学校ブログ
東北地区水産・海洋高等学校産業教育意見・体験発表会2日目
昨日、意見体験発表を終えた生徒たちは夕食時に交流会を開き、今日は朝から「GAO(水族館)」と「なまはげ館」の見学に出かけました。東北6県の各水産系高校から集まった生徒たちははじめこそ緊張感がありましたがすぐに打ち解けて見学を楽しみました。帰ってきたときに感想を聞くと「チョー楽しかったです!」
水産を学ぶ仲間としてこれからもこの出会いを大切に友情を深めて欲しいです。
会場である大潟村は八郎潟の干拓地に位置します。わたくし、会議終了後「八郎潟干拓資料館」に立ち寄って干拓の歴史を学びました。水産屋の視点で見た干拓は、有明海の諫早湾干拓と被るところがありました。食料増産(コメ作り)という国策があったにせよ日本で第3番目の広さを誇った水産資源豊富な湖を埋め立ててしまったことを残念に思いました。
先生たちは昨日今日と水産教育研究会が続きました。「カリキュラムマネジメントの推進」「Society5.0に向けた水産教育」などを話し合いました。
見学会から帰ってきた生徒たちは、昨日の発表会の表彰式。最優秀賞は気仙沼向洋高校の「水産高校で学んだことを生かしてパティシエになる夢を実現する」という発表でした。原稿を見ることもなく堂々とした気持ちのこもった発表で素晴らしかったです。
水産系高校はほとんどの県で1県1校です。数が少ない分、県を超えた交流は生徒も先生も密接に行っています。水産物の安定供給は不易の理念。各県の水産、日本の水産を支えます。
東北地区水産・海洋系高等学校産業教育意見体験発表会
秋田県大潟村のホテルサンルーラル大潟を会場として東北地区の水産高校生の意見体験発表会が開催されました。
東北地区の水産高校生がが水産を勉強してこんな気づきがあった、自分にとってこんなに満足な体験をした。ということを発表する場です。
本校からは、I君が「好きを追い求めて」と題して発表しました。
八郎潟の中にある会場ホテル
東北地区各水産高校の代表生徒たち。先生方を前にして発表しました。
自分が感じた水産の面白みを報告し、将来の夢を語ります。
ちなみに、各校は
男鹿海洋高校「ハタハタ定置網実習の体験を元に大学進学し、水産教員を目指す」
加茂水産高校「東京出身、父は漁師に、自分は航海士に」
宮古水産高校「水産が好き、水族館でこの気持ちをみんなに広げる」
高田高校「水産実習を通して将来は内航船の船長に」
久慈東高校「魚の魅力を多くの人に、水族館員を目指して」
小名浜海星「長期航海を通して得たもの」
八戸水産高校「町を盛り上げる。深浦町の組合長になる!」
気仙沼向洋「水産の学びでパティシエに」
宮城水産高校「遠洋航海での体験を元に船乗りを目指す」
という内容です。
みなさん、特色ある水産各校で本当に頑張っていることが伝わりました。
緊張しながらも、自分の思いを皆さんにアピールしました!!
キャリアアップガイダンス
3年生、今日の5,6校時はキャリアアップガイダンスでした。ワイワイがやがやと集会室に集まってきた皆さんもガイダンスが始まるとシーン。真剣に先生の説明に食い入ります。
今日のテーマは「自己PR」、進学する人も就職する人も、いよいよ進路活動本番です。
「自身を知る」自分が身に着けてきたキャリア(積み重ね)を確認し、「相手にアピールする」練習です。
卒業までも、卒業してからも、キャリアを重ね続けて自分の未来を切り拓く力が求められます。
指示されたことだけを出来るようになるのではなく、自分の力で未来に向かって突き進む。その考え方を学びました。
部活動再開!
1期末考査も終わって、放課後部活動が再開しています。
校地内を歩いてみると、太鼓の元気な音や、格技場からは「バシッ」「バンッ」と受け身の音が。
各部とも新型コロナ感染症対策をとりながらもだんだんと通常の練習に近づいてきました。みんな生き生きと活動しています。
昨年度と違い、今年度は多くの大会が開催される予定です。
次の大会に向けてガンバレみなさん。
数学と航海のコラボ
今日の海洋生産科2年生の数学は研究授業でした。
数学で習う三角比は海流の影響を受けながら航行する船の実航針路算出に生かされているということを学習しました。
教えるのは数学のN先生と海洋のF先生。数学は机上の理論だけではなく、現実の場面で生きているということを2人の教科専門の先生が協力して解説しました。
さあ、今日は三角比が船の針路計算に生かされているということを勉強しましょう。「A丸は流向260°流速2ノットの海流の影響を受けながら針路330°速力14ノットで航行しています。実速力及び実航針路を求めましょう」・・・・。
14ノットということは1時間で14海里進むということですね・・・海流の影響を受けると実際の船の針路はこのようになりますね・・・ 今日は2ノットの流速ですが実際の黒潮だと5ノットに達することもあるんですよ・・・
実速力は図で表した三角形のこの部分だから、正弦定理かな余弦定理かな? ○君どっちが良いでしょうか?
りあす丸に乗ったときに使うとなると生徒たちの目つきも変わります。
「船の中で計算するときは関数電卓を使うので、今日は関数電卓を使ってみましょう」のことばに生徒もにっこり。
そのあと、関数電卓を使わないパターンでも正答を導き出しました。
地球を舞台に航海する船の計算にはこのように針路計算でも、水平線と星の角度を測定して船位計算するときにも三角関数(三角比)は不可欠です。
頑張れ、未来の航海士!
家庭・福祉部会総会研究大会
先日の水産部会総会に続いて、今日は岩手県高等学校教育研究会家庭・福祉部会総会研究大会がリモートで開催されました。
岩手県内の70数名の家庭科の先生方がパソコンでつながって話し合いをしました。
総会では昨年度の活動報告と今年度の計画の協議。そして、研究大会では「新学習指導要領をふまえた新しい家庭科教育」という演題で講演が行われました。
激しく変化するこれからの時代に合わせて家庭科教育も変化していきます。
環境問題や消費者問題、男女共同参画社会など社会の中の生活問題解決に向けて主体的に考えて解決していく力がこれからの時代にはますます必要になっていきます。
本校食物科が課題研究で実践している「SDGs循環型農業(食品廃棄物削減)」や「食育」「アレルギー対応食」などが正にこれからの時代に必要とされる力を育成します。生徒一人ひとりが卒業後にそれぞれの生活の場で力を発揮していけるように先生たちは精一杯応援しています。
水産先生の集まり
今日は本校で岩手県高等学校教育研究会水産部会総会・研究大会が開かれました。
日本全国で水産の高校は46校だけです。そのうちの3校が岩手県にあります。久慈東高校、高田高校、そして本校、宮古水産高校です。
「新しい時代をリードする、創造的な水産・海洋教育はどのようにあればよいか」というテーマで研究発表と話し合いを持ちました。
「ICT機器を用いた授業改善」久慈東T先生
「カリキュラムマネジメント」宮古水産S先生
「Society5.0 脱炭素社会の水産」久慈東U先生
「Cromebookの活用」宮古水産K先生
「コミュニティー型、デバイス型授業展開」高田高校K先生
「さあ、みんなでがんばろー」のわたくし
世の中の変化は激しいです。更に、インターネットやロボット、水中ドローン、バーチャルリアリティーの活用など電子機器の進化も目覚ましいものがあります。
スマート農業、スマート水産業などと、かつての1次産業もこれからは電子機器を活用した近代的な産業に変化していきます。
魅力ある水産業に向けて、生徒に夢と希望を与える教育が展開できるように先生たちの研修は続きます。
InBodyをやってみた
InBody測定とは「体を構成する基本成分である体水分、たんぱく質、ミネラル、体脂肪を定量的に分析し、栄養評価に問題がないか、身体はバランスよく発達しているか、体脂肪が多い部位はどこかなど、人体成分の過不足を評価する検査」です。
食物科の授業でしばらく前から全生徒を対象にこの機械で自分の体成分を測定しています。自分の数値を確認して、食事バランスや運動不足でないかなどを振り返ります。食物科では「料理をつくるということはおいしさを追求するだけでなく、栄養バランスを考え、健全な体を作ることまで考える」ということまで実践していることがよくわかりました。すばらしい。
1分程度で骨格筋量や体脂肪量、体水分、ミネラルなどさまざまな数値が測定出来る驚きの機械。私の結果は秘密。今日は、先生たちが体験しました。
1期末考査スタート
今日は1期末考査の初日でした。1年生にとっては高校生活最初の考査、3年生にとっては進学・就職試験に大きく影響する考査です。
開始直前まで真剣にノートを見直す3年生。「頑張ってくださいね」と声をかけると「ハイッ」と元気な返事。期待できますね。健闘を祈ります!!
考査前の朝読書
学校の一日はSHR(ショートホームルーム)前の朝読書から始まります。
明日は1期末考査初日ということで、好きな本を読む人に混じってテスト勉強もOKです。シーンと静まり返った教室を静かに覗いてパチリ1枚。
廊下の掲示板には、生活委員会の整容向上週間の手作りポスターが。身だしなみを整えて、気持ちを引き締めてからテストに臨まなくてはね。
賑やかさに引き寄せられて
考査1週間前の放課後、部活動もないので静かなはずなのですが、夕方4時半を過ぎたあたりで職員室の方がガヤガヤと。
食物科の皆さんが放課後学習(7校時)を終わったところで課題の提出や質問に押し寄せていました。教室をのぞきに行ってみると「あ~終わったあ」とみんなで賑わっていました。さらに調理室に行ってみると・・・。
校長先生っ 1ついかがですか? 手には何やらおにぎりのような・・・
今日の実習で作った「炊き込みご飯」。たくさん作ったのでお昼には食べきれなかったそうで、1つ私にもくれました。にんじん、タケノコ、キノコ(えのき?)、他にも何やら、具材たっぷり炊き込みご飯、夕方おなかも空いていて、すぐにおいしくいただきました。ごちそうさまです。
今日の食物科2年生の実習は、「炊き込みご飯」と「茶碗蒸し」だったそうです。出来は上々ですよ。ありがとう。
ちなみに、本校食物科は「調理師免許」取得のために、通常授業にプラスして厚生労働省の定める時間分放課後学習を考査前の一定期間行います。そうして、りっぱな調理師に育っていきます。
食物科の課題研究
課題研究は、「身近な生活の中から生徒たちが課題を発見し、解決方法を協力し合って研究し、とりまとめた結果を広く発信する」授業です。探求する姿勢と力を身につけます。本校では3年生が取り組んでいます。
食物科の各研究班、今日も夢中になって活動していました。
「おっ、きょうはコロッケですね?(私)」「いえ、違います。カレーパンです。(生徒)」
SDGs「食品廃棄物を減らそう」研究班。この班は、循環型農場にも取り組んでいます。今日は大根を使った調理の際にでる残渣のうち、皮の部分をカレーに入れて調理しました。
「お~っ、おいしそう。どこが大根だかわからない」私がよっぽど欲しそうな顔をしてしまったのか、すぐに「校長先生どうぞ」と試食をさせてくれました。揚げたて大根の皮入りカレーパン、最高においしかったデス。
「おっ、これはパウンドケーキですね。どんなテーマで取り組んでいるんですか?」
「はい、バナナパウンドケーキです。小麦粉アレルギー対応の研究で、上新粉(米粉)を使い、牛乳の代わりに豆乳を使っています」
これも一口、試食をいただいちゃいました。バナナの味がしっかりきいて、ほどよい甘みと口溶け。言われなければ、小麦粉を使っていないとか、豆乳だとか、私にはわからないです。レストランでも出せそうです。
食文化研究班。様々な食材の飾り切りを研究しています。今日はキーウィとキュウリで試作。味だけでなく、見た目で楽しませるのも調理人の腕前ですね。メインディッシュ(和洋中とも)に合わせて、様々な飾り切りをするそうです。食は文化。飾り切りで楽しませるのも食べる人へのおもてなし。いい研究ですね。
被服室では、ほのぼのとした雰囲気が。「食育」研究班です。(これは、眠る前に歯を磨こうのページ)
幼児対象の絵本作り。絵本と言っても紙ではありません。ほのぼのとした布絵本。「なんでもよく食べて」「よく遊び」「しっかりと眠りましょう」という展開で製作中。完成したら、幼稚園(こども園)にいって読み聞かせます。これは、子どもが喜びそうです。
「ピース!」
作るお姉さん(高校生)も「ピース」。これから出会うこどもたちも「ピース」な毎日が繰り広げられますように。
食育は家庭科に限らず、すべての教科で取り組みます。私自身が見直さなければならないことがいっぱいで、生徒の活動に気づきの連続です。今日も勉強させていただきました。
考査1週間前の静けさ
用事があって午前中に学校に行きました。普段の土曜日と違って1期末考査1週間前なので部活動もしていない学校はまるで静かです。
週明け月曜日に宮古管内のすべての高校と中学校の校長先生さらに関係の皆様が一堂に会する会議室を覗いてみるとすっかり会場準備が整っていました。
当日は来校した先生方に本校生徒たちのすべての授業を参観していただきます。そして、中学校と高校との情報交換をして連携を図ります。
どの先生も、本校に入ってがんばっている生徒の姿に期待しています。
久しぶりに中学校の先生と会う生徒の様子が今から楽しみです。
PTA
今日は盛岡で開催されたPTA総会に参加しました。岩手県内のすべての高校からParent代表-Teacher代表が集まって昨年度の活動報告と今年度の計画を確認しました。そして、研修が2本。「成年年齢引き下げに伴う消費生活上の危険について」と「昭和世代のためのSDGs教室」です。
わたくしが生きてきた昭和の時代の常識の多くは令和の時代にはそのままでは通じない。激しく変化し続ける世の中で、それを受け入れながら生徒たちは毎日を生きて成長しています。わたくしたちが困難に向かっていったのとは違う困難と今の生徒たちは戦っています。
当然、それを応援する私たちも昭和の常識に固執せず、この変化を受け入れながら変化していかなければいけないということを再認識しました。
そんな中でも、語り合う、わかりあうというという基本は昔も今も変わらないということも認識を強くしました。
明確な答えのない予測困難な時代を自分らしく生き抜くために、一緒に頑張ろう。明日からも。
ディベート
昨日の授業の紹介です。
食物科3年生、国語表現の授業は「ディベート(討論)」でした。
私の年代にはまるで聞き慣れないことば「ディベート」なのですが、今の高校では教科書にこの項目が入っていて授業でディベート練習を行います。これからの社会を自分の力で切り拓いて生きていくためには「相手の話を聞きながらも、自分の考えをしっかり正しく相手に伝える」技術が必要です。英語力をつけて国際性を身につけるとともに、ディベートにより思いを他人に伝える練習を生徒たちはやっています。
司会者を挟んで、一つのテーマについて「肯定派」と「否定派」にわかれて討論します。
今日の授業で選んだテーマは「週休3日制導入について」でした。
まずは、賛成派と反対派がそれぞれ主張します。
相手の話を聞いてから、再び自分がしゃべります。反論です。
最終的に公聴している第3者がどちらの意見に賛成かジャッジしました。
私の世代は、日々の生活の中で体験的に自分を主張するすべを身につけてきた気がします。論理的に説明できず、感情的になってしまって失敗することも度々・・・
生徒の皆さん、この手法を忘れずに、実社会で磨きをかけていくのだぞ。
相手を打ち負かすのみのディベートでなく、相手を理解し、わかり合う結論を導き出すディベートを目指してください。
海洋生産科食品資源コース乗船
海洋生産科食品資源コース3年生。今日は実習船海翔に乗船して閉伊川河口域の海洋観測実習を行いました。
海洋生産科には船舶運航を主として学習する船舶運航コースと、食品加工と資源増殖を学習する食品資源コースがあります。日頃、あんまり実習船に乗る機会のない食品資源コースの生徒たちも今日は大喜びで実習に臨みました。
「いってきまあ~す。」まるでハワイ沖への遠洋航海に出るような勢いです。
沖のうねりは残っているようですが、宮古湾内は静かです。おかえりなさい。
昼過ぎの帰港。やや遅い昼食で黙食ピース!
実習船海翔のコック長は超ベテラン。誰もが認める激うまラーメンに笑顔がこぼれてしまいます。
プランクトンネットで採取した微生物は明日の授業で顕微鏡観察します。植物プランクトン、動物プランクトン、なかにはマイクロプラスチックも。
今回の実習では、河口近く、水深100m海域の表層、水深150m海域の表層を調査しました。
プランクトンは食物連鎖のベースとなる部分。その理解は宮古湾の水生生物すべての理解の基本となります。教科書よりも、ビデオよりもなんといっても自分で捕まえて、自分で観察して、自分が発見して感動するのが一番の学習です。
いろんな種類が見られればいいですね。明日に期待!
海洋生産科1年生りあす丸乗船
先日操船シミュレーター実習を体験した海洋生産科1年生、いよいよ本物の大型実習船「りあす丸」への乗船です。
あいにくの霧雨とガスの中、元気いっぱいに宮古港藤原ふ頭を離れていきました。
いってきまぁ〜す。わくわくの1年生です。
出港時には、りりしく敬礼!
「おもてのスプリングライン・ヘッドライン・ブレストラインを離して・・・・今回は風向きを考慮して最後に残したのがとものスプリングですね・・・」アッパーブリッジデッキで指導教官の説明を受けながらいよいよ離岸。
今回目指すのは大船渡港。さあ、外洋は荒れているようですがそれも試練、「海を恐れず・海を侮らず・海に逆らわず」
がんばれ1年生!
最高の写りにしてくださいね!!
今日は3年生の進路用写真撮影が行われました。撮影してくださる写真屋さんはもう何十年も本校の生徒たちを写し続けてくださっている超ベテランです。「私を採用してくださいって最高の気持ちを込めた表情をするんですよ」という写真屋さんのアドバイスに生徒たちも俄然気合いが入りました。
うん、いいですね。バッチリ。撮影前の点検も念入りです。
前の人の撮影を見て、自分の番に備えます。
廊下では少しリラックス。でもドキドキしています。気持ちの中では「写真屋さん、最高の写りにしてくださいね」って。
さあ、あしたから6月。しっかりと将来の自分の姿を思い描いて、進路実現にむけてがんばりましょう。
昆布の佃煮どうぞ
海洋生産科2年生の生徒たちがニコニコと校長室に来ました。「校長先生っ、重茂コンブで佃煮作りました。食べてください。」「白飯と食べたら絶対最高ですよ。」
表情からも言葉からも納得のできあがりだということが伝わります。ありがたく頂戴します!
よくよく聞くと、卒業生の重茂の漁師さんが養殖の間引きコンブを「実習で使ってください」と持ってきてくれたそうです。そして早速今日の実習では缶詰実習で使う秘伝の調味液でくつくつと煮込んで佃煮にしたわけでした。地域の皆さんのご協力、ほんとうにありがとうございます。
佃煮というには煮込みが浅いかもしれませんが蓋を開けただけで昆布と甘い醤油の香りが広がります。今日の晩ご飯が楽しみです。
昆布はしっかり結んだそうなのですが、ワイルドな結び方が海洋生産科らしくてGoodだぜい。
1年生大型船の操船実習
操船実習といっても、今日は操船シミュレーター実習です。この機械は、岩手沿岸やアメリカ海域など様々な海域や海の荒れ具合などを自由に設定し、その状況の中で本物の船を操船しているのと同じ舵の効き方やスピードの増減をコントロールできます。誰もが体験できるゲームセンターの「電車でGO(古い?)」に近い感覚でしょうか。まさに、洋上で大型船を操船している感覚で操船がすごく難しいのです。
1年生は交代交代初めての操船を体験しました。
電子海図 レーダーも本物同様
操舵手はジャイロコンパスで船首方位を常に確認して舵を切ります。コンパスを見るとともに、船首方向の海面と針路先の安全も確認しなくてはいけません。
船首のふれ方に注意しながら、針路を維持するためには十分な練習が必要です。海が荒れれば荒れるほど針路の維持は大変です。
本物同様の「リモートコントローラー」で操船します。私などはハンドルがないと心配ですが、生徒はすぐに受け入れます。たいしたもんです。
さあ、未来の航海士に向けてがんばろう。実際の海に出たらもっともっと感激は大きいですからね。
知ってる人は得をする
今日の1学年のLHR(ロングホームルーム)は宮古市産業教育アドバイザーのクロイワ様をお招きして進路講話を行いました。
「情報の大切さ」「自分を知ること」「学びの大切さ」「自分の興味確認」「興味に沿った学びの勧め」を学びました。
「あ~知らなかったぁ、損しちゃった」という経験は誰もが持っていると思います。この逆が「知っていると得をする」ということです。
進路を考えるにあたっても、「自分をよく知り」「様々な情報を知る(学ぶ)」ことが自分の最適進路をできるだけ間違いなく選択するためにとても大切です。
身振り手振りや楽しい表現で1年生の皆さんは講話に引き込まれていました。そして、人とは違う自分を発見し、目標に向かって人生を切り拓いていくことにスイッチが入ったに違いありません。
写真が暗くてすみません・・・
気持ちはみんな未来にむけて明るかったんですよ。ほんと。
ポテサラに感激
わたくし、ポテサラ(ポテトサラダ)には目がありません。今日は感激のポテサラに出合いました。
お昼の外出を済ませて自分の席に戻ると机上にお弁当のパッケージが。
そう、きょうは期待の集給(集団給食)の日でした。
メインは「カリカリガーリックチキンステーキ」。絶妙なパリパリ加減に焦がした鳥皮の上にこれまたカリカリに焼いたニンニクが。レモンを絞っていただくと、もうレストランの気分に。
でも、今日、メインの横でどしっと入っていたポテサラはごろごろジャガイモにあまーい玉ねぎ、まろやかでなおかつジューシーで、いつも食べているポテサラとは全く違う口当たりと美味しさで、飲み込むのが惜しいくらいの感激でした。
あとで担当の先生に聞いてみると「じゃがいものリヨン風」って料理だそうで、一見ポテサラなのですがバターがたっぷり入っていて胡椒とパセリでアクセントをつけた洋風料理でした。うーむ、バターの実力すごいですね。
マカロニサラダにはしっかり薄切りされたきゅうりと人参、さらにツナも入っていてこれもばっちり。きゅうりのムラのない薄さに2年生の包丁さばきの上達を感じました。
白飯の上にシソふりかけがかかっているのも心配りですね。あまーい煮豆もわたしは大好き。
今後のために強いて指摘をさせていただくとしたら・・・ カットしたオレンジを皮に沿って半分くらいまで包丁を入れてくれると食べやすかったかな。(でも、これは限られた時間内で手が回らなかったのかも)
「限られた時間内で同じ高品質の料理を大量に」 今日の食物科2年生の集団給食実習、着々と生徒の腕が上がっていることを確認しながら、うれしくおいしくいただきました。ごちそうさま。
放課後ぶらり
生徒の元気をいただきに、放課後ぶらりをしてきました。
高総体(インターハイ県予選)で抜けているクラブもありましたが、校地内のいろんなところで元気な生徒を見つけました。
家庭クラブ SDGs持続型食材作り試験農場。 先日の堆肥がなじんだところで今日は肥料のすき込みをしていました。
それにしても周辺の雑草の伸び方がすごいです(まるで自然農法・・)。いえいえ、写真が悪いのです。畑の周りはきれいでした。これからの変化が楽しみです。
廊下で、真剣な面持ちで一眼レフを持った生徒が。そのカメラの先には先生が。
(私)「お~っ 先生をモデルに写真を撮ってるんですね」
(生徒)「いえ、ピント合わせの練習です」
先生をモデルにした写真も面白いと思うんですけどね。ちなみに顧問はベテランの男性先生です。
昼休み以外に、月曜と木曜はしおかぜ図書室は放課後も開館。数名の生徒が静かにお話中。カメラを向けると奥から図書委員もイエェ~イ。
弓道部の一年生。弓道に憧れて入部。4月からの練習で的に向かって弾けるようになりました。「ピシュッ」・・・的が小さすぎるんですよね。でも、ギリギリ横にはずれただけ、大会目指してがんばっていました。
ボクシング場に近づいただけで、「バスッ」「バンッ」と気持ちのいい音が聞こえてきます。太鼓部の音にもかき消されないくらいの勢いです。生徒も先生も一緒になって汗だくでした。
汗だくのボクシングの次は、気持ちよさそうなマリンスポーツ部。「フィンキック練習(フィン、マスクをつけて400mくりかえし)」の合間に集まってもらいました。「気持ちよさそうですね」と声をかけると「先生、しんどいんですよ!」 そりゃそうだ、泳ぎ続けていたんですもんね。失礼。
今日の紹介はここまで。がんばれ、水高生!!
専攻科2年生りあす丸下船
りあす丸、瀬戸内海航海を終えて本日朝宮古港藤原ふ頭に着岸しました。
専攻科の2年生はこの航海が学生生活最後の航海となります。
昨年度の4月に乗船し、ドック中などの下船を除いて1年少しの間りあす丸が生活の場であり、学習の場でもありました。洋上での生活で皆、たくましく船乗りらしくなりました。
明日からは陸上生活で海技士試験に向けての勉強に専念し、就職活動もがんばります。
おかえりなさい。りあす丸。専攻科、乗組員の皆さん。
黄色いヘルメットが専攻科生。乗組員の皆さんの指導を受けながら、入港作業も板につきました。
まずは船首の係船ロープを固定して、続いて船尾の係船ロープをつなぎ留めれば岸壁への横付け完了。
13か月にわたる乗船実習お疲れさま。海運業界、水産業界からの皆さんへの期待はとても大きなものがあります。様々な船、会社をしっかり研究して進路を決定してください。(By校長)
専攻科2年生は作業着からスーツに着替えて下船式に臨みました。
下船したら、海技士試験合格に向けて頑張ってください、でも、合格は通過点です、卒業後会社に就職したらりあす丸で経験しなかったことに次々と遭遇します。りあす丸での経験を大切にし、学び続ける姿勢を大切にしてください。(By船長)
乗船中のご指導に感謝します。また、見守ってくれた家族にも感謝しています。りあす丸で身に着けたことを忘れず、これからも努力します。ありがとうございました。(By実習生代表)
この先、世界を舞台に魚を獲る漁船に乗るのか、フェリーかタンカーか、それとも港湾作業船か?
「スマートで、目先が利いて几帳面、負けじ魂これぞ船乗り」 どんな船に乗ろうと、海を舞台に一人前のたくましい船乗りになってください。りあす丸で寝食を共にした仲間は一生の付き合いになります。
さあ、卒業まであと10か月、みんなで切磋琢磨して全力で自分を磨くのだ。
りあす丸東京出航
今日も、りあす丸からの連絡が入りました。
本日1600りあす丸は東京港有明埠頭を出航。
浦賀水道を経由して太平洋に出たら後は一路宮古向け。
専攻科2年生にとっては学生生活最後の航海です。
宮古着は25日0930予定。
ポートレイディオ ポートレイディオ りあす丸 1600出航します
有明埠頭 離岸
東京湾の船混みを切り抜けるまではブリッジも大変です。
さようなら 東京の街並み
ベイブリッジをくぐれば太平洋はすぐそこ
コンテナ船 ばら積み船 自衛隊駆逐艦 時に潜水艦・・・
船種が違っても船籍(国籍)が違っても国際ルールは一緒。海上衝突予防法と海上交通安全法、港則法。
国際航海に従事するためには海技士試験でも英語が必須です。
無線電話でのやりとりは聞き取りづらいし、お国なまりも様々です。
学校でのコミュニケーション英語の授業はとてもとてもとても重要です。
さらにその上で、慣れと度胸が必要です。うかうかしてると衝突します。
「本船コース120度、速力12ノット、貴船コースと速力は?」「じゃ うちがコース変えるよ」なんて英語でやりとりしています。
がんばれ専攻科生 目指せ「海技士3級、2級!」
有明停泊中
有明埠頭
東京の空気も今日まで。宮古が待ち遠しい!!
三角比なんて
三角比なんてどうして勉強しなきゃなんないの!が今日はすっきり。校舎間の「距離」を測って、向かいの校舎の天井に向かっての「角度」を測れば、向かいの校舎の「高さ」がわかる。校舎にはしごで登ることもなく。
生きてる数学、使える数学を2年生が勉強しました。
さあ、きょうは三角比の原理を使って向かいの校舎の高さを計算してみましょう。
角度・・・ プリントには分度器が印刷されています
目で直接見るより、伸ばした腕の角度を測ろうよ! 班ごとに工夫して角度を測りました。
三角比を使っての計算です。
う〜ん これでいいのかなあ どれどれ
班員で確認しあいます。
誤差はあるものの、三角比を使って向かいの校舎の高さを算出できた2年生でした。
生活に役立つ数学。サイン コサイン タンジェント に親しみを持った1時間でした。
1年生たくましくなった1日
海洋生産科1年生、カッター練習デビュー。12人で力を合わせて艇を漕ぎます。
息が合わなければオールが絡みこげません。
船乗りにとっては必須の練習。オールの重さに驚きながらも頑張った一日でした。
ローロックにオールをセット。もちろん足ははだしです。
ブレードの角度は 上体を倒して、腕じゃなく背中と足で漕げぇー・・・ 桟橋に着けたままで基本姿勢の練習
今日は救助艇に引っ張ってもらっての離岸 ドキドキの一年生
前へ いちっ にっ さんっ
いちっ にっ さんっ
気持ちいいっ!
櫂たて そして着岸 よくがんばりました
へとへと でも満足の顔
これからどんどんたくましくなる一年生。 成長が楽しみです。
有明に着岸
本日りあす丸は東京湾浦賀水道を通過して有明ふ頭に着岸。日ごろ目にしない巨大船や様々な種類の船舶と入り混じりながらの京浜港入港です。
セメント船、オイルタンカー、ばら積み貨物船・・・ありとあらゆる種類の船舶を目のあたりにします。
貨物船に入り混じりながらたくさんの漁船も操業する東京湾。
専攻科の皆さんが就職するのはどんな船? 今日、航行していた船にも先輩が乗っているかも・・・。
どこの港の入ろうと、日本は日本。岩手人でありながら日本人であることを感じてホッとするひと時です。
そして、外国の港に入るときには地球人・世界人であることにホッとするのです。
地域とともに
今日は学校評議員会が開催されました。学校は、先生だけで作っているものではありません。本校を応援してくださる地域の皆様のご意見をいただきながら常に変化していかなくてはなりません。地域応援団代表として本校では5名の方々に評議員をお願いしています。評議員の皆様と本校の先生方でよりよい学校作りにむけて熱心な話しあいが繰り広げられました。
大きな魚をきれいにさばく技術はこれからも教えて欲しい。宮古市の下宿代補助に対する中学校の反応は?
今の部活動は?外部コーチは? 中学生が高校の実習体験をもっとできるといいですね。 幼児クッキングいいね。・・・・・ 話は尽きません。
目指すのは「生徒も先生も行くのが楽しみな学校!」
生徒の満足は、地域の満足につながると信じています。
今日の集給(集団給食実習)
今日は楽しみな、集団給食実習。「限られた時間内に」「同一品質のおいしい料理を」「大量に」提供するための実習です。 「楽しみな」というのは食べる側の感想で、作る生徒はなかなか大変です。
今日のメニューは ~鮭のムニエル~
調理実習にはお邪魔できなかったので、配膳されたお弁当のみ紹介します。
ムニエルと肉じゃがもつきました。ムニエルが焦げているのはご愛敬。味はしっかりおいしかったです。
フライパンで焦がしたときの生徒の慌てようが目に浮かぶようです。
そう、今日の実習は、まだ慣れていない2年生が担当でした。
スポーツ医科学講座~運動機能チェック
今日の6校時 1学年は外部講師をお招きして「スポーツ医科学講座」を実施しました。
一流のスポーツ選手だけではなく、発達段階の高校生は皆、自分の体を知り、正しく体を成長させることが必要です。
運動機能チェックをしながら、ゲーム感覚の運動神経チェックなどが展開し、盛り上がった1時間でした。
神妙に説明を聞いて始まりです。
腰痛チェック。前屈み、上体そらし。 一緒にやってる私は、この時点でイタタタタッ。
片足立ち、膝を持ち上げ静止30秒。ふらつく私を横目に、生徒たちはビタッ。
前屈、柔らかくするストレッチも体験。
正しい姿勢のチェック。かかと、お尻、両肘、後頭部を壁につけて、「ハイ、一歩前に。それがあなたの正しい姿勢です。」
ボール取りゲーム、いえいえ、反射神経チェックです。素晴らしい反応でした。
今の時代、若くても生活習慣病や腰痛に悩む若者が増えています。今日の講座では、常日頃から体を正しく鍛えて一生涯健康を維持することが大切と学びました。貴重な体験でした。わたくしにとっても。
りあす丸門司出港
本日11:00 りあす丸は門司港を離れました。
太平洋を航行して東京湾を目指します。瀬戸内海では強い潮流とこみ入った島々という難所を経験しましたが、今度は浦賀水道航路、中ノ瀬航路という日本一船舶交通量の多い航路を経験します。
引き続き安全航海を願います。
さようなら、門司の街
外洋に出るまでは緊張のブリッジです。
生徒皆元気。写真紹介ができませんが、ブリッジや甲板作業の他に、海技試験(筆記試験)の勉強も船内で日々進んでいます。
目指せ、航海士。応援しています。
3時間目の様子
今日は3時間目に授業を参観しました。
一部ご紹介します!
3年生のスクーバダイビング練習。今年度の1回目。マスククリアの練習中。
体育館では2年生の体育。夢中でバレーボール。
調理実習は3年生。今日は集団給食でした。慣れたものです。
2年生のコミュニケーション英語。 生きてる英語、使える英語が進みます。
寝ているように見える男子生徒は、考えごとですよね? この後しっかり会話練習に入りました。
1年生の言語文化。 文章を深く読み解く。 英語も大切ですが、日本語もしっかり大切にしなくては。
窓を開け放っても気持ちのいい季候になりました。高校生活3年間。今を大切にして、様々なことを吸収してくれることを切に願っています。
門司港の夜
りあす丸は北九州の門司港に停泊中。
船の生活を長く続けて、ベテランになってきても港の夜景は格別です。初めて経験する生徒にとっては感じ方もより一層。
宮古で待つ家族や大切な人に思いを寄せて、本船は明日門司を出港して宮古港を目指します。
暖かな明かりの一つ一つにこの土地の家族の生活があります。
ここ北九州の門司でも、ハワイホノルルでも、横浜でも小樽でも。
飛行機で行ってホテルに泊まってみる景色と、船を停めた岸壁から見る景色は見え方が違うんだなあ。
お弁当練習
今日の食物科2年生の調理実習は「お弁当」つくり。食物調理検定の課題です。
限られた時間内に、課題の品目を、味良く形よく、盛り付けの配置や彩りも指定されたとおりに。
去年まで1年生だった生徒たちも2年生になって1か月半。徐々に高度な内容が求められています。
かつての料理対決テレビ番組のように、制限時間間際には生徒たちもびりびりで話しかけるのも気が引けるほど真剣でした。
具だくさんの卵焼きとアスパラと人参の肉巻きフライがメインです。下準備も真剣。
今日の実習で一番むつかしいところは何ですか? と聞いてみたら「卵焼きをうまく巻くことです」の答え。
具だくさんにしているので特にむつかしいとのことでした。
肉巻きにコショーを振るのも「ビンの底をとんとんたたく」「もっと上から」と指導が入ります。
生徒によって個性が出るのはいつものこと。「これじゃあ、ふたが閉まらないよね」「肉巻きもう一つ入れて4つにしなきゃね」など、先生から指摘が入ります。
お弁当箱の中が検定種目。お皿の分は入らなかったお料理で今日の昼食としていただきます。
白米も電気炊飯器じゃなくガスコンロで直火炊き。焦げずに、べたつかずに、うまく炊けました。
検定本番では、先生のアシストはありません。
どんどん進化する食物科2年生でした。 ゆとりができて、笑顔で私の質問の相手をしてくれる日ももうすぐだ。
循環型食材調理はじまります
今日は「課題研究」の日です。食物科では昨年度から取り組んでいる「循環型食材調理」の今年度の活動を本格スタートしました。
調理実習の時に出る「食品残渣(食材の切れ端や残り物)」をコンポストで堆肥化させて作りためた堆肥を使って畑を耕しました。
岩手県農林水産部の方から指導をいただきながらのスタートです。
生徒たちが去年から作ってきたふかふかの堆肥です。ホームセンターで売ってるのよりよく見えるのは手前味噌??じゃないと思う。
1m四方につき堆肥3キロが標準です。
でも、ここは元々農場ではないのでこれまでの地力がないから、6キロ入れましょう。
ここは校舎の中庭です。それはやせていますよね。
授業の合間も作物の成長が気になったりして・・・
すき込みます。まず、準備した苗は「トマト」と「バジル」
イメージしているのは「スパゲティー」かな?
調理技術を磨くだけでなく、食材を知り、大切に使う。本校食物科が目指しているところです。
成長が楽しみです。 作物も生徒も!!
関門海峡を航行して門司港着岸
りあす丸は今朝から関門海峡を航行し、昼前に北九州の門司港に着岸しました。
新居浜港を出て関門海峡へ
前方には本州と九州を結ぶ関門大橋が迫ってきました
潮流はなんと6ノット もはや川の流れのようです
専攻科生が握る舵輪にも力が入ります
狭い航路内 行き交う船にも要注意
通航練習した後は、エキゾチックな門司港へ着岸
船首の舫い綱が陸とつながり、間もまく本船も岸壁に横付け。
緊張が解けるのももう少し。
どうぞしばらく安心して休んでください。
海の難所 来島海峡通過
本日、潮流の弱まる時間帯を見計らって無事来島海峡を通過しました。
強い潮流に対する操船はもちろん、潮流信号所の表示をしっかり確認して緊張の通航でした。
小さな島々が入り組み潮流が強く激しい来島海峡。国内の航路では最大級の難所です。
あいにく、今日の潮周りは「大潮」 最も流速が早くなる潮周り。緊張が続きます。
電光式潮流信号所は「S」表示 南向きに潮が流れています
「3」 現在の流速は3ノット
太平洋を流れる黒潮なら最大級の早さですが、ここ来島では潮が緩んだ状態です。
「↑」はこれから流束が上がってくることを表します。もたもたしてはいられません。速やかに通過します。
海図記入はもちろん、航海日誌の記入も大わらわ
無事通過 明日は関門海峡を通過して北九州の門司港に入港します。
「海上衝突予防法」「海上交通安全法」「港則法」 学校で勉強したことばかりですが、今回はその知識を現場でフルに生かさなくてはなりません。事故なく安全に船を運行するためには海上法規をしっかり覚えておかなくてはならないことを専攻科生は身に染みて感じる瀬戸内海航行です。
明日からも、順調に航海が進みますように祈念しています。
新居浜港外錨泊中
瀬戸内海最大の難所、来島海峡航路を間近にして時間調整。来島海峡は最大で10ノットもの潮流があり船舶航行の難所です。潮の弱くなる時間を見計らって通過しなければなりません。緊張の時間待ちです。
黒球1つは錨泊中の印。安全航海が続きます。
りあす丸瀬戸内海航行中
今朝、友ケ島水道を通過し、明石海峡から備讃瀬戸東航路に入りました。明石海峡大橋をくぐるときには曇っていた空も瀬戸大橋をくぐる頃には青空に。専攻科生元気です!
右が和歌山県 左は兵庫県淡路島 太平洋から瀬戸内海(大阪湾)に入ります。
ブリッジではオフィサー、2年生、1年生 所狭しと作業中
明石海峡大橋
橋の裏側を見られるのも船ならでは。貴重な体験です。
オリーブの産地 24の瞳 これが小豆島
海図記入も大忙し
瀬戸大橋 倉敷から四国高松につながります
クロスベアリングも慣れてきて位置出しはばっちり!!
あしたはいよいよ来島海峡通過です。
3海生マダラはえ縄実習
昨日出航した海翔、宮古沖でのマダラ延縄漁業実習を終えて本日09:30宮古港に帰ってきました。
実習をしたのは海洋生産科3年生。
たくさんのマダラとスケソウダラをゲットして満足げ。
現在、宮古を代表する魚種となったマダラに直接関わる貴重な実習となりました。
ただいまぁ~
乗船教官が「今とったロープがとものスプリング・・・・」「次は・・・」
入出港は貴重な教科書の復習です。
魚は宮古の魚市場に水揚げします。
買い付けていただいた魚たちは、近日中に魚菜市場や市内の鮮魚店で販売されるでしょう。
生徒の獲ったマダラでーす。って売り場に掲示したいですね。
(以前、実際に掲示してくれた小売店さんもいます。ありがとうございます。)
海翔、りあす丸の実習はまだまだ続きます。今後にご期待を!!
高校魅力化フォーラム
高校魅力化フォーラムが盛岡で開催されました。
島根県隠岐の島の高校の取り組みや、SNSを使っての情報発信など、講演や事例発表がありました。学校の魅力化に向けて本校にもできること、見習うことがたくさんあります。すごく勉強になりました。
産学連携分科会で本校は「宮古トラウトサーモン 知る・作る・食べる」と題してN先生が発表しました。コーディネーターさんから「いい視点の取り組み」と評価していただくとともにN先生はじめ本校の今後の活躍にエールが送られました。
地域とともに、本校も盛り上がります。
目指すのは「生徒も先生も行くのが楽しみな学校!!」
みんなで力を合わせてがんばりましょう。ファイト!!
しおかぜ図書室開館中
昨年度からの図書の整理も終了し、今年度のしおかぜ図書室が開館しました。
昼休みは毎日、放課後は火曜日木曜日に開館しています。
当番の図書委員に「初日の利用者はどんなもんですか?」と聞いてみたら・・・
「・・・まだ、一人です」の答え。
みなさ~ん 面白い本がいっぱいありますよぉ~
さあ、図書委員の腕の見せ所、読書の楽しさをみんなに広げてください!!ね。
ワタシノショウライ
1年生と2年生、今日のロングホームルームは「職業適性検査」でした。
本校に入学してきた時点で、海洋生産科と食物科という専門を学習する学科に所属するわけですがまだまだ15歳と16歳、自分がどんな職業に向いているのかは不安もあります。今なりたい自分とまだまだ気づいていない自分。
職業適性検査では自分では考えたこともない職業ジャンルも含めて自分の能力を発揮できる職業分野を発見できます。
これをきっかけに、自分ごととして将来の自分像を作り上げ、それに向かって自分に磨きをかけます。
さあ、検査の結果が楽しみです。
「将来、どんな仕事をしたいと思ってるの?」と数人に聞いてみると。
「調理師です」「家の電気屋を継ぎます」「日本一の漁師です」「声優です」「美容師です」「プロのeスポーツプレイヤーです」・・・
まあまあ、いろんな答えが出ること出ること。
水産と家庭科の専門学習を通してその分野を目指すも良し。専門を自分の糧としながら異なるジャンルで活躍するもよし。
大切なのは自分を信じて、自分を鍛えて、自分の未来を切り拓いていく力を身に着けること。
これからの成長が楽しみです。
シイラの切り身作り そして機関実習室とグランドでは
海洋生産科3年生、今日はシイラをさばきました。
近年、鮭の大不漁で新巻鮭実習が実施できていないため、大きな魚に触れる機会が少なくなっています。
シイラであれば鮭に勝るとも劣らない大きさ、しかも南の海の代表選手で味も良し。
大きな魚体に悪戦苦闘しながら切り身をつくりレトルトパックにしました。
全長1m近くのシイラたち。ハワイ語では「マヒマヒ」といってバター焼きやムニエルで最高のおいしさです。
ハワイ沖でのりあす丸遠洋航海実習ではメバチマグロの外道としてたくさん漁獲されます。
おいしいのですが、雑魚扱いで市場価格は今ひとつ。本校で魅力付けしてマヒマヒの良さを世の中にアピールします。
レトルトに入れて凍結します。このあと、味付け加工をどうするか? ヒット商品開発に向けてスタートです。
食品製造実習場から出てみると、となりの機関実習室から金属の削れる音が・・・
機関長がドラム缶から潤滑油を船に移し替えるための金属パイプを手作りしていました。
溶接も研磨もお手の物、何でも自分で作れます。
陸にいる間に、洋上での実習をスムーズに進めるための工夫と準備が着々と進められています。
そして、最高のお天気のグランドでは、体育の授業。食物科2年生たちが50m走をしています。私を見つけてピースサインも。全力疾走がとてもとても気持ちよさそうでした。
爽やかな月曜日、元気いっぱいの活動が繰り広げられていました。
2時間じゃ足りない!
コロナ禍で、学校での部活動は2時間以内に制限しています。
先ほど夕方6時近くになってボクシング場をのぞいてみました。まだ部員がいたので「見学させてください」と声をかけると。
リング上にいた1年生2人が「校長先生、今終わったところです!」と元気な返事。
まだまだ練習したそうな二人でした。
先輩が熱心に指導しています。「バックステップは・・・・」
さあさあ、今日はもう終わりですよ。
外では、大震災後にいただいたイワテヤマナシ(なしの原種)が満開でした。
1年生は8ヶ月間の出場制限があって、最初の試合は秋の新人戦だそうです。
今後に期待の1年生たちでした。
新人乗組員、やってますロープ練習!
りあす丸に行ってみると、今年度から乗船している新人乗組員がロープ練習をしていました。
実際にマグロ延縄実習が始まると、切れたロープはすぐにつなぎ合わさなくてはなりません。
ロープとロープを結ぶのではなく、スパイキという道具を使って「さつま」という手法で編み込んでつなぎ合わせます。実習現場でスムーズに行うためには熟練が必要です。2人とも乗船生活は初めてなのですが、たいしたもんで、はじめてとは思えないほど上手につなぎ合わさっていました。
写真には写りませんでしたが、1等航海士、2等航海士が楽しく教えていました。
生徒が乗ったとき、「カッコイイ先輩船乗り」として生徒に指導できるように、頑張れ新人君!!
しいらぁ~びんちょお~がすとろぉ~
満面の笑みで大きな魚を抱えるのは海洋生産科2年生。
魚好きにとってはたまらない獲物たち、カチンカチンのこの魚たちは解体した後、缶詰やレトルトに加工します。
魚を獲り、加工し、販売する 本校海洋生産科は6次産業化の勉強をしています。
今日は柵取り(身のブロック)までしたそうです。続きは来週の月曜日。待ち遠しい実習です。
しいらぁ~ (シイラ)
びんちょぉ~(ビンチョウマグロ)
がすとろぉ~(ウロコマグロ)
今年度の1月にはこの2年生たちがりあす丸でハワイ沖に行き、こんな魚たちを獲ってきます。
「好き」の気持ちが何よりだ。いいぞ、2海生。
部活動も元気です
重茂中? 山田中? ・・・ あれれ、中学校との合同練習?
いえいえ、柔道部の新入部員でした。 各中学校からの経験者はもちろん、初心者や女子も入部して柔道部は一気に賑やかになりました。
人数の少なくなっていた太鼓部も1年生がたくさん入部して賑やかに。
先輩の指導が連日繰り広げられています。
体育館では「卓球」「バレーボール」「バドミントン」の各部も熱心に練習をしていました。
今年度の活躍が今から楽しみです。人数の多い部も少ない部も、強い部も強くない部もみんながんばれ!!応援します。
放課後一斉委員会
今日の放課後は一斉委員会が開催されました。「行事運営委員会」「生活委員会」「図書委員会」「保健委員会」「選挙管理委員会」それぞれの委員会で今年度の活動計画を作成しました。
「やらされる毎日じゃなく、自分たちで作る毎日を」上級生が委員長となり各委員とも話しあいが繰り広げられました。
しおかぜ図書室にて
生活委員 自立した高校生活のために!!
行事運営委員会 コロナとともに、できる限りの行事を実施!!
生徒たちの高校生活は3年間のみ。
この一年を充実したものにできるように生徒とともにがんばります。
海洋生産科1年生 実習船を見学
今 実習船「りあす丸」「海翔」は2隻とも宮古港藤原ふ頭に停まっています。
昨日、海洋生産科1年生はこれから3年間お世話になる2隻を見学しました。
船を使っての実習は水産高校ならではの、なくてはならない大切なものです。
船を身近にとらえ、大自然の偉大さをこれから身をもって感じ、海とともに生きる強さとたくましさを身につけます。
初めて入った操舵室 でっかい船なのにハンドルは車より小さいのにびっくり
実習着姿も初々しい1年生たちです。
レーダーを操作して説明するのは専攻科生 「先輩、すごい」
食堂兼学習室 先輩が丁寧に説明しました
船長 クラス担任 乗船指導教官 船に乗るときいつも一緒の先生方です。
安全でワクワクする乗船実習がこれから待ち受けています。
どんな魚に出合うのか、どんな景色が見えるのか、
海・船・魚をこれからおおいに楽しもう!
1日の始まりは朝読書から
満開の桜を散らす冷たい雨が降りそぼる中、今日も一日が始まりました。
入学式、始業式以来みんな元気に登校しています。
一日の始まりは朝読書からです。
スマホが情報伝達手段の主役となった今の時代ですが、「静かに本を読む」という活動は様々な良い影響を生徒におよぼします。
先生も生徒と一緒に読書です。
さあ 今日も一日がんばろう
応援団結団式
今日は午後から「応援団結団式」を行いました。
本校応援団は船舶職員正装がユニフォームです。制服よりも一段と引き締まってカッコイイと私は自画自賛しています。
新2年生と3年生で9名のリーダーを認証しました。
コロナコロナでかつてのような応援はできませんが、心の中ではかつてに負けないくらい大きな応援を繰り広げたいものです。リーダーの皆さんも気合いが入っていました。
代々 女子リーダーもがんばっています。
団長による力強い「結団宣言」
手旗を使ってのエール
本来なら、全校生徒によるエールなのですが、今回は応援団リーダーのみで気合いの入ったエールを切りました。
早く、全校生徒で全力の応援ができますように。
今は、心の中で応援します。「フレーッ」「フレーッ」「みぃー」「やぁー」「すいっ」!!
新2年生 やや集団給食実習
新2年生、まもなく集団給食実習が始まります。
「限られた時間内に」、「安定した味の料理を」、「大量に」が合い言葉。
1年生の時には調理の基本を勉強しました。2年生からは職業調理人として必須の「早さ」と「うまさ」と「大量調理」の技術を身につけます。
今日は、全職員向けではなく、その前段階として「やや大量調理」を練習しました。
メニューは生姜焼き弁当 きんぴらゴボウとほうれん草の胡麻和え も添えました。
前処理でくっついている豚肉を1枚1枚丁寧にほぐします。
腰が引けてるのがわかります??
強火の中華鍋に油をたっぷりひいた途端に煙りがブワッ。
先生が、「(ゴボウ)入れるときはねるからな」って言った瞬間の写真です。(エッ、ヤバッ)
入ってしまえば余裕です。
去年までは1年生だったという面影を少し感じた実習でした。
さあ、この一年の上達を期待します。
そして、集団給食の検食(生徒の作った料理を職員でいただきます)をものすごく楽しみにしています。
がんばれ 新2年生!
また来てね にっぽん丸
日本を代表する豪華客船「にっぽん丸」がまた宮古訪れました。
三陸の名所を観光した乗客の皆さんは本日15:00宮古港を出港。
本校太鼓部が迫力の演奏で見送りました。
このところ出張続きで更新が滞っていました。(今日からまたさまざまお知らせします!)
今日の太鼓部の活躍は、顧問の先生が送ってきてくれました。
夕方17:00過ぎに学校で太鼓の音に誘われて見に行ってみると、写真の2,3年生5人にプラスして1年生が加わって早速練習に励んでいました。
さあ、今年度も太鼓部の活躍に期待です。
りあす丸 小樽を出港
本日16:00 りあす丸は予定どおりに小樽港を出港しました。
コロナの影響で寄港地活動もままならぬまま1晩休養しての宮古向けです。
出港操船も貴重な練習。みんな元気にやってます。
小樽港の岸壁から離れます。小樽の街ともさようなら。
入出港は特に事故に注意が必要。船長、3等航海士、そして専攻科の2年生と1年生。
専攻科生にとって緊張を伴う大切な操船練習です。
外洋(日本海)に出たら、津軽海峡を経由して 明後日には宮古港へ。
桜咲く宮古が待ってます。
帰り航海の安航を願います。
最高です 調理実習
本年度も食物科の調理実習が始まりました。
新3年生第1回目のメニューは「肉絲炒麺(豚肉の千切り焼きそば)」です。
にんじん、タケノコ、干し椎茸、そして豚肉 それぞれの切り方を身につけるのが今回のテーマ。
フライパンに油をひくのにも力が入っていました。
あんかけ風焼きそばの完成。
煙にひるまず、よ~く熱した中華鍋にたっぷり油を引いて。麺は全くこびりつきません。
去年から磨いた千切りテクニック。
「第1回目のできはどうですか?」ときいてみたら、即答で「最高です!」
皆さん、本当においしそうに食べていました。
好きこそものの上手なれ。 おいしい料理をこれからもどんどん作って、みんなの笑顔を引き出してください。
今日も新入生は大忙し
入学式から今日で3日目。1校時 学年オリエンテーション 2,3校時 学科集会 4校時 進路ガイダンス 5,6校時 生徒会ガイダンス そして放課後は部活動見学
新入生は今日も大忙しで本校のいろんなことを知りました。
特に、午後の時間は上級生と緊張の対面。応援団長から歓迎の言葉を受け、生徒会執行部からは学校生活の紹介、各部活動の紹介と続きました。放課後には部活動の見学です。
「一緒に水産高校を盛り上げましょう。」と執行部。 そうだそうだそのとおり。先生たちも応援します。
コロナ対応で大声なし、エールもありませんが気持ちのこもった歓迎です。
夢と希望の3年間。頑張れ新入生。
ボクササイズって言うな!!オレたち拳闘部だぜ。
締めはやっぱり全国大会常連の太鼓部です。部員数が少なくなっているのでたくさんの新入生が入ってくれることに期待です。
さあ、明日からはいよいよ普通授業。水産の勉強、調理の勉強の始まりだ。
今日のりあす丸
りあす丸から写真メールが届きました。沿岸航海だと、ケータイが使えるので気軽に連絡できます。
専攻科生9名 順調に船舶運航実習を進めています。
操舵するのも専攻科生、ジャイロコンパスで方位線測定しているのも専攻科生、その奥でレーダーを確認しているのも専攻科生、サングラスは見守る船長でした。
ジャイロコンパスの中央にシャドーピンをたてて重視線を・・・・
教科書で習ったことはやってみてはじめて深く身につきます。
奥尻島一周 各ポイントを決めて船位測定練習をします。観光船ではできない航海ですね。
正確な海図記入は昔も今も航海士にとって重要な仕事です。
引き続きがんばれ専攻科生。
3学年みんなそろって今年度のスタート
いよいよ今日から、全校生徒がそろって今年度の学校生活スタートです。
緊張の1年生、うれしくて仕方のない上級生。
学校に活気が戻りました。
カメラを向けると、すかさずピース! 元気はつらつ上級生。
1年生はLHRで自己紹介や校舎案内からスタートです。
目指したいクラス、3年後の自分のイメージ etc
これからの高校生活、楽しいことがいっぱい待ってます。大いに満喫しよう。
駐輪場の桜も明日には咲きそうです。
りあす丸出航 北海道向け
りあす丸 北海道に向けて出航
専攻科1年生3名 2年生6名 そして船長以下新人乗組員5名も 快晴のもと、宮古港を後にしました。
いよいよ始まった令和4年度乗船実習、専攻科生徒1年生も新人乗組員も緊張の赴きで出発です。
安全で実りのある航海を祈念します。
本日 ぽかぽかの陽気
風は陸風 スラスタ(横向きスクリュー)もほとんど使わずスムーズに離岸
さあ このあと奥尻島付近で船位測定実習を行って 小樽港での入出港練習
このままの好天を祈ります。
入学式そして乗船式
今日は入学式。
本科海洋生産科15名、食物科26名、専攻科漁業科3名が晴れて入学しました。
これからの高校生活で様々な体験をとおして、一人の人間として大いに成長することを願います。
自分にないものを隣人から学びとり、お互いを磨き合って魅力的な大人になってください。
生徒の変化が楽しみです。
さて、専攻科新入生は休む間もなくりあす丸へ。入学したその日から生活の場は「船」に移ります。
式に参加してくださった保護者の車から乗船期間中の荷物を船に移して乗船式へ。
校長・船長のあいさつと専攻科担任からの諸注意。ネクタイを締めた生徒たちはもはや立派な士官候補生の顔つきです。
「スマートで目先が利いて几帳面 負けじ魂 これぞ船乗り」
今日から1年3ヶ月の間、船が自宅です(航海と航海の間はお休みです)。乗船指導教官、乗組員から船乗りのイロハを学び取り、立派な船乗りになるのだぞ!!!
早速明日からは、北海道方面への短期航海。奥尻島周辺でクロスベアリング(方位による船位測定)練習などに励みます。
本科も専攻科もがんばれ新入生!!
新任式・始業式そして明日の準備
今日は新任式と始業式
久しぶりに生徒たちが登校した学校は活気を取り戻しました!
進級して1学年ずつ上がった生徒たちの顔つきも少し大人びた気がします。
新2年生、新3年生 欠席者なし。これが一番うれしいです。
陸上での先生6名 海上での先生(実習船)5人 新しい仲間が加わりパワーアップです。
始業式が終わったら、最上級生の3年生が明日新1年生を迎える準備です。
初々しかった新入生が3年生になるとぐっと大人びます。高校生活の3年間は本当に変化が大きいです。
さあ、新2年生、新3年生 そして明日来る新入生 令和4年度を楽しく充実した水高ライフにしよう!!!!
静かなホームルームは明日まで
いよいよ明後日7日は始業式。
暖かな日差しが入る校舎内はのんびりとしたのどかな雰囲気。
でも、各ホームルームは整然として明後日から1学年ずつ上がった生徒たちと新入生を迎える準備は万端です。
持ちあがりの担任も、新しく担任になる先生も、もしかしたら生徒以上に緊張しながら新年度を迎えます。
この静けさもあしたまで
水高生徒のみんな、元気に登校してくるのを待ってるからね!!
海で働く先生も今日がスタート
今日から新年度がスタートしました。
陸上の教職員に加えて、今年度は海上職の先生方(船舶乗組員)も5名お迎えしました。
実習船での体験は本校生徒にとって大変貴重なものです。生徒の安全を確保しながら海の素晴らしさ、船の面白さを教えるのは乗組員の皆さんです。
新乗組員の皆様、どうぞよろしくお願いします!!
ピッカピカの作業ゴム手と岩手県マークの作業着!
海図を見ながら打ち合わせも
この部屋がこれからの第2の我が家 海がシケてもゴロンゴロンと転がらないようにベッドは細長く作られています。
クリーニングしたての布団類。 この後各自でベッドにセットします。
これから始まる船員生活、狭い船内ではありますが完全空調で快適温度が保たれて、起きたら職場(ブリッジや甲板)まで1分、完全3食付き(操業中は4食付き)。
船の揺れはゆりかごで、エンジン音は子守歌。慣れれば慣れるほどに快適な環境です。
洋上生活を自分自身が楽しんで、「海好き」「船好き」「魚好き」生徒をどんどん育ててください!
ゆくひと来るひと
今日で令和3年度が終了しました。
8名もの先生方が本日を最後に本校を去って行きました。お見送りするのはさみしいものですが新天地でのご活躍を祈念いたします。
そして、明日からは新年度、令和4年度の始まりです。職員下足箱には Welcome の貼り紙が。離任された先生方と同じ数の先生方を新しくお迎えします。
新年度が生徒にとっても保護者にとっても先生方にとっても充実した年になりますようにみんなでがんばりましょう!!
入学手続き
今日は入学手続きのために4月から本校生になる予定の中学生たちが集合しました。
一人で緊張の面持ちの生徒もいれば、同じ中学同士でおしゃべりが過ぎる生徒も。
海洋生産科15名
食物科26名
高校3年間の生徒の変化には目を見張るものがあります。
まずは高校生活のスタートを順調に切り、元気があり余っている子も人見知りする子も自分らしく充実した3年間を過ごせるように全職員で応援します。
がんばれがんばれ 新入生。 フレーフレー 新入生!
先生たちの席替え
まもなく令和4年度の新入生を迎えます。
学校では、年度末恒例の「座席移動」を行いました。
各学年を担当する先生方がまとまって座ります。もちろん、新年度体勢の席順です。始業式・入学式で担任や部活動顧問を生徒に発表するので担当者はその日まではまだ内緒!
まずは、机上整理と床清掃。
今回は大がかりな移動をしたので、電気コードの位置も付け替えです。
席が替わると使うプリンタもかわるので、今朝はパソコンの設定をし直しました。
ひとまず、皆さん落ち着きました。細かい整理整頓はこれからですが、早速4月に向けての準備があわただしく始まっています。
陸上の教職員44人、船舶職員30人。新入生と1学年上に上がった生徒たちを心待ちにしています。
さあ、どんな顔をして初日の登校をしてくるのか今から楽しみです。
表彰式 終業式 そして 離任式
今日は生徒にとって今年度最後の登校日。表彰式に続いて終業式と離任式を行いました。
終業式では、いつもだったら「中長期的な目標をもって新年度に向けて頑張ろう」と話すのですが、今回は「ウクライナで戦争が起こっていることを自分事として認識し、自分たちにできることを考え、生きている今を大切にしよう」という話をしました。大人にも何が正しい答えなのかがわからない時代、生徒たちにも一人の人間として考え、判断する力をつけてほしいと願っています。
一日も休まず登校した皆勤賞の表彰に続いて英語スピーチコンテスト。県大会2位でも立派なのですが、C君、来年度は1位をとるとがんばっています.
県内各校に6名の先生方が異動なさいます。詳しくは、20日の岩手日報に掲載されています。
生徒からの花束贈呈に続いて各先生からお別れのあいさつを頂きました。
今日はリハーサル
太鼓部、先日の福島宮城大地震の影響で東北新幹線が不通のため。昨日の朝5時始発の106急行バスで盛岡向け、秋田・新潟・高崎を経由して夜8時半ころ富山着。約15時間の長旅をものともせず今日は全国大会会場でのリハーサル。みんな元気に頑張っています。
まだ暗い昨日の朝5時過ぎ、いよいよ出発!振り返ってみると、今日の大雪に引っかからなくてよかった!!
今日は、本番会場でリハーサル!!
出場チームの中でも5人という人数はすごく少ないのですが、その人数でも迫力のある演奏は群を抜いており岩手県代表チームに選ばれました。部員たちは毎日本当に熱心に練習に励んできました。
正確なばちさばきで、太鼓の音を最大限に引き出し、5人の息の合った演奏は聞く人の心にずんずんと響いてしみわたります。
今年度は、コロナの関係で本大会も無観客、水高祭も校内開催のみだったため一般の皆様にご披露する機会がありませんでした。
来年度こそは、この迫力ある演奏を多くの皆様に聞いていただきたいと切に願います。
太鼓部全国大会へ
いよいよ明日、太鼓部は全国大会出場のため富山県に向けて出発します。コロナ対応で無観客ですが開催できただけでもありがたいです。
昨夜の大地震のため東北新幹線復旧のめどが立たず、秋田・新潟経由に急遽変更して移動します。
朝から部員の皆さんが校長室に来て「人数は少ないですが、自分たちにできる最高の演奏をしてきます」と力強い決意を語ってくれました。
寒い日も暑い日も一生懸命練習してきた太鼓部の皆さんなら大丈夫、最高のパフォーマンスができます。
がんばれ宮水太鼓部!!
Y先生35年間ありがとうございました
Y先生 岩手の水産教員として35年間の勤務も今日が最終日。
初任の時の3年生はもはや53歳。久慈水産高校でスタートし、宮古水産、広田水産を歴任。りあす丸の乗船指導教官歴も長く、岩手の海洋系教育をけん引してこられました。
また、スクーバダイビングのパイオニアでもあり伊豆大島や小笠原父島へのダイビング航海は生徒とともに誰よりも多く参加しました。浄土ヶ浜で一緒に潜った卒業生もたくさんいますよね。
学校現場からいなくなるのはさみしくもありますが、これからも宮古水産を応援してください!
合格発表
今日は高校入試の合格発表日
海洋生産科15人、食物科26人、専攻科3人 の合格が発表されました。
コロナ対策で岩手県教育委員会ホームページでの発表が浸透しているせいか、学校に来る人はポツリポツリでした。コロナ前のような「きゃーっ」「ヨッシ!」というようなにぎやかな盛り上がりはありませんでしたが、見に来た人たちはやっぱり「やったぁー」と盛り上がっていました。
未来の水産人、料理人、3年間を充実させような!!
あの日を忘れない
2011年3月11日14:46 私たちは職員室で仕事をしていたり、生徒と一緒に部活動をしていました。
突然の地震は今までに経験したことのないほどの大きな揺れが長く続き、誰もが尋常ではない危機感を感じ、津波を予測しました。
すぐに、津波警報が発令され、それは大津波警報に変わりました。3mの予測が10mになり、10mを超える大津波と刻一刻と規模が大きくなり続けて街中にサイレンと緊急放送がけたたましく鳴り響き、何回も何回も繰り返されました。
校地内の生徒を全員集めて、高台にある河南中学校にみんなで避難しました。余震が続く中、電気もなく(3日目に復旧)、食べ物も水もなく寒く凍える体育館で不安な夜を過ごしました。
翌日には早速、何人かの先生で水産高校に戻り食物科から米と鍋とコンロを、海洋技術科からはりあす丸の毛布と食品コースの缶詰、栽培コースのポリタンクを持ってきて避難所に提供しました。
2日目の午後あたりから自衛隊や警察の緊急支援が始まり、その後世界中からのご支援を受けて今に至っています。
追悼の意味を込めた半旗の横には生徒の活躍をたたえる垂れ幕が。大震災を経験した生徒はもう29歳。
先日卒業した3年生は当時小学1年生。大津波という災害を乗り越え、今は新型コロナ感染症という災いを乗り越えようとして生徒たちは活動しています。
大震災翌日、校庭横の道路には船や車が流れ着き、グランドには大量のヘドロが残されました。
ヘドロを取り除き、新しい土を入れて現在のグランドは復旧しました。
どんなことが起ころうとも、その状況の中で最善を尽くす。
津波でお亡くなりになった皆様のご冥福をお祈りし、今を生きる私たちは常に前を向いて進みたいと思っています。
明日はいよいよ高校入試
明日はいよいよ岩手県立高等学校入学者選抜 つまり高校入試です。中学校3年生の受検生の皆さんは今頃ドキドキの夜を迎えていることと思います。
コロナ禍での入試。がんばってくれることを期待しています。
明日の朝8時ころにはこの周辺にたくさんの中学生が集まります。
合格発表は3月16日(水)15:00に貼り出すと同時に、岩手県教育委員会のホームページで確認できます。
がんばれ、受検生!!
かっこいいエプロンだね
海洋生産科1年生の調理実習。食物科ではありません、海洋生産科の面々です。2年生からは船舶運航コースと食品資源コースに分かれるのですが、今年度最後の家庭科調理実習はみんな一緒に宮古が誇る「たらフライ」です。
見てほしいのは、エプロンと三角巾、各自が家庭科の被服実習で作った大漁旗エプロンとオリジナル三角巾。みんなまんざらでもない様子で着用していました。
ミニトマトを切って、レモンを切って、オレはキャベツの千切りだ。
エプロンは「釜」「魚」、う~む元の旗はどんな旗?
食べ応えのある、ざくざく千切りできあがり!
デザートは黄桃(缶詰)入り寒天だ。黄桃の角切りなんてススイノスイ
オレサマは豆腐を手のひらにのせて切れるんだぜ、家でもやってるから
将来は魚屋さん。ポーズが様になっています。
味噌汁のわかめはこんなもん??
えーっ、骨なんかとるの? て言いながら、やりはじめたら一生懸命。
食べたときには、「骨がなくて良かった、うんめぇ~」と大満足。
小麦粉をつけて、卵にとおして・・・
ガンガンいくぜぇ
ワイルドなフライとキャベツが一皿に。
ご飯大盛り、了解!
調理施設とスタッフが充実している本校だから海洋科の男子生徒も本格調理を体験できました。
海洋生産科からの就職先でもお寿司屋さんや料亭、さらに船舶の司厨員などがあります。
魚が好き!見るのも、とるのも、育てるのも、料理するのも。これこそ水産高校の面白さです。
ひな祭り弁当
今年度最後の調理実習は「ひな祭り弁当」でした。
メニューは ちらし寿司、天ぷら、菜の花の辛子和え。 みんなおいしいのですが、なかでも私は辛子和えの辛子醤油が菜の花の甘みを引き立てていて特に気に入りました!
カブの浅漬けと大きなブドウ(レッドグローブ)そして「ひなあられ」もついています。
エビの下処理も、集団給食だから大量です。指でエビをしごいている○○くんに「何をしてるの?」と聞いたところ「筋を切って天ぷらにしたときに丸まらないようにしています」と即答。なるほどなるほど。エビ天ってのはそんな下処理があったのですね。知らなかった。
天ぷら用のなすの切り込みも真剣。ついつい顔も近づきます。
「これは失敗ですからとらないでくださいっ」って言われたときにはシャッターを押していました。
私には失敗に見えないのですが・・・。
食物科2年生、4月からは最上級生。集給作りも本格化、とてもとても楽しみです。
金魚の紙芝居
近隣の保育所等をまわって、金魚の紙芝居をして、育てた金魚をプレゼントしてきました。当初は、紙芝居のあと園児たちと一緒に金魚すくいをして触れ合う予定でしたが、コロナ対策で密を避けるため金魚すくいは中止です。
海洋生産科では魚類養殖の基本である金魚の養殖を行っています。健全な親魚を育てて卵を取り、ふ化させ、また、健全な成魚に育てる。ヒラメもサーモントラウトも基本的な流れは一緒です。
卵の一粒が立派な命の始まりであることを高校生は実習で実感しています。「大切な金魚をかわいがってね」と紙芝居で幼児に命の大切さを伝えます。伝えると同時に、高校生たちの意識もより深まっていきます。
紙芝居で金魚の一生を伝えます。
はじまりはじまり
栽培実習室で生徒たちは金魚を養殖しています。
親魚の成熟度を見計らって卵を産み付けるための産卵巣を入れると、産み付けられた卵は絵本のようにプチプチとくっつきます。
水温にもよりますが、3日くらいで卵の中で目や体が出来上がってきます。
ふ化してすぐの時はおなかに栄養分の入った大きな袋(さいのう)を持っています。この袋があるうちはエサを食べません。っていうか、口から肛門までがまだつながっていないので食べられません。
さいのうがなくなるころには口や消化管が出来上がり、捕食を始めます。初めて、餌を食べてくれた時は感激です。
食べられない子供は残念ながら死んでいくのですから。「生きる」は「食べる」です。
ふ化したては黒っぽいフナのような色だったのが、金魚らしく色づいてきます。
2年から3年で成魚になり、次世代を生む体が完成します。
適度な餌やりが必須です。
やりすぎたエサやウンチなどで水はどんどん汚れます。汚れた水には細菌が繁殖して病気になります。
人の手で直接触ると体表の粘液が取れたり傷がついて、病気になりやすいです。
金魚を毎日見ること。元気な動きか、餌の食べ具合は、皮膚の様子は・・・かわいがることが基本です。
自分で育てていると、絶対死なせたくない、という気持ちになります。命を実感します。
と、高校生が体験したことを保育所の子供たちにつたえます。子どもたちはお兄さんやお姉さんが大好きです。お兄さんお姉さんも期待に応えようと一生懸命です。
来年は、コロナもおさまって、また、金魚すくいができるといいですね。
令和3年度卒業式
毎年本校の卒業式は3月1日です。今年度は本科42名、専攻科5名の生徒が巣立っていきました。
日頃のワヤワヤ、キャーキャーが嘘のように、皆、真剣な面持ちで式に臨みました。
高校での3年間は大人への転換期。出会った頃の雰囲気とは全く違う成長した姿に感動でした。入場行進を見ているだけでつい、涙がこぼれそうに・・・。
呼名のときには一人ひとりがしっかりと校長と目を合わせてお辞儀。その表情もまた格別で涙が・・ガマン
本科生も専攻科生も全員が進路を決定し、4月からは別々の進路先での新生活が始まります。
東京に行こうとも、大阪に行こうとも、本校の先輩たちは必ずいます。もちろん地元には大勢が。
「自分に自信を持ってがんばるのだ」とエールを送りました。
時々帰ってきて、学校に遊びに来るのだぞ。
りあす丸着岸
りあす丸は1月15日に宮古港藤原ふ頭を離れてから、45日間の航海を終え、昨日、出航時と同じく宮古港藤原ふ頭に着岸しました。
晴天ながら、寒風吹きすさぶ中、晴れやかに帰港式を行いました。
強い向かい風の中、静かに接近中。本科の生徒たちはアッパーブリッジデッキに整列。
いよいよ着岸、専攻科生徒は船首作業と船尾作業に従事中。本科生の気持ちは岸壁で待つ家族の元へ・・・!
船首デッキで、校長挨拶・船長挨拶・生徒代表挨拶 最後に乗船教官からの指示、本科生よく頑張りました。
大海原と満天の星空、見たこともないような魚たちとの遭遇、様々な体験を挨拶で報告してくれました。
専攻科生にとっては3回目の長期航海。こちらは、大分熟練の雰囲気で余裕を持って本科生の兄貴分として指導してくれました。専攻科は3月の水高臨時試験、4月の定期試験にむけて、海技士勉強にスパートがかかります。
充実した遠洋航海実習だったようで生徒たちも少したくましくなりました。
宮古湾内で穏やかに錨泊中
りあす丸、明日はいよいよ宮古港藤原ふ頭に着岸です。現在、すでに宮古湾内で錨を入れて待機中。
市内高台にある臼木山公園からの景色です。
うねりもなく、海面も穏やかでのどかな日中、りあす丸のほかにもう一隻の貨物船が明日の着岸を待っていました。
ここ宮古湾ははるか昔から太平洋沿岸を航行する船にとって、水や食料の補給とともに、嵐から船を守るための重要な寄港地です。今から約150年前の明治2年には函館の五稜郭を本拠地とする旧幕府軍と東京品川から来た新政府軍がここ宮古湾で海戦を行いました。
宮古湾を見下ろす臼木山公園には当時をしのぶ石碑が建てられています。
昭和になって、漁船漁業が栄えるほどにサンマ漁船やイカ釣り船などが続々と宮古港に入港し、鍬ケ崎の街はいまからは想像もできないほどにものすごくにぎわっていたそうです。
今日は魚市場岸壁に行儀よく並んで小型底引き船が停まっていました。
昔を懐かしみながらも、これから発展していく夢ある漁業をつくりあげていかなくてはと思います。
卒業式準備
本校の卒業証書・修了証書授与式は3月1日(火)に執り行います。
本科生は卒業、専攻科生は修了です。
今日は1,2年生で会場準備をしました。
3年生・専攻科生ともに全員が進路を決定し、新生活はもうすぐ目の前です。
世界中がコロナ禍ですが、夢と希望を持って頑張れ卒業生!!
曲がらないように注意して
テーブルクロスは虫ピンできちっと角処理を
華道部は校長室にフラワーアレンジメントを飾ってくれました。
コロナ対応縮小型実施ではありますが心を込めて中身は充実させたいです。
焼津〜館山〜浦賀
昨日。焼津を出たりあす丸は館山で錨泊。今日は再び東京湾で航路航行実習です。日本一船が混みあうという浦賀水道を航行します。「海上交通安全法」学校で勉強した内容が操船しながらよみがえっている かな?
抜錨。錨を揚げて出航!
目指すは、浦賀水道。
外洋では自動操舵ですが、船が混みあう水域では手動操舵です。499トンの船を生徒が操縦しています。
操船はジャイロコンパスと前方視認の両方を! 前は大丈夫? 後ろから双眼鏡を覗いているのは本科の愛嬌。
大きな船の舵効きはハンドルを切ってから相当遅れます。ジャイロを見て、船首のふれ方を見て、思う進路を維持します。
さて、この標識(灯浮標)は何だっけ? と船内で言っているのかいないのか。
教科書では浦賀水道のエリアがきれいに線引きされていますが、実際の海ではもちろん線はありません。これは、浦賀水道中央1号灯浮標。浦賀水道1個目の中央目印です。船は右側通航なのでこの標識の右側を航行します。右端、左端もそれぞれの灯浮標が浮かんでいます。
印刷物の中にあった目印が、実際に海に浮かんでいます。海技士になるための必須の知識です。
頑張れ本科2年生、専攻科1年生は復習だ。
蔵書点検今日も頑張る
図書委員、前回に引き続き今日の放課後も蔵書点検。今日は3階図書室本館の蔵書です。
歴史が古い本校だから、昔からの本がたくさんあります。昭和10年とか30年とか・・・良くも悪くも整理は大変。流れ作業で頑張りました。
新しい本は購入時点でバーコードがついていますが、昔の本にはありません。そんな昔の本には貸出カードがついていて借りた人の名前がついています。「○○って人が借りたんだ」「昭和45年に高校生だから・・・・今は70歳だ」ってなことを考えていると作業は進みません。
油を売るのは私だけ、生徒たちはすぐに作業に集中しました。
補油
りあす丸、今日は補油と給水でした。
船舶への燃料補給(補油)は洋上でタンカーを横付けして行います。
今回は港内での作業ですが、漁場で連続操業するときは日本をはるか離れた洋上で接舷して補油を行います。
揺れる船同士をじわじわと近づけて係船ロープで安全につなぎとめるテクニックは船乗りの腕の見せ所です。
緑の船が燃油(A重油)を積んだタンカーです。
じわじわと近づけて
びったり接舷
燃油の量は状況によって50KLとか100KLとか。リットルにすると50000リットルとか100000リットルです。50リットルも入れれば満タンの私の車と比べてみてもすごい量ってことが分かります。
11年前の東日本大震災の時、宮古湾内のがれきをものともせずに当時の調査捕鯨母船の日新丸が東京から満タンの燃油を積んで支援に来てくれました。道路網が寸断されているなかで宮古港の多くの漁船が助けられました。
マグロの水揚げ
昨日の水揚げ風景が現地から送られてきました。全5.7トン焼津魚市場で入札され、業者に引き取られていきました。
昨日の入港風景、こちらは陸からの撮影です(昨日は船内からの撮影でした)。
マイナス55度のマグロはカチカチで石のような硬さです。
角を切られてこっちを向いているのはマカジキ?かな
船内の魚倉からクレーンで吊り出します。
うぉっー と生徒から声が出ているところ
ずんぐり姿のメバチマグロ、別名ダルマ えらと内臓を取ってから凍らせています。
入札参加業者たちが厳しい目で見つめます。
100キロ超は今回獲れませんでしたが、こんなマグロたちが全部で5.7トン。生徒の実習としてはとても良かったと思います。
さあ、飲用水と燃料油を積み込んだらいよいよ宮古向け。待ってます。
富士山を見ながら
りあす丸は本日08:00に焼津港に着岸。錨泊地からの航行は富士山を見ながら。相当寒い中での水揚げ作業だったようで着岸後は、今日の晩ご飯の写真が送られてきました。(作業風景は??)
入港スタンバイ。着岸30分くらい前になると乗組員と係の生徒たちは船首、ブリッジ、船尾と係のポジションに移動して着岸作業の準備をします。
海から見た富士山。きれいですね。
目前の焼津港岸壁
そして今日の晩ご飯はマグロ丼!! マグロ(多分メバチマグロ)の赤身と漬けと・・・このたたきは何かなあ?
おいしそうです。 食物科の実習とは雰囲気の違う、船ならではのおいしい食事です。
個人的には、餌にも使うサンマのたたきが私は大好きです。
デビュー間近の1年生♡
食物科1年生、今日は集団給食の練習です。来年度2年生になったら定期的に作りますが、今日は初めての集団給食(体験)実習です。「限られた時間内に」「一定で高い品質の料理を」「大量に」作る練習です。
ありがたくいただくのは私たち職員。今日のメニューは 豚丼、わかめとキャベツとちくわのゴマ酢あえ、キノコと野菜のスープ です。
豚肉とタマネギを大きなフライパンで炒めている姿も真剣でした。
これは生徒たちの検食用。いい感じですね。
「はい、火力を最大にして!」一気に煙と湯気?がもくもく、あせらず、焦げないように一生懸命。
つけあわせパック詰め班。こっちは余裕 かな。
先生たちはパック弁当で個食です。やはり、お膳とはイメージが変わりますね。(紅ショウガの位置だけじゃなく)
でも味は、最高。○○さん、焦げてなかったよ。
今日のりあす丸
今日は日曜日ですが船内では午前中に大掃除。床や壁の汚れを洗剤ふきでピカピカに磨いています。
宮古を出港、陸地と離れて2か月間、ずう〜っと洋上生活でお世話になったりあす丸、専攻科2年生はまさにりあす丸とのお別れまじかです。
PCR検査をして出港し、洋上の安全エリアからまた生活圏に戻ってきました。接岸したら、みんなマスク生活に戻ります。
ちなみに、ベーリングやアラスカなどの北の海でも、赤道付近の南の海でも洋上では風邪をひいたりしません。ウィルスが流れてこないのですね。密集した人間生活は快適で便利だけれど様々注意も必要です。
焼津港外着
おかえりなさい。りあす丸いよいよ焼津に到着。みんな元気に帰ってきました。本日お昼過ぎに船長と乗船指導教官から「ただいま」の連絡が来ました。
民間マグロ船との水揚げ順番があるので、今日明日は陸地を目前にしながら錨泊(岸壁につけずにアンカーを入れてお泊り)です。でも、沖とは違って揺れもほとんどないので今日はゆっくり眠れますね。一息入れてください。
焼津の街を目の前にして、錨を投入。アンカーチェーンの伸びる方向と角度を確認!
電子海図と目視で錨泊中も24時間体制で周囲の状況を常に注意します。
この球状の網カゴは形象物といって船舶が自船の状況を表すものです。国際ルールの海上衝突予防法で日中に掲げるように定められています(夜間は灯火)。黒球1つは「本船は錨泊中」を意味します。
ちなみに 黒球2つ連掲なら「運転不自由船(故障中)」3つ連掲なら「座礁中」
海洋生産科の生徒たちにとって教科書で勉強してきたことを実際に体験(準備して、あげておろしてかたずけて・・・)し、ぐっと深く自然に理解していくのです。単なる暗記よりよっぽど楽しいですよね。
今日のりあす丸
今日のりあす丸 正午現在 30-43N 139-46E 針路321°、速力5.3 Kt 気温11.7度 水温18.7度
だいたい鹿児島と同じくらいの緯度まで戻ってきました。気温もすっかり冬の日本です。
焼津入港は2月21日(月)朝の予定。
焼津に入ったら、マグロを水揚げし、燃料の重油と飲用水の補給です。
昔は神戸港で積み込む水(六甲山の伏流水)が日本一おいしいといわれましたが、焼津の水は富士山の伏流水?どんな味かは帰ってきたら生徒に聞いてみましょう。
重油は環境に配慮してA重油の中でも特に硫黄分の少ない1号 LSA重油(Low Sulfer A Fuel Oil )です。
その分、値段も高いのですが世界の流れは「地球環境にやさしく」です。りあす丸も現在5.3ノットと経済運転中(単なる速力調整??)。
大気中に硫黄起源の亜硫酸ガスを極力出さないためにこれからの船には「脱硫装置」も求められます。
「海の豊かさを守ろう」はSDGsでの合い言葉。スマートな船でスマートなセンスを持った船員によるスマートな漁業の時代です。
トンガ王国への支援
1月18日のトンガ沖大規模噴火から1ヶ月が過ぎました。
当初、被害状況さえ確認できなかった災害ですが、求められている支援物資が明確になり支援ルートも確立されてきたということで本校生徒会執行部が動きました。今日と明日で募金活動です。
たくさんの生徒と先生たちが協力してくれました。
足下の雪かきは1海生の生徒や柔道部が協力!!
おはようございまーす 募金おねがいしまーす
男子生徒がチャリーン
女子生徒もチャリーン
職員室ではより積極的(強気に?)に募金を募ります
今日の締めは校長室 もちろん協力します
明日の活動も含めて、集まった募金は日本ユニセフ協会に送金し、オーストラリア政府をとおしてトンガに届けるそうです。
募金活動をした執行部、積極的に雪かきに協力した男子生徒たち、寒い中、本当にご苦労様でした。
大津波を経験した私たちだからこそ、他国で被災している皆さんに恩返ししたいですね。
潮風図書館蔵書点検中
年度末を迎えて毎年恒例の「蔵書点検」が始まりました。各クラスの図書委員で協力して本校にあるすべての本の在庫確認をします。
バーコードをスキャナーでピッ、パソコン画面でパッと確認。昔に比べるとずいぶん楽になりましたが量が量だけに大変な作業です。登録されていない本があったり、あるはずの本がなかったり。しばらく、図書館は閉館です。
最初は先生が手順を説明
「あれ、この本どこから出したんだっけ?」は最初だけ、すぐに手慣れてチェック後は持ち出した場所にしっかり戻しました。
バーコード読み取りも、パソコン画面での確認も、スイスイでした。やはり、パソコン世代ですね。
私だったら、アレ?・・・アッ・・・を連発しそう。
蔵書確認をしたら、また楽しい本を増やしますからね。
今日のりあす丸
りあす丸はマグロ延縄操業を終えて、水揚地である静岡県焼津港に向かって航行中。
気温17.7度、水温20.1度 27-39N、142-36E 毎日27℃だった気温が、日に日に冬の日本らしくなってきました。
楽しみにしていた沖縄県那覇港はコロナ対策のため残念ながら寄港せず直接焼津に向けています。
水揚げ後は東京湾で航路航行学習をして、宮古に向かいます。宮古帰港は当初予定どおり2月28日(月)です。
速力10.7Kt 時速にすると約20Km(10.7×1.85) フェリーやコンテナ船とくらべるとスピードはかないませんがゆっくり安全に航行中!
お弁当配達で~す
正午を少し過ぎたあたり、調理室周辺はカレーの香りが漂っています。
大きなケースを持って忙しそうにしていた生徒を引き留めて1枚。
職員室の先生たちにお弁当を配達する途中でした。
今日の食物科2年生の集団給食実習は「鶏の竜田揚げカレー風味」
いつものとおり、「限られた時間内に、同じ品質の料理を、大量に」調理師の卵である生徒たちには必須の実習。私たち教員にはとてもありがたい実習なのです。
もちろん、ただ「ウマイウマイ」と食べるだけでなく、私たちは「検食の感想を伝える」のですよ。 ほんと。
今日のお弁当唐揚げは、味はばっちし、カリカリ感が私には強かったかな・・・ 先生によっても感想は異なりますが、それは店のお客さんも同じですからね。 めざせ万人に愛される料理人。
私たちのお弁当(コロナ対策で個食です)
調理した生徒たちは、お膳で喫食します。
海の安全記念日
日本全国の水産高校の実習船はほとんどが何十年も前からハワイ沖での遠洋航海実習を行っています。(気象・海況が穏やかでマグロがたくさん獲れる海域なのです)
今から21年前、2001年の今日2月10日、信じられない事故が起こりました。ハワイ沖でのマグロ延縄実習を終えて楽しみにしていたホノルル入港を目前にして愛媛県の実習船「えひめ丸」が海中から突如急浮上してきたアメリカの原子力潜水艦と衝突して数分で沈没してしまったのです。
日本中の水産高校ではこの日を「海の安全記念日」とし、お亡くなりになった生徒と指導教官のご冥福をお祈りしています。学校に残る生徒たちは、日本を遙か離れた洋上で実習を続ける自校の同級生たちに思いをはせて安全を願っています。
沖で活躍する船乗りたちは、家族を思いながら常に勇敢に自然と対峙しています。
人為ミスによるこのような事故が二度と起こらないように、世界に注意喚起するために、この活動を広く発信していきたいです。
食物科1年生も検定
調理室に行ってみると、今日は1年生の実習中。なんとなく緊張感が漂っているなか、「今日は何を作っているの」と聞いてみたところ「実技検定なんです」の返事が。作っている料理(鶏の唐揚げ)より、検定で緊張な様です。
「リンゴの飾り切り」に真剣にとりくんでいました。
できあがりは2,3年生と変わらないのでは。
味噌汁はしっかりと煮干しだし。「何分くらいで煮干しは取り出すの?」と聞いてみたら
2人で顔を見合わせて「・・・・・10分くらい・・です」 ここらへんは1年生。初々しいです。
「付け合わせのレタスはね」先生の指導もこまめに入ります。
話しかけるのも気が引ける、緊張のリンゴ飾り切り。やっぱり初々しい。ウサギの耳も肉厚で。
こんな1年生たちも、2年後には立派な調理師に育ちます。がんばれ、未来の一流料理人。
本日のりあす丸
りあす丸11回目の実習報告が届きました。
メバチ、キハダ、ビンチョウ、カジキいろいろ混ざって0.4トン。微妙ながら、今航海の最高記録です。
なかなか大物が獲れていないようでトン数が伸びませんが、生徒にとっては扱いやすい入門サイズかも。
大物釣れろぉ~ と学校から応援しています。
「生徒皆元気」とのメッセージも入っていました。 報告には入っていませんが、きっとサメやアカマンボウその他の魚も獲れていて、大海原での見たこともない魚との遭遇を楽しんでいることでしょう。
気温26.6度 水温27.0度 天候 晴れ 南の海を元気に満喫しているようです。
りあす丸便りVol3
りあす丸は太平洋上で順調に実習中。
たよりVol3が届きました。
9回目漁獲報告 0.3トン ビンチョウマグロ中心ですがまずまず獲れています。前回「空振り」と責任を感じていた船長、漁獲が戻ってよかったですね。
17-48N,157-24E 気温26.8度 水温27.1度 天候:晴れ
たよりのとおり、生徒たちは楽しんでいる様子。引き続き、事故・怪我なく頑張るのだぞ。
(宮古水産高校HPだと、もう少しきれいな画像で”りあす丸便り”を見られます)