスイッチが事務室で操作されました。

すかさず、教室に行ってみると。

「最高で~す」「もう死にそうでした」の声が。

既に、中学校ではエアコンが整備されていて、中学時代からエアコンのある環境で育ってきた生徒たち。

水産高校126年の歴史の中、エアコンの効いた教室で授業を受けるのはあなたたちが初めてなのですぞ!!(パソコン室除く)

扇風機を併用し、コロナ対策で換気も行い、涼しい環境で勉学に励む生徒たちでありました。

家庭クラブ総会

本校家庭クラブは ①明るく民主的な家庭生活の実現 ②家庭での自己存在を認識し、家庭や社会に奉仕する ③他校と親睦を図り、国際的視野を広める という3つの目標の下、食物科の生徒全員が加入して活動しています。

今日の総会では、昨年度の活動を振り返り、今年度の計画を確認しました。

まずは今年度の家庭クラブ役員の紹介から。

1年生のために、役員が「家庭クラブとは何か」をレクチャー。

決算報告、活動計画・・・総会はスムーズに進行。

最後は、研究発表です。

3年生が活動中のSDGs資源循環型農業(コンポスト利用で生ゴミを減らそう)を発表しました。

家庭科で解決すべき(探求すべき)課題の対象には3つの段階があります。

1つ 「身近な家庭内の食生活や住環境問題など」 2つ 「地域コミュニティーとしての課題」 3つ 「国や地球レベルの環境問題や戦争を含む社会問題など」

私たち人間が生きていくための基本単位は「家庭」です。ミクロの視点、マクロの視点で人間生活の諸課題について探求するのが家庭クラブです。

ちなみに、研究発表はグループ単位で活動し、会員個人は「プロジェクト学習」として個人単位でも課題を設定して探求します。こちらの発表も生徒の視点(課題の設定)が新鮮で発表会が今からとても楽しみです。