学校ブログ

授業中に緊急地震速報が鳴ったら

今日は「全国瞬時警報システム(Jアラート)」の訓練放送が「防災行政無線」と「みやこハーバーラジオ」で行われました。 本校でも自主参加型防災訓練として1時間目の途中に「訓練・訓練」と前ふりのあと警告音に続いて「緊急地震速報、大地震です、大地震です、」と全校放送を行いました。

 

事前に知らせなかった突然の放送にもかかわらず、生徒の皆さんはしっかりと身を守り、机の下に潜り込んでいます。

放送を聞いてほんの数秒。 廊下でひっそりと見ていた私も驚くほどの迅速な対応でした。

もう少し、ざわついたり、行動に戸惑う人が出るのかと想定していましたが安心しました。 このあと、もしも「通学途中でアラートが鳴ったらどうするか。」「津波警報が出て、到達までに時間があったらどうするか。」など、状況に応じて自分で判断するという行動確認を行いました。

誰かの指示を待つのではなく、その場で自分で判断してすぐに行動する。 先の大震災の時にはこども園や小学校低学年だった生徒たちですが、しっかりと避難の基本は身についています。 自分と自分の大切な人を守る。 この気持ちをぜひ持ち続けてほしいと思います。 

 

 

はじめての小籠包づくり

放課後校舎内を歩いてみると第2調理室に電気がついています。お邪魔してみるとそこにはニコニコと調理する生徒の姿が。 料理手芸部が初めての小籠包(焼き)に挑戦しているところでした。

「えっ、なんでそんなにうまく包めるの?」「大丈夫だよ、そっちも」

(私)「小籠包って、テレビとかで時々見る熱い汁がジュビ〜ッて出てくるあれ、どうやってジュビ〜ッてやるんですか?」 (生徒)「鶏がらスープを寒天で固めて、あんに練りこんでいます。熱を加えるとそれが溶けて、ジュビ〜ッてなるはず・・・・です」

楽しくて楽しくて。2人とも初めての小籠包つくり。包むほどに見た目もばっちりの小籠包が。

校長室に戻って仕事をしていると、なんと、できたての小籠包を持ってきてくれました。

手軽にできる「焼き小籠包」、餃子の皮で包んでたこ焼きプレートで焼いています。宇宙船型かわいい小籠包。 早速、いただくと口の中で汁がジュワ〜ッ。 大変おいしくいただきました。

授業内の調理実習も楽しそうですが、自主活動の料理手芸部での放課後調理はお料理本には出てこなそうなかわいい美味しい小籠包づくりで一段と料理の楽しさを味わえるひと時が繰り広げられていました。

ごちそうさまでした。

 

1級検定練習のちマーボーラーメン

調理実習室の方に向かってみると、何やら刺激的な匂いが廊下を漂っています。

たどり着いたらそこには、ぐつぐつ煮えたぎる真っ赤なスープが。 そして、食欲をそそる刺激臭。

話を聞くと、「今日は、1級検定の練習(大根のかつらむき)をした後、大根を使った料理と麻婆みそラーメンを作っています」の返事が。

トッピングの肉そぼろにも豆板醤と甜麺醤で甘くてそれでいてあとから辛みが来る仕掛けが。

辛さは、班ごとに決めて作っているそうです。

「辛みそぼろ、もっと入れちゃえ!」「全部入れちゃおうよ!!」「えぇ~っ」

む~ん 素晴らしい仕上がり。 水高祭での水高潮騒ラーメン(海鮮ラーメン)とはまるで違うワイルドな仕上がりです。

仕上がりに満足「いえ~いっ」 麺がのびる前に今日はすぐ喫食だ。

ちなみに、かつらむきで使用した大根の薄い部分は千切りにして大根サラダに、芯の部分は牛肉と煮込んで副菜になっています。

検定のシビアな練習から、超ウマそうなラーメン作りへ。 今日の実習も満足げな生徒たちでありました。

 

 

 

水産・海洋高校生徒研究発表東北大会その2

先日、速報で本校の発表が第3位を獲得したことを紹介しましたが、きょうは他校の情報も含めて報告第2弾です。

加茂水産高校生徒会長の挨拶でいよいよ発表スタート。 審査員席(私)からの風景ですが、写っているのは発表生徒。この後ろでは加茂水産高校の全校生徒が視聴しています。

本校は7番目の発表でしたが、最初に紹介します!

先輩から代々続く「マダラで街に賑わいを」のシリーズです。

白身魚の缶詰は難しい、身がばらける、臭みの対応・・・・ 市販品はほとんどありません。

魚の身をスモークするんじゃなくてスープに香味油(スモーク)を使うことで魅力的なテイストを実現しました。

これでマダラを時期に関係なく、いつでも楽しめます。 食べ方も様々、広がる可能性を紹介しました。

帰りには「クラゲ水族館」こと加茂水族館を見学しました。

水族館は加茂水産高校から海沿いを歩いて5分程度、日本海に面した小さな港町なのですが、クラゲ展示に関しては世界のトップクラスです。  

発表で結果を出し、幻想的なクラゲをたくさん見て、ガッツな面々でした。

さて、他校の発表紹介です。 福島県の小名浜海星高校は原発事故による放射線を意識した「マスやエビの完全陸上養殖」について発表。

八戸水産高校は階上町の魚「アブラメ」で町おこし。町と学校がタイアップし、8年間も継続する研究です。

気仙沼向洋高校は「産業廃棄物になっているホヤ殼に含まれるタンパク質に着目して養殖魚のエサにする研究」

久慈東高校は子どもたちへの魚食普及活動。見た目もかわいいカラフルで様々な味の団子にして、販売ルートまで考えました。

男鹿海洋高校は「波力発電システムの開発」 様々なタイプの波力発電システムがある中で「ジャイロ効果を利用した発電機の作成」により小型発電機を実現しました。

宮城水産高校は食物類型の生徒発表でした。「うまいもん甲子園」出品作品であるコウナゴをふんだんに使ったおいなりの紹介です。

秋田県の男鹿海洋高校は秋田県で夏場に大量に水揚げされる割に市場にほとんど流通していない「シイラ」の有効活用で町の活性化です。

最後、9校目の発表は久慈東高校。 増えすぎて磯焼けの原因にもなっているウニを「野菜くずの給餌養殖(餌を与える養殖)」により海の環境を改善しながら安くウニを流通させるという研究です。餌は農業の系列が育てている野菜の廃棄部分、流通は商業の系列が・・・と総合学科の強みを活かして学校全体で浜を活性化させる取り組みです。

最優秀賞(1位)八戸水産高校 優秀賞(2位)気仙沼向洋高校 優秀賞(3位)宮古水産高校 

大会なので順位がつけられるのですが、本当に各校とも地域の課題をしっかりと捉えて、地元を活性化させることを真剣に考えています。 生徒にとっては自分の町しか普段は見られないですが、研究発表会をとおして東北各県で自分たちと同じように頑張っている他校の状況を理解できた素晴らしい体験でした。 大人になっても、水産高校で勉強した者同士のつながりを大切にして日本各地の浜を元気づけられる若者に育って欲しいと思っています。

 

 

東北地区大会3位

昨日、山形県立加茂水産高校に東北地区の水産系高校が参集して生徒研究発表大会が開催されました。本校からは<宮古の真鱈でにぎわい創出 その3>を発表。見事第3位を獲得しました。

加茂水産高校、学校のすぐ目の前が日本海でした。

緊張の発表もしっかり頑張りました。

帰りには加茂水族館も見学し、ガッツポーズ! やる気満々、真鱈で宮古を活性化 まだまだ続きます。 

生徒会新執行部

10月から発足した生徒会新執行部。2年生と1年生で組織しています。遅ればせながら今日は校長室で認証式を行いました。

「学校をますます活気づけたい」「コロナのなかでもいろんなイベントを実行したい」、「掃除も楽しい学校にしたい」なんてのも。

みんな、目がキラキラしています。 このメンバーがいるかぎり、うちの学校はどんどん活気づいていくと元気づけられた認証式と懇談でした。 がんばろーみんな!!

サクラマス

サクラマス 降海型ヤマメとでもいいましょうか。宮古での呼び名は「ママス」。初夏にたくさん水揚げされるあのおいしい高級なママス(標準和名:サクラマス)。閉伊川漁協さんでは増殖事業としてサクラマスの人工種苗生産(人の手で卵を取って稚魚を育てて放流)をしています。 卵と精子を搾り取った後の親魚はやせて商品価値が低いため市場には出回らず、家畜のエサなどになってきました。 海洋生産科食品資源コースの研究班、とりあえず缶詰にして、美味しい保存食を作ってみました。

間違いのない、秘伝の味噌煮スープで味付けです。 サバを基準に味付けしているので、作ってみて、試食して、今後微調整していきます。

フィッシュカッターで輪切りにした魚は氷水で洗浄。

産卵期のサクラマスなので皮は黒ずんでいますが缶詰にすれば気になりません。

せっせと缶詰。マサバに比べてブニョブニョしてそうです。(私)「やりにくいですか?」 (生徒)「いえ、慣れてるので全然大丈夫です。」 

サイズを組み合わせて缶にぴったりと詰めていきます。 感心の手際よさ。 さすが3年生。

ラベルは桜色のシンプルなもの。 まだ、商品化はしていませんが、これから試行錯誤しながら仕上げていきます。 閉伊川漁協さんとの共同開発。 大切なサクラマス資源を無駄にせず、美味しくいただく取り組みです。

 

放課後ぶらり

土曜日に水高祭が終わって、昨日は代休、そして今日からまた日常の生活が戻ってきました。朝から時間割どおりの各種実習や授業が展開しました。 今日は久々に放課後の校舎内の紹介です。

しおかぜ図書室開館中。新しい本も増えてほのぼののんびりした空気が漂っていました。

こちらは「漢字検定合格対策」 11月の検定に向けて特訓です。 家で勉強は当たり前ですが、学校でみんなでやると頑張る気持ちも倍増。30分集中してそれを2セット。毎日1時間の特訓です。

自由参加だそうですが今日はちょっと参加者が少なかったようです。明日以降の生徒の参加者増に期待しています。 先生も、さらに上級を目指して一緒に頑張っています。

水高祭開催

「コロナ禍で最大限出来ること」を意識しながら今年も水高祭を開催できました。 家族限定ながら来客を迎えて、3年ぶりに開設した大食堂も賑やかでした。

「さあ、みなさん、今日明日の2日間頑張りましょう!」生徒会長の挨拶で水高祭開幕。

開祭式ステージ発表の第一弾は生徒会の活動報告。内陸の西和賀高校との交流活動を全校生徒に紹介しました。

続いては英語スピーチ。テーマは「持続可能な社会の実現のための郷土料理」 1年生ながら立派な発表でした。(視聴者が下を向いているように見えるのは、和訳プリントをつい見てしまうから・・・)

そして、太鼓部演奏。 お腹に響き渡る演奏です。

昨日放課後には生徒自主の中夜祭。 カラオケ「あなたがいることで」でスタート。

ダンスダンスダンス。 ダンスが止まらない。

観客もうっとりしたり盛り上がったり。

何と、「新体操(男子)」の披露も。リングを使っての演技ですが、高いジャンプや連続回転も。 観客は思わず「ウォ~ッ」。

さて、2日目、本日の展示です。 海洋生産科おなじみビン玉。 今でこそ漁具のフロートは合成樹脂ですが昔はビン玉。 そのネットを作るのは漁業科の必修でした。

点描スケッチも昔も今も続いています。 鰭のとげの本数なども数えて正確に書きます。

使わなくなった「海図」を使って作成したブックカバー。 カッコイイ。 欲しい。

缶詰は限定販売。 好きだなあ。 この手作り感満載の案内表示。

「いらっしゃいませ~」

校舎に入って、まずは華道部。

普段の活動をなかなか見学できませんでしたが。きょうはじっくり拝見しました。

製作途中も授業を見学したハーフパンツ。 人それぞれの色合いでしっかり完成していました。

授業で作った「食育カルタ」 ずっと続けよう減塩クッキング・・・・ ハイ わかりました

がんばろう、運動をして健康作り。 いん酒を減らして楽しく過ごそう。・・・・ ハイ わかりました

って、生徒たち、大人の様子をよく見ていますね。

写真部の作品。 かわいいのも芸術的なのも。

毎度おなじみ、国語科の短歌。 生徒全員分が展示されました。

独断と偏見の私お気に入り2作品を紹介。 「3年ぶり 山田の祭り開催だ さんま大漁 するめ大漁」「彼氏なし スポーツ勉強なんもできん でもだいじょうぶ まだ16歳」   いいなあ。

飾り寿司 和風

飾り寿司 とら    練習の成果があって素晴らしい仕上がりになりました。

3年生が作る、おもてなし料理「洋食」

中華冷菜 ピヌパヌ 

大根でできた「鯉の滝登り」

手まり寿司

おせち料理

野菜とかまぼこを使った祝切り

課題研究の発表展示も。

2年生 バラン切り

手の込んだ作品です。

1年生 私の朝食  軽めの洋食  でも 私もこれで十分かな

和食派は数少なかったです。 が しっかり健康そうな組み合わせですね。

大食堂 食券売り場もテキパキと。(客)「おすすめは?」 (生徒3年)「私たち3年生が作った水高弁当です!!」 (客)「じゃ それを」

賑わう大食堂。200名以上のお客様を迎えました。

クッキー販売。販売しているクッキーは課題研究で考えたアレルギー対策原料をとり入れています。

料理手芸部は箸袋手作り体験を開設 私も1枚作りました。

体育館のステージは本日2回。 生徒会活動報告・英語スピーチとともに保護者の前でご披露しました。

最後の締めは、茶道部で。

結構なお点前でございました。 飲み干すとお茶碗の底に日本列島が。 形もハートの形です。

大震災後にご支援でいただいた「絆」というお茶碗だそうです。

生徒の皆さん、昨日は遅くまで、今日は早くから、張り切って頑張りました。 コロナ禍で出来る最高の水高祭だったと思います。

来校された保護者の皆様、ありがとうございました。

 

生徒食堂

水高祭をまじかに控えて食物科は大食堂「幸富堂(しいふうどう)」前のリハーサル。1年生から3年生まで役割分担しながら大量給食の実践練習です。 今日のお客様は全校生徒と職員。 限られた時間の中で同じ品質のお料理を大人数に提供する。 戸惑いながらも一生懸命頑張りました。

「いらっしゃいませぇ〜」「こちらで食券をお求めくださいませぇ〜」

食堂に入る前に食券購入。 食券係も張り切っています。

入ってみるとほぼ満席。海洋生産科の皆さんから「うんめぇ〜」の声が続々。

ウェイター、ウェイトレスは以前から1年生の仕事。 先輩たちの動きをしっかりと見て覚えます。

「いらっしゃいませぇ〜。」「お水はセルフになっています。あちらでどうぞ。」・・・・・・「あっ、食券をいただくんでしたぁ。」「あれっ、(半分にちぎって)どっちをもっていくんだったっけ?」 これも1年生のご愛嬌。

じゃ〜ん。「水高ラーメン・ミニカレーセット」 美味しくいただきました。

明後日の水高祭はコロナ対応で生徒の保護者のみご招待。それでも普段の集団給食の5倍くらいの人数のお客様が来校する予定です。 食物科の皆さん。 美味しい料理と心のこもったおもてなしで食堂に笑顔を広めてくださいね!

 

サクラマス人工授精

海洋生産科2年生食品資源コースの面々、一昨日八幡平市の岩手県内水面水産技術センターでの現場実習に行ってきました。食品資源コースでは本BLGでも時々紹介する「缶詰実習」など食品製造実習を行うと共に、山田実習場でカキやホタテの海面養殖、そして、淡水魚の養殖では校内で金魚の養殖と今回のように八幡平市まで出かけてサクラマスやイワナなどの養殖現場実習を行っています。 魚を生産し(養殖)→食品に加工し→パッケージや販売方法も考えて→商品化 という 6次産業の流れを勉強しています。

岩手県水産技術センターに到着したら、まずは淡水(内水面)養殖のレクチャーです。

八幡平市は岩手山の伏流水がコンコンと湧き出ていて、マス類の養殖には最高の環境です。養殖業者の数も県内一です。

養魚池を見学。まわりは自然たっぷりの山だらけ。

透き通った水の中を健康な魚たちがスイスイと泳ぎます。

水産技術センターの水源は山を少し登ったところにある有名な「金沢清水」。長い間地下を通ってきた水には酸素があまり含まれていません。水産技術センターでは敷地にこの水を引いて噴水を作り、空気にさらして溶存酸素量を増やしてから養殖池に引き込んでいます。

金沢清水の底から湧き出ている様子を間近に見て生徒たちも美しさに感動。沿岸宮古にも縄文人の遺跡が多数発見されますがここ八幡平も豊富な水と魚や獣たちとともに縄文人が多数暮らしていたそうです。

熟成した親魚。いよいよお腹を裂いて卵を取り出します。

センター長の見守る中、研究員さんから丁寧に手ほどきを受けて採卵に挑戦

やさしくやさしく卵を取り出しました。 この後、受精・吸水させてイソジンで消毒。そして孵化槽へ。

普段、海の魚しか見ない(金魚と)生徒たちにとって、淡水魚の養殖は新鮮です。なかなか八幡平に行くこともありません。 センター長、スタッフの皆様ほんとうにありがとうございました。 

帰りにちょっと焼走りにも立ち寄って、溶岩台地を見学したそうで、ここでも生徒たちは大喜びだったとか。「海の魚も川の魚も魚のことなら自分に任せろ!」ってなるのを期待していますぞ。

 

生きる数学、活かす数学

2次方程式や棒ひげ図の読み取り・・・ 先生、こんなの勉強しても何にも使わないから必要ないんじゃないですか!!

昔から、生徒がよく発する言葉です。

今日の2年生の数学は、私たちが生きている生活の中で「自分に興味のある分野のことをとにかく様々調べて、グラフや数値を活用してみんなに説明しよう」というものでした。

テーマは自分の興味のある分野なら何でもあり。「サメの漁獲量」「クロスバイクのメーカー別売り上げ」「A社とB社のリールの売り上げ」「バナナの消費量」「そばの消費量」「NBA選手の身長と体重」「ビルボードランキング2022」「漢字の偏の画数」「コンビニスイーツの値段とカロリー」「アジア圏の平均寿命」・・・・・・ 全員分が書き切れませんが、まあとにかく「そうくるか」と感心させられる調査がずらり。

「え~ バナナの生産地は・・・」 タブレットと、作成資料を使いながら班員に説明します。

「サメの漁獲は宮城県が第一位です。その理由としては・・・」

「お笑い芸人って、イケメンがいない様なイメージがありますが、調べてみると意外と・・・」

「A社のシュークリームは値段が安い割においしくて大きくてカロリーが高くてお得です。」「え~、だからつい買っちゃって太るんだ」

「当用漢字の中で木偏の漢字が最も多く、相関係数を調べてみると・・・」

事前にタブレットを使用して膨大なデータの中から必要な情報を整理して、自分のテーマに沿った数字を表に並べて折れ線グラフや棒ひげ図など適切なグラフを作成して説明する。

どんなグラフを使うのかはその人次第。どうすれば自分の興味分野をみんなにわかってもらえるのかを考えながら資料を作ります。

担当の先生からの一声、「皆さんの持ち時間は5分間です。短かすぎず、長すぎず、しっかりと5分間を使い切ってください」 「予定していた説明をもし早く終わってしまったら、その後は、アドリブで何でもいいから説明を補足するとか、自分をPRしてもいいです!」

大人でも、5分きっかり使うというのは難しいのですが、生徒たち「えっ、まだ2分もある・・・ じゃ、バナナの豆知識を・・」と始めたり。 「じゃ、皆さんの質問を受け付けます」と始めたり。

授業の知識を、これからの生活にしっかりと活かしていける楽しい授業がくり広げられました。

 

今日のりあす丸

10月19日(水)今日のりあす丸。 だんだんとハワイ諸島方面に近づきながらマグロはえ縄実習を続けています。 洋上ではありますが東に東に行くほどに日の出日の入りはどんどん変化しますので、船内時間は日本時間のマイナス19時間。  例えば日本の昼ご飯時12:00のとき、船内時間は12ー19=ー7(24-7=17) 17時つまり前日の夜です。 だから、学校から用事があって電話をするときには必ず船内時間を確認してからダイヤルします。

全員元気に怪我無く実習に臨んでいます、今回は大型マグロも大分獲れているようです。 帰ってきてからの写真報告が楽しみです。

はえ縄実習も残すところあと2回の予定。 ハワイ経由、日本に向ける日が近づいてきました。

祈 安航と大漁!! 元気に頑張ってください。

 

全国産業教育フェアー青森大会

今、青森市で全国産業教育フェアーが開催されています。農業・工業・商業・水産・家庭・看護・福祉・情報・総合 の専門を学習する学校の代表が日本中から青森市の会場に集まって「学校活動の紹介」「実習製品の販売」「実習体験」を行いました。 去年、おととしとコロナで中止となり3年ぶりの開催です。 各校の代表生徒達は各企画で生き生きと活躍していました。

青森県総合運動公園マエダアリーナメイン会場は各ブースで賑わいました。

本校は、「水産」の展示部門に参加。今年の水産は北海道から宮崎まで10校が参加。各校の準備した缶詰や加工品はほとんど昨日で完売。今日はパネル紹介や体験がメインになっていました。

ステージでは、生徒スタッフによる青森県の紹介、そしてご当地アイドルりんご娘もかけつけて生徒達は大盛り上がり。

本校生徒会海洋生産科メンバー、来場者さんに岩手県3水産系高校の説明をしています。そしてりあす丸や海翔のことも。 農業高校も工業、看護、商業などの生徒さん達もそれぞれ自分たちのやっていることを本当に熱心に紹介してくれました。 校内で実習製品を売る売店があったり、酒米を育てて高校ブランドの日本酒を企業連携で造っていたり。 

賑わうメインアリーナの横、サブアリーナでは生徒研究発表・意見体験発表の各地区代表校が発表します。こっちは、緊張が伝わる張り詰めた空気が。

水産の今年の東北地区代表は八戸水産高校「アブラメを使った食べるラー油の研究開発」、福祉部門の東北代表は久慈東高校「子育て迷子をなくそう」です。 兵庫県や千葉県からの生徒達と一緒に発表です。

岸壁では青森県実習船「青森丸」の公開がありました。

漁業科専攻科の生徒さんが案内・説明してくれました。

ブリッジからエンジンルームまで見学。メインエンジンのきれいさに驚きです。平成15年に竣工した青森丸(りあす丸は平成13年)とは思えない。エンジンルームを見たら乗組員の技術の高さがわかるといいますが、まさに大切に乗ってきたことが一目でわかる手の入れようでした。 

付録です。初めての土地に来たらまずは市場に。 朝6時半に出かけました。

青森周辺で水揚げされる近海の魚たちが様々、刺身用イワシはキラキラ透き通ったおめめの30センチ近いサイズ。

生のホッケも北国ならではですね。 深海性の縞ボッケと区別して、地物は赤ボッケとして販売されていました。

ホッキ貝も巨大サイズ。

本校生徒の頑張りと共に、水産や食物とはまた違う各県各校の生徒達の話を聞けた良い体験でした。

もちろん、参加生徒も他校ブースをしっかり見て回りました。 他校を見て参考になったことがたくさんあったと思います。 宮古に帰ってきてから学校活動の魅力化に遠慮することなく活かしてください。 自分たちがやりたいことはきっとみんながやりたいことだ。絶対に応援します。

 

 

郷土芸能発表会

今日は北上市さくらホールで「岩手県高等学校総合文化祭郷土芸能発表会」が開催されました。

「鬼剣舞」「鹿踊り」「神楽」「さんさ」「太鼓」等々 県内各校で伝承している郷土芸能の発表会です。

本校からはもちろん太鼓部です。「潮騒」を披露し、迫力ある演奏で会場中を魅了しました。

静かな音色から大迫力のパフォーマンスへ、すごい迫力が会場を包みました。

今年度は本校が事務局校で大会全体を企画運営しています。舞台袖でのアナウンスも様になっています。バッチリでした。

太鼓部は出場者でありながら舞台準備や片付けもテキパキと進めます。 出場した各団体からも感謝の声が届きました。

審査の結果、優勝したのは北上翔南高校の「鬼剣舞」、面をかぶっての激しい舞はやはり観客を魅了しました。

本校も、観客に与えた感動では全く引けをとっていなかったと思います。 これからも頑張れ太鼓部。本当に素晴らしい演奏でした。

そしてスタッフの皆さんありがとうございました。

 

富山湾 岩瀬漁港

全国実習船会議では各県の水産系高校の実習船による魅力的な活動について熱心な話し合いがもたれました。今日は会議が終わった後、せっかくなので近くの漁港(魚市場)に見学に行ってきました。

富山駅から路面電車に乗って20分、着いたのは岩瀬漁港。北前船の時代から続く歴史ある港です。漁協の職員さんにお話を聞いてみると今は富山名物「白エビ」の時期だとか。 午後だったので残念ながら水揚げ風景は見られませんでしたがエビ漁船を見学してきました。

会議風景です。大きな実習船も小さな実習船も、日本中の水産系高校で「海好き・船好き・魚好き」の元気な若者を乗せて活躍しています。

富山県の名物「白エビ」は小型底引き船の「かけ回し漁」で漁獲します。岩瀬漁港の岸壁には早朝に出漁したエビ船が6隻、のんびり休んでいます。 このエビは日本国内でもここ富山湾のみでしか獲れない貴重なエビです。 「あいがめ」と呼ばれている水深150-300mの海底の谷すれすれに網を引く熟練の漁法だそうです。 水揚げされるのもここ「岩瀬漁港」ともうひとつ「新湊漁港」の2カ所のみ。厳格に漁獲制限して資源を守りながらおいしいエビを持続的に市場に揚げてくださっています。

神通川河口に栄えた天然の港。北前船の時には何百隻もの500石船で賑わったとか。(港の展望台で勉強しました)

港の横には日本海に面したなが~い砂浜。 対馬暖流の影響もあってやっぱり太平洋側より暖かい気がしました。魚介の宝庫富山湾。 もっとじっくり味わいたいと思いながら今日は富山を後にして岩手に向かいました。

 

富山にて

実習船の全国会議で富山市に来ました。太平洋の宮古港の地元まち宮古に住んでいると、日本海の富山港は正に異文化です。会議の合間に北前船の資料館に足を運びました。

京、大坂と北海道を結び、巨万の富を得た北前船。太平洋側の菱垣回船、樽廻船と併せて江戸、明治の海運業の花形です。 岩手では広田港や宮古港も重要な寄港地でした。

船の強みは、大量の荷物を運べること。当時の船乗りは本当に命がけ、天文航法も使わず、沿岸を走りながら丘の目印を記憶にとどめて船頭以下、乗組員の技術と信念で積荷を運んだ歴史です。

資料館は、富山の豪商「森家」の邸宅。世界の状況を見渡し、地域の人材がフルに活躍し、地方が最大限に栄える。

知恵こそが最大の財産。都市集中の現代で伸びゆく可能性を秘めているのは地方であると私は思います。そして、地方を盛り上げるのは地方を愛する若者です。

 

水高ラーメン

今日は何を作っているのかな?と調理室に行ってみると。 

いつもとなんだか雰囲気が違います。 みんなで忙しそうにしているのではなく、スタンバイはしているけれど何かを待っている感じ。

朝の段階では、大量の煮干しの頭むしり。(私)「だし用ですか?」(生徒)「はい。これからスープ作りです。」

頭とはらわたをむしった煮干がどっさり。 朝の訪問はここまで。

お昼前に再び行ってみると・・・・  食物科3年生、持ち場についてお客さまが来るのを待ち構えています。

スープもばっちり。食物科2年生がお客となり、いまから大勢で食べに来るとのこと。今日のメニューは「水高ラーメン」水高祭で不動の人気メニュー。お父さんお母さんもおじいちゃんもおばあちゃんもン十年前に食べたのでは。

刻みネギを1人前ずつに分けていた係に先生から指示が飛びます。集団給食実習でたくさんの食事を作った経験はありますが、ラーメンとなると麺が伸びるので作り置きはできません。たくさんのお客様が来た時にいかに迅速にお出しするのかが求められます。

って、2年生が押し寄せる前に、私の分1人前を作ってくれました。「校長先生、麺ゆでは自分にまかせてください!」わずか1分のゆで時間、手際よく面をゆでてくれました。 ばっちりのゆで加減でしたぞ。

大勢来たら、まさに調理場は戦場。今日はその予行練習です。

スープ良し! はいっ麺投入! すかさずホタテ、エビ、かまぼこ、わかめ、ふのり、刻みネギ と1品1名のポジションで流れるようにトッピング。

ハイッ、おまちどうさまでした。 ゆで初めから出来上がりまで3分かかっていないのでは。

海鮮塩味水高ラーメン。 ホタテがボンッと主張して、エビやふのりと磯のハーモニー。 

む〜んっ。いつもながら、最高のおいしさです。満足。

もう少し、もう少しだけ、と思いながら結局スープも全部いただきました。それほど美味しいスープです。

今年は3年ぶりに水高祭大食堂開設。残念ながらコロナ対策でお客様は生徒と同居のご家族のみのご招待です。

また、コロナ前のように一般のお客様にこのおいしさを味わっていただきたいと切に願っています。

 

実習船「海翔」 釧路・室蘭へ

本日、10:00 実習船「海翔」は海洋生産科3年船舶運航コースの生徒を乗せて釧路向け出航しました。

既に3年生は大型実習船りあす丸(499トン)で「瀬戸内海」「伊勢湾」「東京湾」への沿岸航海を経験していますが、今回は中型実習船海翔(171トン)での沿岸航海です。 揺れ方も違えば舵効きも違います。 多くの体験を積み重ねて船舶乗組員としての技術を磨いています。

船首、ブリッジ、船尾 それぞれに分かれて出航スタンバイ。 ブリッジではさっそく、船長から指示を受けながら舵輪の操作。

船首では係船索の回収とアンカーの巻き上げが進みます。 マイクを握るのは3年生「おもて(船首)オールラインクリア(係船ロープすべて岩壁から離しました)」・・・「アッペンダウン(錨は海面まで上がりました)」・・・「クリアアンカー(錨異常なく回収)」  教科書で覚えた台詞も現場で使う時は緊張します。 ブリッジからは確認の復唱が「おもてオールラインクリア了解!」「アッペンダウン了解!」・・・

船尾でもマイクを握るのは3年生「とも(船尾)オールラインクリア」・・・

係船索をすべて離したら錨を巻き上げながらスクリューとバウスラスタ(船首横向きスクリュー)を使って岸壁を離れます。

「クリアアンカー」 岸壁からも海底からも離れました。 あとは沖に向かってGO!

「いってきま~す」

この後、ワッチ(ブリッジでの業務:操船、ログブック記入、見張りなど)は4時間交代。船は24時間走り続けるのでワッチももちろん24時間体制です。看護師さんの準夜勤とか深夜勤の様な感じかな。

夜のブリッジは外の様子がはっきり見えるように灯りを消して真っ暗にしています。だからこそ普段はなかなか見られない満天の星空をみて宇宙の大きさを感じたり、遠くに見える見知らぬ町の灯り(沿岸航海ならでは)や、すれ違う船の灯りをみて人生を考えてみたり、船乗りのロマンを感じられるのです。

宮古帰港は10月13日(木)の予定。 いろんなことを体験していろんなことを考えて帰ってくるのだぞ。

 

放課後ぶらり

生徒の元気な様子が見たくて校地内をのんびり歩きました。

太鼓部、全国大会をかけた県内発表会は10月15日(土)。北上さくらホールで開催です(一般公開はありません)。

ボクシング部、新人大会は10月27日(木)から盛岡です。1年生にとってはデビュー戦になります。選手も顧問も気合いの入り方が違っています!

柔道部、新人大会は10月13日(木)から。宮古市が会場です。

卓球部、部員は少ないですが顧問共々連日頑張っています。

バドミントン部、3年生が引退した後部員不足で困っていましたが、今日は文化部の生徒も一緒に体慣らし。 エンジョイ、バドミントンです。

授業や実習の時とはまた違う、生徒の皆さんの表情がすごくいきいきしている放課後が私は大好きです。

頑張れみんな。部活の仲間は一生の友達になるぞ!

水産研究発表会

県内の3水産系高校の研究発表会が本校を会場として今日開催されました。昭和34年に始まった当時は久慈農林水産高校・宮古水産高校・広田水産高校による研究発表会でしたが63年たった今、その流れをくむ久慈東高校・宮古水産高校・高田高校の生徒による発表大会です。

近年温暖化が進み、岩手県沿海で獲れる魚にも変化が見られていますが、変化していく環境の中でも岩手の海は宝の海です。変化を受け入れながらも大切な資源を有効に、持続的に活用することが求められています。各校代表が水産を取り巻く課題を選定し、大変興味ある研究結果を発表しました。

3年ぶりの参集型の開催。歴史的には63年続く大会でも、生徒にとっては全員が初めての大会です。

今年度の出場は 久慈東「廃野菜でウニをでっかく」 高田「釣り人を救うYJK開発」「STOP魚離れ かまぼこ3兄弟」 宮古水産「宮古の海でダイビング」「宮古の真鱈でにぎわいの創出」 という5つの研究班です。

高田高校「YJK(やすくて、じゃまにならない、救命具)」ペットボトルを活用した救命具の開発。

本校、宮古の真鱈で街の活性化  先輩から引き継ぐ大きなテーマです。今年の研究は例の「マダラフレークスモークフレーバーオリーブオイル漬け」です。

久慈東高校 「廃野菜でウニをでっかく」総合学科高校ならでは。環境緑化系列から野菜くずをもらってウニをでっかくしました。さらに、食物系列や福祉系列とコラボして調理や介護職にまで夢は広がります。

最優秀賞「久慈東高校 廃野菜でウニをでっかく」 優秀賞「宮古水産高校 宮古の真鱈でにぎわい創出」「高田高校 STOP魚離れ かまぼこ3兄弟」

それぞれ、着目点が鋭く、水産や街の活性化につながる大変素晴らしい発表でした。

 

りあす丸は安全に実習中

今朝の北朝鮮によるミサイル発射のニュースは日本中を震撼させました。太平洋上に落下したとのニュースに、りあす丸に乗船中の専攻科生のご家族のみなさま、そして本校を応援してくださる皆様のご心配は大変なものであったと拝察いたします。

ミサイルは日本の東海上3200km付近に落下したものと推定されていますが、現在りあす丸はその地点より遙か東の海上で安全に実習を重ねています。朝から、本船に電話連絡して異常のないことも確認しました。

念のため、今後も政府情報をはじめとして情報収集に努めながら安全第一に対処していきます。

今後10月27日(木)のホノルル入港に向けてだんだんとハワイに近づきながらまぐろ延縄実習を行います。随時、りあす丸情報は当ブログでも発信いたします。

飾り寿司

食物科3年生、今日は飾り寿司の練習でした。デザイン巻きずしです。

出来上がりをイメージして、各パーツをまず作り、それらをバランスよく配置しながら巻きすで固めます。

今日が2回目の練習ですが、まだまだみんな苦戦中。切ってみて初めて分かる仕上がり具合。楽しくておいしい巻き寿司作りが展開しました。

各パーツをまず作り

順番に配置しながら酢飯を盛りつけ

さあ、厚みはこんなものかな?

じゃーん。ハロウィーン巻き寿司。

生徒一人ひとりが異なるデザインに挑戦中。伝統的な和風デザインを作る人がいればキャラクターを作る人も。隣の人と同じにはできません。出来上がりは自分次第。

(私)「作るのも、見るのも、食べるのも、楽しそうでいいですね」(生徒)「いやあ、本当に大変です。」

みなさん、苦労しながらもいい出来具合だと思います。次は更にうまくいきますよ。いつものようにみんなが同じレシピで調理するのではなく、自分のセンスが磨かれる実習でした。 がんばれ、3年生!

 

 

英語スピーチコンテスト

昨日、岩手県民会館を会場として岩手県高等学校英語スピーチコンテストが開催されました。

本校代表の1年生。緊張の中、立派にスピーチやり切りました。

本校体育館でリハーサルをしたものの、県民会館はやっぱり緊張MAXです。

終わってすっきり、記念写真。

グローカルな視点で食糧問題を考える。思いを英語で聴衆に伝える。1年生ながら本当によく頑張りました。

 

進路先での防災対策

3年生、今日のロングホームルームは「防災学習」。来年の4月から住むであろう進路先地域について、「過去にどんな災害が起こったのか」「生きるために何が必要か」「周りの人とどんなかかわりが必要か」「備えるべきことは何か」を調べ、そして考えました。

今、学校ではWi-Fiが完備していて、教室でタブレットを使用して簡単にインターネット検索ができます。

本校では卒業生の約半数が宮古を離れて初めての地で生活します。調べては書き留めながら親に頼らないで生きていく意識を強くしました。

(私)どこについて調べているの?「宮古です」「盛岡です」「仙台です」「大阪です」「埼玉です」・・・・

内定が決まった人も、これからの人も、皆さん真剣に調べて、真剣にこの先のことを考える時間になりました。

住む土地が違っても、基本的な対応は一緒です。「生きる」「かかわる」「備える」です。今のうちからしっかりとした対応を知っていればいざというとき自分と自分の大切な人を守れます。大震災の教訓を生かして、世界中のどこにいても命を大切にしてください。

 

りあすハーバーにて

海洋生産科1年生、今日は大好きな水産海洋基礎実習の日。今日は小型船舶体験操船実習とりあすハーバーの桟橋を使ってのロープワークです。気持ちのいい秋晴れの下、いきいきと活動しました。

桟橋に行ってみると、教習艇は沖に出ているところでいませんでした。 教習艇への乗船人数が限られているので待機班は桟橋のクリート(船をつなぎ止める金具)を使ってロープワークの真っ最中です。

巻き結び(クラブヒッチ)バッチリ。合格!!

もやい結び(ボーラインノット)もバッチリ。合格~!!!

おいらもバッチリです。のポーズ。

楽しくて楽しくて。

実習室での練習より、海に浮かぶ桟橋で練習していると揺らめきながら正に船をつなぎ留める実感が得られます。その上、風にあたって、この天気。楽しくないわけがありません。

小型船舶教習艇班は、湾内で実際にハンドルを握って全員が操船体験をしました。 りあす丸のように「ドッ、ドッ、ドッ」と力強く進む船も魅力ですが、小型船舶で海面を滑走するのもまた最高です。

船乗りに少し近づいた1年生でした。

 

 

 

マグロフレーク野菜スープ漬け

食品製造実習室を覗いてみると、2年生たちがちよっと見慣れない缶詰を作っていました。

「マグロフレーク野菜スープ漬け缶詰」でした。

通常のツナ缶はオイル漬けですが、本校の缶詰は油を減らして野菜スープでヘルシーにした野菜スープ漬けです。

秘伝の野菜スープを充填中。 スープのレシピは昆布と玉ねぎと人参と・・・・あとは秘密です。

魚肉充填は100グラム。ばらつきがあると味の濃さにも差が出てしまうので慎重です。

(私)秘密の調味油ですか? (生徒)いえ、普通のサラダ油です。

りあす丸の遠洋実習で獲ってきた「ビンチョウマグロ」。 解凍し、柵どりし、ボイルして、冷却し、身をほぐす。こんな下準備をしてからの缶詰作業でした。

缶詰に使わなかった半端な部分は巻き締めた缶詰を高温高圧殺菌している待ち時間中に生徒たちのランチになるようです。調理法を工夫しながら、次の新作の味付けを模索していきます。

私も食べたことのない「マグロ野菜スープ漬け缶」。出来上がりが楽しみです。

 

水高ランチ

調理室を覗きに行くといつもに増してあわただしく動いている気が・・・

担当の先生に聞いてみると、2年生が伝統の学校祭大食堂の人気メニュー「水高ランチ」に初チャレンジしているところでした。

オニオンリングの衣作り(フリッターだったかも・・)。しっかりと計量します。

ピラフ、チキンフリッター、付け合わせ野菜、コンソメスープの具材・・・ 調理の前に食材をすべてそろえて下準備。

いちいち先生には聞きません。レシピを見て次々と調理を進めていきます。

エビの背ワタ取りも丁寧に。

オレンジの飾り切りにもゆとりが感じられるようになりました。

ウムウム いいですねぇの図

完成した「水高ランチ」。コロナ前の水高祭大食堂はいつも大混雑。飛ぶように出る人気のメニュー。

昨年、一昨年と校内開催のみだった水高祭ですが今年は生徒の家族限定で公開します。

はるか以前の先輩から作り続けた水高ランチ、3年ぶりに食べていただきます。

今年は限定開催ですが、新型コロナ感染症が収まったら、また以前のように一般公開の水高祭で多くの皆さんに御提供したいものです。

 

 

 

健康長生きは歯の健康から

今日は歯科指導の日。学校歯科医のK先生はもう20年以上も本校で歯科指導をしてくださっています。

「食べるは生きる」は食物科にとっても海洋生産科にとっても基本理念。 しっかり「食べる」ためには健康な歯と歯茎が必要です。 歯の健康はすべての健康につながっています。そして長生きにつながります。 歯と歯茎を健康に保つため、今日は正しいブラッシングとフロスの使い方の講習を行いました。 

まずはスクリーンを見ながら「歯周病」について勉強です。 

気軽に臨んだ生徒たちも、歯周病の進んだ写真を見るほどに怖さを実感しています。歯周病を防ぐためには日ごろからの歯の手入れが大切。みなさん熱心に先生の話に聞き入りました。

場所を移動して、染色による磨き残しチェック。 そしてブラッシングとフロス。

「1本ずつ磨くんですよ」「そこは歯ブラシを盾に使ってください」 先生から次々とご指導をいただきます。

(私)「どう、磨き残しはあった?」  (生徒)「えっ、ダメです」・・・マスクをあげちゃいました。

デリカシーのないタイミングでした。ごめんなさい。

しっかり磨いているつもりでも、磨き残しのまったくない生徒はほとんどいません。(きっと私も)

健康維持のための貴重な講習でした。 K先生毎年ありがとうございます。 

 

英語スピーチリハーサル

いよいよ明日は「岩手県高等学校英語スピーチコンテスト」本番です。昨日の放課後、広い会場に慣れるために体育館でリハーサルをしました。

今年の本校代表は1年生の女子。今回のテーマは「持続可能な社会の実現のための郷土料理」。世界各地に郷土料理はあり、グローバルな視点とローカルな視点を併せ持って地域食材を大切に活かしましょう、という内容です。泣きそうになるくらい緊張しながら笑顔を絶やさず聴衆に向けてしっかり英語でスピーチしました。

スピーチの前には昨年度出場の先輩3年生からアドバイス。

さあ、明日の本番は結果なんて気にせず、最高の笑顔で思いっきり自分らしく聴衆にアピールしてください!!

バラン切り実習

さあて、今日の食物科はどんなおいしい料理を作っているのかな?と調理室に行ってみると「シーン」として無人。あれっ?

ホームルームをのぞきに行くと、ホームルームも「シーン」・・・・・ でも、室内には熱心にバランきりをする生徒たちが。 皆さん見事に集中していて、まるで物音もありません。 下絵を人工バランに貼り付けて真剣にバラン切り実習をしている最中でした。ちなみに、バランは料理に彩りと雰囲気を添える小物です。料理人の器用さとセンスが問われます。(人工バランと言うからには本物の葉っぱもあります。それは葉蘭(はらん)です。いつか、本物の葉っぱにも挑戦して欲しい気がします。)

声をかけるのもためらわれましたが、聞いちゃいました。(私)「すごい集中していますね。難しい?」

(生徒)「ひゃ~っ 難しいの選んじゃったかもしれません!」

難しいと言いながら、みなさん楽しそうに作業に集中していました。

一言も発せず、全集中! どんな作品ができあがるのか期待です。

前方の黒板には先輩の作品がずらりと展示されています。毎年水高祭で展示するのですがいつも素晴らしいできばえです。

先輩の作品を見て、「自分たちにもきっと出来る」とみなさんそれぞれ不安と期待の入り交じった心境でバランを作り始めた初日の実習でした。

 

先生たちの厚生福利事業

先生たちには年に一度「厚生福利事業」というものがあります。 学校を離れて心身共にリフレッシュし、これからの教育活動をさらに充実させようという事業です。本校では班に分かれて活動しました。

わたくしは、初めて「うみねこ丸」に乗船し、その後「県立水産科学館」と「崎山貝塚縄文の森ミュージアム」の見学を行いました。

乗船前のパチリ

ウミネコの餌付けは以前の「観光船陸中丸」の時代から変わりません。ウミネコパンも売っていました。

団体客のみなさんも入って船内は賑わっていました。陸中丸時代からのベテランガイドのKさんの軽やかで楽しい解説も健在です。

船内のトイレに入ってみると「立ちトイレ禁止」 その上には「船が揺れますのでご注意ください」という貼り紙が。

台風うねりが残って大きく揺れる今日のコンディション。 立ちトイレしようなんて考える人はきっといない! 陸中丸の頃より船が小さくなった分揺れは大きくなった気がします。 小型船らしく、自然をダイレクトに感じられます。波のまにまにぃ~

有名な「ローソク岩」もこんな機会にしか見られません。

県立水産科学館では「トド」や「アザラシ」も待ち構えています(剥製)

昔は、重茂半島にまでトドやアザラシが来たそうです。 だからトドヶ崎って地名なんですね。

最後は「崎山貝塚縄文の森ミュージアム」

宮古界隈は、縄文時代の昔からいくつもの集落がありました。 豊富な獣や木の実、豊かな海、昔も今も宮古の魅力と思います。

マスコミではとかく都会のおしゃれな話題が多いですが、宮古には都会にはないすごい魅力があります。宮古の魅力を私たち住んでいる者がもっともっと自信を持って全国に発信したいです。

さあ リフレッシュ完了。来週もがんばるぞ。

ハワイ沖向け出航

りあす丸は本日14:00 予定どおり宮古港から出航しました。これから54日間の航海が始まります。

乗船しているのは専攻科1年生。昨年本科の時にも長期航海を経験していますが、コロナ感染症対策で日本近海のみでの実習でした。 今回は本当の遠洋になります。 船はハワイ沖向け東へ東へと走り始めました。

「本船は外国往来船につき税関の許可を受けたもの以外は立ち入りを堅く禁ずる 船長」 昨日の資格変更から本船は日本扱いではありません。

専攻科2年生も見送りに。1年生に発破かけ。

関係者に見送られいよいよ出航。

さようなら宮古 11月には帰ってくるよ~ みんな元気に出て行きました。

漁場着は10月3日頃、ホノルルを経由して国内入港地は神奈川県三崎港に11月12日の予定。そして、宮古に帰ってくるのは11月14日 という計画です。

充実した実習になりますように願っています。

 

 

出航前日のりあす丸

りあす丸は明日ハワイ沖に向けて出航します。

今日は、国内船から国際船(外国往来船)に資格変更して、免税品(消費税など日本国内の税金がかからない)の延縄漁業の餌、食糧、燃料油などを積み込みました。

まずは税関職員が乗り込み、資格変更の書類チェックです。税関が承認したらその時点からりあす丸は日本国ではなくなります。だから、日本の消費税などを払わない商品を積み込むことが出来ます。

外国旅行に行ったときの免税品土産と同じです。

船内は日本ではなくなるので、届け出ている乗組員以外の人は船内に立ち入ることが出来なくなります。さっきまでは私も船内に入れたのですが、もう今からは入れません。

今航海のマグロのエサは「ムロアジ」です。いいサイズのムロアジをそろえることが出来ました。

でっかいメバチマグロがたくさん釣れることに期待です!!

ちなみにムロアジは伊豆七島などでクサヤの原料にするあのアジです。

保冷トラックからローラーコンベアを船に渡してコロコロコロと、船ではすぐに凍結倉庫に搬入します。

エサが終わったら次は自分たちの食べる食糧の積み込み。約2ヶ月分の食材を積み込みます。

エサも食糧も乗組員全員で作業です。 おっと、乗組員の他に実習生、専攻科1年生も入っていました。専攻科生の動きがてきぱきと慣れていて、どれが専攻科生だかわかりません。

オーダーした品目がしっかり全部そろっているか、品質に問題はないか、一つ一つチェックしています。積み込み時の短い時間で司厨長が行う重要な仕事です。

なんたって、船での食事は乗組員と生徒の一番の楽しみ、エネルギーの源ですから。

どっしり横たわるりあす丸。明日の14:00には出航です。

大漁と安航、そして、専攻科生がますます船乗りらしくなることを願っています。

 

台風14号 休校の学校

今日は台風14号の影響でJRも三陸鉄道もストップ。列車通学生が少なくない本校も休校としました。生徒のいない学校は・・・。

授業のない教室は、昨日掃除をした状態のまんま。きれいな黒板が明日みんなが来るのを待っています。

どの教室も暗かったのですが、被服室には灯りが。行ってみると担当の先生が1年生の家庭基礎の準備をしていました。

ミシン掛け実習をするための模範サンプル作りです。こんな下準備があって生徒の皆さんの実習がスムーズに進んでいます。

あるクラスの教室の後ろの掲示物をよくよく見ると。年度当初にみんなで作った「成長の木」が。葉っぱの一枚一枚に一人ひとりの今年の目標が書かれています。「調理検定合格する」「部活頑張る」なかには「寝ない」なんてのも。成功と失敗を繰り返してみんな成長しています。クラスの団結でたくましい木が育っていきます。生徒も頑張り、先生も頑張っています。

教室をあとにして空を見上げると真っ赤な夕焼けが。台風一過、自然のエネルギーを感じる夕焼けで締めくくりました。

さて、明日からはまた元気な学校が戻ります。

そして、りあす丸は出港に向けて外国往来船に資格変更したあと燃料油や食料などの積み込み。あさって22日(木)14:00に宮古を出港します。

あわただしい毎日の中で、台風に備えながら時間が少し停まった1日でした。

 

東京岩水会

本校の同窓会は岩水会といいます。同窓生は宮古での活躍はもちろん、東京でも多くの皆様が活躍しています。今日は、3年ぶりに開催した東京岩水会の総会に参加させていただき、多くの同窓の皆様と交流させていただきました。

コロナ禍での開催で参加人数は少なくなりましたが、宮古水産高校同窓の熱い思いが伝わる集いでした。

台風14号の影響で土砂降りの東京。雨なんて何のその。「一本足の下駄で通ったんだ」とか「俺の時は100人近く東京に来たんだ」とか、先輩方は今もエネルギッシュ。力強い応援団。いつまでも話は尽きませんでした。

東京同窓会長のごあいさつ。そして会場にはたくさんの本校同窓生と共に盛岡農業高校東京同窓会、宮古商工高校東京同窓会、宮古高校東京同窓会、久慈地区東京同窓会、田野畑ふるさと会などなど 岩手をふるさとにして東京で活躍する皆様が勢揃いです。

岩手を愛し東京で頑張る皆様方が一堂に会する機会に参加できたことはとても貴重な時間になりました。 LOVEいわて LOVE宮水! 本校同窓の皆様にありがたく感謝します。 

岩手を離れて活躍する皆様の思いを受けとめて、ますます頑張らねばと思いを強くした一日でした。

 

学校を盛り上げたい!

今日は、生徒会役員選挙が行われました。

「活気のある学校にしたい」「コロナでもいろんな行事をします」「掃除も楽しく出来るような学校」「学校を盛り上げたい」・・・

各立候補者の公約は力強いものばかり。 すばらしい面々が演説しました。

全校生徒の視線を一身に集め、堂々とした話しっぷり。心から力強く思いました。

私も思いは同じ。楽しく、活気のある学校をみんなで作りましょう。頑張るぞ!!

 

イカ釣り実習、船上の様子

乗船教員から3年生イカ釣り実習の乗船写真をいただきました。

3年生は船舶運航コースの生徒が乗船です。イカ釣り実習とともに船舶運航も実習です。甲板長の直接指導で錨を巻き上げる作業も行いました。

真崎沖漁場、集魚灯に照らされてキラキラ光る海面を見ながらひたすら竿をしゃくります。

「釣るぞ~」「釣るぞ~」「釣るぞ~」 釣り好き生徒も初めての生徒もみんな必死です。

やった~。ちょっとサイズは小さいがスルメイカをゲット。魚影は薄いですが、全員がしっかり獲物をゲットして大満足。 自動イカ釣り機よりも、生徒の手釣りが勝ちました。 昼のように明るいですが、集魚灯に照らされたデッキです。

夜間のイカ釣り実習を終えたら、宮古港外で錨泊。朝を迎えて藤原ふ頭に向かいます。

アンカーチェーンの伸びている方向を乗組員の皆さんと確認中。

りあす丸(499トン)での遠洋航海とはひと味違う実習船「海翔(171トン)」でのイカ釣り実習でした。

 

いわてやまなし収穫!食物科創作料理へ

宮沢賢治の童話のタイトルにもなっている「いわてやまなし」、なしの原種で昔は北東北にたくさん自生していたそうですが今では絶滅危惧種に指定されている貴重な木。大震災後、神戸大学の研究家が本校に寄贈してくださった「いわてやまなし」の苗木は大きく成長し、たくさんの実をつけました。

今日は待ちに待った収穫、初めての収穫です。そして早速、食物科で調理してくれました。

完熟すると自然と実が落ちてきます。正に今が食べ頃。

色具合を見ながら、木になっている実も収穫しました。

みんな、やまなしを収穫するのは初めて、もちろん食べたことはありません。

リンゴのようなフルーティーな香り。香りが強いのもやまなしの特徴です。

食べてみると、甘みと共に強い酸味も。濃い味です。園芸品目のなしというよりどちらかというと洋梨やリンゴに近いかも。でも、どちらとも違います。

食物科の手にかかると、まずは「やまなしのベーコン巻き」。なしの酸味がベーコンの強い味と混じり合ってどっしりとした食べ応えのある最高の一品でした。

たっぷりのやまなしをベーコンでくるんでいます。

やまなしパイと中央には焼きやまなし。 焼きやまなしは焼きリンゴのようでうまみが凝縮してデザートにぴったり。

パイの中にも、たっぷりのやまなしが。

やまなし in ブルーハワイゼリー  やまなしは完熟の生です。 宮沢賢治にならって、カニのクラムボンを添えてくれました。 

お昼休みに収穫した「いわてやまなし」が夕方には各種創作料理に変身。

そもそも、一般的になかなかない木なので、実も貴重です。 他では絶対に味わえない最高の味でした。

木がもっと成長して、収穫量が増えたら是非水高祭大食堂の名物料理にしたいです。 食物科の行動力に脱帽。ごちそうさまでした。 神戸大学にも感謝。

 

浜の皆さんの研究発表大会

今日は盛岡で開催された「漁村活動実績発表大会」を参観しました。県内各地で活躍する漁師と浜の活性化や環境保全に取り組む女性部の皆さんの実績発表会です。

高齢化する漁師にやさしい漁業種目の研究、小学生の漁業体験、磯焼け改善、藻場回復、女性部活動の活性化等々

洋野町漁協、宮古漁協、田野畑村漁協、釜石東部漁協、越喜来漁協、広田湾漁協の青壮年部と女性部の皆さんが各地での取り組みを発表しました。

水産高校の生徒研究発表と着目点は共通している部分が多いですが、さすがに現場で課題に直面しているだけあって、発言の一つひとつに説得力があります。

漁場環境の改善は海洋生産科の取り組みに、また、女性部の皆さんが行う「浜に根付いた食文化の伝承」は食物科の勉強に直結します。

困難に立ち向かう姿勢は現場も学校も一緒です。水産高校にできること、学校はもっともっと地域の皆さんと一緒に活動できることがたくさんあると多くの発見がありました。

 

考査終了そしてイカ釣り実習

本日が考査最終日、そして、海洋生産科1年生にとっては楽しみにしていた初の海翔(171トン)乗船。

先日、大型実習船りあす丸(499トン)で沿岸体験航海を経験しましたが、今回は初の漁ろう実習(イカ釣り)です。

出航前から生徒たちはやる気満々です。

 

イカ大漁目指して、エイエイッオォ~ッ!やらピースやらガッチリやらニヒルなのも。とにかくやる気満々です。

と言いながらも、岸壁を離れるときには少し不安も?

今回目指す漁場は、田老沖、水深100m付近。蓄積データと水温から今回はここ。民間漁船の姿は分散してちらほらなので、まだ、どこがいいのか難しい判断です。

右舷側にりあす丸を見て宮古港を出て行きます。海況は最高の凪模様。船長曰く「今回は揺れないから1年生も大丈夫ですよ」 さあ、明日の笑顔が楽しみです。

りあす丸出港予定の変更

りあす丸は専攻科1年生を乗せて明日9月13日(火)にハワイ沖に向けて宮古を出港予定でしたが、電気系統に不具合が発見されたため出港を延期することにしました。

部品交換後の出港日時については決定次第お知らせいたします。 専攻科生徒は既に乗船し、船内で元気に勉強しています。

元気に3日目考査

土日を挟んで、今日は考査3日目。開始前の生徒の様子を覗きに行ってみると、元気元気。 

カメラを向けると自然とピース。土日の勉強は相当はかどりましたな。

さあ、考査は今日と明日のみ。 その調子で頑張るのだぞ!

 

弘前にて

家庭科の会議で青森県弘前市に来ています。東北6県から校長先生方が集まり、岩手県からは花北青雲・平舘・紫波総合・大船渡東と本校が代表して参加しました。成年年齢引き下げにともなう消費者・金融教育、家庭クラブ、新学習指導要領、ICT活用などの各県状況が話し合われました。

会場は弘前城も間近なパークホテル。周辺には古い街並みが残ります。

ファッション甲子園での入賞作品がずらりと展示されました。「わだば機械さなる」「わだば縄文人さなる」などという津軽弁タイトルの作品も斬新で本格的でした。

調理や服飾手芸はもちろんですが、改めて家庭の平和は地域の平和、そして世界の平和とつながっている。家庭科教育の広さと深さを実感しました。そして、県によって様々な異なる状況の中で各校が頑張っていることを勉強できました。

水産も大好きですが、家庭科も知れば知るほど面白い学問です。

 

 

 

 

 

今日から考査です

今日は考査の初日です。生徒と先生がかけあういつもの元気な声はなく、どの教室も鉛筆が走る音だけのシーンとした1日でした。

廊下から静かにパチリ。

努力の結果を出せるよう全力で頑張るのだぞ。

自動車学校説明会

昨日、今日と2日に分けて自動車学校説明会を開きました。今の世の中、地下鉄やバスなどの公共交通網が発達している都市部を除くと自動車は必需品になっています。 卒業後車の運転を必要として希望する生徒たちは高校での学業を最優先しながら、放課後や夜の時間を利用して自動車学校に通います。 自動車学校の教習内容やお金のこと、学校での約束ごとなどを熱心に聞いた生徒と保護者さんでした。

学科試験は50問、○×式だから簡単なようですがこれが意外に難しい。90点以上が合格ラインです。よーく勉強しないと受かりませんよ。などという説明。

入学手続きは・・・・ 実技教習当日キャンセルはキャンセル料がかかります。前日までに言ってくださいね・・・ 普通免許なら教習料金30万円・・・  聞いている私もフムフムお金がかかりますなあ。

さあ、手続きや内容は分かったと思います。 でも、通いだすのは就職や進学がしっかり決まってからですよ。

 

 

スクーバダイビング

海洋生産科3年生、今日はスクーバダイビングの実習でした。このところ曇りや雨ばかりが続きましたが以前からダイビング実習を計画していた今日はなんと気持ちのいい晴れ間がのぞきました。

日ごろの行いがいいんですね。

器材のセッティングももう慣れたもんです。

さあ。今日の練習は。

水面での器材装着から入って中性浮力での水中移動練習。 海洋実習に入ってボートからのダイビングをするときにはときに波打つ海面で器材を装着することもあります。きょうはプールでその練習。 しょっぱくないし、冷たくないし、足はつくし、安心尽くしの状況で基本の練習です。 焦らないで様々なことが出来るように、プール練習もだいたい終盤に入ってきました。

海洋実習ではまずはビーチからの練習、慣れてきたらボートからの実習に入ります。プールと違ってカレイやクロソイやメバルなどさまざまな海洋生物を手の届く距離で観察できる最高の実習です。生徒たちも今から楽しみにしています。

 

 

うみマチギャラリー2022開催中

うみマチひろば「宮古市地域創生センター(旧宮古警察署)」で市民の創作作品の展示イベントが開催されています。

お昼休みにちょっと覗いてきました。

水高祭でも展示する「大漁旗で作った服」華やかで活気があります。

鯛のポシェットも秀逸。 売っていたら私ならすぐ買う!

料理を引き立てる「葉蘭」も生徒たちがナイフを使って緻密に作り上げたものです。

平日なので、会場はすごーく空いていました。

本校生徒作品はもちろん、商工高校の書道や市民の皆さんの短歌・川柳、絵画、絵手紙、手芸品などなど素晴らしい作品がたくさんです。 

ギャラリーは11日(日)まで、午前9時から午後9時までやっています。入場無料。ぜひ、見に行ってみてください。

作品を多くの皆さんにご覧いただくことは生徒にとっても励みになります。

 

今日の授業訪問

3校時、2年生の授業にお邪魔しました。

食物科は「数学:データの分析」箱ひげ図を読み取り、データを考察する内容です。

「宮古市の1993年と2022年の7月における平均気温を箱ひげ図にしました。ここから、データを読み取りましょう」

教室に入ってみたら、みなさん何やらスマホを一生懸命見ています。何?

教室のwifiを使って各自の端末で調べ学習中でした。 数値計算の練習をすぐにするのではなく、グラフからわかる平均気温の違いについて、1993年に何が起こっていたかを調べていたのです。

自分事として捉え、身近に起こった現象をグラフを基にして深く読み解く。読み解くために、計算する。そんな学習が展開していました。(ちなみに1993年はピナツボ火山噴火と記録的冷夏の年だそうです)

隣の教室では海洋生産科が「英語会話」の授業中。 様々なシチュエーションをネイティブスピーカーの先生とやりとりし、各自の考えを回答中。

いつもながら、英語のペーパーテストが得意ではない生徒も含め、日本語がほとんど入らない英語会話の授業で先生とのやりとりがタイムロス無く進んでいく様子に感心します。

先生に「英語で何か指示されて」生徒たちがジャンケンし、自分の回答する問題を決めて黒板に進みます。

(私)「ジャンケンしなさい」って英語でどう指示されたのかな?

(先生)「Do Rock Paper Scissors ですよ、でも、Do Jankenも通用しますよ。」 

(私)・・・頭で文章の和文英訳を考えて、どう言えばいいんだろう、あ~かな、こ~かな・・・恥ずかしながら、さらっと英語の言葉が出てきませんでした。ジャンケンが出ないなんて、知ってみると恥ずかしい・・

生徒たちは、さらっとしたもんです。当たり前に聞いてさっと動きます。英語と日本語の変換なんかなくて、英語で聞いて行動する。 

 考えるより、慣れる。なにより私が見習わなければ! 生徒たちは、どんどん英語で直接考えています。勉強させていただきました。

食物科課題研究発表会

今日は食物科の3年生が課題研究の発表をしました。今年度の食物科は6つの研究班に分かれて課題研究を進めています。①乳幼児の食事や食育について ②食品ロスとコンポストについて ③食物アレルギーと代替食品について ④高齢者や病気のある人の食事について ⑤製菓の研究 ⑥食文化について が各班のテーマです。

課題を発見し、課題解決のための研究をし、研究結果を発信する。 思い通りの結果が出なくても、研究の過程と失敗の体験も大切な成果です。 同じクラス内での発表でもマイクを持つ発表者の緊張が伝わりました。 

今回は大スクリーンではなく、各自のPCで画像を見ます。

コンポストを活用した野菜での調理、高齢者用食事、製菓・・・・ 考えてみると今年の4月から、見学に行くたび相当味見をさせていただきました。なつかしい。

他の班の研究成果、発表の仕方も勉強です。今回は視聴する方も「発表態度」「声の大きさ」「スライドの見やすさ」「発表内容」「役割分担」の5項目について評価しました。

先生から教えてもらうだけの受け身の姿勢では未来を切り拓くことはできません。自分で考え、仲間と相談し、解決に向けて臨機応変に研究を進めていく。

文字にすると難しそうですが、各班しっかりとその内容に取り組んできました。 切り拓け、自分の未来!! ほんとうによく頑張っています。

 

 

 

調理師として災害時にできること

食物科1年生、今日は災害時炊き出し訓練を行いました。

食事はどんな時でもたくさんの人を笑顔にできます。調理師として災害時にできること。東日本大震災では停電が続き何日間も電気が使えませんでした。電気がなくてもご飯を炊いて、おいしい食事をたくさんの人に提供することを練習しました。

ご飯を炊くのに炊飯器は使いません。

沸騰したお湯に、水に浸したお米を一気に投入。この方法を「湯炊き」と言います。

こちらは、ポリ袋にお米と水を入れて沸騰したお湯に投入しています。この方法を「湯せん炊き」と言います。

煮込む時間は約30分。袋に入ったお米が炊き上がっていきます。袋に入っているので、炊き上がったご飯をそのまま衛生的に皆さんに配給できます。

熱い豚汁も元気のもと、1年生にとっては初めての大量調理。40人分を大鍋で作りました。

避難時だったら、ほんとは私が並ばなければならないのですが、今日はわざわざ持ってきてくれました。

作った感想を聞いてみると「意外に簡単にご飯が炊けて驚きました」「うまくできました」「豚汁はこんなにたくさん一度に作るのは初めてだったので大変でした」と3人とも手ごたえを感じていました。

温かい豚汁、湯炊きで炊いたご飯わかめふりかけ入りおにぎり、そしてポリ袋は湯せん炊きご飯。しっかりおいしく出来上がっていました。

11年前の3月12日、大震災の翌日に避難所でありがたくいただいたおにぎりを思い出しました。

非常時でも周りの人に美味しい食事をふるまえる。食物科の皆さんがそんな調理師に育っていくと大いに感じた食事でした。

 

 

今日のりあす丸

ハワイ沖遠洋航海に向けてりあす丸は着々と準備中。

どっしりと岸壁に横付けしているりあす丸。いつ見てもカッコイイです。この船で50日と少し、遠洋航海に出かけます。

遙か彼方の太平洋で、でっかいマグロやオキゴンドウ鯨やヨシキリザメにアカマンボウ・・・陸の生活では絶対に目にしない生きた魚たちに出会えるのは水産高校の特権です。

作業の様子を見に行くつもりが、行ったときにはちょうど片付けも終わって休憩中。談笑中の乗組員の皆さんに聞いてみると、今日は釣り元準備(マグロ針とテグスの連結)をしていたそうです。そしてこの後は甲板部機関部に分かれて航海前の整備と準備。

色つきテグスにスコップ。操業中の必需品。

海洋観測用のワイヤーは昨日交換したところ。ピッカピカの新品を2000m巻いています。

生徒たちは、洋上でSTD(Salinity Tenperature Depth)という観測機械を使って1000mまで深さごとの塩分・水温を観測します。

ハワイ沖の洋上では、気温27℃、表面水温28℃などと暖かくても、メバチマグロたちが好んで泳いでいる水深100m~200m付近では水温10℃ちょっと。 様々な洋上ポイントで科学データを蓄積していきます。

昔の船頭様はすべてのデータを頭にインプットして大漁する。これからの漁業者は電子データ(ビッグデータ)を駆使して魚を獲る。科学的漁業(スマート漁業)の時代です。

温暖化とか異常気象とかこれまでの常識が通用しない今の時代、その都度変化に対応しながら魚を計画的に獲る技術を生徒たちは身につけます。

海洋生産科2年生と専攻科1年生、出航は9月13日(火)の予定です。

 

各部大会間近です

秋は新人戦の季節。太鼓部は年に一度の郷土芸能発表会。放課後ぐるりと歩いてみると、どの部も練習に熱が入っていました。

ボクシング部一年生。大会規定でこれまで試合に出られませんでした。新人戦がデビュー戦。選手も顧問の先生も連日汗びっしょりで練習に励んでいます。

柔道部、昨年度は3人制で優勝。人数は少ないのですが、一人ひとりが自己修練。常に前向きな部員達です。

全国大会常連となっている太鼓部。1年生部員も様になって、迫力アップ。この団結力なら今年も全国狙えるぞ!!

どの部も人数不足が悩みの種ですが、部員たちの連携は本当に素晴らしいです。教室での勉強も大切ですが部活動で得た精神力と、ともに練習した仲間たちは一生の宝物だと思います。がんばれがんばれSUIKO!!

なんておいしい豚汁なんだ!!

食物科2年生、今日は何を作っているのかと調理室を覗きにいってみると。

無心になって大根のかつらむき。声をかけるのもはばかられます。

調理台の上の材料を見ても??? 大根、肉、シメジ、にんじん、ニラ、こんにゃく、キュウリ、みそ・・・

作っていたのは「豚汁」 

そして「大根と牛肉の炒め物」 かつらむきの薄い大根と牛肉、ピーマンの炒め物。醤油味でそれぞれ相性抜群の大根炒めです。

ワカメと蛇腹切りキュウリのつけもの。キュウリには1ミリにも満たない細かい切れ込みがたくさん入って独特の食感と味の染み。ショウガがアクセントでGood!

かつらむきの最中も、このなべが「カタコトカタカタ プシュ プシュ カタカタカタコト」賑やかに湯気を上げています。

炊飯器を使わずに、鍋を使ってガスの直火でご飯を炊いていたのです。(私、自分のキャンプでの度重なる炊飯失敗を思い浮かべながら)「すごいですね、直火で炊いていて失敗しないんですか?」(生徒)「はい、大丈夫です」 (私)「炊き上がりは、やっぱり音と吹き上がりと匂いですか??」 (生徒)「イエ違います、時間と火加減です。」   な~るほど、レシピどおりというやつですな。 (別の生徒の名誉のために、「吹き上がりとかも見てます。たまに失敗しますけど。」って横で言ってました) うっすらお焦げが出来ていて、本当に甘くてふっくら最高においしいご飯が炊き上がっています。

豚汁をよそって。

「校長先生、どうぞ召し上がってください」って。じゃ~ん、感激。

この豚汁、実はとても白いのです。これまで食べたことのない甘みとすごいコク。最初、白味噌?それだけでこんなにコクと甘みが出るのかな・・・?

なんでこんなにおいしいの? 

種明かしは「練りごま」だそうです。たっぷり練りごま(白)入りの豚汁。 私にとっては初体験。 「こんなの食堂で出されたら、一発でとりこになってしまう」皆さんにもぜひ味わって欲しいおいしさです。 作り方は、食物科2年生に聞いてくださいね。

そうそう、配膳してくれた男子生徒に卒業後の進路を聞いてみると「宮古市内で料理人」って答えてくれました。是非このメニューを君の店で出してください。私は常連第1号だ。

 

PTA全国大会2日目

PTA全国大会2日目、今日も午前中リモート参加。記念講演ではファミリーマート澤田顧問のお話を拝聴しました。

若くして事故で父親を亡くし、喪主を務めた氏は田舎の1教員であった父親がものすごく多くの人から感謝されていたことを知り、人生の転機になりました。 「死んだときに人間の価値がわかる」「人のために尽くす」「現場を最重視して理解する」「強い者・賢い者が生き残るのではなく、変化する者が生き残る(ダーウィン)」等々、生徒に伝えたいこと、親にわかって欲しいこと、教師として見習いたいことがとてもたくさんありました。

コロナ禍でも参集とリモート併用で開催した石川県PTA連合会の皆様、ありがとうございました。来年は宮城県仙台市で開催です。

終わってみて、早速今日から、さらに頑張る気持ちになりました。自分の利益のためでなく、少しでも人に感謝される人になれますように。

宮古トラウトサーモンでした

昨日、おいしいおいしいと食べた「鮭のムニエル」  脂がすごくのっていて、もちろん昔の養殖魚のような独特の臭みなんか全く無く、皮はパリッと身はほくほくした食感。

はは~んと頭に浮かんだのは「ノルウェーサーモン」 昨日のブログでも「ノルウェーサーモン?(間違ってたらごめんなさい)」などと書いたものの、帰りの車を運転中「待てよ、もしかしたら高級な宮古トラウトサーモンかも!」と気になり始め、今日担当の先生に確認しました。 結果、何と宮古が全国に誇る「宮古トラウトサーモン」でした。宮古にいながら、宮古が力を入れているのを知っていながら、水産高校にいながら、間違えた自分にショック。

チリよりもノルウェーよりも、サーモンは宮古!  今度から間違えないように、もっとどんどん宮古トラウトサーモンを食べまくることを宣言します!! 

PTA全国大会はリモートで

今年のPTA全国大会は今日と明日、石川県金沢市で開催。 コロナでなければPTA会長と一緒に会場参加して全国のお話を聞いて、金沢の街を見学するのですが、残念ながら今年はリモートでの参加になりました。

PC画面ではじまりはじまり。

会場の「いしかわ総合スポーツセンター」から中継です。

手話通訳もついて、開会行事。

見てのとおり、会場は2階席まで埋まっています。 相当数の人がリモート参加になっていてもこの人数が参集。

本来ならすごく大きなイベントです。

今日の基調講演は「新時代の進路選択(正解のない時代に、どう未来を選択していくか)」です。今の高校生がこれから生きていく社会は私たちが生きてきた社会とは明らかに違ってきています。

私たちは、自分の通ってきた道を「正解」とするのではなく、今の世界、これからの世界を理解して子どもと関わり合っていかなくてはなりません。

考えて決断するのは生徒です。私たち親と教員はアシストです。精一杯状況を理解して、子どもたちを信じて成長を応援しましょう。

 

 

久しぶりの集給(集団給食)は鮭のムニエル!

今日は私が楽しみにしている集給(集団給食実習)の日。「大量のお料理」を、「同じ高品質」で、「限られた時間内」に作る実習で、すべての職員が検食します。 今日の調理担当は食物科2年生。 2年生になって4月にスタートした集団給食実習も約5ヶ月たった今では素晴らしい仕上がりだと思います。 今日のメニューは「鮭のムニエル」「シメジとほうれん草のソテー」「鶏肉とナスの炒め物」「オクラとトマトとキュウリの酢の物」「かぶのつけもの」「メロン」。 お弁当でいただきました。

でっかい鮭の切り身を使ったムニエル。脂がたっぷりのった鮭からすると「ノルウェーサーモン?(間違ってたらごめんなさい)」ムニエルになった皮から判別するのは厳しい! 

ナスの炒め物は豆板醤もきいていて最高。オクラネバネバ酢の物ワカメ入りもいかにも健康になれそう。

検食ということで心を鬼にして注文をつけるとしたら、鮭の脂がすごかったので、もう少し振り塩を増やしてくれるといいかも(またはしょうゆかな)。塩分控えろってお医者様にいつも言われているのですが・・・

とにかく、おいしゅうございました。次の集給も楽しみです。 ごちそうさま、2年生の成長に期待!!

春巻きと中華風茶碗蒸し

食品製造実習室から調理室に回ってみると、こちらは食物科3年生の実習中。今日は「春巻き」と「中華風茶碗蒸し」を作りました。

 

まずは、できあがりをお見せしましょう。茶碗蒸しはたくさん作ったので、生徒はひとりで2つ食べました。

難しかったところを聞いてみると、「柔らかすぎず、堅すぎず、泡がプツプツ出ないようにするのが難しかったです」「でも、うまくできました」うむうむ、ぷるんぷるんでおいしそうでした。

春巻き用タケノコの千切りをしている生徒の奥では茶碗蒸しの準備が進んでいます。

こちらは、春巻き用豚肉カット。

茶碗蒸しは、しっかりホイルでフタをして「蒸し器」で蒸すか「お鍋」で蒸すか、生徒が選択して調理です。

春巻きの包み方。なかなか簡単にはいきません。こうしてだんだん覚えていきます。

油の温度良好! こんがりきつね色になるまで目を離しません。 見た目と音と箸に伝わる振動が決め手でしたね。

(私)「茶碗蒸しに入れるカイワレたくさん準備しましたね」「さっき、隣の班に教えてもらいました」 (生徒)「校長先生、カイワレじゃありません。これは付け合わせサラダの豆苗です」  大根の苗と豆の苗、区別がつかなかった私でした。

(私)「これは何を作っているんですか?」 (生徒)「キミズ」です。 (私)「えっ?」 (生徒)もう一回「キミズを作っているんです」 (私)・・・・

卵の黄身と酢、味噌、砂糖で付け合わせサラダ用のソースを作っていたのです。 しっかり教えていただきました。 キミズ、初めて聞いた言葉でした。

 

完成した「黄身酢」 ちょっと味見させていただくと、まろやかで酸っぱくて味噌味、おいしゅうございました。

茶碗蒸しは、この先、食物調理技術検定1級の検定品目となっているそうです。まだまだ、練習が続きます。

それにしても、今日もおいしそうな実習が展開していました。

 

ちょっとだけ教えちゃいます

午前中、食品製造実習室に行ってみると3年生の生徒たちが缶詰を作っているようですが、いつもと様子が違います。

缶詰コンテストに出す試作品を研究しているところでした。生徒の発表前にブログで全部出すわけにはいかないので、今日はちょっとだけ教えちゃいます。

「まだ薄い、もっとだ」 「エッ、もっと?」 みんなで調味しています。封入してから高温殺菌調理するので、缶詰を開けたときに殺菌前の味がそのまま出るとは限りません。食物科の調理と大きく違うところです。

主原料は白身魚のフレークです。 宮古でたくさん水揚げされるおなかのでっぷりとした白身魚とだけ教えましょう。

各種調味料で今までに無い味を目指しています。今回は高級缶詰を意識して作っています。

秘密の手作り調味オイル。これが今回の味の決め手! 味付けの後、オリーブオイルをフタの1センチ下まで満たします。

白身魚フレークのオリーブオイル漬け。単純な味ではありません。相当うんまいのです。

真空巻き締め機に投入。

今日の試作品は3缶

レトルト殺菌釜で仕上げ、この先、ラベルデザインも重要です。

さあ、どんな缶詰に仕上がっていくのか。研究班に乞うご期待!!!

 

 

 

今日の食物科農場

食物科SDGs農場。調理残さでつくったたい肥を使った農場ではミニトマトと枝豆が育っています。う〜ん、実のところなかなかスーパーで売っている商品のように立派には育っていないようです。たい肥の量や肥料成分の再検討など来年に向けた課題も見えてきました。わかっているつもりでも、作物が育つサイクルは年に1回だけ、今年のやり直しはできません。農業のむつかしさを身をもって理解できました。これを体験できた生徒の皆さんは、きっと今まで以上に素材を大切にして素材に感謝して調理に取り組むことでしょう。

授業も終わった放課後の作業、汗をかきかき草むしり。雑草ってなんでこんなに強いんでしょうね。

汗をかいた後のかき氷は最高のおいしさ!素晴らしいチームワークで研究は進んでいます。

 

 

英検IBA

2年生、今日の6校時は両クラスとも「英検IBA」  英語では「読む」「書く」「聞く」「話す」力を身に着けることが大切です。この検定ではそれぞれの力について自分の技術力がどのくらいか、どの分野が強くてどの分野が弱いか、国際基準の英語力でいえばどのくらいか、などが分かります。合格か不合格かではなく今の自分の力を確かめ、これからの個々の目標を設定するための力試しです。

英語の得意な人も苦手な人もみんな真剣に取り組みました。

海洋生産科、英語力を高めたらりあす丸でハワイに行ったとき3倍ハワイを楽しめますよ!

食物科、外国人観光客はこれからもますます増加します。あなたの作った料理を説明したり、美味しい料理を説明したり、日本の人だけじゃなく、あなたの料理と英語を使ったおもてなしで世界の人を笑顔にしましょう。

京都清水寺参道のお土産屋のお母さん、奈良もちいどの商店街のお好み焼き屋のお姉さんも、東京有楽町の居酒屋のお父さんも、ブロークンな英語で気さくに楽しくおもてなししています。ペラペラじゃなくてもいい、気持ちを伝える英語力をますます高めてください。がんばれ〜!!

 

1.8気圧115℃と「しつけてます」

ザァーザァー雨が降り続いた午前中、校内を歩いてみると食品実習場では海洋生産科2年生が缶詰づくり、被服室では食物科3年生がハーフパンツづくりの実習中。どちらを見学しても私にとっては興味津々、生徒たちが優しく教えてくれました。

私が行ったときには作業も終盤。せっせと真空巻き締め機に投入中。

今日はサバの水煮です。原料は5ケース75キロ、できあがりは48缶入り6箱予定。

相変わらずの最高級のサバ! できあがりが楽しみです。

レトルト殺菌釜に投入。

スイッチオン

1.8気圧115℃、プシュッ、プシュッと高温蒸気の音のする中95分間の殺菌です。

殺菌と言っても、生のサバに熱が通るのもこのときです。そして、3ヶ月くらい後がサバの身にしっかり調味液がしみこんで食べ頃です。 個人的には、味がしみこむ前のできたてを食べるのが私は好きです。

さて、被服室では生徒たちが一生懸命ミシンがけ中。

一見、何を作っているのかわかりません。聞いてみたら「ハーフパンツを作っています」。

な~るほど、夏休み前に見学したときに型紙を布に印付け(チャコペンがけ)していたあれですな。

あれ?(私)「どうしてあなたたちはミシンを使わないの?」 (生徒)「しつけしています」

(私)「へっ?」「しつけ?」 (生徒)「仮縫いのことをしつけって言うんです」「ミシンで縫うときにずれないようにまち針で止めてから仮縫いしてるんです」

な~るほど、しつけが大切なのですね、ハーフパンツも人間も。

食品製造実習室と被服室、まるでカラーが違いますが生徒の皆さん、楽しそうにやっていました。

わたしも参加したくなる実習でした。

 

 

 

今日からまた頑張ってます

今日は始業式。久しぶりに全校生徒がそろいました。朝から賑やかな声が飛び交い、いつもの活気が戻った学校はやっぱりいいなとうれしくなりました。職員室も課題の提出や進路書類を持ってくる生徒で賑わっていました。

始業式「夏休み中も、中学生体験入学でのお世話、ウクライナの平和を祈るコンサート、みやこ未来議会、各部活動、社会体験アルバイト、そして進路活動、みんなよく頑張りました。今日からまた気持ちを切り替えて頑張りましょう!」

そして放課後は、部活動。

昨年度の始業式はコロナ対策で「放送による始業式」、そして部活動の大会もほぼ中止という状況でした。

今年の夏休みは、7月に始まったコロナ第7波で感染急拡大という厳しい状況でしたが「しっかりと対策をとって、できる限りの活動をする」という方針で部活動も各種大会も実施されました。

そして、今日からの学校生活も万全の対策をとりながらできる限り通常の形に戻して行っていきます。

高校生活は3年間のみ。「WITHコロナ」の時代をしっかりと生き抜くために頑張りましょう。

 

 

 

夏休みも今日まで

夏休みも今日でおしまい。3年連続コロナ禍での長期休業。「コロナ禍でも万全の対策をとって充実した毎日を送ろう」と生徒を送り出したものの、どうだったのでしょうか。部活動や各種大会は概ね実施されたものの感染予防を徹底しながらとなると様々なことが制約されたと思います。そんな中で、どのように過ごしたのか聞いてみるのが楽しみです。各ホームルームは生徒を迎え入れる準備が整って明日を待っています。

ピッカピカの1年生HR。

教卓前に、3人分くっつけて配置されているのは・・・なぜ? 2年生。

金魚も待ってる2海生。 水槽の水も澄んでます。

お盆直前までほぼ全員登校の3年生。 黒板には夏休み明けの進路活動スケジュール、机上には返却課題と明日の配布書類が。

テレビやインターネットではコロナにかかることがもはや特別なことではないような錯覚に陥りそうですが、明日からの学校生活は健康第一、気持ちを引き締めて万全の体制でスタートしますよ。みなさん元気にがんばりましょう。

 

 

いわてやまなし

東日本大震災の後、神戸大学イワテヤマナシ研究会からいただいた「いわてやまなし」はすくすく元気に育っています。

普段は校地内の当たり前の景色になってしまっているのですがよくよく見ると小さな実がたくさんぶら下がっていました。

いかにも野生の木の実です。

たくさんの実が成りました。

神戸大学からいただいたときは胸くらいの高さのひょろっとした2本の苗。校舎の横ですくすく元気に育っています。10年でこの高さ、まだまだ大きくなるようです。

春の様子。毎年、満開の花を咲かせます。

津波被害を受けたときには、本校校庭は一面ヘドロだらけ。ヘドロを除去したあとに2本のヤマナシを植えました。

小さくて堅い実は消しゴムくらいの大きさです。

この梨は古くから北上山系に自生し、飢饉の際には食糧として命をつなぐ貴重な果物だったそうです。ところが今では品種改良でおいしい梨が出回るため、多くは伐採されてしまい2007年には環境省絶滅危惧種ⅠAに指定されるほどに貴重なものになっています。宮沢賢治の作品「やまなし」にも出ているように昔はどこにでもある一般的だったこのヤマナシを絶滅しないように守ろうと立ち上がったのが神戸大学。本校に貴重な苗をくださいました。

 味見してみると、ジューシーで酸味とやや渋みがある野性的な味。なるほど、宮沢賢治の「やまなし」でも子どものカニが川に落ちてきたいい香りのするヤマナシの実をすぐに食べようとしたときにお父さんカニが引き留めて「あと2日もすると川底に沈んでお酒になる」って言ってます。 待たない私が悪かった? 今度はもっと熟したのを食べてみます。

 大切にしています。いわてやまなし。神戸大学さんありがとう。

 

 

今日も香りに誘われて

お昼を過ぎると進路活動や部活動の生徒たちも帰宅して夏休みらしい静けさにつつまれた校舎内。ぶらり歩いているとなんだか調理室の方から甘いいい香りが・・・・

正体はこれ。ベーコンパン、蜂蜜バターパン、キャラメルパン、しろぱん。

夏休み明けの1年生パン作り実習に向けて担当の先生が試作品を開発していました。

久しぶりに晴れ渡った宮古の気温は32度。エアコンのない調理室は熱気ムンムン。

「このくらい暑いと、発酵が良く進んでいいんですよ!!」「室温で発酵しますから」って、素晴らしいプラス思考。

1年生の皆さん、夏休み明けにはおいしいパン作りが待っていますよ!

 

今日も3年生は進路活動

太鼓部の音が遠くに響く中、今日も入れ替わり立ち替わり職員室に3年生の姿が。職場見学を終えた生徒たちが報告に来たり、小論文の添削を求めたり。連日、3年生の教室は賑わっています。

○○さんが担任と面談中。私はその次。

職場見学を終えて、いよいよ履歴書の志望動機も仕上げに入ります。

本日のスケジュール。

清書の前に、まずは練習用履歴書にひととおり書いてみます。

ねえねえ、ここってどんな風に書いてる?

進路先は違っても、ドキドキの気持ちは一緒です。相談しながら一生懸命取り組んでいます。

就職も進学も応募書類が整ったら次は面接練習です。

まだまだ気が抜けない3年生。それぞれの未来に向けて連日よく頑張っています。応援してます!

 

 

ウクライナの平和を祈って

今日は宮古市民文化会館で「ピースコンサートinみやこ〜ウクライナの平和を祈って〜」が開催されました。

大震災の復興支援で始まった青山学院大学の皆さんとの交流。コロナによる2年間の中止を乗り越えて今年は3年ぶりに開催されました。今回は、ウクライナの平和を祈ってのチャリティージャズコンサートです。

山本市長のごあいさつに続いて最初の演奏は本校太鼓部! 開幕を見事に演じました。

文化会館大ホールでの演奏を終えてニッコリの太鼓部メンバー。

1曲目は「翔洋」

そして「潮騒」迫力の音色が会場中に響きます。

「みんなでドラムサークル」 

舞台には本校太鼓部と青山学院大学の皆さん。会場の観客にも様々な打楽器が手渡されて、みんなが一体になって打楽器を楽しみました。

飯田さつき&保坂修平オンステージ  プロの ジャズシンガーとジャズピアニスト

のびやかで迫力のあるボーカルと引き込まれるピアノ演奏。 文字に表せない、こころから感動したコンサートでした。

入場料は無料。チャリティーバザー収益金と募金はYMCAをとおしてウクライナ避難者を支援します。

平和な日本にいながら私たちにできること。会場の皆さんの思いはみんな一緒だったと思います。

コンサートを企画運営されたチーム青山、宮古市・宮古市教育委員会のみなさま、本当にありがとうございました。

 

 

検定お弁当作り

食物科2年生、夏休み中ではありますが、いよいよ今日は食物調理技術検定2級本番。朝から検定員をお迎えして緊張の中調理検定が進みました。

説明を聞く姿も真剣です。

何回も練習を繰り返してきた検定テーマのお弁当作り。腕には受験番号が。

今回のテーマは「17歳高校生男子のお弁当」主菜、副菜、カロリー、彩り・・・・・menuを考えるのも自分です。

与えられた材料の中から食材を選びグラム数や調理方法まで自分で決めました。

検定員がメニューを確認。メニュー作りに与えられた時間は30分。

配置、一品ずつの大きさ、お弁当箱に詰めるのも緊張です。

調理に許される時間は50分以内。洗い物、台ふきまで終えたら「ハイッ、できました」の報告。

共通の食材を使いながら、仕上がりは一人一人違います。検定ということもあって、遊びごごろなしの「真剣弁当」

微妙な違いはメインの肉の調理法や、卵焼きの具材でしょうか。肉、肉、肉じゃなくて野菜や果物までバランスよく入っています。

クラス全員の検定を終えて、最後は検定員にお礼のご挨拶。

礼に始まり礼に終わる。調理人の心構えも立派なものです。

さあ、検定結果はどうでしょうか。2食物の皆さん、本当によく頑張りました。

 

 

 

 

 

3年生の教室では

夏休み4日目。今日も開け放った校長室のドアの前で立ち止まって元気に挨拶をしていく3年生。どんなことをしているのかと教室をのぞきに行ってみると。

グループになって話し合っているのは食物科進学チーム。「あなたは何をしに大学・短大・専門学校に行くんですか?」「その先にどんな人生をつくりあげていきたいのですか?」志望先は決めていても急に担任に質問されるととっさに答えるのはなかなか難しいものです。人の考え方を聞きながら自分自身の考えを整理する。

合格が目標ではなく、合格は人生の通過点。進学するための意識を改めてしっかり確認している皆さんでした。

就職希望者は履歴書書きの練習中。資格や部活動実績、自分の良さ魅力を確認し、志望する会社等に対して如何に自分が貢献できるかをPRします。恥ずかしがって遠慮していてはいけません。自信を持ってPR!

こちら海洋生産科。今日はアーク溶接の講習会とかぶっているので人数が少ないのですがみんな熱心に取り組んでいます。作文・小論文練習と履歴書書きに集中です。

夏休みが明けたらあっという間に就職試験や入試です。しっかりとゆとりをもって準備が出来るのはこの夏休みのみ。

生徒も担任も進路実現に向けて着々と準備中。この分なら進路目標達成間違いなし!

がんばれ3年生。

 

ようこそ水産高校へ!

今日は中学生1日体験入学。この日のために準備してきた本校生徒と先生方、朝からたくさんの初々しい中学生をお迎えしました。

受付を済ませたら第1体育館で生徒会執行部による学校案内、スクリーンには海洋生産科・食物科の実習風景などが映し出されました。

生徒会の学校紹介の後は希望の科に分かれて実習体験です。

海洋生産科資源増殖実習の体験ではホタテ貝の解剖をしました。「ホタテ貝のここら辺には必ず隙間があります、ここにへらを突き刺して・・・・」まずは貝を開くところから悪戦苦闘です。生きている貝を開くのは簡単なようで難しいのです。

食品製造実習体験は人気の「サバ缶詰」作りです。ヘッドカットの後は内臓を取り出し、血合いを洗って・・・・・

まさに、本校生徒が行うのと同じ内容を体験です。

内臓除去、洗浄、輪切り、缶入れ、調味液、真空巻き締め機、洗缶機、殺菌釜準備  ここまでの流れをすべて体験しました。

資源増殖、食品製造の体験が終わったら学校バスで藤原ふ頭に移動して実習船「海翔」に乗船です。

食物科でのバラン切り体験。今日は基本的な「せきしょ」つくりに挑戦しました。

バランはお弁当やお寿司の食材を仕切ったり、食材の上の乗せて飾りに使うものです。仕切り用のバランを「せきしょ」と呼びます。

調理体験はキュウリの半月切りです。食物科の先輩が優しく指導しました。

卵焼きのデモンストレーション。先輩もいつになく緊張でした。このほかに果物の飾り切りもデモしました。

さあ、参加した中学生の皆さん。水産高校はいかがでしたか?

この楽しさをしっかり感じてもらって、来春、水高で一緒に勉強することを心から待ってます!!

 

 

 

 

太鼓部今日もがんばってます

夏休み初日。今日は朝から先生方の研修会。そこに聞こえてくる太鼓部の音がいつもより迫力があるような・・・

研修の合間に見に行ってみると、な~るほど。体育館から外に出て、風通しの良い場所で練習していました。

熱中症に気をつけて、コロナ感染症に気をつけて、今日もがんばる太鼓部でした。

豪華客船飛鳥Ⅱ宮古入港

今朝は6時過ぎから普段は聞き慣れない迫力のある霧笛が宮古の街中に響いていました。 豪華客船飛鳥Ⅱが宮古湾付近を航行している証拠です。

出勤前のひととき、藤原ふ頭に見学に行きました。

タグボート2隻に付き添われて藤原ふ頭防波堤をかわしました。

超スローで岸壁に接近します。岸壁では舫いロープをとる港湾作業の方が待っています。

 

かっこいい正面顔

歓迎の音楽が鳴り響き、大漁旗が振られています。

いよいよ近づいてきました。

が、時は07:30 ここでわたくしタイムアップ。岸壁を離れて学校に向かいました。

日本郵船所有の豪華客船飛鳥Ⅱ 全長241m 総トン数50441トン  カッコイイです。

子どもの頃に飛行機を見てカッコイイと思うとパイロットに憧れます。同じように、子どもの頃にこんな豪華客船を見ると船長に憧れます。

 この船を見た宮古の子どもたちが海の世界、船の世界に興味を持って水産の町宮古を盛り上げる力になることを夢見ます。

 見るだけじゃなく、乗客としてクルーズに参加できたらもっと最高なんですよね!

 

 

 

 

明日から夏休み

今日は夏季休業前終業式でした。

「3年生は高校3年間、2年生は中3から、1年生は中2から、ずっとコロナ禍での夏休みです。第7波が猛威を振るう中ではありますが、万全の対策をして中身の濃い充実した夏休みを過ごしてください。

世界に目を向けるとウクライナでは戦争が続き毎日何百人もの人が、また、コロナ感染症や持病の悪化で命を落とす人、生きたくても生きられなかった人がたくさんいます。

私たちは今生きていることに感謝し、自分の周りにいる人を大切にして明日からの休みを充実したものにしてください。」などと話しました。

真剣な面持ちで、しっかりと私を見て皆さん聞いてくれました。一人ひとりが自分を大切に、家族や友人のことを大切に考えてくれていると感じ、気持ちが熱くなりました。

事故無く、怪我無く、コロナ無く、大切な夏休みをしっかり元気に過ごすのだぞ。

みやこの高校生 議員になる

今日は「みやこ未来議会2022第1回オリエンテーション」におじゃましました。

宮古管内各高校の有志が集まって高校生議員として宮古の課題を洗い出し、未来について考えます。宮古青年会議所の皆さんのアシストを受けながら4回のオリエンテーションをとおして皆で話しあいを進め、11月には市議会議場で市長はじめ宮古市各部課の皆さんに提言し、質問をぶつけます。単なる体験ではなく、宮古市が高校生を議員として本当の市議会をひらいてくださるという企画です。さあ、今日が第1回オリエンテーション、これからどんな未来を高校生たちは主張するのか!

陸中宮古青年会議所、宮古市長、宮古市議会議長からの委嘱をうけ、議員バッジを受け取りました。本校からは4名の新人議員が誕生! 宮古高校、宮古商工、の皆さんも一緒です。

「言葉を使わずに、ここにいるみんなが誕生日順に並んでみましょう」・・・緊張する高校生議員たち、このゲームで少し打ちとけました。

まずは、班に分かれてチーム名決めから。

青年会議所のお兄さんが中に入って最初は進めてくれました。チーム名が決まったらだんだんと、宮古の課題や夢について話を進めていきます。

宮古市長の講話「宮古創生~持続可能なまちの実現へ、共に~」高校生による取組、宮古市の紹介、エネルギー対策、震災復興の現状、子育て支援等々1時間以上にわたりすごく近い距離感で市長から高校生たちに熱く語られました。

集合写真! 今日からこのメンバーでがんばります。

この議会は今年で3回目(3年目)、先輩水産高校議員は、第1回で「内陸から水産を勉強に来る下宿生に支援を」第2回では「駅前駐輪場が暗くて見通しが悪いので改善を」と提言、 宮古市はすぐに対応してくださり「下宿生に月1万5千円の補助金を給付」、「街路樹を剪定して明るさを確保」が実現しました。

今年の水高議員さん、そして各校議員さん、どんな提言が飛び出すか。高校生の若くて柔軟な発想に期待です。いまから11月の本議会がとても楽しみです。

高校生に負けないように私たち大人もがんばらねば。

 

 

学校・地域魅力化推進委員会開催

「学校を元気にして地域を魅力化!」「地域を魅力化して学校を元気に!」水産高校は地域とともに発展することを目指しています。 これからの時代にどんな生徒を育てていくべきなのか? これからの時代を切り拓いていく子どもたちにはどんな力が必要なのか。 立場も年齢も異なる15名の魅力化推進委員の皆様と本校職員で昨日熱い話しあいがもたれました。

「これまでは学校が計画を作成し、地域にお願いしてたくさんの連携事業を進めてきました」「これからは、計画の段階から皆様の意見を聞いて一緒になって生徒を育てていきたいんです!」By私

「公開授業とかで大人と関わるってことが大切だと思います」「1年生のうちから探求活動をぜひ」By委員

「現在の連携事業としては・・・・」By海洋生産科長

「原点に返ることを大切に」「宮古市からももっと発信を」「水産・食物にこだわらない専門外の連携も大切」「水高は持ちネタが多い。受験英語じゃないフランクな英語力で友人を広げる能力をつけるべきだ。」「大学進学も大切だ」「調理士だけじゃない製菓衛生士の免許なども魅力になる」「インターンシップに来た生徒たちが素晴らしかった。あんな子をたくさん育てよう」・・・・・

発言はとどまることなく、終了予定の時間を簡単に迎えてしまいました。本当に皆さんの熱い思いが伝わり、力づけられました。

今回の集まりは第1回。引き続き皆様のご意見をいただきながら地域と共に「生徒良し」「保護者先生良し」「地域良し」の「おもろい(=魅力的な)学校」づくりに全力を尽くします!!

 

今度のサバはいいの使ってますよ!

「今度のサバはいいの使ってますよ」と食品製造担当の先生から聞きつけ、早速実習場に見に行きました。

調理台に乗っているのは正に丸々と太ったあぶらののったでかいサバ! これを缶詰に・・・・

普通は、焼き魚や煮物にして直接食卓に上るような立派なサバ。通常の缶詰向きのやせたサバとはものが違います。

脂で手をギルギルにしながら頭を落として内臓を抜く生徒たち。

「大変そうですね」と聞いてみたら「全然平気です!」と返ってきました。立派立派。

鮮魚カッター(自動輪切りマシン)で均一長さのブロックにしたら次は缶に詰めます。

太ったサバがキュウキュウに入ります。

 

秘伝の水煮用調味ダレ。 レシピどおりで調合しています。 これが水高味の缶詰を生み出します。

肉がひたひたにつかるくらいで、フタを閉めたとき少し空間が出来るように。

完成後の打検(打検棒で缶詰をたたいて音と手に伝わる感触で製品の真空度を検査します)のときに空間がないと正しい検査が出来ないからだそうです。

真空だと腐敗菌が繁殖しませんが、小さな穴や隙間から空気が缶の中に入ってしまうと腐ってしまいます。

(個人的には、10年以上流しの下にほったらかしにしていた缶詰が錆びて隙間が出来たらしく、細菌によるガス膨張で夏の暑い日に破裂してしまった経験があります。飛び散った腐敗汁は壮絶な匂いをまき散らしてしまい、涙しながら片付けました。ちなみに、賞味期限は3年としていますが、保管状態が良く、真空状態が保たれていれば10年たっても腐りません。)

調味液を入れたら、真空巻き締め機に投入。自動でフタが乗っかり、真空状態にして缶の縁をがっちり捲き閉めます。

巻き締め機から出てきた缶詰は、コロコロ転がって自動洗缶機へ。広さの関係で直線ラインで機械をおけない本校では、折り返し点に担当生徒が入って、手動で洗缶機に投入。

洗缶機を出てきたら次は高温高圧殺菌。

この機械で約90分間の殺菌です。

今年度の製品を校長室に届けてくれました。

こんな感じで商品になります。

利潤追求でないからこそできる低価格でおいしい缶詰。

卵かけご飯とサバの味噌煮缶 独身時代も今も大大大好きです!

 

マーボー豆腐のち冷やしおしるこ

今日は食物科3年生による集団給食実習日。

メインは麻婆豆腐でした。挽肉たっぷりで香辛料がビリリ(ピリリ以上)と効いていて、とてもおいしかったです。

「桜エビとキュウリの和え物」は彩りも良く「ゴーヤチャンプル」も素敵な味付けでした。

強いて、課題を見つけるとしたら(検食ですからね)

麻婆のとろみに、すこーしだけかたまりがまざっていたところでしょうか。熱いうちに大量に作る難しさなんですね。

お昼ご飯に満足し、ちょっと小腹が空いてきた3時過ぎ

「校長先生、冷やしおしるこ作ったのでいかがですか?」とやって来たのは3年生。Goodなタイミング。いただかないわけがありません。すぐさま食べて、おしるこ写真を撮るのを忘れてしまいました。

できばえを聞いたときの様子が上の写真です。当然、バッチリのおいしさでした。

 

 

やる気が出ちゃう授業を目指して!

今日は、3つのクラスで「授業研修会」が開かれました。

学校では先生方が他の先生の授業を参観して、お互いの意見交換により改善点を発見したり自分の授業に取り入れられるところはどんどん取り入れたりしてより魅力的な授業を作っていきます。

授業の出来を判定するのはいつの時代も生徒です。「キラキラした目で食いついてくるのか」「だりぃ~って顔で耐えているのか」生徒が良い授業のバロメーター。生徒が「やる気が出ちゃう授業」を目指して先生方は今日も頑張っています。

 

海洋生産科1年生 「水産海洋基礎」 今日は海洋環境の保全についての勉強です。スタートからりあす丸でのマグロ操業動画に生徒は興味津々、続いての画像は混獲されるアカマンボウを解体したときにおなかから出てきた「外国語が印刷されたパンの袋」。アカマンボウが誤って食べたものです。生徒たちが海洋プラスチック汚染を身近に捉えたなかで授業は進んでいきました。

さて、こちらは海洋生産科2年生の「航海・計器」  今日は磁気コンパス・ジャイロコンパスの勉強です。

海技士の免許取得に直結するこの科目。難しい内容がたくさんあるのですが、単に海技試験合格を目指して暗記するだけではなく、体を使い、パソコン・テレビモニターを使い、航海での状況をイメージしながら生徒が興味を持てる授業が進んでいきました。

食物科2年生は国語総合。今日の授業は古文「徒然草」です。古文というと外国語と同じくらいに「意味不明~っ」ってなる生徒が多いのですが徒然草が書かれた背景や場所を書画カメラ(電子OHP)をつかいながら紹介。「なぁるほど、鎌倉時代の作家ってこんな気分で作品書いてたんだ」と生徒が鎌倉時代の文人と古文を身近に感じた授業でした。

最近、わたくしは授業はないのですが集会などのお話で「生徒がキラキラとこっちを見てくれているのかどうか」・・・いつも気にしながら話します、そしていまだに反省の連続です。

おもろい学校(魅力的な学校)は授業も部活動も生徒がキラキラしている学校です。生徒も先生もみんな、今日も一日頑張りました。

 

 

 

 

 

 

カッターレース大会

今日は待ちに待った宮古港カッターレース大会本番です。この日のために放課後も練習してきた1年生チーム。持てる力を存分に発揮しました。

出艇まえのアトラクションは本校太鼓部、盛大に盛り上がりました。洋上では消防艇からの放水も!

ガスのかかった宮古港に太鼓の音が響き渡ります。

さあ、いよいよ第4レース、1年生チーム出艇準備!!

あれっ、これどうすんだっけ。ライジャケ着用もやや緊張。

乗船終了。補助艇にひかれてスタートブイへ。

各艇、スタート地点につきました。一緒にレースするのはアームストロング(合同庁舎チーム)、おなごぶり(市民チーム)です。

よーい、バンッ!! 一斉にスタートします。 スタートダッシュ「いちっ、にっ、さんっ」「いちっ、にっ、さんっ」

320mの折り返し地点で回頭、トップは水高かおなごぶりか?接戦です。

ごお〜るっ。1年生4分50秒、おなごぶり4分53秒、アームストロング5分22秒  

なんと、初出場の1年生 第4レースを1位でゴール!! 素晴らしい漕ぎっぷりでした。

今年は14チームの出場でした。各チーム予選で2レース漕いでタイムレース。決勝進出は3チームのみ。

本校一年生チームは第7レースで本日2回目の出艇。タイムは4分43秒。疲れを微塵も見せず1レース目よりもタイムを縮めたものの残念ながら決勝には残れませんでした。決勝に残ったのは「宮古消防署」「オール鍬ケ崎」「市役所」、どこもさすがの強豪チーム。

そして優勝は「宮古消防署」チーム、4分07秒。昨年に続き2連覇!! 1秒差で2位は「オール鍬ケ崎」 3位は「市役所」。

本校1年生チーム、2レースを終えた後本部席に来て「校長先生、僕たち絶対来年も出たいっす」「決勝タイムは何秒ですか?」・・・「うぇー、早いっ」「でも、負けないっす」

本気で優勝を目指して練習してきた1年生。初めての挑戦で5分の壁を悠々破ったあなたたちは本物だ!

来年の優勝を心から応援します!!   打倒、消防署チーム!!  来年は水高2年生チームが優勝だ。

 

 

みやこハーバーラジオから参りました

みやこハーバーラジオから参りました○○と申します。本日は取材のお願いに参りました。

校長室にやってきたのは本校2年生の2人。インターンシップで昨日と今日の2日間ハーバーラジオさんで番組制作の勉強をしていたのです。

番組内容や時間配分を自分たちで考えて番組を作りました。

作った番組は「宮古水産高校紹介(13分番組)」 今日は、本校生徒会担当の先生にインタビューに来ました。

担当の先生にインタビューする前に、校長に挨拶をする。業界人としてのマナーも学んでいます。

なんと、ハーバーラジオさんにインターンシップ生としての名刺まで作っていただき、名刺交換の作法まで教わっていました。

私とのお話はほどほどに、次は応接室でのインタビューが待っています。

「水高祭の特色を教えてください。」「コロナが収まったらどんな水高祭がしたいですか?」録音マイクを向けてインタビューが繰り広げられました。インタビューをしたのがお昼前、そして、17:15から放送本番。

 本当のエフエム放送で話させていただきました。「ただいまから宮古水産高校を紹介します。私、宮古水産高校2年の・・・・」

始まりと終わりは「校歌」、学校紹介やインタビューの様子を流すときのBGMには静かに応援歌「捲いた錨よ(私、この曲大好きです)」。

きっと、たくさんの人がほっこりした気分で番組を聞いてくださったと思います。

 インターンシップは2年生全員が体験しました。ハーバーラジオさん以外にも「宮古ひかりこども園」「浄土ヶ浜パークホテル」「丸友しまか」「市立図書館」「県立水産科学館」「ホーマック」「共和水産」「肉の横沢」「産直いちば」「丼の店おいかわ」、それぞれすべての事業所で素晴らしい体験をさせていただきました。

ご協力くださいました皆様、本当にありがとうございました。

 

 

 

 

 

ボディー!ボディー!!ボディー!!!

今日も活気のあるボクシング部。

ボスッ ボスッ バシッ

腹筋に力を入れて、相手に打たせる練習です。

見ているこっちも腹に力が入ります。

試合でボディーブローを打たれても耐えられる強い腹筋を作っています。

「腕だけで打たずに、腰を入れて!こうっ!!」指導にも力が入ります。

1年生、10月のデビュー戦に向けて連日頑張っています。

 

1年生真空を実感

食物科1年生、今日の「生活産業基礎」の授業は加工技術の勉強で「真空パック」の作成を体験しました。

本校の海洋生産科の食品実習場には本格的な真空パック機があります。通常は水産加工品を製造するために使いますが今日はその機械を使って食物科の皆さんが真空パック作りを体験しました。

指導するのは普段習っている食物科の先生とは違います。食品製造を専門に教えている水産の先生です。

専用の袋に、各自が準備した内容物を入れました。

さあ、機械に入れましょう。

どんどん圧力が下がります。圧力ゲージを見る目も真剣。

「キャーッ 私のマスコット人形が・・・・」

先生から、事前に「やわらかいものを入れるとぺったんこになって面白いよ」と教えられていた生徒たち。あまりのぺったんこさにびっくり。

せっかくパックした袋から人形さんを救出するため思わず開封してしまいました。真空パワーを実感です。

食品資源コースではこの機械を使って水産加工品として「タラとポム(真鱈とリンゴのイタリアン)」を作っています。冷凍真空パックで湯煎したらすぐに食べられるおいしいイタリアンです。

今日、体験した食物科1年生、今度は海洋生産科食品資源コースで作った製品を使って美味しい料理作りにもチャレンジしてくださいね。

 

人気の小型船舶教習

先ほど宮古湾ヨットハーバーに行ってみると海洋生産科3年生が小型船舶教習をしていました。今日は2艇ある教習艇のうち1艇は防波堤の向こう側の広いところで「蛇行練習」、もう1艇はハーバーの桟橋を使って離着岸練習でした。

本校では、大型船を操船するための「海技士免許」の取得とともに、小型船を操縦するための「小型船舶操縦士免許」を取得できます。将来、国際航海に出たい生徒や大型貨物船に乗りたい生徒は「海技士」を、沿岸でのサッパ船や定置網船で働きたい生徒は「小型船舶操縦士」が必要になります。

やっていて楽しい操船練習は生徒に大人気の実習です。

1度に教習できる生徒は3人まで。生徒は交代しながらハンドルを握ります。

「離岸します」「前よし、後ろよし、右よし、左よし」 「後ろよし、前よし」

自動車の教習所と同じで動作とともに声出しが必須です。

ここまで来れば一安心。予定の位置まで後進を続けます。

離岸が完了したら、すぐに着岸の練習です。「着岸点良し」「発進します。前良し、後ろ良し、右良し、左良し!」

「着岸準備願います」

フック(カギ付き棒)で船体を引き寄せるのはアシスタントの生徒。

教官から「では、クリート留めしてください」と指示が出ると テキパキと岸壁のクリート(係留金具)に舫いロープを結びつけました。手早い作業に感心、感心。

「自分は、子どもの頃から親の船の手伝いをしていたのでだいたい慣れてます」

いやいや、だいたいと言うより、たいしたもんです。自信を持ってください!

梅雨空の下での離着岸実習でした。

 

今日の授業風景

Speaking test の食物科1年生  先生の問いかけに英語で受け答えしています。 私は何を聞かれるのかしら?と見守るクラスメイトもやや緊張でした。

海洋生産科の一年生は「免疫」の勉強。先生を困らせるほどの活発な質問が飛び交う教室でした。

「シーン・・・」とした教室では食物科3年生が

「2次創作」の勉強で、「ももたろう」を自分なりの新しい解釈で執筆中。「新説ももたろう」どんな作品が生まれようとしているのか。完成が楽しみです。

午後から1年生は性教育講話「ハッピーバース講演会」です。助産師の先生からわかりやすく「生」と「性」を学びました。

性教育とは生き方教育 健康や人権にまで及ぶ人としてのあり方教育なのです。

隣の人とジャンケンして「勝った人はもう一人の人をとにかく褒めてください」褒めてもらった人は大きく万歳して「アリガトー」って言ってみましょう。

「アリガトー」があふれる教室で海洋生産科も食物科も男子も女子も「ハッピーバース」を自分ごととして考えられる大人に近づきました。

 

 

高校生のお弁当

いつものようにいい香りに誘われて調理実習室に行ってみました。

が・・・・ いつになくぴりぴりした雰囲気で声をかけるのも気が引ける雰囲気です。少し手が空いた生徒に聞いてみると、「今日は調理検定の練習で時間を計ってやってます」とのこと。

どうりで、先生を見てみるとストップウォッチを持っています。「はいっ できました」(間に合った生徒) 「ハイッ 今50分です。」(先生の声)  本番では調理開始から50分以内にお弁当を完成させることはもちろん調理器具の洗い物からかたづけ、台拭きまですべて終えなくてはなりません。

う~ん おいしそう

これもおいしそう

もちろんこれもおいしそう

もりつけ、見栄え、栄養バランス、カロリー すべて各自で考えたお弁当です。

このあと、みなさん自分のお弁当を喫食です。

使った食材の切れ端もお弁当の横に並べて試験官のチェックを受けます。

本番当日は県内他校の先生方が試験官。生徒の緊張も今日以上になります。

慣れた手つきの卵焼き

マッシュルームのバターソテー  写真ではお伝えできないこの緊張感

時間内に間に合いそうな皆さんはややゆとり

落ち着いた盛り付け作業です

洗って、拭いて、このあと調理台まで拭いたら「ハイッ 先生できました!」と報告

 

プロの料理人になるために「限られた時間内に」「最高の品質のお料理を」「大量に(今回は自分の分だけです)」必須3要素のトレーニングです。

でも、おいしそうなお弁当の数々、食べてみたいなあ。 が本音の見学でした。

 

宮古港カッターレース大会まであと少し

今日の海洋生産科1年生の水産海洋基礎実習は「カッター(12人こぎボート)」です。宮古の夏の風物詩「宮古港カッターレース大会」は7月17日(日)開催。本番まであと1週間と少し。生徒たちの練習にも熱がこもっていました。

低い雲なのかヤマセ(海上からの移流霧)なのか、天気は重いが気分は晴れやか1年生。

「どう。カッターは面白い?」  「はいっ、楽しいです。」「オレたち、早くなったんですよ!」うれしそうに話す1年生でした。

沖出し前のウォームアップ。「いちっにっさんっ」「いちっにっさんっ」号令係のかけ声も様になっていました。

桟橋を離れると、すぐに防波堤の裏に入って見えなくなってしまいました。今日は、ターン(折り返し)の練習をしたそうです。

さあ、本番ではどんなレースを見せてくれるのか。楽しみです。

 

 

りあす丸はDockへ

本日、りあす丸は整備点検のため宮城県塩釜市のDock(造船所)に向けて宮古を出港しました。

船齢(船の年齢)20年、いろんなところにガタが出ますが定期的な整備により安全な実習航海を継続しています。

Dock向けは生徒の漁業実習がないので乗組員数も最小限。でも、専攻科生はDock工事の勉強のためにしっかりと乗船しています。

専攻科生徒ともに乗船して、しっかりアッパーブリッジデッキでカメラを陸に向けているのは・・・・

本校副校長。副校長も一緒にDock向け航海実習(体験)です。

行ってらっしゃいりあす丸。しっかり整備してもらって、リフレッシュして元気に帰ってくるのだぞ!

宮古に戻ってくるのは8月19日(金)の予定です。

 

マリン部にお邪魔しました

ヤマセがうっすらと押し寄せてきて少しむしっとした今日の午後、プールを覗くとマリン部が練習していました。

「○○君面談は?」「4時からです。だからまだまだ泳げます。」「○○君は」「自分は金曜日です!」3者面談は気になるようですが、時間を気にしながらがんばって練習をする部員たちでした。

実は私も水着を準備していて一緒に泳がせてもらいました。

「校長先生、泳げるんですか?」 「もちろんさ!!」

今日から3者面談

今日から3者面談がスタートしました。生徒・保護者・担任で話し合いをします。1期末テストの出来具合、学校での生活の様子、将来のこと、などについて各学年ごとの重みづけで話が進みます。

3年生はもちろん進路の話が中心です。就職希望者にとってはまさに決断の時。昨年度(R3年度)の求人票はこれまでにチェックを済ませました。それを参考にして自分の志望先を概ね絞ったうえで7月1日に解禁された今年度の求人票を待ち構えています。今年度の求人が出たらすかさず職場見学にGo!です。そして、9月16日が就職試験解禁。

進学希望者は、まさに、受験日に向けて努力あるのみ。志望校の試験日に向けて学科試験や小論文、面接試験の対策が進みます。

今回の面談で本人・保護者の意思確認ができたらあとは本番に向けて早め早めの準備あるのみです。

自分の順番が来るまではいつも通りの部活動。面談時間が近づいたら教室にGo!

面談で抜けるのでフルメンバーはそろいません。でも、元気な音はいつもどおりの太鼓部です。

熱中症対策も万全でした。

卒業後すぐに社会人になる人、専門学校や大学を経由して社会人になる人、歩む道順は異なりますが「自分の人生を切り拓くのは自分」という点は同じです。昭和や平成とは明らかに違う、SNSを当たり前に使い、AI(ロボット)が仕事の中にふんだんに入り込んでくるであろう令和の時代を今の生徒たちは生きていきます。

形どおりのことを覚えるだけでなく、それをどう使いこなして自分の道を切り拓いていくのかが求められます。

むつかしく考えすぎる必要はないけれど、新しいことに挑戦する気持ちだけはぜひとも身に着けてほしいと願っています。

 

 

盛岡にて

今日は盛岡に全県の高等学校長が集まりました。高校生が自ら命を絶つという出来事を二度と起こさないこと、また、教員による暴言や体罰を絶対に起こさないための厳重な注意喚起のためです。

人生100年といわれる時代においても高校生活はたったの3年間だけです。たったの3年間ですが、成年の一歩手前の多感な3年間は人生の中ではとてもとても大切な3年間です。

私たちは、生徒一人ひとりと真摯に向き合い、保護者の一人ひとりとわかりあいながらともに子供の成長を支援するという責任の重大さを再認識し、明日からの学校生活を過ごさなくてはと気持ちをひきしめた一日でした。近日中に学校では全職員参加の研修会を行います。

今日は、学校では専門のカウンセラーが来校する日でした。カウンセラー以外にも常日頃から生徒と寄り添い悩みを聞くのは担任であったり、部活動顧問であったり、教科や実習の先生だったりです。生徒とかかわるすべての先生が生徒の表情や話しぶりやしぐさを見守りながら接しています。

それは、ご家庭のお父さんやお母さんがお子さんを見守るのと同じものだと考えています。生徒の笑顔が私たちの一番のエネルギーです。

盛岡バスセンターが大分出来上がっていました。昭和から平成の盛岡の経済発展を支えてきたバスターミナルが生まれ変わろうとしている姿を見て、本校生徒たちが宮古での高校生活を心の糧にしてこれから日本中へ飛び立ち、自分の未来を切り拓いていく姿を想像しました。生徒の皆さんの無限の可能性を力一杯応援します。

 

 

赤飯、お煮しめに1年生が挑戦

今日は、宮古市内と田野畑から「食の匠」をお招きして食物科1年生が郷土料理作りに挑戦しました。

岩手県では、岩手の食文化の発信活動を促進し、地域活性化を促すために、永年培われてきた郷土料理等の優れた技術を有する方を「食の匠」として認定しています。今日はその匠から直接ご指導いただいて生徒たちは岩手の郷土料理を初めて自分の手で作りました。

これが今日のメニューです。お赤飯(おこわ)、お煮しめ、ヨーグルト寒天。

(赤飯の豆が少なく写ってしまいました、豆はたくさん入っています!)

「にんじんはこうむくんだよ。」こうやって基本から匠の技が生徒に伝わります。

「えっ、ゴボウの皮は包丁の背中で剥くんですか!」こう驚く1年生がとても新鮮!

伝統的な焼き豆腐は、串に刺して炭火で焼くので必ず穴が空いています。

実は、今日の豆腐は串焼きでないのを準備したので調理前にあえて穴を開けました。この穴から豆腐の中にまでつゆのおいしさが染みるのだそうです。

昆布を丁寧に結びます。

「お煮染めをどんぶりによそうときは、具材をバランス良くいれるんだよ。」って指導中。

蒸し上がったお赤飯、沿岸宮古のお赤飯は甘い豆を使います。小豆ではありません。

たくさん炊いたお赤飯はバットや大きなボウルに移し替えて手早く空気を入れて冷まします。むかしのご家庭で祝い事をするときは1升炊きは当たり前で、手早く冷まさないと、蒸した餅米の底の方や中の方がベタベタになるのだそうです。

手早く空気を通して熱を取った今日のお赤飯は一粒一粒がとてもしっかりしていました。

食の匠のご指導をいただき、1年生が作った今日の料理。とてもとてもおいしかったです。

日頃、ハンバーガーやフライドチキンなどファストフードが大好きな生徒たちも自分で作った今日の郷土料理を「おいしい」「おいしい」と食していました。さすがの匠の技でありました。

 

海翔 函館から帰港

中型実習船「海翔」171トン 本日09:00宮古港藤原ふ頭に入港着岸しました。

生徒会執行部の生徒を乗せて28日(火)に宮古港を出港。29日(水)30日(木)を函館で過ごし、7月1日(金)本日ここ宮古港に帰港しました。

出発前のイェ~ッ

曇天模様の宮古港を出港! アッパーブリッジデッキで意気揚々。

乗ったらまずは救命胴衣の着方、そして避難訓練。何かあったとき、命を守るのは自分です。

海翔の食事のおいしさはお墨付き。生徒も食事当番で入ります。

日頃の調理実習室と違って狭いし揺れるし、でもそれもいい経験。

じゃーん。船のご飯にみんな大満足。

到着した日の函館は梅雨前線の影響で雨風強く船内活動のみ。生徒会の活動についてみんなで話し合いました。

翌30日には天気も回復、函館の歴史的な建物等を自主研修しました。

梅雨前線の北上が予想外に早く、陸サイドでは船の揺れ等を心配していたのですが帰ってきた生徒たちはみな「楽しかったです」と大満足。多少酔ったようですが、それよりも乗船体験と函館への旅の喜びが断然勝った生徒会研修乗船でした。

 

 

6校時に校舎内を歩いてみたら

6校時、校舎内を歩いてみると各教室から先生と生徒の活気のある声が聞こえてきました。今回は食物科3年生の選択授業にお邪魔しました。

こちら「服飾」の授業  ハーフパンツの製作中

チャコペーパー(複写用紙)とルレット(ギザギザローラー)を使いこなして、型紙から布地に線をつける作業中

型紙をまち針でしっかり布地に固定して 次がチャコとルレットの出番です。

ここどうすんだっけ?  え~っと  確認しながら進めます

各自がお気に入りの布地を選んでマイハーフパンツをつくります。

仕上がりが楽しみです。今年も、水高祭(文化祭)で展示するのかな。

さて、こちらは選択授業のもう一方「英会話」のクラスです。「英語でディベート(討議)してみよう」が進行中。

テーマは「企業の週4日制について」班に分かれて意見を集約します。今日は全員が肯定派の立場で考えました。

先生、難しいっすよ。  そりゃそうだ。日本語でも難しいのに英語だからね。

日本語の文章を作ってから英語に置き換えているとスムーズな会話のやりとりが出来ません。

感じることを最初から英語で組み立てる。

国際時代を生きていくために、世界共通語になっている英語を使って自分の考えていることを相手に伝える。

私の固い頭より、生徒たちの対応力(会話力)はたいしたもんだといつも感心しています。

 

 

バドミントン部混合ダブルス

バドミントン部の3年生は今日で部活動引退だそうで、校内練習試合をしました。先生たちも入って生徒とダブルスを組んでの試合です。

私も入れてもらって・・・ 出だしは快調?

でも、すぐに運動不足のボロが出て・・・パートナーは必死で頑張ってくれたのですが。無念、勝てなかったです。

汗の量と、無駄な動きは1位だったと自負しています。ありがとう、バド部。楽しかったです。

さあ、明日から生徒たちは進路活動に集中です。時々は体を動かして、部活動で鍛えた体力と精神力で進路実現に向かって頑張るのだ。ファイト!!

 

 

 

包丁砥ぎ講習会

今日明日と食物科全学年で包丁砥ぎ講習会が行われます。講師は大阪堺の刃物を作っている専門の業者さんです。本校生徒たちはプロ仕様の各種包丁を使って実習に励みますが、切れない包丁では最高の料理(特に和食)は作れません。料理人としての心構えからはじまり包丁砥ぎの大切さを深く学びました。

「挨拶は料理人の基本です。挨拶ができる人は人に信用されます。そしてお金持ちになります。そんな人に社長は給料を払いたくなるからです。」

「また、出世していく人は他人の悪口を言わない人です。そんな人は皆から信頼されるからです。」

「まだ、履歴書がなかった時代、料理人として雇うかどうかはまずその人の使っている包丁を見ました。包丁一本の手入れの仕方にその人の調理への思いや真剣さが現れます。包丁を研ぐということは自分の心を砥ぐということです。」

さすが包丁のプロ、説明の一つ一つに説得力がありました。

各種包丁の解説

荒砥石、中砥石、仕上げ砥石 それぞれ切れる包丁に砥げます。でも切り口が問題です。日本食のお刺身などは切り口で味が変わります。そのためには仕上げ砥石まで使って砥ぐことが求められます。片刃の和包丁を外国の方が買っていく理由は洋包丁をはるかにしのぐ切れ味なのです・・・・   フムフム

シャッ、シャッ、シャッ   だんだんと生徒たちが砥ぐ音もリズミカルになっていきました。

包丁は料理人の命。包丁を作るプロからとても大切なことをたくさん学んだ実習でした。

 

焼きビーフン!

食物科2年生、今日の調理実習は「焼きビーフン」。昨日ほどではありませんが暑い暑い調理室で熱心に調理が進んでいました。

ビーフンとの相性を考慮して、にんじんはほそーいスライスです。しいたけはほどよい薄切りで。

一見、肉と見間違えました。グレープフルーツの果肉を丁寧に取り出しています。

話しかけるのも気が引ける「炒め」。 でも、しっかり油がにじんだ中華鍋と強火力で、炒め作業も慌てることなく進みました。

調理室にはまだエアコンがないため、扇風機で暑さしのぎです。

「焼きビーフン」「うずら卵と小松菜のスープ」「グレープフルーツかん」のできあがり。

今日はどこが一番難しかったですか? と聞いてみると 「穴の空いたグレープフルーツの容器に寒天を流し込むときにこぼれ出ないようにするのが一番緊張しました」との返事。

安定感を出すため、グレープフルーツの底は切り取られていました。そこに、最初静かに寒天を流し込んで薄い膜を作った後、徐々に果肉入り寒天を流し込んだそうです。聞かなければわからないこの苦労。技に感心!

ちなみに、「校長先生1ついかがですか」の一声をいただき、ありがたく試食を。これでもかというほどに果肉たっぷり、そしてほどよい甘さとグレープフルーツ独特の酸っぱさが口に広がり最上の仕上がりでした。夏に最高のデザートですね。

2年生が調理している立ち居振る舞いがだんだんと落ち着きを増してきた気がした実習風景でした。

 

わぁーい冷房!イェ~ッ

熱中症対策として、本校では昨年度にエアコンを整備し、今年度から使用できるようになりました。

土曜日、日曜日にはここ沿岸宮古でも34℃を記録。今日も気温がぐんぐん上がり、お昼休みには31℃に。

本校初のエアコンスイッチが事務室で操作されました。

すかさず、教室に行ってみると。

「最高で~す」「もう死にそうでした」の声が。

既に、中学校ではエアコンが整備されていて、中学時代からエアコンのある環境で育ってきた生徒たち。

水産高校126年の歴史の中、エアコンの効いた教室で授業を受けるのはあなたたちが初めてなのですぞ!!(パソコン室除く)

扇風機を併用し、コロナ対策で換気も行い、涼しい環境で勉学に励む生徒たちでありました。

家庭クラブ総会

本校家庭クラブは ①明るく民主的な家庭生活の実現 ②家庭での自己存在を認識し、家庭や社会に奉仕する ③他校と親睦を図り、国際的視野を広める という3つの目標の下、食物科の生徒全員が加入して活動しています。

今日の総会では、昨年度の活動を振り返り、今年度の計画を確認しました。

まずは今年度の家庭クラブ役員の紹介から。

1年生のために、役員が「家庭クラブとは何か」をレクチャー。

決算報告、活動計画・・・総会はスムーズに進行。

最後は、研究発表です。

3年生が活動中のSDGs資源循環型農業(コンポスト利用で生ゴミを減らそう)を発表しました。

家庭科で解決すべき(探求すべき)課題の対象には3つの段階があります。

1つ 「身近な家庭内の食生活や住環境問題など」 2つ 「地域コミュニティーとしての課題」 3つ 「国や地球レベルの環境問題や戦争を含む社会問題など」

私たち人間が生きていくための基本単位は「家庭」です。ミクロの視点、マクロの視点で人間生活の諸課題について探求するのが家庭クラブです。

ちなみに、研究発表はグループ単位で活動し、会員個人は「プロジェクト学習」として個人単位でも課題を設定して探求します。こちらの発表も生徒の視点(課題の設定)が新鮮で発表会が今からとても楽しみです。